仕事が終わったアフター5。
今日は機嫌のいいリザに誘われてリザの家にやってきたロイ。しかし彼の機嫌は彼女とは逆にすこぶる悪かった。
その理由は彼女の愛犬ブラックハヤテ号にある。彼が家に入るなり威嚇して唸った挙げ句見せつけるかのようにリザから離れない。しまいにはリザの口を舐めたり足の上に座って甘えているのだ。
「なぁー…そろそろ私にも構ってくれよ」
「何を言っているのですか。ハヤテ号はまだ仔犬ですよ。昼間は遊んであげられないから甘えているだけでしょう。大佐は大人だし朝から一緒にいるでしょう。我慢してください」
それとこれは別だと言いたげな顔をして肩を抱き寄せてキスをする。
柔らかなその唇を堪能していると間からハヤテ号が顔を出す。
いい大人と仔犬が火花を散らす。
「大佐、ハヤテ号と喧嘩はやめてください。迷惑です」
「だが…せっかくリザの家に泊まって一緒に寝られると思っていたのに…」
「ご心配なく。一緒に寝ましょう?」
子供ですねぇとくすりと笑う。その笑顔に心が癒される。それならば少しくらい許してやるかという気持ちにもなった。
「大佐、先にシャワー浴びてきてください」
二つ返事でシャワーを浴びる。これからの行為を想像しただけで顔が緩んでくる。
浮き足立ちながらベッドルームにいき相手を待つ。
それから一時間後。ロイとリザは同じベッドで寝ていた。…………ただしハヤテ号が間にちゃっかり陣取っているが。
「あ…あの、リザ?」
「…一緒に寝ているでしょう?何か問題でも?」
ロイはそのままふて寝したという。
お わ れ