「中尉、君は眼鏡が好きだね」
「何です急に、別に好きではありませんよ」
「でも変装のときによく使うだろ、秘書然りかがくの先生然りホムンクルス捕まえに行くとき然り」
「……バリエーションがなくて悪かったですね」
「いや悪いわけじゃない、むしろ私は大好きだ」
「そうですか大佐は眼鏡がお好きなんですか、では全軍の眼鏡の女性に注意を促しておきます」
「違う! 君が眼鏡をかけてる姿が好みなんだ!」
「判りました、もう二度と眼鏡はかけません」
「それは駄目だ、上官命令。それから先生役といえば白衣は良かったのだがね、スーツはいただけなかったよスカートの丈が長すぎる」
「理不尽な命令は承服できません。それから大佐に駄目出しされる云われはありません…って服を脱がさないでください!」
「白衣と眼鏡ときたらミニスカだろう! さあ用意したこちらを着たまえ!」
「誰が着ますかそんなもの! やだ、離して胸揉まないで…っ!」
「ふ、君の弱点は把握している。観念したまえ」
「ちょっ、いや、ベルト外さないでください! 脱がさないでってば!!」
「観念してこちらのミニスカをっ!」
「やだぁ!!」
「………っ?! ……中尉、この総レース仕立てのいかにもいかがわしい下着は……」
「……あの大佐、これはその、友人が勝手に押し付けたあげく『履いてこなかったらリザの負けだからお昼3日おごりなさい』とか理不尽な約束をさせられた所為であって、私の趣味ではありませんから」
「……ミニスカは次回にしよう」
「え、なんでそこ触るんです。…って、やっ、いじらないで、舐めるのやめてよ…っ!!」
「今日はこのままいただきます」
「も、駄目ぇ…!」