「なにも、この・・・ような・・・ばしょで、なさらなくてもっ・・・はんっ」  
ただゆるゆると上下に動かされるだけで、もどかしいまでに焦らされていた身体は、  
一気に突き上げられ、その悦びに跳ね上がる。  
咄嗟に声を殺そうと縋ったのは、見慣れた蒼い布地。  
男は一糸乱れることもない禁欲的な軍服姿なのに、自分はこうして快楽に蕩けて  
乱れようとしている。  
かくんと身体が落ち、最奥を突かれる鈍い痺れに、足に力が入らない。  
身体を支えようと腕を回すと、金のラインと星が滲む視界の端に飛び込んできた。  
とたんに、身体の奥からゾクゾクと快楽が走り抜ける。  
「はんっ」  
うっすらと浮いた汗が黒シャツに滲んで肌にぴったりと張り付き、突き動かされる度に  
重たげに豊満な胸が揺れる。  
それが厚い布地越しにも胸板を刺激してやまない。  
目尻に涙を浮かべながら、必死に声を殺そうとするホークアイの耳朶に、低い声が囁く。  
「静かにしていなさい。まだ人がいる時間だ」  
街路の裏道に引きずり込んで壁に無理やり押し付けたのは誰か。  
そう声を上げそうになっても、実際にホークアイの口から漏れてくるのは、焼き付きそう  
なまでの熱い吐息だった。  
 
「大佐・・・っんっ」  
「何だい、中尉」  
 ゆるゆると押し込むように腰を揺らし続けると、そろそろ限界が近いのか  
ホークアイの膣中が蠢く。  
「もぅ・・立ってられま・・せん・・っんん」  
 軍服にしがみつき、何とか欲を流そうとしているが、その度に狙ったように  
マスタングは小さく突き上げる。  
「・・それは、まずいな・・」  
「っ、きゃうっ」  
 更に強く壁にスレンダーな上体を押し付けると、豊かな膨らみは押しつぶされ  
形を歪めた。  
「これで・・どうだね・・ッ」  
 スリットから完全はみ出している太腿を撫で続けていた手が、その内側に回ると  
大きく広げるように持ち上げる。  
 そのため体がずり上がり、もう一方の脚も宙に浮いてしまう。   
「ゃあっ・・だめっ、あっああッ」  
 文字どおり地に脚が付かず、壁に押し付けられた上体と、マスタング自身に支え  
られ、更に深くに彼を受入れてしまう。  
「そんなに締め付けてくれるな・・ッ・・中尉」  
「無理っ・・んんっーー」  
 
腔内を激しく擦り上げられ、身体が悦楽と歓喜に打ち震える。  
一段と締め付けが増し、中の襞と蜜が絡み付いてくる。  
不安定な体勢に背中を掴む指に力がこもる、その痛みは甘い。  
まろやかな膨らみを中で蠢くそれのように、相手に密着させて揺り動かし、感じるままに  
声を上げそうになるのを、唇をかみ締めて何とか堪える表情は、普段ともすれば冷たい  
印象を与える怜悧さとは打って変わった――ただの女のそれだ。  
 
「んっ・・・はうっ・・・大佐、っ、たいさっ・・・」  
甘い吐息と嬌声が、マスタングの理性を確実に壊していく。  
 
冷静沈着で清廉なまでに凛々しいリザ・ホークアイ中尉が、肉欲に溺れこんな痴態を曝  
け出して乱れるなど、誰が知っていようか。  
 
自分だけだ。  
 
その確固たる事実が、行為を更に加速させていく。  
「やっ、そ、そんなに動かないでぇっ!!」  
身体が跳ね上がりそうになるぐらいに突き上げられ、腔内を揺さぶられる。  
落ちれば最奥を突かれて、ただ身悶えるしかない快感が身体を駆け抜けていく。  
崩れ落ちそうになる身体を、だが爪先は中を空振るばかりで支えにすらならない。  
ただ受け止めていただけのはずの快楽を、いつの間にかホークアイは自ら腰を振って追い  
求めたいた。  
 
