※この話はハボックの見合い相手がオリヴィエだったという空想のもとに成り立つギャグになります。
大きな屋敷の大きな部屋。その中にあるそれまた大きなテーブルの端にアームストロング家の当主、そして遥か彼方には上司に面白おかしく見合いをさせられたハボックがいた。
しかし肝心のお相手の女性が仕事ということで遅れるため、当主の長々とした自慢話に付き合わされているのだ。
だんだん飽きてきたところで扉を乱暴に開けてオリヴィエが入ってきた。
「父上、どういうことです。私は見合いになど興味はない」
「興味はないとはいえ、お前もそろそろ身を固めねばならん。彼なら純朴そうでいい青年だ」
振り向いたオリヴィエとハボックの目があう。
(あの少佐の姉にしては美人だし、ちょっとキツそうだけど何よりボインだ。ボイン…これだけは譲れないよ)
ハボックは妄想モードに入っている。我に返ると慌てて立ち上がる。
「オリヴィエさん、よかったらこの機会にお付き合いを…」
「ほぅ…この私を満足させることが出来る自信があるのか。面白い」
彼女はついてこいと言うと部屋に案内した。
(いきなり女性の部屋…刺激的過ぎるボインッス…)
頬が緩みっぱなしのハボックを部屋に入れると彼女は突然サーベルを突きつけ脱げと命令した。いきなりの命令に固まっていると要領が悪い奴だと言われ彼女の手で脱がされる。
「え…ちょっと…?!」
あっという間に一糸纏わぬ姿にされると彼女の手が男性器を掴む。抗議の声をあげる前にため息をつかれる。
「このような子供のようなもので私を悦ばせようなどと百年早いわ」
「え…」
このあと彼はオリヴィエの手により何度も抜かれた挙げ句家に送り返された。
結果、ハボックは一週間寝込んだと言う。
糸冬