「許しませんから」  
ベッドへ引きずりこむと羞恥のあまり逃げ腰になりがちなリザは、今日はやけに積極的だった。  
抵抗することなく大人しくベッドの上に座り、私が脱がせるまでもなく、自ら服を脱いでくれた。  
恥ずかしがるリザに見せ付けるように服を一枚一枚取り上げて、だんだんと彼女の白い素肌を晒していく楽しみがなくなってしまったのは残念だが、積極的なリザというのは新鮮でいい。  
今日はどんなことをしてリザの顔を真っ赤に染めてやろうかと考えニヤニヤしながら、彼女がブラウスやスカートを床に投げ出す姿を見ていたのだが――甘かった。  
恋愛、そしてセックスのこととなると、リザは子兎を狩る鷹から、鷹の餌食である子兎へ性格ががらりと変わる。  
そんなリザがベッドの上で積極的になるということは、子兎を奮わせるよほどの理由があるのだ。  
例えば、とてつもない怒り、とか。  
「許しませんから」  
気付けば、私は下着姿のリザに押し倒されていた。  
リザは私の腹の上にどっしりと乗り上がり、柔らかな太ももで脇腹をきゅっと挟んで、それから逃げられないように両手首を押さえ付けてきた。  
この状況、私とリザの立場がいつもと逆だ。  
「…リザ、どうした?」  
リザに見下ろされるのも悪くないなと思いつつ、いつもと様子の違う彼女の顔を見つめる。  
「もう我慢の限界です。勘忍袋の緒が切れました。今日はお仕置きです」  
司令部で仕事をサボった私を叱る時とは、リザはまた違った怒り方をしているように感じた。  
「となると、今日はお仕置きプレイか?それはまだ教えたことないが」  
リザが服を取り払う姿に見惚れていないで、自分もさっさとシャツとズボンを脱いでいたら、腹の上に肉付きのよい彼女の尻の感触を生で感じることができたのに…。  
この時、私はリザがどれだけ怒りそして本気なのか知らず、こんな馬鹿なことを考えていた。  
「少佐、私は我慢の限界なんです」  
「それ、さっきも聞いたよ」  
「毎日毎日私が立てなくなるまでしつこく…その、少佐が続けるので、体は痛いし寝不足なんです。それに、あれほどキスマークをつけないで欲しいと頼んでいるの全然聞いてくれないですし…」  
話しているうちにまた沸々と怒りがわいてきたのか、声が低くなり、手首を握るリザの指にぎりぎりと力が入った。  
私の腕の中でなりふり構わず喘ぎ、そして絶頂を迎える度に私にぎゅっとしがみつくリザが可愛くて、毎晩私の体力が尽きるまで行為を要求してしまうことは反省している。  
空が明るみ始める頃になると、リザは目に涙をいっぱいためて、もう嫌だと叫びに近い声を上げ、まるで無理やり犯しているようだとますます興奮し――いや、後悔しているのだ。  
朝、リザは身体が痛くて仕方がないだろうに、私を気遣って健気にも元気に振る舞ってくれるが、もう我慢できないのだろう。  
そういえば今日、リザは友人から「耳の後ろが赤くなっている」と質問攻めに合い、それから部下に寝不足を心配され、平常を装うのが大変だったと愚痴をもらしていた。  
リザが苦労しているのにも関わらず、私が盛りのついた犬のように今日もリザを誘った時、彼女の中で何かが切れたのだろう。  
「私は少佐にたっくさん迷惑を掛けられているんです。…普段私がどれだけ苦痛を味わっているか、思い知らせてさしあげます」  
「ほう。で、私を襲うと?」  
「金輪際、少佐が馬鹿な真似をしないようにお仕置きするんです」  
「君にできるのか?」  
「できます!」  
頬を膨らませて大声を上げるお子ちゃまに、百戦練磨の私を上手く扱うことなどできるのだろうか?  
