私を見つめるリザは不安に満ちていて子供のようにあどけないのに、黒いキャミソールから見事な深い谷間が見えて、そのギャップに目眩がしそうになった。  
本当に「リザ」を愛しているのだと伝えるには、あまりにも単純すぎて欲に満ちているがこの方法しか思いつかなかった。  
「…ロ、ロイ…?」  
しかしリザは目をきょろきょろとさせ、落ち着かない様子で戸惑っている。  
当たり前だ。  
体は大人でも、記憶を失ったリザの年齢は子供と同じなのだ。  
ここでやめておけと理性が頭の中で何度も警告するが、私のために泣きじゃくって赤くなったリザの瞳を見ると、そんなことは簡単に吹っ飛んでしまう。  
リザが嫌だと叫んでも、禁断の扉を開けてしまうことはもう分かっていた。  
もう止められない――  
「…リザ…」  
男の身勝手な欲のままに動いて、私はリザを傷付けてしまうのだろうか。  
まだ頭の中で僅かに葛藤が残るが、リザがほしいという欲に体が素直に従って動く。  
リザを怖がらせぬよう、なるべく優しく彼女の指に自分のそれを絡めた。  
リザが怖々と私の手を握り返す。  
「…ロイ、どうしたの…?」  
リザの声はまだ涙に濡れていて、それだけで愛おしさが募り、今すぐめちゃくちゃにしたくなる。  
「…パジャマ…脱ぐ、の…?」  
リザは私が勝手に始めた性行為に相当混乱しているようで、言葉を紡ぐのすら難しいようだった。  
「…リザ、今から私がすることを嫌だと感じたら…すぐに嫌と言ってほしい」  
「…ロイのすること…?」  
リザはきょとんとした表情を浮かべ、可愛らしく首を傾げた。  
「恋人同士が愛し合う時にすることを、今からリザとしたいんだ。多分、気持ちいいと感じると思う。この行為は子供を作ることができるくらい神聖なものなんだ。もちろん、今、リザを妊娠させるつもりはないが」  
リザに上手く説明できているか、珍しく自分の言葉に不安を覚えた。  
リザは未だ不思議そうな顔で私を見ている。  
「…ロイ」  
しかし、リザはふと表情を和らげた。  
「…嫌じゃないよ」  
「…え…?」  
小さな声で囁いたリザの言葉の響きがあまりにも優しくて、思わず聞き返してしまう。  
「愛し合う時にするんでしょ?…ロイと一緒なら、私、嫌じゃないよ…」  
リザが私の背中に腕を回して、まるで子供が甘えるように無邪気に抱き着いてきた。  
「…ね、ロイ、して…」  
耳元に唇を寄せたリザにそう甘く囁かれ、理性が吹っ飛んでしまうかと思った。  
「…嫌だったら、すぐに言うんだぞ」  
「…うん」  
不安そうに、しかし勇気を振り絞って頷いたリザの姿すら愛おしくて、今さら自分が暴走しないか心配になった。  
リザはちゃんと私の言葉を理解したのだろうか。  
「ロイがすることだから」という理由で受け入れたような気がする。  
「…服…脱ぐの…?」  
「ああ、そうだよ」  
リザの上半身を隠す布をすべて取り去り、すべらかな肌を晒す。  
リザは私の一挙一動を、瞳をきょろきょろと動かして興味深そうに眺めていた。  
初めて中尉を抱いた時のことを思い出すが、中尉と違って今のリザには恥じらいがない。  
躊躇うことなく一緒に風呂に入ったのだし、今さら胸を見られることを恥ずかしく思っていないことは頷けるが、やはりそんなリザの様子は新鮮だ。  
中尉が恥じらいもなく積極的に胸を晒し誘っているように見えて、あまりに魅惑的な光景に体の中心が熱を持った。  
 
「…わ…っ、あ、んぅ…!」  
耳の形を舌の先でねっとりとなぞりながら、そっと胸に手を置く。  
すぐにリザが甘い吐息を吐いた。  
数日間、ただ指をくわえて見ているだけだった豊かな乳房に、なるべく優しく指を食い込ませる。  
「…あ…っ」  
軽く胸を揉むという静かな動きを何度か繰り返していると、リザがシーツの上で小さく身をよじった。  
「…リザ、嫌か…?」  
「…ううん、嫌じゃない…」  
はあはあと荒い息を吐くリザの頬が、わずかに赤くなっている。  
どうやら感じ始めているようだ。  
「…よ、よく分からないけど…。…ロイが触ったら、背中がびりびりって痺れて…」  
「…気持ちいいのか?」  
「…うん…」  
曖昧な表情で頷くリザを見て、何度目になるか分からない不安を覚えた。  
