(星が綺麗だ。)
そこら辺から掻き集めた板っきれで暖を取っていると、シンから来たと言う変な小娘が走り寄って来た。
「スカーさ〜ン」
「ん?」
振り返りながら喉の奥を響かせ渋い声で答えると、はあはあと息を切らせた幼女が微笑みながら話し掛けてきた。
「男を悦ばす方法を教えてくださイ!!」
「・・・・・・・・・・・。」
しばらくの間、キラキラと瞳を輝かせた幼女と対峙し続けた。
「・・・・そんなに恐ろしいことなんですカ?」
幼女は少し眉をひそめ怪訝な表情を浮かべた。その言葉で、睨み付けていた事にようやく気付いたスカーは慌てて口元を歪ませる。
「いや・・・」
「・・・?」
「そんなことは無い。」
幼女の顔に明るさが戻る。
「じゃあ。今すぐ教えてくださイ」
何を言うか迷うスカーの傍にちょこちょこと走りよってくるメイ。
昼間は、猫がいないとわんわん泣いてたものの、今では涙を見せることもなくいたって元気である。
男を悦ばす方法とは、もしや・・・とあらぬ方向に考えがいきそうになるのを修正して、この小さな小娘になんて言おうかと模索した。
男も人間だから女と同じだ、とか、大事にされてる実感があればそれは幸せと喜ぶ、とか頭の中から精一杯のボキャブラリーを引き出して並みの回答を考えた。
「あのう、スカーさン。」
「ん?」
頭の中でぐるぐるしていたら、メイがうつむき加減でコートの袖を引っ張った。
「あの、やっぱり・・・男の人はおっぱいが大きくて、綺麗な人がいいんでしょうカ・・・。」
頭が痛くなった。
メイは顔を赤くさせて、なんだかもじもじしている。
やっぱりそういう意味か。ぐるぐるしていた頭が急にさっと冷える。
「私は、その、ちっちゃいですし、子供としてしか見てもらえないんじゃないかって思うんデス。男の人の体も知りませんし、交わり方以外を知らないことが後々の不得手になるような気がして。
男の人ひとり惑わせられないようではこれから先、皇女として」
「あのな。」
「ハイ?」
ひとり流れる水のようにさらさらと喋り続けるメイを遮った。
「教えてくれますカ?」
「交わり方以外は分からないと言ったな。」
「ハイ。」
「なら、男をどうこうする前に自分の体を知るべきではないか?」
不思議そうな顔をするメイを両手で持ち上げ、まるい尻を膝の上に座らせてから、向きを変えさせて背中を自分の体に密着させた。
がっしりとした胸板に、こつんと頭が触れる。
大きな腕に包まれて緊張してしまうのは、女の性が慣れてないからか。
「スカーさン?」
「一人でしたことはあるか。」
「一人?・・・ですか?何を?」
動ける範囲で振り返ってスカーと目を合わせ、好奇心に満ちた目を向ける。
「教えて下さいナ。」
黙り込んだスカーがメイの手をつかみ、するりと股に添わせた。
当てられた場所に思わずほっぺが熱くなるメイは、足をもぞもぞさせた。
「自分でするか?」
「え。じゃあ・・・スカーさンがして下さい。お願いします。」
メイの体を自分のほうに向けさせ、首に手を回させた。顔が近くなり、恥ずかしさかメイは目を逸らし、体を挟み込むように足が広がり、やったこともない恥ずかしい体勢に冷や汗をかいた。
唯一からだに触れてない足先が、空気に冷やされた気がした。
「触るからな、感じるところをよく覚えておけ。」
ズボンの上から、スカーの大きな手が股を撫でた。くすぐったい感覚に身をよじらせようとした時、メイの見えない部分をなぞるように指が動いた。
言い表せそうにない羞恥がメイを襲った。不思議と嫌な感じはしない。
このまま身を任せていればいいと思ったメイは、首にぎゅうっと抱きついた。
スカーさん、と名前を呼んでみる。
手がズボンの中に入り、下着の中へと入り込んだ。
「お手手が冷たいでス。」
「む、すまんな。」
暖かい腹に、冷たい手が暖められた。
すこし割れ目を触ってから、ここか?と思う上のところを指の腹で撫でた。
メイからびっくりしたような高い声が出た。
「あ、スカーさン・・・そこ。」
そこ、と言われたふくらんだところを加減もわからずに擦ると、メイの体がびくりと跳ねて背中が震えた。