 欲に乱れ自ら腰を振る彼女の痴態に、マスタングは満足気な笑みを浮かべる。  
 更に壁に強く押し付け、腰を両手で押さえ付け、その動きを遮った。  
「っ・・・アッ」  
「動いて・・欲しくないのだろう?中尉殿・・」  
 耳もと囁く低く甘い声。  
 二人の息は荒く、呼吸を繰り返す度に繋がっているそこへと響いていた。  
「ゃあ・・大佐・・んっ」  
 動けないと判っていても、欲を求める体は貪欲になってしまっているのだろう、  
柔らかな膣内は蠢き、きちゅきちゅと彼をしゃぶる音が聞こえてくるようだった。  
「足りないのだね・・こんなに私を誘って・・」  
「ちがっ・・ゃんん」  
 ホークアイは何とか動きを止めようとするのだが、それも還って彼をそして  
自分も刺激してしまう。  
「それに・・君の哭く声をもっと聞きたいが、ここでは・・」  
 そういうと、ちらりと通りの方へと顔を向けた。  
 通りからはここは暗すぎで確かに見えてはいないだろうが、こちらからは  
街灯の明りに照らされ、人が通り過ぎるのが見える。  
 何も見えていなくても何か物音がすれば、気になるのが人の性。  
 誰かが入ってこないとも限らない。  
 
「君の声はよくとおるのだよ、特にこの声はね・・」  
 と同時に軽く突き上げせれる。  
「ァああッ」   
 自分で引き来んだくせに何を言い出すのだろう、この男は。  
 彼女は小さく息を吐き出すと、顔を上げ自らマスタングの唇を塞ぐ。  
 同時にきゅうっと膣内にある彼を締め付けた。  
「っ・・中尉」  
 満足気に微笑む目の前の男。ホークアイは欲に濡れた瞳で睨みつける。  
 甘い痺れが二人の腰全体に拡がって行く。  
 舌を絡め、声を漏さぬように深く深く唇を重ねる。  
 
互いの口腔をまさぐりあい、歯列をなぞり上げる。  
絡まる舌から伝わるそれに、ホークアイは自分が酷く渇いていることを知った。  
太腿を伝わり落ちるのが分かるぐらいに濡れているのに、からからだ。  
僅かばかりの潤いを求めて、より深く、貪欲にホークアイは相手を求めた。  
息継ぎをする間も惜しむように、下唇を甘噛みするそれを追い、なぞり上げられ  
た上唇をわざと閉じてこちらへと誘う。  
首に回されていた白い手は場所を変え、漆黒の髪の中で踊っていた。  
 
「っはぁ・・・・・・」  
 
息が上がったのはやはり、彼女の方が先だった。  
大きく息を吸い込み、上がった息を肩を上下させながら整える。  
口紅なぞとうに落ちているはずの唇は、男をぞくりとさせる程の真紅に彩られていた。  
つっと零れ落ちる、嚥下し切れなかった唾液を舌で受け止めそのまま舐め上げる。  
ひくり、と彼女は肩を震わせて喘いだ。  
 
「たいさ」  
 
光悦とした顔。上気した頬。舌っ足らずな甘い声。情欲に濡れた瞳。  
 
「たいさ」  
 
呼ばれたのは自分の名前ではないけれど、髪に絡めた指で縋るように身体を寄せる  
拙い媚びは、慣れて計算し尽くされたどの女のそれよりも扇情的だ。  
普段からは決して想像できない貌を見せる女に、男はかすれた低い声で尋ねた。  
 