いたいけな少女であるリザを優しく抱くことができるのだろうか。  
体は処女ではないが、リザの心は性行為を知るには早すぎるのだ。  
しかし、その倒錯的な事実に興奮し、リザという幼い子供を抱ける喜びを覚えていることも事実だ。  
とにかくリザが可愛い。  
「…あっ、ふぁ…!」  
ふっくらとした乳房の柔らかさを楽しむように揉むと、リザの口から素直に甘い声がこぼれる。  
その声をもっと聞きたくて、形を持ち始めた胸の頂点を硬くすぼめた舌で突いた。  
「やぁッ!あぁ…っ!つ、めたい…!」  
舌の腹で乳首に触れると、リザが敏感に、初々しく反応を返した。  
リザは色っぽく眉を寄せて、初めて味わう快楽に流されないように唇を噛み締めている。  
「…い、いま、舐めたの…?」  
「ああ」  
リザは涙目になりながら、胸に覆いかぶさっている私を不安そうに見た。  
「嫌か?」  
「…ううん…。そこ、すごいの…」  
「ここ?」  
「ふぁ…あッ!」  
「すっかり硬くなっているな」  
乳輪をねっとりと舌で舐めて唾液をまぶし、果実のように硬くなった乳首を口に含んだ。  
ちゅう、と音を立てて吸い上げると、気持ち良いのかリザが髪を振り乱して首をのけ反らせた。  
あらわになった白い喉がなまめかしい。  
「…そこ、気持ちいい…っ!」  
桃色の突起を指先で刺激すると、泣き腫らした目からまた涙を一筋零しながらリザが喘ぐ。  
中尉では見られないリザの素直さを目の当たりにし、ふと彼女に対する意地悪を思い付いた。  
「リザ、どこが気持ちいいんだ?」  
「…ここ…」  
リザはおずおずと、しかし躊躇うことなく自分の胸に手を置いた。  
「ここのどこが一番気持ちいい?」  
「…えっとね…ここ」  
リザの指先が自らの乳首を軽く掴む。  
「…ロイにここを触られると、変な気持ちになる…」  
「…そうか。じゃあもっと可愛がってあげよう、リザ」  
「…んあぁ…っ!」  
リザが指で示した乳首を甘噛みし、反対側の乳房もたぷたぷと揉みしだく。  
リザの乳房は指が柔らかく食い込むほど弾力があり、触れているこちらもかなり気持ち良い。  
「リザ、どうされたい?」  
「…あのね…舐められると、すごく気持ちいいの…。おかしくなっちゃいそうなくらい…」  
額に汗を浮かべ、頬を紅潮させているリザの告白を聞いて、箍が外れそうになった。  
「ひあぁっ!」  
乳房に思いきりしゃぶりつき、片方の胸の尖りを指先できゅっと強く摘んで愛撫する。  
指先で乳首を擦りこねていると、桃色の突起はますます硬くなった。  
「あぁ、そこ…!きもちい…!」  
 
リザの反応がよい場所を、痕が残りそうなほどことさら強く舌でなじる。  
寝室に乱れた吐息と、乳房を吸い上げる淫らな粘着質な音が響いた。  
「あっ…ん!ロ、イ…!」  
夢中になって乳房を愛撫していたが、リザに名前を呼ばれてふと我に返る。  
頬を涙で濡らしたリザは唾液まみれの豊かな胸を大きく上下させて、呼吸を整えていた。  
「…リザ、今の…嫌だったか…?」  
今さらな質問を冷や汗を浮かべながら聞く。  
「…ううん、大丈夫。……ここって、こんなに気持ちいいんだね…」  
私の乱暴な愛撫に文句を言わず、優しく、そして照れたようにはにかむリザが愛おしい。  
汗でしっとりと濡れ、ぐしゃぐしゃに乱れた前髪を直そうと梳くと、リザは嬉しそうに笑った。  
「…こっちも、すごく気持ちいいんだよ、リザ」  
「…え…?ロイ…?」  
ショーツごとパジャマのズボンを脱がせると、リザはまた不思議そうな表情を浮かべた。  
ショーツには小さな染みができていた。  
中尉の体はとても感じやすいから、リザの秘所ももうたっぷりと濡れているだろう。  
「…あっ!?…やだっ、ロイ…!そこは…ッ!」  
再びリザの上に覆いかぶさりながら、繁みの奥に手を伸ばすと、彼女が初めて抵抗した。  
「…そこは…き、汚いから…っ!だめぇ…!」  
「汚くないよ」  
秘所はやはりどろどろに濡れており、そこを上下になぞるだけで指にたっぷりと蜜がまとわりついた。  
「すごいな…もうこんなに濡れてる」  
「…ひぁ…ッ、あ…!」  
ぬかるみを掻き混ぜると、くちゃりといやらしい水音がする。  
「んあぁっ!なに…これ…ッ!」  
「…気持ちいいだろう、リザ」  
