・ロイアイ前提のオリアイ  
・アナルプレイ、バイブを使う場面があります。  
・苦手な方はスルーをしてください。  
 
 
 
大きく開いた脚の中心に、自分と同じ髪の色をした頭が埋まっている。  
いつもはバレッタできつく纏められている髪が今は下ろされており、絹糸のような金髪が美しい。  
この綺麗な金の髪を見れただけでも北方から遥か遠いここ東部に来た甲斐があると思えるほどだ。  
ホテルの部屋の中には、ぴちゃぴちゃと、まるで子猫がミルクを飲む時のような小さな水音が響いている。  
遠慮しているのか、それとももともと才能がないのか、舌使いは相変わらず拙いが、私に言われるままに従う従順さと一生懸命さが愛おしい。  
気分転換や欲求を解消するためによくセックスをするが、今まで行為中に男を「愛おしい」などと思ったことは一度もない。  
なのにこの娘に対しては母が子を愛するかのように、何故か無償の愛情を抱いてしまう。  
私には嫌いな人間は数え切れないほど多く存在するが、もちろん好いている人間だっている。  
しかし、この娘には他の人間とは違う何か特別な感情を持っている気がする。  
だから毎回東方を訪れる際には必ずこの娘を私の元へ呼び、そして今、この娘は私が泊まるこのホテルへと約束通りやって来たのだ。  
「…ホークアイ」  
「…ん…、…はい。何でしょうか?」  
ベッドの上にまるで犬のように四つん這いになり、私の秘所に顔を埋めて精一杯奉仕していたホークアイが、名を呼ばれ頭を上げた。  
桃色のふっくらとした唇が秘所から溢れた蜜でべっとりと濡れており、清純な顔付きに似合わずなまめかしい。  
「…少将…?」  
この潤んだ鳶色の瞳が私を映すと、背中がぞくりとする。  
ホークアイに見上げられるだけで背筋に甘い痺れが走った。  
休む暇も与えられず男の肉棒に激しく何度も突き上げられても、膣も菊門も同時に征服されても、今のような快感は絶対に得られない。  
ホークアイの愛撫にではなく、私はホークアイ自体に感じているのだ。  
「…何でもない。続けろ」  
「…はい…」  
ホークアイが再び秘所に顔を埋める。  
ホークアイの長い前髪が太ももをくすぐり、くすぐったくて身をよじる。  
ホークアイは唇からちろりと舌を出すと、もうすっかり形をもっているであろう敏感な粒を舌先で舐め始めた。  
そして、ホークアイは恐る恐る、傷を付けないように丁寧に膣の中に指をそっと差し入れた。  
拳銃を扱うためにたこのできている荒れた指が、狭い膣を広げるように奥へと進んでいき、すっかりと濡れた膣内を擦りあげる。  
優しすぎる愛撫はもどかしく、もっと激しくするよう命令したくなるが、ホークアイが慣れない愛撫を必死にしているという事実が快楽に変わる。  
ホークアイの舌の動きも指で膣を掻き混ぜることも巧みではないが、太ももにぞわりと鳥肌がたつ。  
この部屋には私の秘所が奏でる水音だけではなく、虫の羽音のような低い音が絶え間無く鳴り響いていた。  
その正体は、先程ホークアイの菊門に押し入れた張形だ。  
わざわざ北方から持って来た張形はホークアイの菊門を苛むように小刻みに振動し続けている。  
ホークアイの処女だけではなく菊門までもマスタングに開発されていたことは大変腹立たしいが、ホークアイが菊門で快楽を得るようになったのは私がゆっくりと慣らしていったおかげだ。  
 
