「あ……っ! やぁっ」
自らの中に迸るエドの欲望を受け止めながら、ウィンリィはいやいやをするように首を振った。
その動きに合わせて長い金髪が揺れる。
汗に濡れた頬に張り付く髪がやけに扇情的で、それがいっそうエドの劣情を煽った。
「……っ、悪ぃ、ウィンリィ……」
エドが何かに耐えるように声を絞り出す。
「止められそうもねぇ……っ!」
「あぁッ!?」
さらに激しく叩きつけられる欲望にウィンリィは目を見開いて仰け反った。背が弧を描き、びくびくと身を震わせる。
「や……っ! まだ……っ!?」
胎内に溢れるエドの迸りは止まることを知らず、ウィンリィの思考をも埋め尽くす。
許容量を超えた迸りは結合部から漏れ出て、じゅぷじゅぷと淫猥な音を立てた。
「もうだめぇッ……!」
限界を訴える声と共に、ウィンリィの意識は徐々に霞んでいった。
霞みゆく意識をなんとか保って、ウィンリィはうっすらと目を開けた。
「平気か?」
「平気なわけ、ないでしょ……っ」
気遣わしげに見てくる目に抗議の意味を込めて睨んだウィンリィは、眉根を寄せて僅かに身を捩った。
結合したままのエドワード自身は、あれほど欲望を吐き出したにもかかわらず、一向に衰える気配がない。
「ちょ……っ、いいかげんに抜いてよっ」
すっかり力が抜けてしまったウィンリィは、自力で逃れることができない。しかしウィンリィに請われたエドワードは何故か気まずそうに視線を泳がせた。
「悪ぃ」
「えっ?」
突然の謝罪に半分しか開かなかった瞼を押し上げて再び身を捩る。
するとその動きのせいか、埋め込まれたエドワードがさらに質量を増した。
「ちょっ……」
驚くウィンリィに、エドワードは苦笑混じりの顔を見せた。
「おまえもさ、オレがアルの分も睡眠取ってること、知ってるだろ」
「そ、それが何?」
「どうやら、こっちの方も、アルの分を担ってるみたいなんだよな」
「なっ……!」
信じられないエドワードの台詞に、ウィンリィは驚愕する。
「だからさ、もう一回」
「だだだダメっ! 絶対ダメ!」
「んなこと言っても、治まんねぇんだからしょうがねーだろ」
「なにがしょうがないの……よっ」
ずくん、と大きくなるエドワード自身に、ウィンリィは顔を歪ませる。
するとエドワードは腰を動かして、もう既に知り尽くしたウィンリィの弱い部分を狙ってきた。
「はぁぁんっ!」
ウィンリィが声を上げて白い喉をのけぞらせる。
先程の行為もまだ鎮まりきっていないのに、さらに快楽を要求されてはたまらない。
「な? まだいけるだろ?」
「無理……っ!」
「でも、ほら」
エドワードはさらにウィンリィを突き上げる。
「やぁんっ!」
先程の行為の証がぐぷりと音を立てて、潤滑油には十分すぎるほどの量でエドワードの動きを助けた。
「おまえもまだいけそうじゃん」
「やだっ、やめ、あぁんっ」
ぐぷぐぷと音を立てるそれは、吐き出されたエドワードの欲望とは別に、明らかにウィンリィ自身の愛液も伴っていた。連続する責めは容赦ない快楽をもたらして、ウィンリィの意志に関係なくその身を反応させる。
「あっ、あっ、あぁんっ」
徐々に激しくなる動きに、ウィンリィは再び翻弄され始めた。もはや抗議する気力も失われてゆく。
「ひあぁぁん!」
ウィンリィが一際大きな声を上げた。エドワードが揺れるウィンリィの胸の突起を甘噛みしたのだ。ただでさえ敏感になっている体に、それは追い打ちのように髄まで響く。
「やっ……あぁぁ」
びくびくと身を震わせるウィンリィの中も、その動きに合わせるようにエドワードを締め付けた。
「……っ、ウィンリィ、もう……っ」
「ダメっ、ダメぇ」
口では拒否を示しつつも、しっかりとエドワードを締め付けるウィンリィの淫らな内部に、エドワードももう限界だった。
「……くっ……!」
「あぁぁぁぁ!」
再び吐き出された大量の欲望に、ウィンリィは背中をピンと張った後、がくりと力尽きたようにシーツへ身を埋めた。