 
まあ、たまにはこういうのも悪くないか。  
白い肌によく映える黒い下着だけを身に纏った美少女に睨まれるなんて大歓迎だ。  
「それじゃあ、心置きなくお仕置きしてくれたまえ」  
「…少佐は少し黙っていてください…」  
からかい気味に喋る私が気に入らないのか、リザはしかめ面のまま上半身を倒し、口付けできた。  
しかし、ほんの少し唇を擦り合わせた後、リザははっと何かに気が付いたようにぱっと顔を離してしまった。  
「どうした?」  
「…あの、恥ずかしいので…」  
次の瞬間、気まずそうな声が耳に届くのと同時に、突然温かなものに目を塞がれた。  
これはリザの手だと理解している間に、再びリザの唇が落ちてきた。  
そういえばリザは鼻と鼻がぶつかるほど顔を近付けることや、目を開けたまま口付けることが苦手なのだ。  
そんな初々しさがたまらなく魅力的なリザにお仕置きなどできるのだろうかと、また疑問が増える。  
「…ん…」  
唇の隙間から入りこんだリザの舌が、私の舌に恐る恐る絡み付く。  
くちゃりと水音を立てて、リザにしては大胆に私の舌をなぶり、そして口内を荒らし始めた。  
私の瞼を覆うリザの手はすっかりと汗ばみ熱を持っている。  
視界を強制的に閉ざされたまま口付けるというのは、なかなか刺激的だ。  
あの奥手なリザにされていると意識するとなおさらだ。  
視覚を奪われているために聴覚がやけに敏感になり、私の舌をぱくりと甘噛みしたリザの荒い吐息がなまめかしく身体に響いた。  
どんな小さなリザの声も拾い上げ、その甘い声だけで腰にかなりのダメージを受けてしまう。  
私の唇の形を舌でくすぐり、リザは最後に名残惜しそうにちゅっと唇を合わせて、激しい口付けと目隠しから解放してくれた。  
目を開けると、頬を赤く染め、薄く開いた唇から熱っぽい息をはくリザが私を見ていた。  
私も参ったが、仕掛けたリザの方も相当参ったらしい。  
「…これから、ですよ」  
唾液に濡れた唇が耳たぶに押し当てられ、そこで優しく、そしてなまめかしく囁かれる。  
突然のことにわずかに肩を震わせた私を見て、リザはしめたとばかりに耳を攻め始めた。  
シャツのボタンをぎこちなく外しながら、リザはひたすら耳を愛撫し続ける。  
耳たぶを存分に舐めて噛み尽くしたリザは、次は耳の中に舌を這わせた。  
舌が皮膚を舐める粘着質な音や、時折漏れるリザの吐息まで直接脳に届き、だんだんと身体が熱を持っていく。  
シャツのボタンをすべて外し終えたリザは、遠慮がちにシャツをはだけさせ、私の上半身を晒した。  
やっと、素肌の上にレースの下着を纏ったリザのなめらかな尻の最高の質感を味わうことができた。  
心なしか下着が湿っているように思うが、気のせいだろうか。  
指で触って確かめようとする前に、リザが再び体を倒して、今度は首筋に噛み付いてきた。  
耳を指先でくすぐりながら、頬骨や首に唇を押し当てる。  
普段私にされていることを思い出しながら愛撫を進めているのか、手順が私とまったく一緒だった。  
私の呼吸がわずかに乱れる場所を見つけると、リザは嬉しそうにそこを攻める。  
肩から上を隅々まで丁寧に愛され、私の身体はすっかり敏感になっていた。  
リザは体をずらし、今度のリザの舌の標的である胸へと戸惑うことなく噛り付いた。  
左の乳首の周りを指先でくるくるとなぞられ、右はすぼめた舌に何度も突かれる。  
リザに攻められるという今までにない状況に興奮し、彼女の前ではいつでも涼しげな顔をしていたい私にとって、胸への愛撫は拷問に近かった。  
はしたなく声を出すのだけは避けられたが、呼吸が乱れるのだけは隠せない。  