「…ひゃあっ…あぁっ!」  
リザは最初は恥ずかしがって嫌がっていたものの、胸とは比べものにならない快楽に圧倒され、すっかり抵抗することを忘れていた。  
「…は、あぁ…ッ!」  
膣の周りを指でくるりとなぞると、堪らないといったように、リザの太ももが私の手を強くぎゅうぎゅうと挟んだ。  
汗ばんだ肌の感触が心地良い。  
「…んう…ッ!」  
敏感な突起を慎重に探し、そこに指先をあてると、リザの腰がひくりと動いた。  
「…リザ、肩につかまって。爪を立ててもいいから」  
「…ど、して…?」  
「そのくらい気持ちよくしてあげるから」  
「あっ、や…あぁッ!」  
突起をくすぐるように指先を素早く動かして愛撫すると、甘い声でリザが叫んだ。  
髪を振り乱しているリザが縋るように私の肩にしがみついてくる。  
リザを宥めるように額に口付けながら、突起を指先で摘んだりくるくると円を描いたりなど、小さな粒を弄り始めた。  
「…や、あ…!ロイ、ロイ…っ!」  
「ん?」  
「変になっちゃ…あぁっ!」  
「嫌か?」  
「いやじゃない…けど…っ、怖い…!」  
私にしがみつくリザの腕に力が入った。  
「怖い?」  
「あ、頭が真っ白になって…どこかにいっちゃいそう…!」  
「…そろそろか」  
小さな突起を愛撫する手にさらに力を込めた。  
「んっ!あ、あ…っ…溶けちゃいそう…ッ」  
「リザ、怖くないよ。大丈夫だ。しっかりつかまって」  
「…うん…っ、ふぁ、ん…ッ!」  
必死に私にしがみつくリザに片手を差し出し、背中に腕を回して胸に彼女を抱き寄せる。  
「…イっていいよ、リザ…」  
 
「…やぁあ…っ!んんっ、あ…っ…ふあぁッ!」  
突起を指でぴんと弾くと、リザが背をのけ反らせ体全体をびくびくと震わせて達した。  
大きく唇を開けて叫ぶように喘いだリザの目尻から、ぽろりと涙が零れる。  
ぷしゃりと大量の蜜が秘所から溢れ出て、内股をべっとりと汚した。  
「……あ、あ…っ、…ロイ……」  
敏感な芽を強く愛撫され強い刺激が全身を走り抜けたリザは、ひくひくと体を痙攣させ、私にしがみついたまま動けないようであった。  
白い太ももは未だに儚げに震えている。  
「…ロ、イ…」  
荒い呼吸を繰り返しながら、それでも私の名を呼ぶリザを、体重を掛けぬよう抱き締めた。  
絶頂の衝撃からまだ戻れていないうつろなリザを落ち着かせるように、背中を撫でる。  
「…い、今の…なに…?」  
「ん?」  
「…いま…頭が真っ白になって…すごい…」  
「気持ちいいとそうなるんだ。変なことじゃないよ」  
「…そうなの…?すごく変な気分…」  
リザはことさら幼い口調で話した。  
熱い頬を私の胸に押し付け、黙ったまま言葉では説明できない衝撃や感情を頭で整理しているようだった。  
「…ね、ロイは服を脱がないの?」  
少し落ち着いたリザが、私のシャツの裾を引っ張りながら問い掛けた。  
そういえば、リザを愛撫することのに夢中で、自分の服のことなどすっかり忘れていた。  
「いま脱ぐよ」  
リザの横に座り、汗ばんでいるシャツを脱ぎ始める。  
真っ赤な頬を枕にぽんと埋めたリザは、私の一挙一動をじっと眺めていた。  
目を逸らさずリザに凝視されているため、何だか服が脱ぎにくい。  
着替えをする中尉を無理やり眺めることがあるが、あの時の彼女はこんな気持ちなのかと考える。  
「…え…ロイ…?」  
下着からすでに勃ち上がった自身を取り出すと、枕に顔を埋めたままリザが目を丸くした。  
白い肩が僅かにぴくりと動く。  
リザは初めて勃起した男性器を見るのだから、当然ながら驚くだろう。  
「…男の人は、気持ちいいとこうなるんだよ」  
「…そう、なんだ…」  
リザは身を起こし、恐る恐る私のものを眺め始めた。  
「リザも、気持ちいいとここが硬くなるだろう?」  
「やんッ!」  
乳首を指で摘むと、突然の刺激にリザが可愛らしい声を上げた。  
リザは胸から全身に痺れが駆け抜けたのか一度ベッドに倒れそうになったが、何とか持ちこたえて、私の足の間に座り込んだ。  
「…リザ…?」  
「…ロイもここ触られると、気持ちいいの?」  
「…ああ、まあ…。そうだよ」  
「触ってもいい?」  
「え?」  
