「…ん…っ」
恥ずかしいほど濡れた茂みの奥に熱い塊が宛がわれ、次にくるであろう強すぎる刺激に息を飲んだ。
顔を埋めている枕を爪が白くなるほど固く握って待ち構える。
が、待ち侘びた快楽はいつまでも来なかった。
むしろ、興味を失ってしまったかのように、それはぱくぱくとひくついて欲しがる入口から離れた。
どうしたのかとそっと目を開けると、先程までの人を追い詰めることを楽しんでいた荒々しい大佐はどこへ消えたのか、穏やかに微笑んだ彼がいた。
大佐は私の汗ばんだ前髪を優しく梳き、唇を耳に押し当てる。
「……入れてほしいか?」
そう言いながら、大佐は自身の高ぶりで私の内股をひと撫でした。
ぬちゃり、という卑猥な音が聞こえ、あまりの恥ずかしさに頬が熱くなる。
「…それとも、これだけで満足かな」
「…ふぁっ…ああっ、ん…やっ…!」
「嫌なのか?」
大佐は玩具で遊ぶ子供のように無邪気に、熱を持った自身を私に擦りつけてくる。
ようやく一つになれると期待していた体には到底物足りない刺激に太腿が震えた。
気を抜くと、枕を掴んでいる手で自身を慰めてしまいそうだ。
「大佐ぁ…っ…ちゃん、と…!あぁっ!!」
敏感な尖りを先端でぐりぐりと突かれ、突然の強い刺激に背中がのけ反る。
けれど、まだ足りない。
全然足りない――
気が付けばみっともなく腰を動かし、大佐のものに涎を垂らす口を擦りつけていた。
それでも欲しい快感は得られず、焦りと限界から目尻に涙が浮かんだ。
「中尉、可愛いよ」
大佐は私の心中を知りながら、のんびりと零れた涙を唇で吸い取る。
「…たい…さ…っ…やだ…ッ!やだぁ…!」
必死に腰を上下に動かしてねだる。
時々、赤い顔を出した芽にぶつかってしまい動きが拙くなるが、それでも馬鹿の一つ覚えのように大佐にしがみつき下半身を揺らした。
盛りのついた猫のようで恥ずかしくて仕方がないが、もっと欲しくて止められない。
「はは、とんだ淫乱だな、君は」