リザは私の胸の指できゅっと摘み上げながら、目だけでちらりと私の方を見た。  
「…気持ちいいですか?」  
「……まあな」  
そう答えると、リザが勝ち誇ったかのように笑う。  
 
リザは舌を出したまま下へと体をずらし、唾液で濡れて光る跡が腹で止まった。  
臍の周りを指で執拗に撫でていると、リザは突然「あ」と小さく声を上げた。  
「…キスマークつけないと…」  
思い出して良かったというように呟きながら、リザは吸血鬼のように首筋にかぷりと噛みついた。  
今までは完璧に攻めていたのに、やはりリザはセックスのこととなるとどこか抜けている。  
そういうところが可愛くて仕方ないから、キスマークをつけるのが下手くそで、おまけに痛くても我慢してやろう。  
胸に散った不格好な赤い痕を見て、リザはふふんと満足げに笑う。  
「ほら、少佐、困るでしょう?」  
「…いいや別に。むしろ嬉しい」  
考えてみれば、リザがキスマークをつけてくれるなんて初めてで私は感動していた。  
この赤い痕を他人に見られたとしてもまったく構わないし、むしろリザ・ホークアイがつけたという勲章のようなものだ。  
リザは「お仕置き」がしたいようだが、逆に私はもう二度と見られないかもしれない積極的なリザを楽しんでしまっている。  
リザの行動のどこが「お仕置き」なのかだんだん分からなくなってきてしまい、結果的に彼女は私を喜ばせている。  
それから――  
「…君、濡れてないか?」  
腹の上に乗ったリザの下半身に遠慮なしに視線を向けながら指摘すると、リザはしまったというように肩を揺らした。  
いびつなキスマークをつけられている間、リザの腰が小刻みに動いていることがずっと気になっていたのだ。  
「そんなことないです」  
リザは慌てて私の腹の上から降り、その下にある私の広げた足の間に逃げた。  
しかしリザが座っていた場所には見覚えのありすぎる粘着質なものが残っているし、ブラジャーを付けずキャミソールだけを着ている彼女の胸元には、乳首がくっきりと浮き出ている。  
「しょ、少佐だって…」  
リザはズボンを痛いほど力強く押し上げているものを、布越しに手の平で撫でた。  
わざとなのか、それともただ単に不器用なのか、やけに時間を掛けてリザはベルトを外し、ズボンを脱がせた。  
リザがのんびりと服を脱がせている間にまた熱を持った猛りを、リザは下着越しに指で突いた。  
リザは下着を脱がせることなく、布を上から私のものを触り出した。  
布越しの淡い刺激は想像以上にじれったく、もっと欲しいと思わず腰を動かしてしまう。  
「…足りないですか?」  
手の平全体を使って私のものを摩りながら、上目遣いにリザが私の様子を伺う。  
きっと、いま自分は情けないほど欲に飢えた顔をしているのだろう。  
私が返事をせずともそれを理解したリザは、相変わらず下着越しに自身を掴み、いつも通りに扱き始めた。  
「まだ、駄目です」  
私のものをぱくりと口に含みながら、リザは口の端を吊り上げ妖艶に笑う。  
そんなもの、どこで覚えてきたのだろう。  
先端から溢れた液が下着に滲み、その汚れが奏でる音を楽しみかのように、リザは執拗に指先でそこを撫で続けた。  
これが布越しでなければとっくに射精していたかもしれないと思うほど、リザの愛撫はたどたどしくも身体の中に甘い痺れが走る。  
布が邪魔をして達するにはいまいち物足りず、緩やかな愛撫だけをほどこされ、気持ちばかりが焦れる。  
私は普段こんなにもリザにお預けを食らわせ、苦しい思いをさせているのだろうか?  