リザはグロテスクな男性器に物おじせず、むしろ瞳を輝かせながら興味津々といったように私のものを眺めている。  
そして、私の返事を待たずに自身に指を絡めた。  
「…っ…」  
「気持ちいい…?」  
まるで棒でも掴むように、隙間なくしっかりとリザは自身に指を絡めた。  
突然の刺激に危うく呻きそうになる。  
リザが記憶を失ってからずっと欲を解放していないため、情けないが自身は爆発寸前なのだ。  
「…ここ…濡れてる…」  
リザは私の足の間で四つん這いになり、まるでおもちゃで遊ぶように自身に触れ始めた。  
濡れている先端を、リザが指先でつんつんと突く。  
そして、親指と人差し指で先をきゅっと摘んだ。  
腰に思いがけない甘い痺れが走る。  
 
「…リザ…っ」  
「なに?」  
「…あまり、強くされると…。…その、そこはとてもデリケートだから、優しく頼むよ」  
「…あ、ごめんね、ロイ」  
リザはそう謝ると、指先で優しく自身をつーっと上から下までなぞり始めた。  
些細な刺激だが、幼いリザに拙く愛撫されている事実が、自身をさらに張り詰めさせる。  
「…わあ、動いた…。…あれ、ロイ、これは…?」  
リザは今度は根本へ指を持って行き、さらに奥にある二つの塊を手にした。  
「…おもしろい…」  
そう呟いて、リザは手の中に収めた塊がにゅるりとすべる奇妙な感触を楽しんでいるようだった。  
今さらだが、幼いリザに男性器を愛撫させてよいのか悩む。  
「…リザ…、それは…っ!」  
「なあに?」  
根本を弄っていたリザの興味が再び先端に戻り、濡れている部分を戸惑うことなく舌で舐めた。  
「…ん…っ、変な味…」  
先端を舌で円を描くようにちろちろと舐めながら、リザが呟く。  
大変気持ち良いが、背中に変な汗をかいていた。  
「リ、リザ…舐めてくれるのも嬉しいんだが、別の愛撫の方法を教えてあげるよ」  
「…え…?私、間違ってた?」  
「いや、そんなことはないんだが」  
幼いリザに舐めてもらうのは、さすがに危険すぎるだろう。  
リザがあまりにも無邪気で可愛いので、ロリータコンプレックスを持つ人の気持ちが理解できそうな域まできてしまっているが、理性がストップをかける。  
「…こうしてもらうと…気持ちいいんだ…」  
「…分かった…」  
リザの手に自分の手を添えて、肉棒を優しく掴ませる。  
そして上下に動かし扱くように教えると、リザはその通りに手を動かした。  
リザが手を動かす度にぷるぷると揺れる乳房と丸い尻が可愛い。  
「…ロイ、気持ちいい?」  
そして、私のために初めてなのにも関わらず一生懸命愛撫してくれているリザが愛おしい。  
先端をぎゅっと強く握られ、思わず腰が浮いてしまった。  
もうそろそろ限界だ。  
「…リザ…っ、離れろ…!」  
「え…?ロイ…?」  
「…くっ…!」  
「…あ…きゃ…っ!?」  
自身に絡み付くリザの指はそのままだが、彼女の顔を震える手で押しのけることには成功した。  
性器を震わせて放たれる精液が、リザの胸元を目掛けて飛び散る。  
溜まっていたせいか、ずいぶん長い射精だった。  
「…あつい…」  
精液でぐちゃぐちゃに汚れた胸元を目を丸くして見ながら、リザが唖然と呟いた。  
しかし、リザは勢いを失った自身を見ると、いきなりそれを手に取、先端にちゅっと口付けた。  
そして、全部搾り取るかのように先端に強く吸い付く。  
「…リ、リザっ!?」  
「あれ?もう出ないの?」  
「で、出ないから、離しなさい!」  
達したばかりの自身を弄ばれるとあまりにも刺激が強すぎる。  
声が上擦るのを抑えながら、不満そうなリザの手を自身から離した。  
「気持ちいいから、この白いの出たんだよね?もっとロイに気持ちよくなってほしくて…」  
唇についた精液を舌でぺろりと舐め取りながら言うリザの姿を見て、彼女は本当に子供なのかと疑いたくなる。  
しかし「子供」が何の躊躇いもなく興味の赴くままに自身を愛撫したという危険な事実に惹かれ、また体の中心が熱を持ち始めた。  
「…今度はリザを気持ち良くしてあげるよ」  
「え?」  
四つん這いになっていたリザをベッドの上に座らせ、大きく脚を開かせた。  
 
リザの長い脚の間に体を割り込ませ、いやらしくひくついている秘所に顔を近付ける。  
