「…あ、の…大佐…」  
リザの戸惑いの言葉を口付けてしまうことで飲み込んだ。  
リザが私の胸に手を当てて押し返そうとするのが、逆にその手を掴んで指を絡ませる。  
舌で桃色の唇を執拗にくすぐり、無理やり口をこじ開けて中に侵入する。  
舌を甘く噛まれてかすかに震えたリザの躯を、すぐうしろにあるベッドに押し倒した。  
人間二人が勢いよく倒れ込んだことによりベッドが軋む。  
シーツの上に倒れ込んだリザの両腕を押さえ付け、なおも小さな舌の形を自らのそれでなぞり、濃厚な口付けを続ける。  
薄暗い寝室には、くちゅりという粘膜を攻めるいやらしい水音が響いていた。  
その音がますます私を興奮させ、涙目になっているリザの口の中すべてに触れるようにさらに口付けを激しいものにする。  
久しぶりの情熱的な口付けは熱く、そしてリザの唾液は理性を危うくするほど甘い。  
「…は、あ…っ」  
やっと唇を離してリザを解放すると、彼女は上手く呼吸ができずに苦しかったのか顔が赤くなっていた。  
リザは唇を唾液で光らせているという欲を煽る姿で、肩で必死に息をしている。  
私とリザを繋いでいた銀の糸が、重力に負けてぽたりと彼女の白い首の上に落ちた。  
唾液で汚れた首元に触れ、その下を探るように少々荒々しくリザのブラウスを脱がせにかかる。  
いちいちボタンを外すのが面倒で、思わず引きちぎってしまいたくなる。  
「あ…あの、待って、大佐」  
リザの様子がおかしいのは彼女を寝室に連れ込んだ時から気付いていたが、待てなかった。  
ブラウスのボタンを乱暴に外すと布がはだけた隙間からリザの甘い香りがして、頭がくらくらとした。  
すべらかな白い肌と、リザらしい地味な黒いキャミソールとの対比も見事で、今すぐ裸にして彼女にしゃぶりつきたくなる。  
「…大佐、私、まだシャワーを…」  
「そんなものはいいだろう」  
「…いや、大佐…っ」  
ブラウスをリザの肩から抜き取り、床に放る。  
あらわになった丸い肩に唇を落とした。  
「…大佐…ま、待ってください…」  
「どうして?」  
胸元に吸い付き赤い痕を残しながら問い掛ける。  
私の頭に手を添え、相変わらず押し返そうと試みるリザは、このまま行為に及ぶことに後込みしているようだった。  
何か不満でもあるのだろうか。  
「…大佐、お願いですから待って…」  
「どうしてだ?」  
「あの、久しぶり…ですから…」  
「ああ、久しぶりだ」  
そう、連日司令部に泊まり込んで仕事に励むほど忙しい毎日が続き、帰宅するのも、リザと二人きりになるのも、行為に及ぶのも久しぶりなのだ。  
久しぶりだからこそ早くリザを抱いてひとつになりたい。  
「何か嫌なのか?」  
リザは目を伏せ、答えに困っていた。  
リザの答えを待ちながら片手でシャツのボタンを外し、荒々しく自らの脱ぎ捨て彼女に覆いかぶさる。  
リザに触れることを、お互いの熱を共有することを、ずっと待ち望んでいたのだ。  
もしかしたら、今日はリザを優しく抱けないかもしれないと思うほど、彼女を支配し鳴かせたいという欲望が溜まりに溜まって今にも爆発してしまいそうだ。  
「…あ…っ」  
リザがなかなか言葉を発しないことに焦れ、答えを待たずにスカートに手をかけると彼女が弱々しい声をあげた。  
 
スカートを脱がせると肉付きのよい太ももと黒いショーツが晒され、禁欲的なリザが男を誘うような躯をしていることにギャップを覚え、目眩がしそうだ。  
今すぐ乱れさせて挿れたい。  
しかしリザは戸惑っている。  
「…中尉、何か不満なのか?」  
リザの要求を聞かずに無理やりにでも襲い掛かりたい衝動を我慢し、問い掛ける。  
「いえ、不満なんて…」  
しかし、リザは素肌を見られることすら嫌がるように、両腕で胸元を覆い隠している。  
「不満はないですが…あの、久しぶりなので…」  
「怖い?」  
リザはちらりと私の目を見て、控え目に頷いた。  
「…あと…恥ずかしくて…」  
