「ああ、エドワード・エルリック様」
メイ・チャンはそう一人ごちた。
頭に浮かぶのは長身でスラッと美しい金髪の少年。
国家錬金術師エドワード・エルリック。あこがれの存在だ。
(メイ、君はなんて美しいんだ)
(そんなエドさまいけませんわ。ああ!)
一人悶々と妄想に浸るメイ。
自然その指が胸や下半身に伸び出した。
「うん……」
右腕で胸の膨らみをもみ、ときどき頂点の乳首をつねる。
左手は秘所全体を指圧しながらときどきクリトリスを強く押す。
その度にメイの呼吸は忙しないものになっていく。
(メイ、好きだ。君の唇はなんて柔らかいんだろう)
(ああ、そんないけませんわ。あむむ)
メイの妄想は止まるところを知らない
「あふぅ……はあんっ」
どんどんメイの声は切なく甘いものになって来た。
自分の人差し指と中指を自分でしゃぶる。
すっかり唾液にまみれると、メイは恐る恐る下半身の着衣の中に指を入れていった。
(最高だ、メイ。君の全てが欲しい)
(エルリック様、もう好きにして!)
ぐっと指に力を込める。メイの女性に指は深く沈み込んでいった。
「ぬっ、ふうう」
人差し指と中指はメイの女性奥深く入っている。
メイは処女ではない。皇帝となるときのため一族の男たちからたんまりと「手ほどき」を受けている。
そんなメイだからこそ憧れのエルリックを一層恋しく思うのだ。
「ああ、エルリック様。みんなメイのそこに入ってます。入ってますう」
淫らな声を上げるメイ。ぬちょぬちょと指の動きはますます速い。
「ああ、メイはいきます。いってしまいます!」
ひとしきり叫ぶと、メイは全身を痙攣させて、一声うめくように漏らした。
「ああっ!!」
ぐったりとするメイ。胸にシャオメイを抱き寄せる。
エルリック様。
――――翌日。
「私のご主人様の下僕になんてことするんですか、この豆男」
「なんだとぉ!!豆女」
がやがや
「むっ多勢に無勢です」
メイは練丹術で包囲を突破した。
(待っていてくださいね、エルリック様。必ず会いに参上します!)
メイは心の中でつぶやいた。
(終わり)