ガチャリ
「っ!」
マリア・ロス少尉が病室の扉を開けると鋼の錬金術師、エドワード・エルリックが
ベッドから身を起こそうとしていた。
「エドワード君! 何してるのよっ!?」
「痛ぅ……いや……トイレに行こうと……」
「何言ってるの! タダでさえ酷い怪我だったのに少佐に抱きすくめられて
悪化してるくせに!」
「あ、まぁ……」
「さぁ私に任せてください」
「え……?」
ロスはそういって部屋の傍らにあるしびんを取り上げる。
「い、いいよっ! あ、ア、アルに頼むから!」
「アルフォンス君は貴方が少佐の所にお使い頼んだからいないじゃない。
軍曹も護衛ですから私以外今はいませんよ」
「じゃ、じゃ看護婦さんに!」
「大丈夫です。資格ももってますから」
にっこりとしびんを持ってほほえんでるロス少尉はその表情とは逆に
他の選択肢が選ばせようとはしなかった。
ロスが用意をする中、そっぽを向いてひたすらに恥ずかしさを隠そうとするエドワード。
ロスの指がエドワードの物をつまみしびんへとあてがう。
「はい、いいですよ」
「…………」
エドワードは無言であったがしばらくしてこらえきれなくなったかのように先から
小水を勢いよく放つ。勢いのついた水流でホースよろしく暴れ出しそうになる
エドワードのペニスをロスがしっかり抑えている。自分の物を触られてることに
どうしようもないくらい羞恥で顔が真っ赤になった。早く終わらせたいという思いとは
裏腹に我慢してた分いつも以上にその時間は長かった。
まるで永遠に終わらないのじゃないかと思うほどであった。
意識しないように思えば思うほど頭の中でロスの指の感触が鮮明になってしまう。
「…………」
「…………」
既に軽く血液の流入が始まっているのはロスにも分かっているはずだったが何も
言わずにただ作業をこなしている。
ぴっぴっと力を入れるて振り絞るとようやく尿が収まる。そのころにはエドのそれは
ほぼ完全に勃起していた。
「………もう……いいよ……」
「はい」
しびんを離すと残滓がこぼれぬように気を付けながらペニスの先をやさしくぬぐう。
その触られた感触にも若いペニスはびくんと反応してしまう。
「その……あの……ごめんなさい……」
恥ずかしいのと申し訳ないのとごっちゃになった頭でエドワードが謝る。
そのてらいがいつも見せる強い意志を秘めた表情とはうってかわって年相応に見え
ロスにはかわらしく思えた。少しからかってやりたくなる。幸い今日はこの病室には
だれもいないことだし。
「ん。気にしないで。エドワード君も年頃だもの」
「あ、そんな気持ちで見てたんじゃないから」
「あら? そんなに私、魅力ないですか?」
「え……って何言ってるんだよ少尉!」
「こう見えても軍内部じゃ結構もてるんですよ?」
そういって笑うロスはいつもの軍人然とした表情よりも若く見え、泣きぼくろが
いっそう艶っぽかった。
「あっ……」
「すっごい固くなってる……」
再びエドワードの固くなってるペニスをやさしくまさぐる。根本のを方をぎゅっと
握ったかと思うよ指先でつっと裏筋をなぞった。
「それにすごく熱い……」
「………」
「エドワード君、経験は……?」
「そっ……そんなのあるわけ……うぁっ」
少し亀頭に被っていた皮をロスが剥いた。
「ずっと病院のベッドの上だから少しは息抜きは必要だと思うけど……」
「……え?」
どうしようもないほどに脈打ってるペニスを握られながら
顔を覗き込まれたエドワードはすごく困惑する。まるで豹変とでもいうような
ロスの変わりようにどぎまぎしている。
「もっとも……エドワード君が私となんかじゃいやって言うのならやめるけど……」
わざと断りづらい言葉を選んでエドワードを追いつめる。
「………じゃない」
「え?」
「いや……じゃない……」
