「ちょっ、ちょっと待て中尉!本気か?!」
「本気も何も、貴方には一度お仕置きが必要かと」
きちんと軍服を着こなした金髪の美女は、黒髪
の男の軍服を肌蹴させながら両手を手錠で固定し
た後、ベッドに括りつけた。
「大佐。何度も申し上げましたが、あの書類は
絶対に本日中に中央に発送しなければならなか
った書類です。それなのに貴方は何時もの様に
司令室を逃げ出し、花屋の看板娘を口説いてた
と言うじゃないですか。挙句の果てに、当たり
前といわんばかりに帰宅まで・・・」
「すっ、済まなかったと思っている!だから外し
てくれ!二度としないように十分胆に銘じるか
ら!」
リザはロイの言葉など耳に入っていないかのごと
く着々と準備を進めていく。ボタンが外され、鍛え
られた腹筋を晒される。そのままその手は下へとの
びていく。リザの白い手はその動きを止めることも
せず、ただただロイの衣服を肌蹴させていく。
「中尉、一体何をする気だ・・・」
「貴方には少々悪戯をさせて頂きます」
そういい、リザの顔がロイの胸元へと近づく。その
顔を追っていけば、そのまま赤い、劣情をそそられ
る色のルージュを塗った瑞々しい唇がロイの乳頭に
軽く触れていくのが見える。
「中いっ・・・、っは!まっ・・・まて・・・」
ロイの言葉を聞き流し、そのままキスの雨を落とし
ていく。やがてそれに舌も加わり、リザの口と乳頭
の間に銀糸がつーっと張られ始めた。
次第にロイの言葉数は少なくなってきている。それ
に気付きリザは笑みを浮かべながら上目遣いで上官
を見つめた。
「大佐・・・まだ始まったばかりですよ?」