「…ん…」  
やっとリザが下着を脱がせそれを床に放ると、ようやく直に私のものに触れた。  
先端から零れる液をちゅっと小さな口が吸い上げる。  
待ち焦がれた刺激にため息をはき、思わず腰を浮かせてしまう。  
このまま愛撫を続けるのかと思いきや、リザは体を起こし、再び私の上に跨がった。  
そしてなんと、リザは勃起して腹にくっついている自身の上にぺたりと腰を降ろしたのだ。  
 
「…リ、ザ…?」  
「…まだまだ、ですよ…」  
リザは下着を身につけた秘所を、爆発寸前の私のものに緩やかに擦りつけてくる。  
レースで作られた下着は質が良いのか絹のようになめらかで、敏感なそこの上を前後になぞられても、まったく痛みを感じなかった。  
リザから溢れたものでレースは下着の意味をなさないほどぐっしょりと濡れており、しかも私のものと合わさって、そこはまるでぬかるみのようだった。  
二人から溢れたものが交じり、リザが腰を動かす度にぐちゃりと盛大にい淫らな音を立てる。  
「…はっ、…少佐…いれたいですか…?」  
熱く潤んだ秘所で私のものを上から下まで丁寧に撫でながら、リザが問う。  
リザは要領を得たのか腰を揺らす動きを大胆なものへ変え、その度にリザの豊かな胸がこぼれ落ちそうなほどぶるりと揺れた。  
「できることなら…今すぐにでも」  
セックスをしているはずなのに中に入れさせてもらず、ひたすらお互いの性器同士を擦り合わせるという異常な状況は何故か興奮を呼び起こし、平常を装うのが大変だ。  
「…じゃあ、まだっ…いれてあげません…」  
リザは私の胸の上に両手をつき、短い髪から汗を飛び散らせながら、必死に腰を揺らして私のものを刺激する。  
「…それから…っ…だ、出すのも駄目ですからね…っ!」  
恥ずかしそうにそう告げたリザの息遣いがだんだんと荒くなってきた。  
はっ、はっ、はっ、と、苦しげに息をはき、そのペースが短くなってきている。  
私のものに自身の性器を擦りつける動きも勢いを増し、リザは高い声で喘いでいる。  
声や動き、そして何かに耐えるように唇をぎゅっと噛み締めているリザの顔を見れば、もう攻める余裕がないことなど丸分かりだ。  
「…君、自分の気持ちいいところに擦りつけてないか?」  
「…え?」  
どうやら無意識だったらしいが、リザは先ほどから、下着からぽつりと浮き出た敏感な芽に私自身を無心に擦りつけている。  
「勝手に自慰しないでくれないかな」  
「な、何を言っているんですか!」  
「いれたいのは君なんじゃないか?」  
「…違いま…!やぁっ!」  
触ってほしいと訴えるようにキャミソールを押し上げている乳首を軽く摘むと、リザはそれだけで腕の力をなくして、私の胸へ倒れ込んできた。  
「…や…触らないで…っ」  
崩れ落ちたリザを支え、なおも胸を指でいじると、彼女は首を小さく振ってやめるように訴えた。  
「…リザ、もう起き上がれないんだろう」  
「…少し、休めば…平気です…」  
「お仕置きに休みは必要なのか?ずいぶん優しいんだな」  
息も切れ切れに言葉を紡ぐリザは、ぺったりと私に汗まみれの体を押し付け、なかなか動く気配がない。  
キャミソールを通して固く尖った乳首の形が素肌に伝わるのが淫らで心地よい。  
リザの下着がまた濡れ始め、私の上で熱を持つのがはっきりと分かった。  
「…いいから、大人しくしていてください…」  
私を攻めるうちに気持ち良くなってしまい体を起こせないという情けない状況だというのに、リザの強がる態度だけは一人前だ。  
リザは司令部にいる時は氷で作られた人形のようで、美しいが表情がなく、見る者に冷たい印象を与える。  
しかし今は頬を紅潮させ、潤んだ瞳に私だけを映し、小動物を思い出させるようななんとも可愛らしい顔をしている。  
セックスに関しては呆れるほど無知なくせに私をいっちょ前に組み敷き、キスマークをつけたくらいで誇らしげに笑い、大事なところで根を上げるなんて――  
