終業時刻ははるかに過ぎた北方司令部。外は既に暗く、雪明かりなどと絵になる風景はなくただブリザードが吹き荒れている。  
マイルズは上官に頼まれた書類を整理し終わるとそれを届けに彼女の部屋に向かった。  
司令部の中枢からわずかばかり離れた上官の部屋は警備がいるが咎められることはなく敬礼をされながら目的地に辿り着いた。  
「少将…失礼します」  
ノックして扉を開けると風呂上がりで寛いでいるオリヴィエがいた。マイルズは慌てて扉を閉めようとするが声をかけられた。  
「?…別に気にするな。出来たのか?」  
イエス・マムという声が心なしか小さかった。気にするなと言われても北方司令部では数少ない女性が風呂上がりのバスローブ姿でいたのだ。動揺するなというほうが難しい。  
近づいて書類を手渡すとベッドに腰をかけそれを凝視する。バスローブからは組んだ生足が見えているがあえて見ないようにするも一人目線が泳ぐ。  
「……うむ。問題はないかと………マイルズ?」  
書類から顔を上げて見つめられる。元々化粧は派手ではないが今は滅多に見られない素肌だ。北の地にいるせいもあり日焼けしていない透き通る肌はとても魅力的に見えた。  
彼は手を伸ばした。  
 
書類が床に散らばる。  
「……何の真似だ?」  
ベッドの上に細く長い髪が広がる。その上から覆い被さるように乗っかる。これは冗談抜きで命がけだ。  
先に動いたのは彼だった。オリヴィエが手を伸ばす前にベッドサイドに置いてあったサーベルを蹴り部屋のすみに転がす。それから次第に体重をかけていく。最初は力づくで抵抗していたものの生身になると男の力にはかなわない。  
「何が目的だ…」  
目線を外すことなく言うとマイルズは眼鏡を外す。真っ向から対峙するつもりらしい。  
襟首から手を入れてバスローブの袷を緩めて豊満な胸を外気に晒す。  
「バカ…止めろ。対決したいのならばいつでも受けてたつが…」  
いささかずれた事を言う彼女の口を口で塞ぐ。彼女は何が起こったのかわからないと目を白黒させてその手から逃れようともがく。もがけばもがくほどバスローブの裾が捲れて足が見える。  
胸は指が食い込んでも弾き返す程の弾力があり彼を喜ばせた。白い肌にいくつもの紅い跡をつけていく。  
 
跡がついてもハイネックを着るのであれば問題はない。いやむしろ自分のものだと周りに誇示してもいい。  
「イヤだと言っているだろう。離せ!」  
彼の体を脚が攻撃する。ここまでされてもなお強気でいるのは流石と言うべきだ。その脚を捕まえて下着を床に落とす。途端に北に咲く花が姿を現す。その花の輪郭を指でなぞる。そしてまじまじと眺める。  
普段は男勝りな性格と判断力・統率力で北方司令部の獣とされている女性が男を知らないとはさすがのマイルズでも意外であった。だがそれだからこそあの様な無防備な姿をしていたのかもしれないのだが。  
眺めるだけではもの足りなくなったのか指を一本割り入れる。  
「…っ…やぁっ…」  
初めて聞く女らしい声。その声をまた聞きたくなって中で指を動かすがその欲望を察知されたのか声を押し殺される。諦めずに指をもう一本増やすが既に中はキツイ。  
 
産まれてから一度も使ったことがないであろう場所は指に反応してきつく締めるだけではなく濡れていた。指を動かす度に水音が響く。  
それでも彼女は声を出さないようにと自分の手首を噛んで耐えていた。その手首を口から離させる。下の口への初めての快感に力が入らないのか容易に離れた。それでも快感を理性で押し込もうとしているのか額には汗が滲んでいる。  
指を奥まで押し込んで子宮口に何度か触れると胸を反らせながら達してしまった。  
普段は見ることが出来ない力ない姿に欲望はとどまることを知らない。  
マイルズは彼女の髪をかきあげてやり瞑られた瞳滲む涙を舐めた後、ゆっくり自身をあてがった。  
「…っ…止めろっ…」  
最後の力を振り絞って抵抗するがベッドに押し付けられ阻まれる。その間に中へと侵入していく。  
「やぁぁっ…」  
悲鳴にも似た声が響く。繋ぎ目からは血が混じった液体が溢れてベッドを汚す。  
「少将……いや、オリヴィエ。ここは北方司令部。弱肉強食の世界です」  
耳元で囁く。その後ゆっくり上下に動き出す。  
 
中は狭く締め付けが凄かった。その辺の商売女とは比べ物にならない。  
彼女はというとベッドの上で悲鳴が嬌声に変わりつつあった。少しずつ女が目覚めてきたらしい。  
簡単に手を出しては危険な女だからこそ手に入れた時の快感は何にも変えられない。しかもその身体に一から男を教え込むのもまた愉しい。  
大人の女になれたお祝いにと大量の精液を中に放った。  
 
 
翌日。  
彼女はいつもと変わらない表情で部下たちに指示を出していた。  
「コーヒーです」  
いつも通り朝のコーヒーを机に置くが、返事は睨み付けるような目で返ってきた。  
「……なんでしょうか?」  
「それはお前が一番よく知っているはずだ」  
やはり怒っている様子である。  
「しかし、少将ほど魅力的でいい身体をしている女性はいませんよ。またお願いしますね」  
そう他の人に気付かれないように言うとたちまち顔が火照り固まってしまった。  
 
 
 
終わり  
 
 
 

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