真っ暗な部屋に二人の声が混ざる。外は暗く寒さに猫も外を歩いていない。寒さを感じないアルフォンスは届け物をしてこい、と理由をつけて外に追い出されていた。  
窓ガラスに結露が出来るのではないかと思われるほど部屋の中は暖かかった。暖房を焚いている訳でも火がついている訳でもない。若い二人の情行により部屋が暑く感じられる。  
久しぶりの再開に溜まっていた欲を吐き出そうと激しく突き攻めるエドワード。彼の下ではウインリィの綺麗な肌が誘惑し、下の口は彼の物をきつくくわえ込んで離さない。  
彼のピストン移動の度に快感の嬌声が上がりそれは絶頂と共に果てた。  
 
ウインリィの上にエドワードがぐったりと寄りかかる。  
下から手が伸びると抱き締めて彼の髪を鋤く。結合部はまだ脈打っていて熱い液体が子宮に侵入してくるのがわかった。  
「そろそろアルが帰ってくるかな…シャワー浴びなきゃ…」  
そういって起き上がろうとするも彼女の腕がそれを阻んだ。  
「嫌。…だって抜いたらまたすぐにいなくなるじゃない。ずっと繋がっていたい」  
珍しい彼女のワガママにくすりと笑いがこぼれる。  
ならばアルが帰ってくるまでと再び律動を開始した。  
 
空気を読む男・アルフォンスはその夜、帰ってこなかった。  
 
 
糸冬  
 
 

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