静まり返った夜のイシュヴァール。  
キンブリーは気配を殺して忍び寄り、背後から女の体に抱きついた。  
「っ!!」  
リザは咄嗟に銃を向けるが、相手の顔を見て目を丸くした。  
「キンブリー少佐……」  
まるで状況を把握できていない様子だ。構わずキンブリーは後ろから伸ばした手を  
軍服の中に潜り込ませ、リザの体を弄った。予想どおり、胸はかなりある。  
「なっ……何をなさるのですか!」  
「静かに。大人しくしていてくれれば手荒な真似はしません」  
リザは必死に抵抗し、思い切り後ろの男に蹴りを入れようとするがあっさりとかわされ、  
逆にその場に押し倒されてしまう。のしかかられ、両手を地面に押し付けられる。  
訓練を積み筋力もあるリザだが、やはり男の、それも軍人の力には到底勝てるはずもなかった。  
「なぜこんなことを……!」  
「なぜ?フフフ……思ったとおりですね」  
リザを見下ろしながら、おかしくてたまらないという風にキンブリーは笑った。  
「私に言わせれば、今まで何もなかったことの方が不思議ですよ……。もっとも貴方はそこらの  
 下級兵よりよほど使える人材だし、それなりに優遇されてきたのでしょうね」  
勝ち誇った笑みを浮かべてキンブリーが顔を近づけると、リザは顔を背けつつも  
鋭くキンブリーを睨みつけた。鳶色の目をこんなに近くで見るのは初めてだ。  
拒絶の色を露にしたその目はやはり強く、美しい。  
「いいですねぇ…その目……ゾクゾクしますよ」  
そう言ってリザの耳を下から上へと舐める。  
「やめて下さい……!」  
「やめませんよ」  
そこでキンブリーは動きを止め、リザの目を見据えた。  
「それとも、今私を撃ち殺しますか?貴方の得意の銃で」  
キンブリーはリザの軍服に忍ばせてあった小型拳銃を取り出し、それをリザに握らせた。  
 
もちろん、彼女にそんなことはできまいとキンブリーは確信していた。  
リザは緊張した表情で恐る恐る銃をキンブリーに向けるが、彼は余裕綽々で笑みさえ  
浮かべている。あまりの屈辱に本当に撃ってやろうと引き金に掛けた指に力を込めるが、  
理性がギリギリのところでそれを制した。  
キンブリーがただの上官だったら、戦場の極限状況ではたとえ彼を殺してしまっても大した問題には  
ならなかっただろう。しかし彼は国家錬金術士で、軍で今最も必要とされている貴重な人材だ。  
その彼を撃てばただでは済まない、いやこうして銃を向けているだけでも軍法会議ものだ。  
拳銃を握ったリザの手がゆっくりと、下がった。キンブリーは満足げに口の端を歪める。  
「貴方には撃てないでしょうね。そんなことをすれば、あの焔の少佐の傍にいられなくなるのだから」  
「なっ…!」  
リザの顔が怒りで紅潮した。少佐の名を出されたことがそんなに気に入らないのか。  
ますます面白い。  
「ひょっとして、貴方が軍に入ったのは彼のためなのではないですか?」  
「違います!…大体、あなたには関係のないことです」  
「それもそうですね」  
キンブリーはリザの手から拳銃を奪い、それを投げ捨てた。茶番は終わりだとでも  
言いたげに、素早くリザの軍服を剥ぎ取る。  
「いや……!」  
黒のハイネックを脱がそうとすると、リザは激しく抵抗した。  
「やめて、やめて下さい!」  
大声で喚き散らし、力の限り暴れまくる。苛立ったキンブリーはリザの頬をきつく平手で打った。  
「静かにしろと言ったでしょう」  
リザの動きが止まった。と思うと、今度は体を震わせ、  
「お願いですから……やめて下さい……!」  
涙を流しながらも、毅然と懇願した。しかし強情な女ほど、ものにしたとき支配欲を  
満足させてくれるものはない。キンブリーには今更彼女を解放する気はさらさらなかった。  
無情に、ハイネックを脱がせる。  
首筋に顔をうずめると、視界に入ったものに思わず目を奪われた。  
 