私にぎゃふんと言わせるために一生懸命慣れないことばかりをするこの少女が、愛おしくて仕方がない。  
もう我慢の限界だ。  
 
「…あぁっ!?ひゃ…っ!」  
リザの尻を両手で強く掴み、熱く潤んだ彼女の秘所を自身に押し当て、激しく揺さぶり始めた。  
「…しょ、さぁ…!駄目ですってば…っ!」  
「…リザっ…」  
「あふ…っ、や、少佐…!」  
「…っ…」  
「はっ、あっ、…いや…っやあぁ…っ!」  
どちらが先に達したのか分からないが、ほぼ同時だった。  
リザの太ももや下着、そして自分自身にも熱い精液が降り注いだ。  
リザは絶頂に身体をびくびくと震わせ、その後ぐったりとした彼女は私の腕の中で動けないようだった。  
しばらくこのまま大人しいリザを抱いていたくて、少年と見間違うほどの短い髪を労うかのように優しく梳いた。  
「…だ、出しちゃ…」  
「何?」  
「…出しちゃ駄目って、言ったのに…」  
だいぶ落ち着いてきたらしいリザが、精液に濡れた下半身に視線を向けながら恥ずかしそうに呟く。  
私達の下半身は汗や性器から溢れたものでぐちゃぐちゃに汚れ、この光景は卑猥の一言だ。  
「お仕置きをしながら自分も感じちゃうような人間に、お仕置きは無理なんだよ、リザ」  
お仕置きとやらがひとつも成功しないまま、ただ変なプレイを繰り広げて終わってしまった。  
リザに異常なプレイをさせるのはまだまだ先の予定だったのに、綿密な計画が台なしになってしまった。  
「私が気持ち良くなる姿を見て、自分も気持ち良くなったんだろう?違うのか?ん?」  
「…そ、そんなこと…」  
「…で、リザ」  
私の上に覆いかぶさり休んでいたリザの身体を抱き込んだまま、くるりと回り、立場を入れ換える。  
私がリザを見下ろす、リザが私を見上げるという、いつものあるべき姿だ。  
シーツに沈み込んでいくくたりとしたリザの身体の上に馬乗りになり、く彼女の細い顎を容赦なく掴み、上を向かせた。  
「…私の可愛いリザは一体どこでこんな変態プレイを覚えてきたのかな?」  
「…独学です」  
顎を固定されて高圧的に見下ろされているのにも関わらず、気丈にもリザは目を逸らした。  
「こういうプレイを楽しむのは…あの金髪でタレ目のだらしないM男か。そうか、君達はM同士だからずいぶん気が合い話も弾むだろうな」  
「…え、えむ…?」  
「なるほどね」  
あえて名指しはしなかったが、ジャン・ハボックを連想させる言葉を紡ぐ度に、私に嘘をつけないリザは目を泳がせた。  
素直なリザに変なことを吹き込んだのはあの馬鹿でかい最悪野郎で間違いないらしい。  
「どうしても『お仕置き』をしたいのなら、私を見習えばいいじゃないか」  
「…どういうことですか?」  
「私がいつもリザをいじめるのを真似すればいいだけじゃないか」  
キャミソール越しに胸を鷲掴みにすると、リザは小さな悲鳴を上げた。  
手の平には痛いほどにしこっているであろう乳首が当たっている。  
「…リザ、ほら、見てごらん」  
水気を含みずいぶんと重さを増したレースの下着をリザから剥ぎ取り、彼女に見せ付ける。  
生臭い匂いを放つそれをリザの目前へと近付け、淫乱だなと囁くと、彼女は悔しそうに唇を噛み締めた。  
お仕置きをするならば、これくらいしなければいけないだろう。  
「今から私が『お仕置き』をリザの身体に直接叩き込んでやるから、身をもってしっかり学ぶんだぞ、リザ・ホークアイ」  
「…少佐、それっていつもと同じじゃ…」  
リザの呟きを口付けで封じ込め、部下と卑猥な話をしたお仕置き、そして今までされた分の反撃を開始した。  
 
 
 
終わり  
 

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