「ん、何かね」  
「たいさ、たいさ・・・・・・」  
「呼ばれただけじゃ、何のことなのか私には解からんよ」  
「・・・・・・たいさ」  
 
目尻から涙を一筋零して、ホークアイは呟きにも似た囁きを告げた。  
 
「ひゃうんっ!あんっ、あんっ、ああんっ!」  
スリットから手を差し入れ、両足を完全に広げた格好にさせられる。そのまま更に壁に持  
ち上げるようにして押し付けられ、打ち付けるように抽送を再開された。  
十二分に焦らされた胎内は素直に押し入ってくるそれを歓喜のうちに迎える。  
たっぷりと湛えていた蜜が、耳を覆いたくなるぐらいにじゅぶじゅぶと音を立てて下へ伝わり、  
太腿でもたついたままの下着をまた濡らしていく。  
「ふぁ、あ、あんっっつ!?――んっ、んーっ!」  
身を捩じらせて快感に啼く唇を、マスタングは自分ので塞いだ。  
くぐもった声を上げながら、ホークアイは上り詰めていく。  
宙に上がったままの爪先が、身に過ぎた快楽の開放を求めてひくひくとあらぬ方向にうごめ  
いていた。  
「んっ、んっ、ん――あああっっっ・・・・・・」  
きゅっと締め付けが強まり、背筋が強張る。爪先がひくんと跳ね上がった。  
 
 
そのすんでのところで、膣中に入っていたものがぴたりと動きをやめた。  
胎内に溜まった熱を今一歩のところで開放しきれなくて、切なげに中が収縮する。  
目の前にしながらも直前で届かなかった、そのもどかしさで身体がどうしようもない熱が苛む。  
「ぁ・・・ひど・・・で・・・、・・・いさ・・・」  
その切なげな声も聞こえていないのか、マスタングはそのまま抱え込むようにゆっくりと地面に  
下ろすと、膝上に絡まったままだった下着を持ち上げてはかせ、彼女を解放した。  
すっかり弛緩してしまっている身体は、そのまま地面にへたり込むようにして崩れた。  
汗ばんだ肌に、ひんやりとした地面の感触が妙に心地よかった。  
 
 上体を壁に凭れたまま、ホークアイは何度も大きく息を吐き出し、  
全身を駆け巡る欲を受け流そうとするのだが、直前に手放された体の疼き  
はそう鎮まるものではなかった。  
 視線をあげ、ほんの今まで自分を抱いていた男を見上げると、既に身  
なりを整え、涼やかな笑顔を浮かべている。  
 背後にあった木箱に腰掛け、優しい目をして・・だが唇の端が僅かに  
上がり、自分のおそらく媚びるような目をしているのだろう、それを楽  
しんでいるのが解る。  
「服が汚れるよ、中尉」  
 マスタングは手を差出すと、乱れた髪を撫で付けていった。  
「たいさ・・」  
 ホークアイはその手を取ると、震える脚に力をいれ体を持ち上げ、  
膝立ちに彼の前へと起き上がる。  
「たいさ・・」  
 両手で微笑む彼の頬を包み、顔を近付けると唇を重ねた。  
 自ら舌を差し入れ、彼を誘う。   
 体が熱くて、もっと強い刺激が欲しくて、彼が欲しくてたまらない。  
 
「んっ・・ぁむ・・んん・・」  
 誘うようにわざと唇をずらし、声を出す。  
 動こうとしてくれない舌を絡め、肉質感のある稜線をなぞって行く。  
 舌先で上顎の内側や舌の裏側を掠めるようになぞると彼の体が僅かに  
震えるのが解る。  
 これまで体を重ねたきて、与えられただけでは無く、ホークアイも彼  
の弱い所を探り覚えてきていた。  
 外された唇から吐息と、絡まりあった唾液が溢れていく。  
「ふぁ・・っん・・大佐・・」  
 酷く甘く濡れた声を耳もとで囁き、形の良い耳を嘗め耳朶を甘噛みする。  
 腰を抱いていたマスタングの手に力が籠るのを感じ、彼女は自分の誘いに  
反応があるの知った。  
 また熱いものがこみ上げ、腿の間を濡らしていくのが解る。彼の口から  
漏れる低い吐息が耳に甘い。  
「大佐・・」  
 軍服の胸元のボタンを外し、その内側に忍び込んでいた手を更に下げると、  
固く熱く盛り上がって来るのが掌に伝わって来る。  
 ホークアイは体をずらし、地面にしゃがみ込むと彼の下腹部に顔を埋めた。  
「中尉・・」  
 低く掠れた声。  
 軍服の固い布地の上から直接唇をつけると、その熱と脈動を感じる。  
 腰のベルトを外し、ボタンを外し前を広げると、猛ったものが勢い良く  
跳びだした。  
「大佐・・」  
 自ら発した上擦った濡れた声に少し驚いたものの、今はただ彼が欲しい、  
それだけしか考えられない。  
 
