薄暗い部屋で愛し合う男女がいた。  
ベッドの端に腰を掛けて見つめ合い、愛の言葉を囁く。  
「ランファン、愛してる」  
リンはランファンの肩を抱くようにして引き寄せ、薄く色づいた彼女の唇に自らの唇を重ねた。微かに触れるだけの優しい口付け。何度も何度も、柔らかな感触を確かめるように軽く吸い付いた。  
「若……」  
唇の優しい感触から愛情が伝わってくる。ランファンはリンの背中に腕を回し、身体を密着させて口付けに酔った。  
「……んっ…ふぅ…」  
それは次第に深いものへと変わっていく。互いの唇を吸い合うように舌を絡め、飲み込めきれない唾液が唇と唇を繋ぐ隙間から零れ出す。  
リンは深い口付けを交わしたまま、片方の手をランファンの胸に被せた。彼女の胸はちょうど手の平に納まるくらいの心地良い大きさだ。  
「ふ…ん、はあ…」  
柔らかさと弾力を楽しみながら服の上から揉みしだく。  
十分に口内を味わい合うと静かに唇が離された。2人の口を繋ぐ銀色の糸が何ともいやらしい。  
リンはランファンの腰を倒し、そっとベッドに横たえた。横たわるのに邪魔になるであろう、後ろでおだんごにまとめてあるランファンの髪はリンの手によってほどかれた。艶のある漆黒の長髪がサラリと流れる。  
「やっぱり可愛いな、ランファンは」  
リンがそんな風に呟くと、ランファンの頬は薄紅色に染まった。  
 
リンは彼女の黒装束に手を掛けると、少しずつそれを脱がせていく。白く綺麗な素肌がチラつく度にリンの中の欲望が蠢いた。  
全て剥ぎ取られ下着だけの姿になったランファンの首筋に、ちゅ、と小さく音を立てて吸い付くと、白い肌に赤い花が咲いたかのような跡が刻まれた。  
「…っ、あ……」  
ランファンから弱々しいが確かに快感を訴える声が漏れる。その声にリンの理性は擽られ、早く彼女の全てが見たくて堪らない衝動に駆られる。  
ランファンのブラジャーのホックが外され、形のいい乳房が露出された。  
「あの、若……恥ずかしいです」  
ランファンは晒された胸を恥ずかしそうに手で隠しながら、消え入りそうな声で言う。そんな彼女の様子が愛らしくて、リンはランファンの頭を撫でながら耳元で囁いた。  
「凄く綺麗だ、もっと見たい」  
リンの言葉に顔を更に真っ赤に染め、胸を覆い隠していた手をゆっくりとどかすランファン。  
その胸にリンの舌が這う。桃色の突起に舌が触れるととても気持ち良くて声が出てしまう。  
「やっ…あん」  
舐めたり吸ったり、指の先で転がしたり。リンの愛撫で胸の突起はぷっくりと尖ってきたようだ。  
「ん、あっ…ふぁん…」  
「気持ちいいかい?ランファン」  
「はぁ……気持ちいいです、若ぁ…」  
よがるランファンの姿はとても可憐だった。リンは舌を徐々に下半身へと滑らせていき、彼女が唯一身に付けているショーツに辿り着く。其処は既に湿っていて布にいやらしいしみを作っていた。  
リンが布の上から秘部の割れ目をなぞれば、ランファンのしなやかな身体はぴくっと跳ねる。ショーツを脱がせ、生まれたままの姿になった彼女の足を開かせた。  
 
