数ヶ月ぶりに、リゼンブールにエルリック兄弟が帰ってきた。  
彼らが帰って来るのは、決まってエドワードが機械鎧を壊した時。  
ボロボロの機械鎧が二人の旅の壮絶さを語る。  
 
「よしっ、終了っ!」  
元気な声とは裏腹にウィンリィの心は複雑だった。  
「おうっ、ありがとな。」  
修理が終わるや否や、エドワードは部屋に戻ってちゃっちゃと着替えをすます。  
「もう…行っちゃうの?」  
「ああ。」  
「たまにはゆっくりしてったら?」  
「こんなとこで時間潰してる暇はねーよ。そういやアルとばっちゃんは?」  
「夕飯の買い物に出掛けたけど…。」  
「アルが帰って来たら速攻ここ出なきゃな。それまで寝る。」  
「え〜。せっかくだし夕飯くらい食べてけばいいじゃない。」  
「あぁ?最終列車に乗り遅れるっつーの。」  
エドワードはゴロンとベッドに寝転がってウィンリィに背を向けた。  
エドワードの無愛想な態度に、ウィンリィはムスッと頬を膨らませた。  
「何よ、エドのバカッ。」  
ウィンリィはエドワードの上に馬乗りになって、スパナで一発かましてやった。  
「ってーな!何すんだよっ?!」  
「二人がちっとも帰って来ないから…死んじゃったんじゃないかとか、すっごく心配したんだからっ。」  
ウィンリィの青い瞳が次第に潤む。  
「わ、悪かったよ…。」  
思わずエドワードは目を逸らした。  
「こんなにいっぱい傷つけて…。」  
ウィンリィの指先がエドワードの小さな額の傷に触れる。  
「何があったかなんて、全然教えてくれないんだから…。」  
額から頬、首筋へとなぞるように傷を辿る。  
くすぐったいような、気持ちいいような感覚にエドワードは戸惑った。  
理性が今にも飛びそうである。  
「い、いい加減どけよっ。」  
「やだ。だって、どいたらエド行っちゃうでしょ?」  
今の体勢はまさにウィンリィがエドワードを押し倒している状態だ。  
しかし一向にウィンリィは動こうとはしない。  
「はぁっ?!ワガママ言うなよっ!」  
「言うわよっ!だって、久しぶりに会えたのに…。」  
うるうると震える青い瞳にエドワードの心臓がドクンと大きく高鳴った。  
ふわっと甘い香りが、先程からエドワードを誘惑する。  
抱きたい、という欲情が沸々と沸き上がる。  
「あ。エド…。」  
「はっ!こ、これはだなあ!」  
不覚にも反応してしまう元気なムスコをウィンリィに目撃された。  
エドワードに弁解の余地無し。  
ウィンリィはそのもっこりと盛り上がった部分を優しく撫であげた。  
「や、やめろって!」  
エドワードは慌ててウィンリィを止めにかかった。  
「何で??Hな気分だから、おっきくなるんでしょ。」  
ウィンリィは悪戯な笑みを浮かべ、その部分を上下に擦った。  
「あっ…ちょっ…!」  
 
ウィンリィの手つきが堪らなく気持ちいい。  
エドワードはしばし、その快感に浸った。  
「エド、すごくきつそう。今出してあげるね。」  
ウィンリィはエドワードのズボンのチャックに手をやる。  
ズボンと下着を太ももまでずり下ろし、エドワードのそそり立った肉棒が露になった。  
「ばばば馬鹿っ!何してんだよっ!」  
エドワードの顔が真っ赤に染まる。  
「わっ、エドのおちんちんすごく固くなってる。それに先っぽ濡れてるよ。」  
「うぁっ…!!」  
ウィンリィは根元をそっと握り、チュッと音を立てて先っぽにキスをした。  
ヌルッとした透明の液体がウィンリィの口唇を濡らす。  
エドワードの身体がビクンと飛び跳ねた。  
「くっ…ウィンリィ、やめろっ…!」  
ウィンリィは先っぽから裏筋、根元、陰嚢と丁寧に舌を這わせていった。  
ゾクゾクと襲いかかる快感に悶えながら、エドワードは必死に声を押し殺す。  
「エド、我慢しないで。」  
ウィンリィはゆっくりと根元まで肉棒を咥えた。  
エドワードの金色の茂みが顔にかかりくすぐったそうだ。  
ビンビンに固くなったエドワードの肉棒がウィンリィの柔らかな口の中でビクビクと脈打つ。  
「ふあぁっ…すげ…くっ…!」  
エドワードの中で理性も何もかもが壊れていく。  
ただただ、気持ちいい。  
自分のモノを懸命に咥えるウィンリィの姿が可愛いくて堪らない。  
「んっ…ふっ…。」  
「うあぁっ…くうぅっ!」  
口の中で更に大きくなっていく肉棒に、ウィンリィは舌をレロレロと絡めていった。  
陰嚢をフニフニと揉んであげると、エドワードの口元から大きな喘ぎ声が上がった。  
ピチャピチャとしたいやらしい水音がよりお互いを興奮させる。  
ウィンリィは根元を両手でキュッと握り、一定のリズムで上下に擦りだした。  
「はうっ…くっ…イ、イク!!」  
「いいよ、イって。」  
シュッシュッシュッシュッ…  
段々と手の動きを早めていく。  
「うぁっ…で、出るぞっ!」  
「うん。お口にいっぱい出して。」  
ウィンリィは手を休めることなく、チュパァと先っぽにしゃぶりついた。  
「くぅっ……うっっっ!!!」  
ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!  
「んうっ!」  
エドワードの精液が勢いよくウィンリィの口元に注がれた。  
ウィンリィはそれをコクンと飲み干す。  
口元からは白い液体がトロリと少しだけ零れている。  
「はぁはぁ……む、無理すんなよ。」  
「…うん。でも、気持ち良かったでしょ?」  
「むっ…まあまあだな。」  
「何よそれ。で、今日は1日ゆっくりしてくわよねっ???」  
ウィンリィは再び同じ質問をエドワードに浴びせた。  
「ちっ、しょーがねーなぁ。アルもまだ帰ってこねーことだし…。」  
「あはっ。エド、ありがとっ!ばっちゃんも喜ぶよっ!」  
ニッコリと満面なウィンリィの笑顔にエドワードも釣られて笑った。  
 
「さて、ウィンリィさん。次は俺がお前を気持ちよくしてやる番だ。」  
「へっ?や、やだっ!今いっぱい出したじゃないっ!」  
「あんなんじゃ足りねーよ。つか、やられっぱなしってのが気に喰わねー。」  
「来ないで変態っ!」  
「お前も十分変態だろがっ。ほれ、パンツの中びしょ濡れだぞ?」  
「やぁぁぁんっ…!」  
 
形勢逆転。  
エドワードはウィンリィを押し倒し、この日、心ゆくまで欲望を吐き出した。  
 
終わり  
 

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