リザが今にも消え入りそうな声で告白する。  
これがあのいつも毅然としているリザ・ホークアイ中尉なのかと疑ってしまいそうだが、実はプライベートのリザはまるで少女のような一面を持っているのだ。  
リザはいつまでたっても初々しく、恋を覚えたての娘のように幼く振る舞うところがある。  
たまにじれったくなるが、そこがリザのたまらなく愛おしいところでもあるのだ。  
私はひとつため息をつき、リザの上から躯をどけた。  
そして、リザの手を引いて彼女もベッドから上半身だけ身を起こさせる。  
「…大佐…?」  
「すまない…性急すぎたな」  
「…いいえ…」  
頭を横に振って必死に否定するリザの様子を見てくすりと小さく笑いながら、彼女の背後に回った。  
まるで子供に絵本を読んでやる親のように、ベッドヘッドに背中を預けると、リザをうしろから抱き抱える。  
「え…大佐…?」  
突然抱き抱えられたことに戸惑っているリザの背中を、有無を言わせず私の胸にもたれるように引っ張る。  
「…中尉は…私とするのは嫌じゃない?」  
「…は、い…」  
小さな声でリザが返事をした。  
胸元で毛先がふわりと揺れている長い金髪から覗く耳が、赤く染まっている。  
「じゃあ、ゆっくりしようか」  
熱を持った耳たぶに口付け、リザの脳に響かせるように耳に直接囁きかける。  
腕の中の白い躯がぴくりと揺れた。  
優しくできないかもしれないというのは前言撤回だ。  
もしかしたら暴走してしまうほど黒い欲望が胸の内に渦巻いているが、それでもリザのことを一番に考えて、できるだけ優しく彼女に触れよう。  
なりふり構わずリザをめちゃくちゃに抱きたい衝動は残っているが、何とか抑えこむ。  
リザはこの世で一番大切なひとなのだから、己の身勝手な欲望で傷付けたくない。  
リザが慣れるまで、まるで初めて彼女を抱いた時のように丁寧に愛そうと決めた。  
うしろからキャミソールをゆっくりと脱がせ、ブラジャーのホックを外す。  
黒いブラジャーを外すと、布で押さえ付けられていた豊かな乳房が解放され、ぷるりと零れ落ちるように揺れた。  
「…ん…っ」  
リザの背後から前へ腕を回し、そっと胸に触れる。  
リザを初めて抱き、そのあと狂ったようにセックスばかりしていたころは、女になったばかりの彼女を怖がらせぬよう、こうしてお互いに躯をくっつけ合いながら、彼女にセックスとは何かを教え込んだものだ。  
数年たった今も、リザがあの頃と変わらぬ純粋さや恥じらいを持ち続けていると思うと、彼女がよりいっそう愛おしくなる。  
 
「…ふぁ…ッ」  
リザの胸は柔らかく、指を埋めればどこまでも沈んでいってしまいそうだ。  
そのくせに素晴らしい丸みを持ち、二つの膨らみは見事な形をしているから、何度見て触れても飽きることはない。  
「…あ…っ、や…!」  
私の大きな手にすら余る豊満な乳房を揉んでいると、リザの唇から甘い声がもれた。  
だんだんと躯の中心が熱を帯びてきたらしく、背中を舌でべろりと舐めるだけでリザは堪らないといったように身をよじった。  
「…あっ、あぁ…っ」  
乳房の中心でぷっくりと芽を出した桃色の乳首を指先でこねると、リザが首をのけ反らせた。  
目をぎゅっとつぶり、頬を赤く染め、快感を受け止めている横顔が美しい。  
尖りを指の間に挟み、乳首を刺激しながら、思いのままに形を変える乳房を執拗に揉む。  
「…中尉…」  
「…ん…あ…!」  
「気持ちいい?」  
「あぁッ!」  
指の間に挟んだ乳首を締め付ける力を強めながら問うと、リザは恥ずかしそうに俯いた。  
肩から柔らかな金髪がさらさらと前に流れていく。  
「…ほら、中尉…こんなにして…」  
「…や…っ」  
果実のようにみずみずしい魅惑的な乳房を下から掬い上げ、ぴんと尖った乳首をリザに見せ付ける。  
リザは目尻にうっすらと涙を浮かべて力なく首を振り、自分が感じているという事実を否定しているようだった。  
