8巻:バリー捕獲後の帰り道です。  
 
「大佐、すみませんでした。お手数かけまして」  
「気にすることはない。なかなか面白い話が聞けた」  
「戻られますか?」  
「いや、今日の仕事は終わらせてきた。デートの約束もあるしな」  
「……明日提出の書類がいくつかありましたが?」  
「それは…まあ、明日する」  
「大佐!」  
「中尉がいないとどうも仕事がはかどらないしな」  
「もう…休みとるのやめようかしら…」  
「まあ、そう言うな。…しかし中尉、いつも言っているだろう」  
「何でしょうか」  
「そのスカートだよ。スリットはいいが、その長さ。  
私がいつもミニスカの良さを君に教えているだろう?」  
「…大佐、セクハラです」  
「ああ、でも今日はミニスカだとバリーのヤツに君の太ももが…それはいかんな」  
「大佐、それはやきもちです」  
「そう思うと、軍部全員ミニスカという私の野望も考え直さなければならないな。  
中尉、君だけ現状維持を許可しよう」  
「大佐、それは過度な独占欲です」  
「いけないか?ちょっとその荷物貸しなさい」  
「あ…大佐、それは私の荷物です」  
「うん。女性に荷物を持たせるわけにはいかないからな」  
「結構です。自分で持てますから」  
「つれないなぁ…もうデートは始まってると思ったけど」  
「待ち合わせまであと30分はあると思いますけど」  
「いいじゃないか。君はカタいねぇ」  
「大佐が軽すぎるんです」  
 
 

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