マスタングは嫌がるホークアイを押さえ付けて無理やり菊門を開いたらしいが、今のホークアイは張形が振動するのに合わせてもどかしそうに腰を揺らしている。  
私が快楽を得られるように育てたという優越感が胸を満たすのを感じながら、おもむろにホークアイの白く丸い尻に手を伸ばた。  
「んあぁッ!」  
突然張形を大きく抜き差しされ、ホークアイが驚いたように大きな声をあげた。  
ホークアイの熱っぽい吐息が熱いぬかるみのような秘所をくすぐる。  
「…やぁ…あっ、少将…!ふぁ…!」  
「ずいぶん良さそうではないか」  
「あぁ…っは…、はあ…ッ!」  
ホークアイは形の良い眉を歪め、菊門に差し込まれた張形が絶え間無く振動し中を刺激することに感じ入っている。  
高熱でも出したかのように頬を真っ赤に染め、可愛らしい声で喘いでいるホークアイを見ていると、自らも息があがった。  
子宮がじくじくと疼いて堪らなくなる。  
「…んんっ!」  
髪の毛の中に指が入り込むほど力強くホークアイの頭を掴み、自らの秘所にホークアイの顔を押さえ付けた。  
ホークアイはまともに息をすることが出来ずに苦しいだろうが、教え込んだ通りに従順に舌と指を動かした。  
いつものように固い小さな尖りを口に含むと思いきり吸い付き、そして、三本の指で膣の肉を強く擦り上げながら激しく抜き差しを始めた。  
「…ああぁ…ッ!いい…っ、いいぞ…っ!」  
「…んん…!」  
ホークアイの頭を秘所に強く押さえ付けながら、感じるがままに獣のように大声で喘ぐ。  
「もっと…ッ!もっとだ…っ!あぁッ!ホークアイ…!」  
腰や太ももが頂点を目指してがくがくと震え始め、それを敏感に感じ取ったホークアイが、膣の中で指をくいっと折った。  
折れ曲がった指先が膣の中の敏感な一点に触れる。  
「はぁ…っ、はっ、ああぁッ!!」  
髪を振り乱して叫ぶように喘ぐのと同時に、秘所から噴き出た水のような液体がホークアイの顔に絶え間無く降り注ぐ。  
ホークアイはそれに動じることなく、さらに膣から蜜を掻き出すように指を激しく前後に動かしている。  
「…はあ…っ…ああ…ッ」  
頭からつま先まで一気に快楽が駆け抜け、そして緊張していた躯がゆっくりと弛緩していった。  
シーツに躯が沈んでいく。  
一瞬真っ白に染まった頭がゆっくりと現実に戻ってきて、乱れた息を落ち着かせた。  
気が付けば顔中に欝陶しくも髪の毛が汗のせいでべっとりと張り付き、そして唇の端からは唾液が零れていた。  
――まだ、まだまったく足りない。  
躯の中心が貪欲にもさらなる快楽を求めている。  
ホークアイを、求めている。  
足の先の感覚が鈍くまだ腰がだるい気がするが、そんなことは構わずに四つん這いになっていたホークアイをシーツの上に押し倒した。  
そして、ホークアイの菊門の中に収まっているのものとはまた違う一風変わった張形を手にした。  
「…あ…」  
何度も使っているというのに、ホークアイはこの張形を見る度にいつも怯えたように肩をすくませる。  
この張形は実に奇妙な形をしているのだ。  
長く太く、そして右と左の双方に、ゴムで作られた男性器を模ったものがついているのだ。  
私には男のようにあのグロテスクな肉棒はついていないために、ホークアイとセックスを楽しむにはこのような張形を使うしかない。  
 
「…くぅ…ッ」  
張形の一方を蜜でぬめる膣に押し込むと、まるで己の秘所から男性器が生えているように見えた。  
「…楽しませてやるぞ、ホークアイ」  
「ひあッ!」  
ホークアイの菊門から振動を続けている張形を乱暴に取り去り、適当にシーツの上に放り投げた。  
その代わりに、ホークアイの太ももを大きく開かせ、張形の先端を膣に宛がう。  
「…ッ」  
くちゅりと水音がたつのと同時に、ホークアイはこれから快楽に襲われる覚悟をするように息を飲んだ。  
「…はぁ…ッ、う…あ…っ!」  
無機質な冷たい張形が、生身の、熱くていやらしい匂いを放つホークアイの膣へ入り込んでいく。  
ホークアイの膣はすでに十分すぎるほど潤んでおり、張形は簡単にするりとホークアイの中にすべり込んだ。  
「…あぁ…ッ!」  
張形のすべてをホークアイの中へ収めると、ホークアイは背中を波打つようにびくびくと震わせた。  
ホークアイとひとつの張形で繋がったことを確認すると、ゆっくりと腰を前後に動かし始めた。  
「きゃ…あんッ!あぁ…っ!」  
ホークアイは縋るものを探すように手を宙にさ迷わせ、その手を掴んで首へ導くと、ホークアイは迷うことなく首に抱き着いてきた。  
お互いの乳房がぶつかり合い、押し潰され、ぐにゃりと歪む。  
乳房の柔らかさと乳首の固さが胸に当たり、男とのセックスでは味わうことのできない感触にますます興奮する。  
「いいぞ、ホークアイ…!」  
「はあぅ…っう…!あぁ…ん…ッ!」  
男が肉棒で膣を突くように腰を振り乱して張形でホークアイを攻めると、膣内をえぐられる度にホークアイは甘ったるい声で鳴いた。  
男になりたいと思ったことなどないが、ホークアイとのセックスの時だけは男に憧れのような感情を抱く。  
ホークアイの躯を自らの肉体の一部で征服することができたのならどんなに良いだろう、と。  
ホークアイの膣を指で弄るだけで、ホークアイが愛らしい反応をし、私の秘所は失禁でもしたかのようにびしょびしょに濡れる。  
もし男を受け入れる膣ではなく女を攻める肉棒が私についていたならば、ホークアイの膣を自らの性器で味わうことができたのに。  
「…ふう…ッ、あぁ…っ!はぁ…んッ!」  
しかし、ホークアイは張形だけでも十分満足しているようだった。  
ホークアイは白い喉を思いきり反らし、酸素を貪っては引っ切りなしに喘いでいる。  
もし私に男性器がついていたのならば、己の性器で直にホークアイの膣を感じることのできるために毎日無理やりでも犯すだろうから、ホークアイにとっては有り難い話なのだろうか。  
「あぅ…ッ…ひぁ!んん…ッ」  
ホークアイの閉ざされた瞳から涙が一筋零れ落ちた。  
ホークアイがいつもの冷静さを保つ余裕もなく乱れている様に、目を細めて魅入った。  
前髪をぐしゃぐしゃに乱し、額に汗を浮かべ、そして唇からは絶え間無くとろけるように甘い声をもらしているホークアイを恍惚と眺める。  
「可愛いぞ、ホークアイ…」  
珍しく「可愛い」という感情を抱き、それをそのまま口に出す。  
その言葉を耳にしたホークアイは、恥ずかしそうに朱の走った顔をくしゃりと歪めた。  
「んん…ッ、あっ、あぁ…っ!」  
そして、ホークアイの喘ぎ声が大きくなり、だんだんと切羽詰まったものに変わってきた。  
「あぁー…ッ!も、もう…っ!あぁ…っ!ん…ッ!」  
 