少しいじめ過ぎたかと反省しながら、金髪から覗く白いうなじに吸い付く。  
「あ…んん…ッ」  
すっかり固くなった乳首を指先で摘み、捏ねくり回すとリザは引っ切りなしに甘い声をもらした。  
心の準備はまだできていないようだが、躯はしっかりと快楽を受け止め感じており、リザの肌はしっとりと汗ばんでいる。  
「んんぅ…!」  
胸の中心を爪で軽く引っ掻くだけで、リザは躯を大きく震わせた。  
そして、リザは気付いていないだろうが、先程から彼女は太ももを小刻みに擦り合わせている。  
リザは無意識のうちに男を受け入れる場所に触れてほしいと要求している。  
リザの望み通り、胸の愛撫を止めて、ショーツへと手を伸ばした。  
「…あ…っ」  
ショーツを脱がせると、布と秘所の間にとろりと蜜が糸を引いていた。  
リザの頬に一気に朱が走る。  
胸への愛撫で布を濡らすほどリザが感じていたことに満足しながら、しなやかな長い脚からショーツを取り去る。  
「…中尉…脚を開いて」  
「…や…」  
ぴたりとくっついていた膝頭を離し、太ももを大きく開かせるとリザが不安げな声をあげた。  
秘所に手の平を当てると、そこはすでに熱く潤んでいた。  
「…ん…!」  
指先で秘所を上下になぞると、どろどろに溢れた蜜が粘着質で淫らな水音をたてる。  
「…あぁ…ッ、大佐…!」  
蜜をたっぷりと指にまとわりつかせ、膣の入り口の周りに塗り付けるように何度も撫でる。  
リザはふるふると腰を頼りなく震わせて与えられる快楽に耐えている。  
「…ひぁ…!」  
ひくひくと震える穴に、指の先を少しだけ差し込むと、濡れているもののそこは指を押し出すようにきつかった。  
ゆっくりと傷付けぬよう慎重に指を滑り込ませていく。  
「…あ…、うん…っ」  
なんとか指一本を飲み込んだ熱い膣をほぐすように、ぐるりと指を動かすとリザが震えた声で喘いだ。  
リザが嫌がっていないことを知り、大胆に指の抜き差しを始める。  
 
「…あっ、や…ん…!」  
ぐちゅぐちゅと水音を立てながら何度か指を出し入れすると、それに合わせてリザが甘い声で鳴く。  
きつかった膣はだんだんと指を受け入れ始め、一本では足りないというようにひくつき出した。  
指を二本に増やし、リザの中に指を激しく突き立てる。  
「ふぁ…あッ!」  
かなり感じているらしく、リザは汗ばんだ太ももで私の手をぎゅうっと挟んだ。  
ふと視線を逸らすと、リザの指がシーツをきつく握っていることに気が付く。  
「やぁ…っ、それ、駄目…!」  
二本の指を熱い肉の中に差し入れ、たまに二つの指を膣の中でばらばらに動かすと、リザが高い声を上げながら嫌だと首を振った。  
しかし止めることなく、膣の壁を擦るように二本の指をめちゃくちゃに動かして潤んでいる粘膜を刺激する。  
「…あっ、大佐…!そ、こ…っ!」  
「…気持ちいいだろう?」  
膣の中に指を差し込んだまま、もう片方の手で繁みの奥にひそむ敏感な尖りに触れる。  
その芽はすっかりと固くなり、皮が剥けかけていた。  
「…んあ…っ、あぁ…!」  
ぐちゅりといやらしい水音を立てながら膣を攻める一方で、固くなった芽を愛撫する。  
「ひゃ…ん、んぅーッ!」  
指先で尖りをくすぐるだけで、リザは背をのけ反らせ、開きっぱなしの唇の端からとろりと唾液が零れた。  
その唾液を吸いながら、指の動きを激しいものにしていく。  
「…中尉…下を見てごらん」  
「…はっ、あ…っ…なに…?」  
「中尉の中に私の指が入っているのがよく分かるだろう?」  
「やぁ…ッ」  
リザが目線を下に向けると、自分の淫らな光景を目にして感じたのか、美味しそうに指を飲み込む膣がきゅうっと強く閉まった。  
「中尉、ここもこんなに固くして…」  
「い、いや…っ、大佐ぁ…!」  
「ほら…皮が向けてる」  
「きゃあんッ!」  
敏感な粒を指で摘み上げると、刺激が強すぎたのかリザはまるで子犬のように高い声で鳴いた。  
「…ちゃんと見るんだ、中尉…」  
