アルフォンス・エルリックです。  
今、ブリッグス砦の牢獄にいます。  
現在03時、深夜です。この体になってから、時間なんて気にしなくなったけど、  
暇です。  
いつもなら本を読むか、散歩するかして、長い夜を過ごすのですが、  
牢獄から出られないし、何故か消灯されていて本も読めません。  
 
さて、となりではニーサンが寝ています。  
先ほど、  
「ウィンリィ…ウィンリィ…ウィンリィ!んぁあ!出る!」と呟いてました。  
暗くて何をしていたのかわかりませんが、わかりたくありません。  
ですが、自分の存在を無視したようなその振る舞いに  
ぶっ殺したい衝動が沸き起こりましたが、鎮めました。  
嗅覚がないのは、せめてもの救いです。  
 
 
翌日、ウィンリィがニーサンの自動鎧の北国仕様換装のため  
大総統に呼ばれてやってきました。  
いや、ヤッてきました。  
 
この二人が、そうゆう関係にあるのは知っていましたが  
この二人、とにかく見境がないんです。前の病院で絶対安静の時にも  
「だめぇ…エドぉ、アルが帰って、ぁあ!」  
「いいじゃねぇか、ウィンリィ。見せ付けてやろうぜ!」  
「ゃあ!エドっ、激し…んぁあ!ひゃぁぁあああ!」  
というのを、散歩から帰って来た僕は、扉の前で聞かされましたし、  
セントラルのホテルでニーサンがコンドーム買ってました。  
 
別にニーサンがウィンリィとナニしようが構いません。  
ええ、構いませんとも。  
ただ・・・ニーサンと僕は・・・あの日人体練成を行ったときから精神が混在して  
たまに、ニーサンの視覚や聴覚等の感覚を共有してしまうんです。  
ナニのときはとくに感覚が高いので、共有が起こりやすいんです。  
そのことにニーサンは気付いていない様なんだけど、  
 
 
話は前後しますが、そんなことを考えているうちに  
夜が明けました。  
ウィンリィがヤッてきました。牢獄にいるのも気にせず、エドを見るなり  
「あっ」と言って顔を朱に染めるウィンリィ。  
どうせ、僕は…僕は…と思っていたら、磨き油をくれました。  
うれしいような、かなしいような。  
 
一騒動あったあと、ようやく  
ニーサンの自動鎧を換装するそうです。  
「それじゃ、アルはそとで待っててね。」なんて言われました。  
アレですか。整備中に、ですか。だから  
「別にいいけど、人に見られちゃいけない整備なの?  
一体どこを整備するの?」  
と、心底不思議そうな仕草で言ってやりました。  
案の定、二人は顔を真っ赤にして、ごちゃごちゃと言い訳しました。  
いい気味だ。ざまぁみろ。と思いながら僕は部屋を出ました。  
 
別に部屋にいないとしても、ニーサンの視点でこれからの行為は覗けてしまいますから  
 
諸事情により、アルから見えるエド視点を三人称でお伝えします。  
 
ドアを閉めるなり、エドはウィンリィに襲いかかった。  
目にもとまらぬ速さでウィンリィをベッドに抱き抱え、  
ベッドに倒れこみ、上からのしかかる。  
(乱暴だな、ニーサンは…。しかも女の子に体重かけるなよな…)  
と、エド視点の、どアップでウィンリィの顔を見ながら思った。  
その顔もすでに真っ赤だ。  
「やんっ…エドぉ……。自動鎧換装は、どうするのよぉ……」  
「そんなの後でいいだろ。今は楽しもうぜ、ひさしぶりなんだから。」  
まんざらでもないのか、うつ向くウィンリィ。  
エドはそんなウィンリィの柔らかい唇に自分のそれを重ねた。  
「んっ……。」  
(なにが久しぶり、だ。25日5時間24分ぶりだろうが!  
ウィンリィも…、このバ●タめっ!)  
 
毒づくアル。  
その時、鎧本体に誰かから  
話しかけられていることに気付いた。  
視覚・聴覚を鎧に戻す。相手はアームストロング少将だった。  
 
「おい、鎧。赤チビはどこだ?…おい!聞こえているのか!?」  
「ああっ!すみません!なんでしょうか?」  
「赤チビはどこだ?この奥か?」  
「ニーサンなら…この奥にいますよ  
今自動鎧の換装作業中ですが、いかがしますか?」  
「かまわん、そこをどけ!」  
「は、はい!」  
 
駆け足で退散するアル。  
(フフフ、完璧な演技だ。…)  
 
対して、バカップル二人はベッドで抱き合いながら、  
お互いの舌を絡めた激しいキッスをしていた。  
「ん…、うぅん…。んぁ…、んー…。」  
 
ガラッ。  
 
少将はベッドで抱き合う二人を見て固まった。  
エドはチッと舌を鳴らした。  
ウィンリィは既に視界に少将が入っていなかった。  
「……!!  
…ご、ごゆっくり〜!」  
少将は顔を真っ赤にして走り去っていった。  
(へぇ、案外うぶなんだな、少将。可愛いな。)  
と、遠くから眺めていたアル。  
(だが、これでニーサンたちもやめるだろう…)  
そう思いながら、アルは感覚をエドに移す。  
 
そして乱暴に秘所を指で掻き混ぜる。  
「ひゃう、はぅう!あん!あぁ、ひゃぁあ!」  
光惚とした笑みで甘い声を漏らすウィンリィ。  
エドはニヤリと笑い、指を三本差し込む。  
「随分な痴体だな、ウィンリィ。  
こんなに濡れて。」  
そういってわざとジュブジュブと音をたてる。  
「あ、ぁっ、エドの、せいで、んぁあ!  
こんな、エッチな、あぁ!娘にしたのは!  
ひゃあぁ!あ、あふぁああ!あひっぃい!  
も、もうダメぇええ!  
イク、イクぅ!あぁああ!  
イッちゃうよぉお!!!  
あぁぁああああ!!!!」ビクビクと震え、果てるウィンリィ。  
「はっは、ウィンリィは感じやすいな。  
でもあんまり大きな声出すなよ。  
アルに聞かれるぞ。」  
「あっ…あはぁ……はぁ…。  
エドぉ、だって激しいんだもん……。」  
激しい絶頂の余韻でウィンリィの目は虚ろで、  
だらしなくヨダレをたらしている。  
 
 
そんな二人の行為を見せ付けられて、怒りで震えている少年がいた。  
(ぶっこ●す…  
何あの下手な愛撫ッ!  
何あの下手な感じ方ッ!  
何あの下手なセックスはッ!)  
 
…そっちかよ  
 
(下手すぎる…。見本を見してやるッ!)  
 
 
 

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