「…や…っ、ロイ、そこは…っ!」  
「汚くないよ」  
「…だめ…っ!」  
リザは金の繁みまでぐしょぐしょに濡らしていた。  
「本当にリザは感じやすいな」  
「…やだ、ロイ…ッ!」  
そっと指を置いて秘所を開くと、真っ赤なそこはとろとろに潤んでいた。  
秘所を指で突くと、溢れ出ている淫らな蜜が糸を引く。  
「…あ…っ!?いや…っ、ロイ、舐めちゃ…!」  
膣に舌を差し込むと、リザが体を強張らせた。  
逃げようと暴れる脚を上手く押さえつけて、秘所全体を舐めるようにべろりと舌を這わせる。  
「舐められるのが嫌なのか?」  
「…だって…んっ、汚い…っ!」  
「リザはさっき私のを舐めただろう」  
戸惑っているリザに構わず、ゆっくり膣に指先を差し込んだ。  
「…っ…?」  
違和感を感じたのか、リザがうっすらと涙を浮かべ、不安そうな表情で私を見下ろした。  
リザを押し倒して秘所を愛撫するのもいいが、彼女を座らせて秘所を愛でるのもいい。  
こうするとリザが近いのだ。  
顔を上げれば、汗ばんだ胸を上下させて私をおずおずと見下ろすリザがすぐそこにいる。  
「…リザ、私の指がリザの中に入ってる」  
「…え…?」  
「ほら」  
半分まで膣に入った指が、途端にきゅうっと締め付けられた。  
「…あ…っ、え…ッ?」  
「…大丈夫…怖くないよ…」  
「…うん、ロイだから平気…」  
リザの健気な答えを聞きながら、指一本を全部押し込んだ。  
「全部入ったよ、リザ…分かるか…?」  
「…うん…っ…わ、かる…!」  
また潤んだ肉の締め付けが強くなった。  
そっと指を抜き差しし始める、リザの腰がぶるぶると震えた。  
長い脚も頼りなく震えている。  
「は、あ…!それ、駄目…っ、だめ…!」  
「どうして?」  
「…きもち、よすぎて…っ!」  
リザの汗ばんだ太ももに両頬をきゅうきゅうと挟まれる。  
リザが後ろに倒れ込みそうになるのを、片方の手でしっかりと支えた。  
「…あっ、ロイ…!んあぁッ!」  
「リザ、聞こえるか?リザのここ、音がしている」  
「…う、ん…っ!聞こえ…ふぁッ!」  
膣に指を差し込みながら、舌で敏感な粒を突くと、リザの腰ががくがくと大きく震えた。  
リザの膣が急にきつく締まり始め、絶頂が近いことが分かる。  
「…きつきなってきたな…」  
「…あぁっ!あっ、やあぁ…!」  
「気持ちいいか?」  
「…ん、ぁあッ!」  
リザはもうまともな言葉を発することができずにいた。  
硬くなった突起を口に含み、唇で挟んで愛撫する。  
リザは私の頭に手を置き、指で髪の毛をぐしゃぐしゃに乱した。  
「…ロイッ、また…っ!」  
「…いいよ、リザ。怖くないから…」  
「…また、きちゃう…ッ!――あ、ふぁああッ!!」  
リザが潮をふくのと同時に、彼女がベッドにどさりと倒れ込んだ。  
二度目の絶頂を迎えたリザは、何とか息をしているという状態だ。  
再びうつろな瞳で天井を見ている。  
括れたリザの白い体はひくひくと淫らに震え、そして汗と蜜でべっとりと汚れていた。  
しばらく寝室にリザの荒い呼吸だけがこだましていた。  
 
「…ロイ…また、頭が真っ白に…」  
落ち着いてきた様子のリザが、ぽつりぽつりと言葉を紡ぐ。  
「…リザ、平気か…?」  
「…うん…」  
リザの顔を覗き込み、涙と汗をシーツで拭いてやる。  
私も口についたリザのとろりとした蜜を腕で拭う。  
そして、リザの乱れた姿を見て再び勃ち上がった自身に避妊具をつけた。  
「…リザ…」  
「…ん…?」  
額にちゅっと音を立てて唇を落としながら、汗まみれのリザの上に覆いかぶさる。  
リザの脚をそっと開き、内股にゴム越しの熱い自身を宛がうと、彼女の表情が強張った。  
「…ロ、ロイ…?…これ…」  
「…リザ、怖かったら我慢しないで言ってほしい」  
動揺しているリザの顔中に口付けながら、とりあえず彼女が落ち着くのを待つ。  
幼いが頭の良いリザは、私が説明しなくても先程愛撫した猛りを彼女の中に入れるのだと理解したのだろう。  
「…『中尉』も…これをやったの?…すごいんだね…」  
「ああ。いつも恥ずかしがっていたがな」  
「…ね、ロイ。これは、愛し合うためのものなんだよね…?」  
真剣な表情でリザが確認をする。  
