「う、うぁ…!」  
どうしてこうなったのかさっぱりわからないまま、エドワードは焼けきれそうな快感に呻きを抑えることができなかった。  
寝台の上に仰向けざまに押し倒されたあげく、初めて会う女に股間をもてあそばれている。いや、もう女は肉感的な朱唇の中にエドワードのまだ幼さの残る男根を飲み込み、ねっとりと口内で舐めまわしているのだった。  
「…っ、な、なんでこんな…う、うぅっ…」  
唾液で濡れ光る唇からようやくエドワード自身を解放した女は、もうすでにはりつめているそれをやわやわと指でもてあそびながら半ば嘲けるように含み笑った。  
「男と女がこういうことをするの…知らなかったかしら?」  
「し、知らないわけないだろっ」  
「…でも、実践するのは初めてなのね…坊や…ふふっ」  
「坊や言うな!」  
図星をつかれてカッと頬を火照らす少年がたまらなく可愛い。  
 
女は跳ね起きかけたエドワードにわざとしなだれかかって押し倒し、  
どぎまぎしている表情をたっぷりと堪能する。  
「まだ夜は長いの…もう少し頑張ってちょうだいね…それに…」  
エドワードの左手をとって自らの股間の茂みに導き、熱くぬかるむ秘所に  
巧みに埋めさせる。  
「女にばかり奉仕させるものじゃないわ…ほら…ここを…こうして…」  
「う、うぅ…」  
「濡れているでしょう…女は感じると濡れるの…ほら、ここよ…そう、上手ね…」  
ぎこちなく指を動かし始めた少年に嫣然と微笑みかけた女は体をくねらせて  
快感を示しはじめた。  
「気持ち…いいのか…?」  
「…ええ、いいわ…。そう、そこ…奥も…」  
波うつ豊かな黒髪に汗が伝う。それさえも麝香のような甘く官能的な香りを  
放つようで、エドワードはただ目もくらむような思いだった。  
今まで握られぱなしだった主導権を少し取り返したような気がして、ぬめる  
蜜壷の中を次第に大胆に刺激しはじめる。  
男の本能、というのか。征服欲がほんの少しだけミックスされた状況が興奮を  
かきたてる。  
だが、それもつかの間、女の指がつとエドワードのあごを捕らえ、はっと  
する間もなく唇が重ねられた。蛇のように忍び込んできた舌が口内をくまなく犯していく。  
同時に、幼い屹立をただ弄んでいた指が、一転して激しく扱きたてはじめ、  
エドワードの脳内を快感で焼き尽くしていく。  
「…ぐ、っ!!!」  
 
あえぎや呻きで発散することもできない強烈な刺激に、みるみるうちにエドワードは  
追い詰められていった。  
「…坊や…啼かせてちょうだい…」  
やわらかく熱い肉襞に飲み込まれた瞬間、とめどない快感が少年を飲み込んでいった。  
 
…・…・…・…・…・…・…・…・…・…  
 
レト神の聖堂の奥、石造りの廊下を黒装の女が足音高く進む。  
苛立たしげに廊下を進み、突き当りの扉を手荒く押し開けた。  
「ちょっとエンヴィ!」  
室内にいた黒髪の少年と、まんまるに太った男が振り返る。  
「らすと〜おかえりなさい〜」  
「あれ?どうしたのラスト?今日はお楽しみじゃなかったの?」  
「いいからちょっとこっちにきて!」  
「ら〜すと〜、おでも〜」  
「ああ、もう、グラトニーはちょっといい子にしててちょうだい」  
「おで、いいこにしてる〜」  
「ちょ、ちょ、ラスト、なんだよ一体」  
「いいから!」  
半ば引きずるようにして少年を引きずって奥の部屋に入ると、ドレスをむしる様に  
剥ぎ取り、白い裸身をあらわにする。  
「あ〜らら、どうしちゃったのかなぁ、ラストさんは〜」  
「いつまでも言ってないでさっさと正体出しなさいよ、もうっ」  
いらいらと爪を噛みながら睨まれて、エンヴィはニヤリと揶揄った。  
「ほんと、好きだよねえ、アンタ」  
 
見る見るうちに黒髪の少年の姿は輪郭がぶれていき、異形の姿を現してくる。悪夢から抜け出たような巨体からは、苦悶の呻きをあげる亡者のような姿や肉塊が垂れ下がっている。  
「こんな姿より、どうせなら若くて可愛いほうがいいと思わないわけぇ?」  
「馬鹿なこと言わないでちょうだい」  
寝台の上にほの白く浮かぶ裸身に異形の触手を絡みつかせ、ラストは陶然とした表情を浮かべた。  
あられもなく脚を広げ、しとどに濡れた肉襞を見せ付けて身をくねらせる。  
「快楽を味わわせてくれる姿なら…どんなだって歓迎よ」  
「ほんっと、好きだねぇ…」  
巨大な口から垂れる舌の先をラストの股間に向け、めりりと音を立ててめり込ませていく。  
とても入らないだろうと思われるほどの大きさを飲み込み、ラストは愉悦の声をあげた。  
「ここに鋼のおチビさんのアレも入れたんだろう?」  
「あら、いやだ。エンヴィ、あなた妬いてるの?」  
反らした白い喉に幾本もの触手が巻きつき、締め上げながらすべっていく。  
喉だけではない。たわわな乳房にも、果実のように熟れた乳首にも、くびれた腰にも、  
張り出した尻にも、その奥の菊蕾にすらも、触手がまつわりつき、締め、巻きつき、侵入していく。  
「坊やだけで満足なんてできっこないわ…」  
「それでこそラストさんだよ…色欲の…」  
 

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