白い指先が触れ、紅い口唇が開くのを見て、彼は僅かに息を呑んだ。  
いつもは一方的にこちらが要求し、押し切られる格好で彼女が応えるのが常だった。  
行為を強いるときに浮かべる表情は、それを彼女が好まないことを何よりも語っていてより彼の  
欲望を満たすのだ。  
だがこうして、彼女の方から積極的に求めてくるとは。  
舌が先端を捉える光景に、マスタングは眩暈すら覚えた。  
舌先が、ついで温かな口腔がそれを迎え入れた。  
ねっとりと口腔が吸い付き、やはり羞恥が残るのが躊躇いがちに上下に動きながら刺激してくる。  
柳眉を顰め、普段は一糸乱れることなく結い上げられた金の髪が肩口に零れ落ちるのをかき上  
げる仕草が艶かしい。  
額に張り付いた髪をなで上げると、はうっとホークアイは短い喘ぎ声を零した。  
 
「おや、もう終わりかね」  
 
口の端に未だ余裕の笑みを浮かべて見下ろしてくるマスタングを無言のまま上目使いで見返し、  
ホークアイは添えていた指先を先端から下へと滑らした。  
おずおずと筋を辿り、這わせ、愛撫を加えていく。  
一体どこでこのようなことを覚えてきたのだろうか。  
奉仕を続ける女から、マスタングは金糸を一房指で絡め取った。  
 
見下ろす体勢の上、前屈みの格好。  
大きく胸元が開いたカットソーのせいで、双丘が成す深い谷間が目に飛び込んでくる。  
浮いた汗が流れ落ちるのを見て、彼の唇に薄い笑みが浮かぶ。  
ふくよかなそれは、より研ぎ澄ませるのに十分な質量だ。  
そんな不埒な考えを見過ごしたかのように、ホークアイの指先が裏筋をなぞり上げてきた。  
これには堪らず、マスタングは腰を引きそうになったのを何とかやりきった。  
だが、娼婦のような媚態を見せられた上、そろそろと這う様にあがってくる射精感をやり過ご  
すのも限界に近かった。  
 
指先が弄んでいた金糸を開放する。  
大きな手が頭をまさぐり、ゆっくりと髪をかき上げられる感覚にホークアイの相好が崩れる。  
その隙にマスタングは喉奥へと突き上げた。  
突然攻守が逆転してしまい、急な攻めに抗おうにも頭は男の両手でしっかりと捕らえられて  
いて動けない。  
口腔内を一方的に出入りさせられ、口の中で唾液ではないものが溢れだしてきた。  
ようやくホークアイは男の意図を悟る。  
首を振って拒もうとしても、かえってそれが刺激になったらしく、質量が増したような気がした。  
 
「よもや、軍服を汚すわけにはいかないだろう、ね?」  
 
瞬間、喉奥で爆ぜた。  
奥へと注ぎ込まれる男の精が、ホークアイの喉を焼く。  
青い服に染みをつける訳にはいかないと、口の中で何とか全てを受け止め切ったものの、  
熱さと苦みで堪らず咳き込んだ。  
 