「…ああ、そうだよ」  
リザが恐る恐る私の首に腕を回した。  
「…ロイ、じゃあ、やって…。お願い、ロイ…」  
何故か私ではなくリザが懇願をする。  
「…いいのか…?」  
「ロイのことが好きなの…だから全然怖くないよ…」  
「でも、嫌だったらすぐに言うんだぞ?約束だ」  
「…ん…」  
「私も愛しているよ…リザ…」  
そう言って、しばらく深い口付けを交わした。  
「いくぞ、リザ…」  
自身を膣の入口に宛てがうと、くちゅりと水音が立った。  
どろどろに濡れて滑りのいい膣に、ゆっくりと自身を埋めていく。  
「…んぅ…っ!」  
先端を入れると、リザの脚が縋るように私の腰にしっかりと絡む。  
のけ反った白い喉がふるふると震えていた。  
「…平気か、リザ…?」  
「…ん…っ、へいき…!」  
リザは無理をしているわけではなく、むしろ彼女の声は僅かに快楽を含んでいた。  
安心しながら、ぱくぱくと物欲しげにひくつく膣に自身を入れていく。  
「…きついな…っ」  
「…あッ、はぁ…!」  
「…リザ、もう少しだ…」  
「…うん…っ!…あ、うぁ…ッ!」  
「…全部入ったよ…リザ…」  
ようやくリザの自身が最奥まで届いた。  
リザの目尻から零れた涙を唇で吸う。  
熱を発する顔同士をくっつけ合い、ようやく繋がった喜びに浸る。  
「…ロイの…すごくあついね…」  
リザがうっとりと呟いた。  
「リザの中もすごく熱いよ」  
快楽に潤んだ目元に口付けながら、少しだけ腰を引き抜くと、リザがぎゅっと目をつぶった。  
初々しい反応が可愛らしくて、そんなリザを見ただけで腰に甘い痺れが走る。  
リザの膣に馴染んだ自身を、少しずつ小刻みに動かし出した。  
「…あっ、ん…!ロイ…!」  
「…リザ、痛いか?」  
「ううん、大丈夫…ッ。お腹の中が…ん…変な感じだけど、すごく熱くて気持ちいい…」  
「…そうか、良かった」  
「でもね、さっきと全然違うの…。体中がぞくぞくして…また頭がおかしくなっちゃいそうで怖い…」  
「私にしっかりつかまっていなさい。爪をたてても、噛み付いてもいいから」  
「…うん…ッ」  
 
リザが首に回した腕で私を引き寄せた。  
お互いの汗や体液にまみれた体を密着させながら、腰を前後に動かす。  
「…あぁっ…あ!ふぁッ!…あつい…!」  
「リザ、気持ちいいか…?」  
「うんっ…、ロイ…ッ!きもちい…っ!」  
先端が膣の入口を水音を立てて通過する度にリザが甘い吐息を吐き、じんと甘く中が締め付けられた。  
体を動かす度にリザの柔らかな乳房が胸板で転げて形を変え、硬い乳首が肌に当たり、気持ち良い。  
徐々に腰の動きを大きなものにしていくと、リザは無意識なのか彼女も私に合わせるように不器用に腰を動かし出した。  
それが愛おしくて堪らない。  
「…あっ、ねえ…っ、ロイ…!」  
「…どうした?」  
「『中尉』は…っ、すごく、幸せだったんだね…っ」  
「どうして?」  
「だって…いま、すごくしあわせ…っ」  
泣き出しそうな表情で、リザが息を乱しながらも言葉を紡ぐ。  
「そうか、今、リザは幸せなのか…」  
「…うん…っ、あぁんッ!」  
「…私も幸せだ…」  
パンと肉と肉がぶつかり合う音がするほど、激しくリザを突き上げた。  
全身に痺れが走ったような様子でリザが髪をシーツに擦りつけて喘ぐ。  
乱暴に扱ってもリザは甘い声を上げ、膣も侵入者に喜んで絡み付いてくる。  
リザの熱く潤んだ肉に包まれているのが最高に気持ち良い。  
そして、腰に脚を巻き付け、腕では私の肩にしがみつくリザの存在が温かくて愛おしい。  
「リザ、愛してるよ…」  
「私も…っ!ロイのこと…っ、愛してる…!」  
激しく腰を動かしながら、リザの肩を掴み彼女をきつく抱き締めた。  
「んッ…んんぅ…!」  
「愛してる…リザ…」  
「…ロ、イッ!ロイ…!」  
唇同士を擦り合わせながら、何度も愛していると言うと、リザの中がきゅっと締まった。  
背中が弓なりになり、太ももががくがくと震えている。  
「…んっ、やぁ、ロイ…!もう…!」  
「ああ、一緒に…リザ…っ」  
呼吸を奪うように口付けながら、自身が抜けそうなほど引き抜き、そして一気に打ち込んだ。  
二人分の汗が飛び散る。  