「あ、あ、スカーさ、あっ。」
ぎゅうっと首に回されてる腕の力が強くなる。腰がうねりだし、鎖骨のあたりに小さい息がかかりはじめた。
今となっては昔のことだが、初めての射精のときもこんなんだったのだろうか。
そもそも初めて射精したのはなんでだっけと考えが傾きはじめた。
擦っているうちにどこからかぬるりとしたものが出てきたようで、指に絡まった。
ぬるりとした液体を指に絡ませて擦ると、メイの息がいっそう荒くなった。
聞いたこともないようなおかしな声を出して、腰をくねらせた。
背中を支えてやると、メイが腕を放しズボンをするすると脱衣し、ほわっとした顔でスカーさん、と言った。
名前を呼ばれて顔がぼっと熱くなるのを感じた。
「もっと触ってください。」
そうしてまた首に手を回してきた。焚き木の光に、すこし股が照らされた。何か油でも垂らしたように光っていた。
どこからこれが出てくるのか、と指で探っていると、指が一本するりと入ってしまった。中は暖かかった。
しっかりとふくらんだところを撫でていると、いきなりぐっと硬くなったと思ったら、メイが体を大きく曲げて痙攣させた。
「あ・・・あ・・・スカーさン。」
ひくひくと体を痙攣させ、しがみつくメイに可愛らしさを感じた。
「ん、大丈夫か?」
「メイは・・・メイは・・・」
苦しそうにはぁはぁと息を切らすメイを横抱きにし、小さい子だな、と思いながら苦しそうな顔と下肢を見て腹の底から何かが沸き上がりそうだった。
「スカーさン、次・・・男の人のを教えて下さイ。」
メイが潤んだ目でスカーを見る。
小さな手がスカーの股間を探り当てて、不意に前屈みになる。
膝の上に乗ったメイが跨って、恐る恐るスカーの股間に触れた。
う、と声を漏らしたスカーが目を細めメイの手を掴んだ。
スカーの唇にメイの唇が触れた。ちゅ、と小さな音がしてから、メイの舌がスカーの唇を舐めた。
小さい子が懐くように抱きつかれたが、手は胸板を触り這い探り乳首を摘んだ。
「スカーさンは、おっぱいが大きいですネ・・・」
何を根拠に言われたかは分からない。
次第に、メイが両手で胸板を探りはじめた。いや、揉まれているのか?
「男の人も、おっぱいは気持ちいいんデスか?」
いや、それはないと言いたいところだが、胸をさわさわと探られる感覚に独特のくすぐったさを感じた。
「お、おい・・・」
「あ。」
メイがすっとズボンの中に手を差し入れて、膨らみかけている一物を握られた。
スカーが顔をしかめるのを見たメイは、不安そうな顔をして弱い力でそれを触った。
どういう反応をしたらいいかもわからず、下半身の刺激に反応するしかなかった。
「見てもいいですカ?」
ズボンのファスナーを下げられ、勃ちあがったものを出された。
メイがまじまじと男性器を見て、大きいとか見るのが初めてだと言った。
「どうすればいいのでしょう。」
「・・・扱くんだ。」
「こう、ですカ?」
小さな両手がペニスに添えられ、怪我した足でも撫でるように力なく扱きはじめた。
メイが真剣な顔で触りながらじっくりと観察する。
「うーん、なるほど、分かりますヨ。」
「・・・何がだ?」
「シンでは小さい足の女性がいるんです。そういう足のことを金蓮っていいます。」
「そうか。」
「その小さな足で男の人のこれをいじるって聞いて、よくわかりませんでしたが・・・」
メイの小さな手も、同じようなものではないのか。
扱かれ続け、下半身が更に熱を持ってきた。
「手でも足でも、十分いやらしいですネ。」
メイが赤い顔で言った。
「スカーさン、また、はしたないお願いしてもいいですカ。」
「・・・言ってみろ。」
「交わり方を教えて下さいませんカ。」
ペニスから手を離しいそいそと跨って、メイが上に着ているものをはだけさせて小さく膨らんだ胸を見せた。
胸にある淡い色の乳首がぽこっと立ち、変な色気を出している。
しばらく熱っぽい視線のメイと見つめ合ったあと、コートを地面に置いて、その上にゆっくりと背中を抱き抱えて寝かせた。