うつむいて恥ずかしそうにエドワードはやっとの思いでそういった。
「そう……うれしいな」
「…………」
「じゃ、はじめるわね」
シーツをめくりエドワードのペニスを外界に晒す。今し方むき出しにされた亀頭は
ピンク色で血によって膨張し光沢を帯びていた。
まるでエサをほしがるひな鳥が首をのばしてるところを連想させるように
びくんびくんと動いている。
ロスの顔がゆっくり自分のペニスに近づいていくのを目の当たりにしながら
エドワードはごくりと喉をならす。
「あ……すごい匂い……」ベッドにずっと寝ていたせいか若さのせいか
強い匂いがロスの鼻腔をくすぐる。その強い匂いがロスの官能を刺激した。
病室で少年の若いペニスを職務中だというのにもてあそんでるという背徳感も
くわわってか既にロスの息も荒くなっていた。エドワードの方はその荒い息が
かかるだけでえもいわれぬ快感が襲っている状態だった。
ロスの仕事柄余り派手でない口紅を塗った薄い唇が亀頭に優しくキスをする。
「うっ……」
柔かい唇がぱんぱんに張った亀頭を滑るように何度もキスを繰り返していく。
そのもどかしくも気持ちのいい感触背筋からぞくぞくしてしまう。
ひとしきりキスを繰り返した後、おもむろに唇を開き亀頭を口の中に入れていく。
先から徐々に広がる熱く湿った感触。さらにロスの舌が鈴口をそっと舐めさすった。
程なくあふれ出てくるカウパーが口の中に広がる。
若いせいかその先走りの汁ですら濃く感じてしまう。
あふれ出る汁を舌で丁寧になめとりながら飲み下す。
そしてゆっくりと唇をすぼませて上下させていく。
「んぁっ……少尉……俺、も、もう……」
エドワードが苦悶の表情を浮かべつつそう告げると、ロスはペニスを口から離さず
上目遣いでエドワードを見上げる。
「しょ、少尉……もう出ちゃうよ……」
「ん……ん……」
エドワードの言葉には応えず更に首のストロークを早める。
その目は優しく笑い、このままいっていいのよ?と言ってるかのようだった。
エドワードの方は既に我慢できる状況ではなくせり上がるようにペニス全体を
包む射精感にとまどいつつも身を任せている状態だった。
「んっでるっ……」
そういうと共に鈴口から激しい勢いで精液が迸る。ロスは動きを止め目を閉じて
舌で精液を受け止めた。
びゅっびゅくっびゅるるるるるっ……びゅるっ
何度も脈打ちながら吹き出る精液がたちまちロスの口の中をいっぱいにする。
エドワードのペニスの脈動がなくなったところを見計らってごくりと飲み下す。
エドワードの濃い精液は固まりに近く、喉に引っかかり
なかなかうまく飲み干せなかった。
「んぐ……けほっけほっ……」
「あ……少尉大丈夫?……ごめん……」
「けほっ……ん。……いいのよ……すごい濃かったから……気持ちよかった?」
「………うん」
「じゃ……」
「え?」
詰め襟のホックを外す。
「錬金術の事はよくわからないけど”等価交換”が原則だとか……」
「え……あ、ああ……」
「それじゃ私のことも……」
軍服の下に着ているタンクトップが露わになる。日頃の軍服からは想像しづらいほど
豊かで柔らかそうな胸がタンクトップを盛り上げていた。
エドワードはその日何度目か分からない生唾を飲み込んだ。
「あ……やわらけー」
左手でぴっちりとしたタンクトップごしに盛り上がる胸を揉みしだく。柔らかく温かい
感触にどぎまぎする。揉む手を止めるととくんとくんとロスの鼓動が伝わってきた。
「ん……っ」
やがてぷっくりと布地に乳首が浮き上がりだす。エドワードの指がそれに触れると
身じろぐように体を震わす。その反応にきづいてコリコリと乳首を掻くようにこする。
「あぁっ……んんっ……エドワード君……」
「あ……少尉……」