「――あ…っ、んんうぅッ!!」  
「…リザ…ッ!」  
リザが達したすぐあとに、ぎゅうぎゃうと締め付けられながら彼女の最奥でゴム越しに射精する。  
「…あ…っ、ロイ…!」  
唇を唾液で濡らしたリザは、ゴム越しにどくどくと精を放たれて感じるのか、全身を震わせていた。  
私を受け止めてくれた、汗と蜜で濡れたリザのしなやかで優しい体をきつく抱き締める。  
「…ロ、イ…」  
呼吸の落ち着いてきたリザが、私の髪を撫でながら疲れの滲んだ声で私を呼ぶ。  
「…リザ?どうした?」  
リザの顔を覗き込むと、彼女は両手で私の頬を挟んだ。  
「…愛してくれて、ありがとう…」  
リザはそう言うと、糸が切れるかのようにぱたりと意識を失い、静かに穏やかな眠りについた。  
「…ありがとう、リザ。…愛している…。愛しているよ、リザ…」  
目元を赤くして、汗や涙まみれになって、不安ながらも心身共に私を受け止めてくれたリザが言った一言に、私はこう返すことしかできなかった。  
 
あの晩から私とリザの間には隔たりがなくなり、お互いをちゃんと分かり合う本当に穏やかな日々がやってきた。  
毎朝同じベッドで目覚めてリザにキスをして、二人でシーツの上で戯れているうちにふと時計を見て出勤まで時間がないことに慌てて、身支度をして家を出る。  
「ジャン君」の運転する車で司令部に向かい、私はいつも通り仕事を、リザは軽い雑用をして一日を過ごす。  
そして定時ちょうどに司令部を出て手を繋いで家に帰り、リザの手料理を食べる。  
リザと一緒に寛ぎ、風呂に入って体を洗い合い、隙間がないほどぴったりと寄り添ってベッドに入る。  
リザは私の口付けや愛撫をうっとりと受け止めて、熱い体を抱き締め合ったまま、二人で穏やかな眠りにつく。  
そんな安らかな日々がゆっくりと流れていった。  
 
しかしそれは、まるで鋏で糸を切るように、ぷつりと唐突に途切れて壊された。  
それは一本の電話が始まりであった。  
電話の内容が東方司令部中に知れ渡ると、建物全体が凍り付くように皆動揺した。  
現場はもっとひどい有様になっているのだろう。  
私はすぐに直属の部下を集め、コートを羽織りながら早口で皆に指示を出し、現場に急行することにした。  
「…ロイ…みんなどうしたの?何かあったの?」  
皆が慌ただしく動き出したのを遠目で見ていたリザが、部屋を出ようとしていた私に近付く。  
「ああ、リザ。何でもないよ。遅くなるかもしれないが、必ず戻る。リザはここで待っていてくれ」  
「そんな、ロイ――」  
リザが私を追い掛けてこようとするのを、執務室の厚い扉を閉めることで遮った。  
今のリザを現場に連れて行くわけにはいかない。  
「…あいつらは同じことしか考えられないようですね」  
ハボックが銃を構えながら憎たらしそうに毒づくのを、心の中で同意した。  
案の定、現場は空気が張り詰めていた。  
電話の内容は、軍に反発する過激派のテロリスト達が飲食店に立て篭もっているというものだった。  
中尉が記憶を失ったあの日に対峙したテロリストの残党だという。  
殺気が込み上げて抑え切れないせいか、発火布を手にはめている私の周りに兵士達が近寄って来ない。  
人質を盾にして、テロリストが飲食店に立て篭もる――  
あの日のままじゃないかと舌打ちをした。  
「…多分、このグループはあいつらで最後だな」  
「…ええ」  
仲間のほとんどは軍が捕まえたために奴らは少人数であり、そして捨て身であった。  
仲間の解放を要求しているが、これが軍に攻撃できる最後の機会かもしれないと躍起になって、変に刺激すれば何をするか分からない。  
最悪の事態も想定できるが――そうはさせない。  
「ハボック、そろそろ行くぞ」  
「はい」  
いつになく真剣な眼差しでテロリスト達を睨むハボックを引き連れ、飲食店に近付く。  
ちょうどその時、一台の車が現場に突っ込むように入り込んで来た。  
確実に交通違反のスピードである車が飛び込んできたことに、何事かと後ろを振り向いて、目を見開いた。  
現場に入ってきたのは軍用車で、後頭座席にリザが乗っているのがガラス越しに見えた。  
中尉が記憶を失っていることを知らない兵士達は、当然ながらリザを中尉と見なし、「現場に連れて行って」という命令に従ったのだろう。  