ホークアイは無意識に太ももで私の腰をぎゅっと挟み込み、迫りくる絶頂に耐えている。  
「いいぞ…!イけ!」  
「あ…少将…っ!少将っ!少、将…ッ!」  
「…ホークアイ…!」  
「――あ、ああぁッ!!」  
まるで貫くかのように張形でホークアイの中を強く突き刺すと、ホークアイは目を見開いて叫んだ。  
張形をうまそうに飲み込む二人の性器が限界を迎え、ぷしゃりと盛大に蜜を噴いた。  
尻の下のシーツや陰毛まで水を浴びたかようにすっかり蜜でべとべとになり、お互いの秘所はひどい有様だ。  
しかし悪い気はしない。  
「…はう…ッ」  
ずぷりと音を立てて膣から張形を抜き出すと、それすら強い刺激になるのかホークアイが辛そうに呻いた。  
シーツに力なく汗まみれの躯を横たえているホークアイを抱き寄せ、達したあとの甘い余韻に浸る。  
まだ意識が朦朧としている様子のホークアイは、まるで安寧を求める赤子のように私の胸に頬を埋めてきた。  
男が乳房に頬擦りをしてくると気持ちが悪くて仕方がないが、ホークアイになら不思議と許せる。  
「…少、将…」  
ホークアイが今にも眠ってしまいそうなぼんやりとした声で私の名を呼ぶ。  
ホークアイは懸命に意識を現実へ留めようと努力しているようだが、意思とは正反対に瞼はどんどんと下がっていく。  
ホークアイは今、部下の扱いすらままならないあの無能なマスタングのお守りで忙しく、ろくに睡眠もとれていないのだろう。  
ホークアイはこのホテルに着いた時から、目の下の隈が化粧でも隠しきれずに目立っていた。  
――まあ、いいだろう。  
まだ物足りずホークアイを心行くまで貪りたい衝動はあるが、あと数日は東部に滞在するのだから焦ることはない。  
うとうととしているホークアイの背中を撫でていると、火傷の痕に指が引っ掛かった。  
指先でホークアイの背中に刻まれた錬成陣をなぞると、ふと、気分が悪いがマスタングのあの手袋の模様を思い出した。  
この娘は、ホークアイは、私のことを愛していると思う。  
初めてホークアイを抱いた時、ホークアイは女同士で愛し合うこともセックスをすることにも何もかも戸惑っていた。  
そんなホークアイに焦れ、あの時はホークアイを押さえ付けて無理やり犯してしまったが、今は違う。  
私がホークアイを求めれば、ホークアイもそれに応じて私を求め、一緒に頭がおかしくなりそうなほどの快楽を共有する。  
しかし、ホークアイの隣には私よりも先にマスタングがいたのだ。  
そしてホークアイはいつもマスタングの背中を追い掛けている。  
ホークアイが私とマスタングに向ける感情は、愛情だが、それは同じものではない。  
私はホークアイに愛されているが、しかし、それは愛情というよりは尊敬に近いものだろう。  
私が何度強引に欲しがり、何度激しく抱いても、ホークアイは未だマスタングの側を離れず、奴の犬であり続けている。  
――しかし、いつかはこの美しく気高いホークアイを私の犬にしてやる。  
「……必ず奪ってやる。躯も、心もな」  
穏やかな寝息を立て始めたホークアイを強く抱き締め直し、口元に笑みを浮かべながら誰にも届かぬ宣戦布告をした。  
 
 
 
終わり  
 

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