「いい子だね、よくできました」  
「――最低です!」  
ふざけた言葉を口にしながら、優しいがどこかいやらしい手付きで背中をさすられ、ホークアイ  
は男を睨み返した。が、鋭いのは一瞬、途端に瞳はとろんと潤み始める。  
手櫛で髪を愛撫されながら背筋にそってゆっくりとさすられているだけで、じんわりと身体に痺  
れが走る。  
胎内にわだかまる熱はまだ冷めることなく、じりじりとホークアイを責め苛む。  
毛先を絡ませていた指が項に触れただけで、じん、と子宮が疼いた。  
「ふぁっ」  
口から出る吐息が熱い。乾いた唇を舌で舐める。  
 
こくんと息を呑んだのはどちらだったか。  
 
熱を孕んだ漆黒の瞳と茶の瞳が交差した。  
男の手が、スリットの間から女の太腿へと侵入する。  
しなやかに背筋を伸ばし、ホークアイは男の首元に腕を絡め、目を閉じた。  
が、耳を打ったのは終わりを告げる言葉だった。  
 
「無粋な」  
舌打ちして忌々しげにそう吐き出すと、マスタングはホークアイを開放して素早く身支度を整えた。  
呆然とその場にへたり込んでそれを見上げていたホークアイの耳に、数人の話し声と足音が聞  
こえてきた。  
ここはまだ人が往来する時間帯の街の中。人がいないだけの薄暗い路地裏だったのだ。  
どうやら彼らはこちらの路地に入ってきたらしい。声と足音が次第に近づいてくる。  
落ちていたバッグと紙袋を拾い上げ、マスタングは座り込んだままのホークアイの腰に腕を回して  
立ち上がらせると、二人はその場を後にした。  
 
反対側の路地にでると、人影もまばらだが街灯はまだ燈ったままだった。  
まだそれほど遅い時間ではないらしい。  
とはいえ、軍服姿――将校階級の軍人が女を連れて歩いているのは、目立つことこの上ない。  
「で、君の家はどこになるんだい?」  
「お教えする義務はありません。それより、仕事はどうされたのですか?」  
「明日の午前中まで休みを取ってきた。文句はあるまい」  
「明日中に届出をちゃんと出してください」  
嘘だ、休みを取ってきたなんて、と思ったのは何故だろう。  
だから、そう答えるに留まった。コートを羽織らずに駆けつけてくれたのは、きっとそういうことだろう。  
「引っ越したばかりで部屋が片付いていない、ということなら、私は気にしないが」  
「何見当違いのことを仰って・・・・・・!?」  
足がもつれ、くたりと膝を付きそうになった。それは回されていた腕に身体を支えられていたことを告  
げるに十分だった。  
 
そう、まだ身体は熱く火照ったまま。  
「送っていくよ」  
くすり、と目を細めて囁く声に全て計算したうえでのことではないかと錯覚しそうになりながら、ホーク  
アイは笑みを浮かべてみせた。なるべくあでやかに、男を煽るような笑みを。  
驚きに目を見開いた彼の襟元をつかんで顔を近づけ、自分から唇を重ね、唇をこじ開ける。  
彼が思わずたじろいたのは、彼女の口内には先程の残滓が残っているから。  
―― 一人だけ満足した男への、仕返しだ。  
思い返したくもないぐらいの己の醜態に顔から火が出そうになる程の羞恥を覚える一方で、今度こそは  
自分が満たされてもいいはずだと、身体が疼く。  
応えてきた男の舌に自分のを絡ませながら、未処理の書類をホークアイは数え上げるのだった。  
 
 
次の日の朝。  
昨日一日中非番だったはずのホークアイ中尉は、風邪でも引いたのか、かすれた声にどこか気だ  
るげな様子と、周囲の男たちをドキリとさせ。  
午後から出勤してきたマスタング大佐は、たった半日の休みなのにもかかわらず始終上機嫌で、  
生あくびをこらえながらもいつもより多い書類も文句を言わずに処理して周囲を不気味がらせたとか。  
 
<終わり>  

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