露になったのは、淡い毛に覆われている桃色。甘い女の香りを放つソコはたっぷりと濡れている。リンは彼女の足の間に顔を埋め、秘部に口を付けた。  
「ひゃんッ、わ、若…だめ……あん」  
舌を挿し込んで蜜を丁寧に舐めとる。  
溢れる密をすする水音がいやらしく響いた。  
「…はぁ…はぁあ……んっ…」  
だがその蜜は減る事は無く、舐めても舐めても溢れ出てきた。  
ランファンはもぞもぞと身体をくねらせて快感を味わう。  
「凄いな、どんどん溢れてくる」  
リンは顔を上げ、その密を指ですくった。秘部の中に指を挿入していくと、ソコはもう想い人の指の侵入を待っていたようで、ぎゅうぎゅうと締め付けてくる。  
「…あっ、あぁん…はぅ…」  
奥まで進めたり手前で掻き回したりと、中で色々な動きをする指を伝って、密が手の甲から滑り落ちた。  
リンは指をもう1本追加して、肉壁をなぞるように擦り続けた。くちゅくちゅと言う卑猥な音とランファンの甲高い喘ぎ声が重なり、淫らなハーモニーを奏でている。  
「あぁあん…ふあっ!」  
指が動く度にランファンの身体は仰け反った。中はもう十分に慣らされ、指より質量の大きいモノもすんなりと飲み込めそうな様子だった。  
指を引き抜くとその手をランファンの口元に持っていき、指にまとわりつく密を彼女に舐めさせる。  
「美味しい?」  
「んっ……そんな事、聞かないで下さい…」  
丁寧に舐めとらせた後、リンは身に付けている衣服を全て脱ぎ捨てた。  
可愛いランファンの所為で下半身はすっかり固くなっていて、高ぶる先端は透明な汁で濡れている。  
 
「コレ、欲しいかい?」  
「………っ」  
勃ち上がったモノを見せ付けられて、ランファンの胸は高鳴った。身体は正直で、早くソレを入れろと言わんばかりに膣内が疼く。  
「言わなきゃわからないだろ?」  
わざとらしい問い掛け。ランファンは恥ずかしさのあまり彼から視線を反らした。  
本当はわかってるクセに。いつもじらされてしまうのだ。  
一呼吸置いて、ランファンは静かに口を開いた。  
「わ、若が……リン様がほしいです…」  
蚊の鳴くような小さな声。だがそれは、確かにリンの耳に届いた。  
物欲しそうな瞳で此方を見つめる、そんなランファンの官能的な姿にリンの理性は限界を迎える。  
「…入れるぞ」  
リンは自分のモノを彼女の中へと埋めていく。愛しい彼女が痛がらないように、ゆっくりと自身を深く沈めた。  
「…あっ…あ……」  
全て入りきると腰を少しずつ動かし始めて内壁を擦る。  
ランファンはリンの首に腕を回した。次第に腰の動きは早まっていく。  
「ぁあ…気持ちいい…ん、気持ちいいです…うあぁ!」  
「…俺も…っ、ランファンの中…凄く…気持ちいいよ……!」  
最奥を突き上げると内壁は震え、リン自身を一段とキツく締め付ける。  
激しく絡み合い、互いの鼓動が重なると幸せな快感が込み上げてきた。  
「やっ、あん…はぁん!ああ、あっ、」  
ピストン運動の激しさと比例するように、ランファンの身体はビクビク舞い踊る。  
 
攻め続ける事でリン自身はどんどん膨張していく。荒い息が交差した。  
「ふあぁん…ッ、やぁん…わ、若……リンさまぁ…っ」  
「くっ……ランファン…!」  
渦巻く快感に身を委ねる2人の声が、2人だけの空間に響き渡った。  
絶頂が近くなると更に互いを密着させて、快楽を貪り合う。  
「あああぁん!リンさまぁ…リンさまぁあっ!」  
「ランファン…、うっ…あぁ……!」  
頭の中が真っ白になりそうだ。  
2人は同時に果て、熱い熱い欲望がランファンの膣内に注がれた。  
 
リンが自身を引き抜くと、割れ目からはどろどろした精液が漏れ出てくる。  
「ランファン…愛してるよ」  
リンは、行為の前にも囁いた甘い言葉を再び、確かめるように呟いた。  
「私も…若をお慕いしています。ずっと…ずっと…一緒に……」  
ランファンはリンの胸に埋めていた顔を上げ、視線を絡める。ずっとこんな幸せが続けばいいのにと、幸せを噛み締めながら2人は口付けを交わした。  
 
おしまい  
 

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