目を覚ますとそこは薄暗い部屋の中だった。辺りを見回すとシャンデリアが灯りを点さずぶら下がっていて、壁には風景画が飾ってある。
ロイは自分の状況を理解できるまでしばらくかかった。体の自由が利かない。両手をベッドに固定されていた。しかも布団はかけられているが服は身ぐるみ剥がされている。
「ど…どういうことだ…」
必死に自分の記憶を辿る。そうだ。
さっきまで執務室で仕事をしていた筈だ。休憩(という名のサボり)をしようと冷蔵庫を開けたらチョコが入っていてつまんだあと、どうなったのだろうか。その間の記憶がない。
「目が覚めたか?」
部屋に2つの人影。
オリヴィエとリザだ。二人とも私服姿でロイを見下ろす。
「あんな古典的な罠で引っ掛かるとはやはり無能ですね」
そう言いながら外の天気を確認するが雨は降っていなかった。
「罠…?!」
「そうだ」
オリヴィエが指先で彼の胸をなぞる。
「ホークアイが上司がサボってばかりで働かないと言うものだからな。少し懲らしめてやろうかと」
「懲らしめ…?どういうことだ…」
「自覚がないようだな」
オリヴィエは彼の顔の横にサーベルを突き立てる。その顔は久々にいい獲物を見つけて生き生きとしているように見えた。
「解らぬなら身体に教え込むしかなかろう」
その言葉が合図だったかのようにリザは布団を剥ぎ取る。肌が外気に触れる。
リザはロイの自身を両手でいとおしそうに握る。
「やめ…」
言葉は途中で遮られた。
彼の顔はオリヴィエの胸の谷間に埋まる。
「私のホークアイを虐めると許さないぞ…」
ロイは息苦しいやら柔らかい感触やら暖かさで顔を赤くする。我に返り、逃れようと頭を振る。しかし動くたびに乳首の先端の固いものは当たるし、服の隙間から白い肌が目に入る。
彼は合間で息継ぎをしながら刺激に耐える。だが下半身は顔への刺激と両手を使って根元からしごかれている刺激とで次第に立派に成長していく。
「大佐…女性なら誰でも良いのですね…」
リザが寂しそうに呟くと口に含み丹念に舐めていく。
「や…めろ…」
二人からの刺激に耐えきれずリザの口の中で果ててしまう。
「口ほどにもないじゃないか…。ずいぶん早いようだな」
オリヴィエがようやく胸を離す。
「…ホークアイ…大丈夫か?」
リザはむせながらも大丈夫ですと頷く。その身体を抱きしめる。
「あっ…少将…。おやめください…」
オリヴィエの手がリザのスカートを捲り上げて下着の中に入る。下着の中は既に濡れていて男を欲していた。
「このような男が良いとはな」
理解出来んと言いながら指を挿入させる。リザは小さな悲鳴を上げるもその指は男を求めていた身体に吸い込まれる。
「ホークアイは本当に良い身体をしている。毎晩犯したいくらいだ」
乱暴に指を抜き差しすると呆気なく達してしまいスカートを汚す。
「欲しいなら…マスタングの物を自分で射れてみろ」
そういって彼女はリザを解放する。
「なぁ、マスタング。お前は女を口説くときどれだけ饒舌になるんだ?」
「……何を仰るんですか…?」
ロイは理解出来ずにぽかんと見上げている。
「その舌で私を感じさせてみないか…?」
オリヴィエは口角をあげると下着を取り去りロイの顔の上で足を広げた。ほら、舐めろと要求する。拒むと次は何をされるかわからないのでおとなしく従う。 彼の舌がオリヴィエのヒダを一枚ずつなぞる。
その時、ロイは下半身に違和感を感じた。とても暖かく締め付けられる。だがオリヴィエの体でそれを確認するのが憚られた。
リザがオリヴィエの指だけでイカされたあと、もの欲しくなり自分から彼に跨がったのである。つい今しがた達した部分は絶え間なく液体を流して彼を飲み込んだのだ。中から溢れた水が滴る。
「……どうした…?口元が疎かになっているぞ」
これでは本物の無能ではないかと彼を挑発する。
ロイは下半身の快感に耐えながら舌をオリヴィエの下の口に入れる。舌が締め付けられるが内壁はしっとりと湿っていた。微かな愛液を味わいながら内側も舐めていく。
「……っあ!大佐…」
一際甲高い声を上げてリザが達した。ぎゅっと中を締め上げられた反射でロイは中に液を吐き出した。リザは達しながらもまだ小刻みに腰が揺れていた。
それをみたオリヴィエが嫉妬して私もイカせろと命じる。
ロイはそれに応えるかのように舌を丹念に動かす。やがてオリヴィエの下の口から大量の液体が滝のように流れて彼の口を汚した。
ロイはようやく解放されるかと安堵する。しかし、その期待は裏切られた。オリヴィエが悦んでまたとねだってきたのだ。
彼は一晩帰れなかったという。