「いや…っ!」  
リザは私を受け入れている光景を遮断するように目を閉じたが、躯の震えが先程よりも大きくなった。  
「中尉、見るんだ。こんなにぐっしょり濡らして…」  
「あうっ、あ、やめてくださ…っ!」  
「尻の方まで垂れているぞ」  
「やめ…て…!…あぁ…ッ、あ!」  
言葉でリザを攻めるたびに指を飲み込み膣がきゅうっと閉まり、潤んだ肉が馴染みのある動きをしているのを感じ取った。  
くるな、と、すぐに分かった。  
「…中尉…そろそろだな…」  
「ひっ、あぁ…ッ!」  
ぎゅっと固い尖りを指先で潰すと、一瞬だけリザがはっとしたように息を飲んだ。  
「――あ…、やあぁッ!」  
そのあとすぐに高い喘ぎ声で鳴き、同時に秘所から水のようなさらりとした蜜を盛大に吹いた。  
「あっ、ああぁッ!」  
膣に差し込んだ指を激しく抜き差しすると、さらに蜜が噴き出し、シーツをびっしょりと汚す。  
「…あー…っ」  
針金でも入れたようにぴんと伸びて緊張していた躯から力が抜け、リザは私の胸にどさりと寄り掛かってきた。  
リザの白い躯は全身に汗が滲んでいてなまめかしい。  
リザは酸素を求めて必死に肩で息をしており、それに伴って豊かな乳房が大きく上下している。  
だらりと力の抜けた躯を、背後から強く抱き締めた。  
リザは躯を動かすことができないのか、呼吸を荒くするだけで私にされるがままだ。  
 
リザを強く抱きすくめ、肩や背中に口付ける。  
あの冷静なリザ・ホークアイ中尉が、高い声で泣いて私の指で乱れたことがたまらなく嬉しい。  
「…は…ずかしい…!」  
そして、少女のように恥じらっている姿が愛おしい。  
リザは恥ずかしさから真っ赤になっている顔を両手で覆い、唇を噛み締めていた。  
目尻から涙がこぼれ落ちているのが、手で隠しきれずに見えていた。  
「恥ずかしくなんかないさ…可愛い」  
「…でも…」  
「可愛いよ」  
リザが恥ずかしさのあまり泣いている姿を恍惚と眺めながら、すでにはち切れそうなほど勃起した自身に手早く避妊具を装着する。  
そして、涙を零し目元を赤くしたリザをシーツの上に押し倒し、その上に覆いかぶさる。  
「…可愛いよ…中尉…」  
目尻から溢れた涙を吸い、乱れた前髪を梳いてやる。  
リザはまだ恥ずかしいのか、私と目を合わせぬようそっぽを向いた。  
「…中尉、いいか…?」  
リザの脚を押し開き、猛りを彼女の濡れた内股に押し当てると、太ももがぴくりと揺れた。  
「…は、い…」  
目を逸らしていたリザが熱を持った頬をさらに赤く染めながらも、私の首におずおずと両腕を回した。  
初々しい仕草にまた愛おしさが募る。  
「…いくぞ」  
膣の入り口に先端を宛てがい、リザの中へそっと押し入っていく。  
リザは金の繁みや内股までびっしょりと濡らし、そして膣の中も蜜がたっぷりと溢れていたのだが、やはり彼女の中はきつい。  
「…ん…っ!」  
自身すべてを沈め終えると、リザが私に縋りつくように抱き着いてきた。  
久しぶりのリザの中は濡れた肉がしっかりと自身を包み込んでくれて、相変わらず気持ちが良い。  
「…くぅ…あ…!」  
しかし、リザは熱い塊が膣におさまった圧迫感が苦しいのか、眉を寄せて耐えていた。  
私を抱き寄せる白い腕が儚げに震えている。  
「…あ…っ、ん!大、佐…!」  
リザの声には辛さだけではなく甘さが滲んでいたが、最初から激しく動いてしまっては彼女があまりにも苦しいだろう。  
きつく締め付けてくる膣の中で思いきり抜き差ししたい気持ちを抑え、小さく腰を動かす。  
「…んぁ…っ」  
「中尉、大丈夫か…?」  
「は…っ、はい…!」  
小さく前後に腰を動かすだけの運動を繰り返していると、不意にリザの太ももが私の腰をぎゅっと挟んだ。  
だんだんと気持ち良くなってきたのだろうか。  
「あぁんッ!」  
円を描くように腰をぐるりと回し、自身で膣の壁をなじるように刺激すると、リザがいい反応を返した。  