「触って濡れただろう。これが男を受け入れる準備だ。ここがわかるか?ここに硬くなったものを入れる。」
指でぬるぬるした入り口を撫でた。
りんごみたいに真っ赤な顔で頷いたメイが、また反射的に興奮材料になる。
「あとは動いたり、口付けしたりして互いの気持ちを高めあって…」
自分の言葉に顔が焼けそうなスカーを見るや否や、メイがスカーの腕を掴み、ごつごつした手の甲を自分の股の間にある愛液を流す秘部に擦り付けた。
水音に近い小さな音が、秘部が手の甲に触れるたびに鳴り、メイの痴態に確実に興奮していくスカーが喉を鳴らした。
「スカーさン、メイのここにスカーさンの入れて下さイ。」
絞りだすようなたどたどしい声だった。
足を割り、入り口にペニスを当てた。腰を突き出す体勢のメイに、ゆっくりと覆い被さった。
「あ、ああっ・・・」
感じてるときのおかしい声なのか、悲鳴なのか聞き分けがつかなかった。
受け入れられたが、狭すぎて痛い。
体格差から見るに、入らないと思っていただけに驚きだった。
痛いのはメイもだろう、そう感じたスカーはメイを抱きしめ、頭を撫でた。
ぎゅーっと抱きつき、震える足を腰に絡ませて潤んだ目から涙を溢した。
「痛いのか?」
「・・・はイ・・・」
「抜くか。」
「いえ、いいでス。」
メイのはだけた服から見える小さな胸に手を伸ばした。
乳首が揉まれるたび手の中で硬さを増していったのを見て、指をクリトリスに当てた。
「ん、あ、触って。」
腰を揺らし、ねだる姿はいつもからは想像もつかなかった。
想像したこともなかった光景に頭が痺れる。
「痛いでス・・・お腹が。」
メイが臍の下あたりを押さえた。
「大丈夫なのか。」
「ずっと・・・ずっとスカーさンが触るたびに、子宮がぎゅってなって熱いんでス。」
分からない表現が卑猥に聞こえた。
締め付けられる痛みに萎えてしまいそうだが、可愛らしく抱きつくメイに性懲りもなく興奮する。
この体格差に、おそらく年齢差。
禁忌というものだろう。
「あっ、あ、スカーさン、動いて下さイ。まだいけます。」
衣擦れの音しか聞こえないくらいの遅さで腰を動かした。
きつくて狭い膣の奥へと進めると、いきなりぐっと締まったところに当たった。
メイが痛がっていないことを確認してから、ゆっくりと奥へ進めた。
だいぶ先端だろうか。その部分が異常な締まりになっていた。
「うっ・・・お?」
「どうしましたカ?」
暖かい肉壁に包まれ、この締まりでは思わず達しそうになる。
悟らせないように、手で胸を揉み、指でクリトリスを潰すように撫でた。
漏れる喘ぎと、しがみつかれる体温に胸が温かくなった。
真っ赤な顔のメイは、自分よりも大きく逞しい男に卑猥な姿を晒すことに、どうしようもなく感じていた。
「ん、あ、ああ、スカーさン、メイばっかり・・・」
「?」
「メイばっかり気持ち良いなんて、違いまス・・・!」
「何が違うのだ。」
「男を悦ばす方法のはずなのに・・・」
「・・・十分だ。」
メイを軽く抱きしめ、ぐっと愛撫する指に力を入れると、体が弓なりに曲がり、くねくねと動いた。
唇に軽くキスをすると、メイのほうから口をつけて舌を絡ませた。
指と舌での愛撫を繰り返し、腰を前後させているとメイがおもむろに口を離し、悲鳴に近い喘ぎをあげた。
「やっ、駄目でス、あ・・・あ、あ、あ、スカーさン、私、んっ!・・・っ!」
胸を揺らしながら派手にメイが痙攣した。
びくん、びくんと凄い勢いで体を上下させ、膣に挿入したままのペニスを締め付けた。
なんとかメイを抱きしめることに集中し、射精を押さえ、ぬめる膣からペニスを引き抜いた瞬間、精液が溢れだした。
太ももを汚してしまい、謝ろうとメイを見ると、ぐったりと気絶していた。
焚き木の灯りで、メイの体が暗く照らされる。
体にコートを巻き付けてやり、汚したところを指で拭いてから脱いだズボンを履かせ、ひとまず膝を枕にして寝かせた。
困ったような赤い寝顔に、思わず笑みがこぼれた。
後日、歩きにくそうにしてスカーにもたれかかるメイの姿があった。
おわり