「ちはー…っと、あれ?中尉と曹長だけ?」  
入って来たのはエドだった。  
「あら、エドワード君久しぶり。事件があって今はみんなそっちに行ってるのよ。大佐は行ってないのだけど…」  
「あーっ、大佐には会ったよ。それよりさ、今日宿舎借りたいんだけど」  
「いいわよ、付いて行ってあげる」  
リザは席を立ちエドと一緒に宿舎へ向かった。  
 
二人は宿舎の部屋に辿り着くまで視察の話で盛り上がっていた。  
「でさぁ、そいつがしつこく追いかけて来てさぁ」  
「ふふふっ、それは大変だったわね。さ、この部屋よ」  
リザが部屋の鍵を開けドアを開けるとエドが窓に駆け寄る。  
「うおーっ!ここ、すっげえ見晴らしいいっ」  
「よかったわね。それじゃあ私は戻るから…」  
「中尉!」  
ドアを閉めて軍務に戻ろうとしていた彼女をエドが呼び止めた。  
「…なにかしら?」  
ズカズカと靴音をたててリザに近寄ると彼女の腕を引っ張り部屋の中に引き入れドンと突き倒した。  
「いたっ、何をするの?」  
エドは後ろを向き両手を合わせ“パン”と音を鳴らすと扉に手を当てドアを封印した。  
「これで誰にも邪魔されねーな」  
振り向くとニヤッと笑った。  
「ごめん。中尉、オレ中尉の事好きだからこんな事したくないんだけど…  
やっぱり大佐がムカついて仕方ねぇ」  
「え?大佐?どういう…あっ!」  
倒れているリザに馬乗りになった。  
上着のボタンを外し肌蹴させる。  
「ちょっ――ちょっと!エドワード君!?」  
彼の動きを制しようと手を掴もうとしているが払い除けられる。  
エドの手がインナーの下に移動してきた。  
「やめて頂戴。いったいどうしたのよ!?」  
インナーを捲くり上げ下着に手をかけている。  
「ぃやっ、やめてエドワード君っ!!」  
下着を押し上げると張りのある豊かなバストがぷるんと顔を出した。  
 
「いやっ!!」  
露になった乳房を掴むと掌を遣い乱暴に揉みしだく。  
「いっ…もうっ、エドワード君!!いい加減にしなさいっ」  
「その言い方…ムカつくんだよなぁ…」  
「ええ!?」  
抵抗しているリザの動きが一瞬止まった。  
リザのズボンに手をかけるとカチャカチャとベルトを外す。  
「バカな事はやめてっ。何を考えてるの!?」  
ズボンのボタンを外しジッパーを下げる。  
「やっ…止めなさい!ふざけないでっ」  
「はぁ――っ、ホンっと、ムカつくよなぁ、その言い方。  
別にいいじゃん、大佐といつもしてる事なんだからさぁ」  
リザの顔が紅潮する。  
「な…何言ってるのよ。エドワード君には関係ない事でしょう!?大人をからかってるの!?」  
「大人…ね…」  
エドはリザの両腕を掴むと右手で押さえ込んだ。  
乳房を鷲掴みにすると強く握った。  
「イっ…た…」  
蔑んだ目でリザを見る。  
「中尉もオレの事…子供扱いだよな」  
「…え?」  
「大佐も、中尉も…都合のいい時だけ子供扱いかよ」  
エドは思い出したように悔しい顔をしている。  
「エ、エド君、大佐と何があったか知らないけど…」  
と、リザが宥めようとした時、エドの左手は素早く下腹部に伸び彼女の花びらの中へ進入してきた。  
「ぁンンっ」  
リザは相手がエドである事で軽装で来た事を後悔した。  
まさか彼に犯されるとは思ってもみなかった。  
ぐちゃぐちゃと自分の中をかき回されている音が聞こえる。  
「は…ァァ」  
ツンと上を向いている薄桃色の突起にエドの舌がツ…と触れる。  
ピクリと身体を震わせると「んっ」と声を漏らす。  
 
エドの舌は乳房を這い回っている。時々乳首を舌先で突き何回も往復する。  
「ア…ああん―…」  
エドの左手の指はリザの内壁を擦りながら往復している。  
花びらの中は蜜でいっぱいになっている。  
「ンン…お願い…も、やめて…」  
舌先で弄ばれコリコリに硬くなった乳首を口に含み転がす。  
「ア・ア・ア…」  
花びらから蜜が垂れ下着を濡らしている。  
エドは指を抜くと花びらの横の小さなつぼみを擦りだした。  
「ハァぅーっ…んぅんっ」  
リザの身体が反り上がる。  
「いっ…ぃゃ…エドワードくぅんっ…やめてぇ―…」  
「はいはいっ、オレは聞分けの悪い子供だから絶対に止めない」  
エドは指の動きを早める。  
「ああっ…わたしっ…ンぅうん」  
乳房を吸い上げ舐める。  
「私っンッ、した事ないのっ」  
エドは顔を上げリザを見る。  
「ハァッ…これが…初めてなの…だから大佐とした事無いの…」  
リザは恥ずかしそうに俯き目を瞑っている。  
「・・・。え?」  
エドの動きが全て止まった。  
 
暫く放心のエドだったが、身体を起こすとリザのインナーを元に戻す。  
「ごめん中尉」  
エドはリザと目を合わせる事が出来ない。  
先程までの怒りに任せて関係の無いリザに八つ当たりをしていた自分が情けなく思える。  
「大佐と何かあったの?」  
服を直しながらリザは聞いた。  
「…た…大佐のヤツが…」  
と、エドはロイとの経緯を話すと  
「ホントにごめんなさいっ」  
と深々と頭を下げ封印していたドアを解除した。  
リザは少し呆れた顔をして“フッ”と笑うと  
「いいのよ。悪いのは大佐みたいだし…それに未遂だもの…ね?」  
エドに無邪気な笑顔が戻る。  
 
 
宿舎を離れ司令部に戻る途中リザはロイと廊下で合った。  
「大佐!」  
少し怒った顔をしてロイの腕を引っ張ると足早に人気の無い方へ連れて行く。  
リザは立ち止まり振り向くと大きな瞳から涙を流していた。  
ス…と近づくと彼の肩にソッと顔を落とした。  
「ど…どうしたんだ?…中尉?」  
リザが震えている事に気付く。  
エドの前では気丈な振る舞いをしてはいたが、やはり怖かった。  
“泣いてはいけない。涙を見せてはいけない”  
そう思っていたのにロイの顔を見た瞬間、気が緩み涙が溢れ出た。  
小刻みに震える肩を優しく抱くとロイは彼女の頭部に頬を落とす。  
リザは心地よさを覚えながらもエドの話を思い出していた。  
 
『大佐のヤツがオレの事を』  
―― 女の子と手しか繋いだ事しかない子供 ――  
『ってバカにしやがったんだ…で、』  
―― 中尉に頼んで大人にしてもらってはどうかね?  
まぁ、彼女が君のような子供相手にしてくれればの話だがね ――  
『…って…。だから、オレ勝手に中尉と大佐はそーゆー仲なんだって思って…』  
 
ロイはリザの肩に置いていた手を背中に回し彼女を包んでいる。  
「落ち着いたかね?」  
リザはそのままの体制で顔だけロイの方へ向けるとジッと見つめた。  
“今なら私から口付けてもいいだろうか?  
そうすると大佐はどんな反応をされるのかしら?  
私の気持ちに答えてくれるのだろうか?”  
微かに笑うと自分の身体をロイに密着させた。  
 
“とりあえず…彼の背中に手を回してみようかな…”  
 
 
おわり  
 

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