運転席に座る下士官は、リザにかなり急かされているのか青い顔をしてハンドルを握っている。  
キキィーッと耳障りな音をたてて停止した車から、リザが転げ落ちるようにドアを開けて急いで降りた。  
「…ロイ――…」  
リザがいつも通り私を呼ぶ。  
私とハボック、そしてその後ろにある飲食店、立て篭もるテロリスト達の姿を見たリザの足元がほんの一瞬だけふらついた。  
私はそのリザの様子を見てふと違和感を覚えた。  
リザがふらついたのは一瞬の出来事であったのだが、私の頭に写真のように鮮明に焼き付き、そして数時間にも感じられた。  
リザが私を見るあどけない瞳が、鋭い「鷹の目」へと変わったのだ。  
「――大佐っ!」  
ふらついたのが嘘のように、リザは俊敏な動きで私達の方へ駆け寄ってきた。  
今までのリザの緩慢な動きが消えている。  
あれはリザではない――中尉だ。  
「ハボック、中尉に銃を!」  
「は、はい!」  
 
ハボックは戸惑いながらも、こちらに走ってきた中尉に銃を投げた。  
中尉は鮮やかに銃を受け取り、すぐに構えを取った。  
そして、指示も説明もしていないのに私の思い通りに動き、彼女は見事に私の援護をした。  
中尉がテロリスト達の手元を確実に撃ち抜き、ひるんだ隙をみて人質を助けに行く。  
有能な副官がいるおかげで、事件は長期戦にならずすぐさま解決した。  
そして、あの時と違って、何もかもが無事に終わった。  
「中尉、中尉っ!」  
「…大佐…!」  
テロリスト達が連行されていくのをぼんやりと眺めていた中尉に駆け寄る。  
そして、中尉が私の方へ振り向いたと同時に、彼女がどこにも行かないように腕の中に閉じ込めてきつく抱き締めた。  
その様子を見て口から煙草を落としたハボックが、私達が隠れるように慌てて自らの体を使って盾になる。  
「…中尉…私が、分かるか…?」  
中尉の頬を両手で挟み、彼女の「鷹の目」を見ながら問い掛ける。  
「分かります、マスタング大佐…。あの…私…」  
「君はさっきまでついさっきまで記憶を失っていたんだ。この間、私を守った時に頭を打って」  
「…ええ、記憶を失った時のことはぼんやりとしか覚えていませんが…。現場についたら、急にすべてを思い出したんです」  
中尉が記憶を失った時と似た状況、そして私を守るという使命が彼女の記憶を戻す鍵となったのだろうか。  
当たり前だがまだ動揺し落ち着いていない様子の中尉が、私の瞳をしっかりと見据えた。  
「…まだ状況を全部把握できていないのですが…これだけは言えます。私はリザ・ホークアイで、あなたの副官です」  
「…中尉…!」  
現場だろうがハボックがいようが構わず、中尉の顔中に口付けを浴びせた。  
「…た、大佐…っ!」  
私をたしなめるその声が、恥じらい困り切った表情が懐かしい。  
「…中尉が…君が戻ってきたのか…すごく心配したんだぞ…」  
「…申し訳ありません」  
「リザとの日々も楽しかったが…ああ、リザとはもうお別れなのか、寂しいな…。…中尉、無事で良かった…」  
中尉を強く抱き締めたまま、思ったことをそのまま口にし、一人でめちゃくちゃなことを口走る。  
可愛いリザとの別れ、愛する中尉が無事に記憶を取り戻したこと――寂しさや嬉しさで胸がいっぱいになる。  
「…君が、中尉が無事に戻ってきてくれて良かった…」  
幼いリザを再び心の奥底に沈め、また中尉が戻ってきてくれた。  
私の中尉がここにいる。  
中尉の肩に顔を埋め、その嬉しさに泣きそうになるのをごまかしていた。  
「……なあ、中尉、記憶を失っていた時のことを、覚えているのか?」  
リザが消えてしまったことに寂しさを覚えるが、彼女はれっきとした中尉の一部なのだ。  
「…いいえ…覚えていません」  
中尉がちらりと目を逸らしながら答えた。  
「…ただ、あの…『リザ』をあんなに愛してくれて、ありがとうごさいます」  
――覚えているんじゃないか。  
私はリザをこの場で押し倒しそうな勢いで再び強く抱き締めた。  
「…ちょっ、大佐…!駄目です!」  
「愛しているよ、中尉、リザ」  
 
 
 
終わり  
 
 

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