何度も同じ動きを繰り返してみる。  
「大佐…やっ、駄目…!だめぇ…ッ!」  
リザが今にも泣き出しそうな声で喘ぐ。  
いつの間にか、腰にはリザのしなやかなふくらはぎまで絡み付いていた。  
「…気持ちいいか…?」  
「…気持ちいい…っ」  
ようやくリザが素直になった。  
最初は行為に及ぶこと自体に戸惑っていたが、今は汗や蜜で躯をびっしょりと汚し、気持ち良いと喘いでいる。  
「あぁ…っ、あん…!」  
リザが素直に快楽を受け止め出したことが嬉しくなり、自身が抜けそうなほど引き抜き、そして乱暴と呼べるほど激しく打ち付ける。  
リザは苦しがることなく、甘い声を上げて喜んだ。  
「…んん…っ、あ、ふぁ…っ!」  
ぐっしょりと濡れた膣の中は心地良く、柔軟に、しかしきつく自身を包み込んでくれる。  
気持ちの良いリザの中をもっと味わいたくて、夢中で腰を動かす。  
 
「…あっ、あっ、あぁ…ッ!」  
パンパンと肉と肉が激しくぶつかり合う音と同時に、突き上げる度にリザが楽器のように声を上げる。  
リザの可愛らしい喘ぎ声を聞いているだけで、気を抜けば達してしまいそうだ。  
普段はお堅いリザを自分が組み敷いて乱れさせているという事実だけでも、背筋にぴりぴりと甘い痺れが走る。  
「ふぁ…っ!あ、あん…!」  
私に揺さ振られるまま乳房をたぷたぷと揺らし、私にされるがままになっているリザの姿を見て射精欲がぐっと高まる。  
リザは顔も躯も汗まみれにし、白いはずの肌はシャワーを浴びたあとのようにほんのりと赤く染まっていた。  
そして、繋がっている場所はリザの蜜でぐしょぐしょに濡れ、抜き差しするたびに盛大な水音が立つ。  
「た、いさ…!んぅ…う…っ!」  
「…中尉…っ」  
頬を涙で濡らし、快楽にとろけた瞳で私を見るリザに口付けずにはいられなかった。  
リザは行為中によく「溶けてしまいそう」と口にするが、本当に溶けてひとつになってしまいそうだ。  
舌を濃厚に絡めている上も、私が入りこみそして私を受け入れている互いの性器も、熱くて溶けてしまいそうだ。  
「…大、佐…たいさぁ…っ!あっ、もう…っ!」  
一際強くリザを突き上げると、彼女が快楽に震えた声でもう限界だと訴える。  
「…ああ、いいよ…」  
「…あっ、くぅ…ッ!んん…ッ!」  
膣のざらついた部分に先端が当たるよう、敏感な場所を目掛けて自身を突き立てる。  
「あ…っ、そんなにしたら…!あぁっ!」  
リザの躯はすでにぴくぴくと痙攣しているように震えていた。  
重たそうに揺れる乳房にしゃぶりつくと、リザが目を見開いた。  
「た、いさ…!…――んああぁっ!」  
乳首に軽く歯を立て、自身でリザの奥まで叩き付けるように突くと、リザがまた蜜を溢れさせながら達した。  
「…リザ…!」  
「…あん…!」  
ぎゅうぎゅうと容赦なく締め付ける膣の動きに堪えられず、私も精液を放つ。  
ゴム越しだが、まるでリザの最奥に焼き付けるように腰を激しく動かして射精した。  
「…あっ、あ…」  
絶頂を迎え、そして射精された衝撃からリザは上手く呼吸ができずにいた。  
体重を掛けないようにリザに覆いかぶさり、肩に額を預け、なだめるように彼女の汗ばんだ背中を撫でてやる。  
「…や…っ」  
しかし、私に執拗に攻められて躯が敏感になっているらしく、軽く撫でたつもりがリザには刺激が強すぎたらしく、彼女は苦しげに顔を歪めた。  
そして、まだ膣に入っている自身をきゅうっと締め付けた。  
柔らかな肉に搾り取るように再び締め付けられ、達したばかりだというようにまた自身が熱を持ち始める。  
リザを早く休ませてやりたかったが、どうやら無理そうだと苦笑する。  
とりあえず今は躯を落ち着けようと、大きく上下するリザの胸に顔を埋め、彼女の躯を抱きすくめた。  
 
 
 
終わり  
 

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