北方で合同演習の日々が続く中、突然、リザは「夜に私の部屋に来い」とオリヴィエに呼び出された。  
心あたりは何もなく、何事かと不思議に思いつつ、オリヴィエの部屋の扉を叩くと「入れ」と許可が出た。  
リザは扉を開けると、目に飛び込んできた光景に言葉が出ぬほど驚いた。  
部屋を開けるとそこには、ベッドの上で、マイルズに鳴かされているのではなく、マイルズを喘がせているオリヴィエがいたのだ。  
何故、上司と部下の性行為を他人である私が見ているのだろう?  
オリヴィエの用事とは一体…?  
状況を受け入れられず困惑するリザは、平常を装い扉を閉めることで精一杯だった。  
未だ驚きに目を見開いたまま扉の前に立つリザに対し、オリヴィエは「そのまま立って見ていろ」と命令した。  
それを告げると、オリヴィエはリザに見られていることなど関係なしに、再びマイルズを攻め始める。  
無茶苦茶な命令にリザは頭が真っ白になった。  
それと同時に、女性が男性を征服するという信じられない光景はリザを興奮させた。  
あの冷静で屈強なマイルズが、女性であるオリヴィエに押し倒され、いいように扱われている。  
二人の吐息や快楽に溺れている姿は大いにリザの心を揺さぶり、肉欲を煽った。  
二人の交わりを見ているうちに、リザは上司であるマスタングと体を重ねる時の心地よさを思い出した。  
現在、目の前で攻められているマイルズが自分と重なり、リザの呼吸はだんだんと荒くなっていく。  
胸の尖りはとうに痛いほどしこり、そして信じられないことに、性行為をしたわけでもないのにショーツが濡れていることにリザは気が付いた。  
リザは自らのはしたなさを否定するように、思わずベッドから顔を逸らしてしまう。  
それをオリヴィエは見逃さなかった。  
「見ていろと命令したはずだ」  
オリヴィエは低く言い放ち、ベッドから降りて、リザの方へ全裸のまま近付いて来る。  
「なんだ、感じたのか?」  
オリヴィエは頬が紅潮しているリザを見て薄く笑う。  
そして、軍服越しにリザの乳首をぎゅっと摘んだ。  
「…あぅ…っ!」  
それを何度も繰り替えされ、リザはされるがままに喘いだ。  
オリヴィエの胸に対する容赦ない愛撫は快楽と痛みの紙一重だった。  
「ひ…っ、あ、んん…ッ!」  
リザの足はがくがくと震え、とうとうその場に崩れ落ちてしまう。  
「…あぁ…は…」  
息を切らし床に横たわるリザを嘲笑いながら見下ろすオリヴィエ。  
主従関係を確認させられるような体勢と高圧的なオリヴィエの視線に、リザの背中がぞくりと震える。  
「立っていろ、とも命令したはずだ。ホークアイ、お前にはお仕置きが必要なようだな」  
オリヴィエは素足をリザ内股へ潜り込ませた。  
そして、足の指で的確にリザの感じる場所を刺激し始める。  
「きゃ…っ!んああっ!あー…っ!」  
オリヴィエの爪先はくちゅりと音を立てることを楽しみ、そして確実に濡れた尖りを攻めていく。  
「…あうっ!あっ、はぁん!」  
リザは声を抑えることができなかった。  
それどころか抵抗すら忘れ、オリヴィエの足技に酔いしれてしまう。  
「…ふん、だらしないな。どうやらマスタングではお前の躾は無理らしい」  
「やあ!あ…っは、ううん…っ」  
「ホークアイ、マスタングのことなど忘れさせてやろう。私のものになれ」  
そして、オリヴィエはリザの上に覆いかぶさり、獣のようにリザの首筋に噛み付いた。  
 
ちなみに、マイルズはオリヴィエにたっぷりといじめられ、いい気分で夢の中にいたのでした。  
 
 

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