「これは……」  
リザの首から背中にかけて、練成陣が刻まれている。暗さでよく見えないが、あの  
マスタング少佐のものと類似していた。これを見られまいとしてあれだけ抵抗したのか。  
「見ないで……!」  
悲痛な嘆願も無視し、キンブリーはリザをうつ伏せにしてその陣をゆっくりと舌でなぞった。  
「マスタング少佐も見たんですね、これを?あなたの体を?」  
リザは答えない。覚悟を決めたのか、気力をなくしたのか、もう抵抗もしない。  
それをいいことにキンブリーは背中から肩、首筋に何度も唇を這わせた。  
軍人だけあって筋肉はついているが、それでもまだあどけなさが僅かに残る、  
女らしい体だ。唾液で濡れたキメの細かい白い肌が月光に照らされ、薄暗闇の中で  
浮かび上がっているように見える。  
キンブリーがブラジャーのホックを外すと、年の割りに豊かな乳房がこぼれた。  
しかし彼女はずっと唇を噛んで目を伏せている。恥辱に耐えながら。  
リザを立たせ、背後から乳房を揉みしだく。最初はやんわりと、徐々に激しく。  
「っ……」  
リザは一層きつく唇を噛み締めた。  
乳首をいじりながら首筋をきつく吸うと、リザの体がびくんと震える。  
「ん?」  
どうしました、と意地悪く尋ねる。リザはまた目を伏せる。  
女が快楽に耐えて声を押し殺す姿を見るのはたまらないものがある。キンブリーは  
ニヤリと笑った。  
今度は桜色の先端を口に含み、舌で巧みに転がす。指とは違う、ざらざらした舌の感触に  
リザは何とも言えない奇妙な感覚に襲われる。  
(私……おかしい……こんな……)  
それまではロイのことを考え、今正に行われている行為には神経を集中させないように  
していた。しかし今は何だかぼうっとして、ともすると何も考えられなくなってしまう。  
「んっ!…んんッ……」  
キンブリーの舌の動きに思わず声が漏れそうになり、必死に唇を噛む。  
「唇……切れますよ」  
優しげな彼の声色に腹が立ったが、何も言い返すことは出来なかった。  
 
キンブリーは自分が服を着たままであることに気付き、面倒臭そうに軍服を脱ぎ捨てた。  
細身ながら筋肉質で、男らしい肉体にリザは戦慄を覚えた。ぼんやりとしか考えられないけれど、  
これから何が起こるかと思うと恐怖せずにはいられない。  
キンブリーはリザのズボンに手をかけ、それを脱がし始めた。そこで我に返ったリザは抗おうと  
するが、なぜか力が入らない。怜悧そうな顔に笑みを浮かべる男は、何もかもお見通しのように言った。  
「抵抗しないんですか?」  
「してます……っ」  
「そうは見えませんがね」  
ふん、と笑ってキンブリーは勢いよくリザのズボンを下ろし、下着の中に指を  
滑り込ませて秘所を探った。  
「だめ…!」  
あまり濡れていない。おまけにちょっと奥へ進むと極端に狭くなっている。  
「おや……」  
先程からまさかとは思っていたが、どうもそうらしい。  
「初めてですか」  
リザはあまりの羞恥に俯く。  
「…マスタング少佐もやはり億手だったということですか」  
「あの人は、……そんな人じゃありません」  
処女を特別視してるわけでもなければ、処女とヤッたら戦死しないなどという馬鹿馬鹿しい  
迷信を信じているわけでもない。しかし処女だとわかって悪い気はしなかった。  
他の男から奪って、というところがまた小気味よい。  
「では私があなたの初めてということですね」  
耳元で囁き、下着を膝下までずり下ろす。  
陰唇を存分に見てみたくて、キンブリーはリザの白い脚を抱え込むと、力ずくで無理矢理  
開かせた。陰毛の茂るそこは綺麗なピンク色だ。リザは涙をためてキンブリーを睨みつけた。  
男からすれば誘っているようにしか見えないのに。  
 