たまらなくなったロスがエドワードのベッドに乗り体にまたがった。そのままエドワー
ドを見下ろしながらタンクトップをめくり自分の胸を寄せる。その谷間の迫力に目が
離せなかった。その表情に多少の優越感を感じながらロスはその谷間をエドワード
の顔に近づけて迫る。
「んむ………」
そのままエドの顔を乳房の谷間に埋めて圧迫する。ロスの胸の柔らかさと熱さを
顔全体に感じる。とまどいながらも止めていた息をこらえきれずに胸にぶつけるように
ぶはぁっっとはき出す。
「あんっ……」
胸にはきつけられた息の熱さが心地よかった。胸で挟み込むようにしながら真っ赤
になったエドワードの顔を愛撫する。
「あ……なんだかまた……私の方が攻めてるわね……」
「……うん」
「だめよ……等価交換……」
そういって今度は口元に既に固く張っている乳首を持っていく。
「………」
どうした物か逡巡した後、おずおずと舌をのばしてロスの乳首を舐める。
れろ……れろ……ちゅぷ……
「ん……あ……ふぅん……」
「んぷ……」
ロスが乳首をくわえてるエドワードの頭を抱きかかえる。快感に身を任せエドワード
の髪を撫でまわす。
「痛っ……。少尉……そこ傷口……」
「あ、ごめんなさい!」
いつの間にか興奮で自分の方が我を忘れてしまい赤面する。
「ん……エドワード君のまた固くなってきてる?」
「え……あ……うん……」
「しよっか?」
「え?」
そういうとロスはいったんベッドからおり軍服を脱ぎ出す。パンツも脱ぎ去りタンク
トップ一枚になる。タンクトップはめくられており、もはや全裸といってもよかった。
エドワードは見ないように視線を宙に漂わせたがどうしても無意識で視覚の隅に
入ってしまう。ロスの下腹部の髪の色と同じ黒い茂み。
再び体をまたがられるとどうしてもそこを見入ってしまう。
「体に障るからから私が動くわね」
「あっ……」
固くなってるペニスを角度を抑えるように支えて自分の秘唇にあてがう。
亀頭に伝わる熱に背筋に電流のような刺激が走った。そして熱の他にも湿った感触と
圧迫される感触が追加され徐々にペニス全身に広がっていく。断続的に締め付けら
れる刺激にエドワードのペニスが呼応するかのようにビクンビクンと脈打つ。
「んっ……んふぅ……」
「あ、熱い……」
「エドワード君のも熱くてすごいどくんどくんしてるのわかるわ……んあっ」
まるで暴れているような激しい脈動をする若いペニスに今までにない快感がロスを
襲った。
「あっ……あっ……すごい……ちょ……ちょっと……ああん」
「少尉……そんなに動かされると……」
「あああっ止まらないのっ……んんくはぁっ!」
エドワードのペニスの上にすわりこんでしまい、腰をこすりつけるようにしながらのけ
ぞる。亀頭の先をごりごりと圧迫される感触にエドワードは限界を迎える。
「んぁ……少尉! またもう俺!」
「んっ! 来て! 中に! んはぁっ!」
びゅっびゅっびゅぅっ!
「ふぁあああぁぁぁっ」
「んくっ!」
勢いよく放たれる精液がばしゃばしゃと奧の方にかかる感覚に身を酔わせながら
ロスの方も絶頂を迎えた。
「はぁ……はぁ……んっ」
「あ……すご……い……まだ……出てる……」
「それにしても……」
「あ?」
「エドーワード・エルリック、治りが遅くないか?」
「そ、それは少佐が!」
「鍛え方がたりんのだ」
「い、一緒にすんな!」
うむうむと頷くアレックス・ルイ・アームストロング少佐。それツッコミを入れるエドワー
ドの言葉はどことなくぎこちなかった。
「そういえば……」
「え?」
「少尉殿、最近肌の艶が一段とよくなったような」
「あらそう?」
「ええ見るからに」
「ふふ。お上手ね」
「なにかありました?」
「それは秘密よ」
夜な夜な行われている献身的な警護はまだ誰にも気づいていないようであった。