秘部に指を挿し入れ、内側の秘肉までも外気に晒す。  
「あっ……」  
「……美しい」  
使い込んでいなさそうな、娘娘した感じで、ここ数年商売女ばかり相手にしていた  
キンブリーには新鮮だった。食欲をそそる淫猥な匂いのするそこは、さぞ締まりも  
いいに違いない。  
指で蜜壷を掻き混ぜ、「二本目」と言いながら中指も加えるが、まだ熟れていない  
そこからは軋む音が聞こえそうなくらいだった。  
「…キツイですね、本当に……」  
巧みに動く男の指が不意に抜き去られ、リザは何とも言えない物足りなさを覚える。  
その指は秘裂をなぞり、リザの自分でも知らない敏感な部分を探り当てた。  
「あぁっ!」  
「ここがイイんですか?」  
困惑するリザの表情を見つめながら、キンブリーは問う。しかし普段とは違う高い声が  
出てしまったのが恥ずかしくて、リザは口を手で押さえた。再び彼の指が中に入ってくる。  
「三本目」  
彼の無骨な指が、中でバラバラに動き、肉壁をすり上げる。その動きに合わせてグチュ…という  
淫靡な水音が響いた。かつて体験したことのない刺激に、リザは声を抑えることも忘れ、  
「あっ、あっ…イヤぁ……」  
体を仰け反らせ、首を振る。  
「何よがってるんですか……リザ・ホークアイさん?」  
「ちが……っぁ、はぁ…んっ」  
「違う?」  
「っく……ひっ……ぁあ」  
「貴方のこんなところを見たら、マスタング少佐はどう思うでしょうねぇ?」  
リザの遂に曝け出された痴態を前にし、キンブリーは無性に愉快になった。  
今度は逆に大事な部分には触れず、焦らして、焦らして、ゆっくりとリザを高みへと導く。  
リザの肌は汗ばんで、しっとりと柔らかい。触れていると、そういえばこの世にはこんな柔らかいものも  
あったなと、ふと思う。この荒廃した戦場にはまるで相応しくない。そして自分にも。  
 
乳房にきつく噛み付くとリザは鋭い悲鳴を上げた。このまま噛み千切ってやろうかとさえ思う。  
人が人を噛み殺すことは出来るのだろうか。試してみたことはない。よほど強靭な歯と顎がなければ  
無理だろう。だが出来たところで彼女の中には、他人には到底壊しえない何かが  
あるような気がした。しかしそんなことを考える自分を自嘲せずにはいられない。  
そのうち噛み付くのにも飽きてきて、今度は執拗にリザの体を舐め回す。  
首筋から胸、手、足の先まで。それから大腿に上がり、熱く湿り気を帯びた局部に  
吸い付く。  
「あ……あんっ…ぅん……ぁ…」  
刺激に負けて閉じようとする脚を開かせ、何度も舌で責めたてる。  
「ぃや……ああぁっ」  
そろそろ自分も限界に近い、と思いキンブリーは唇を離した。  
「処女はバックの方が楽らしいですよ……試してみますか?」  
しかしキンブリーはリザの脚を抱え、正面からいきり立ったものをその陰唇に  
押し付けた。腰を動かし中に侵入する……が、  
男を知らない彼女のそこはやはりキツすぎた。  
「いやぁあああっ!!」  
嬌声とは言えない、悲鳴。その悲鳴にこそキンブリーの官能は刺激された。  
すぐにでも達しそうになるのを何とか堪え、ゆっくりと腰を沈めるとリザは  
ほっとしたように息を漏らす。そこで不意に激しく動くと、  
「あぁっ!い……っ!!」  
「もっと叫んでくださいよ……もっと悲鳴を聞かせなさい、ほら!」  
「やめて!やめてぇ…っ!」  
奥に辿りつくや否や、キンブリーはリザの中で思い切り怒張を吐き出した。  
しかしリザの悲痛な声が耳に響き、その苦痛と快楽に歪んだ切なそうな表情を見ると、  
再び彼のものは硬くそそり立ち出した。言葉を発する余裕もなく、無言のまま激しく腰を打ちつけ、  
彼女の体を何度も何度も突き上げる。そうして果てても、まだ足りずに、何度でも射精を繰り返す……  
「くっ……」  
「ダメ…わたし…っああぁっ!」  
 
何度目か、遂にリザは耐え切れなくなって気を失ってしまった。  
荒い息を漏らしながら、目を閉じた彼女の表情を見つめる。  
キンブリーはリザの肉体に溺れつつある自分に気付いた。だがそれを認めたくなかった。  
こんな小娘に手玉に取られるなど……。  
ふとした気まぐれでリザの唇にキスをしてみる。別に、どうということもない。  
彼女と接していて妙な感傷に捕らわれるのが何故か、彼にはまだわからなかった。  
気付けば空が白み始めていた。  
 
 
 
 

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