初めてランファンを抱いた後。  
リンは一人物思いにふけることが多くなった。  
ランファンは元々捨て駒のようなものだった。  
――不老不死の法を手に入れる。  
その至高の目的のため、いかなる犠牲を厭ってもならない。  
ランファンはそのためにそしてリンの性欲処理も兼ねて一族が送り出したものだった。  
だがリンは一度もそんな風にランファンを考えたことがなかった。  
自分のみに慕う純情な少女。そんな彼女をリンは愛おしいと思っていた。  
リンは女を知らぬ身ではない。一族の女に手ほどきを受けたのはもう随分前だ。  
だがリンはランファンをそんな目で見たことは一度とてなかった。  
そのランファンと情を交わしてしばらく経つ。  
(俺は……)  
「若!」  
清々しい声がリンをうつつに戻した。  
黒髪の少女が部屋に飛び込んできた。  
「見てください、オートメイルです。エルリック兄弟に仕立ててもらいました」  
ランファンの失われた左腕には機械鎧が据え付けられていた。  
「これでまだリンさまのお役にたてます」  
そう言うとランファンはリンの胸に飛び込んだ。  
嬉しさの余り涙を流している。  
――どちらからともなく口づけを交わした。  
「……プファ」  
唾液が糸を引いて離れる。  
「抱いてください」  
ランファンはリンの胸にしがみついた。  
「ランファン」  
リンは首を振る。  
「それは……」  
その瞬間ランファンの顔が暗く翳った。  
「私が……私が賤しい身だからですか?」  
「そうじゃない!」  
リンは叫んだ。  
「怖いんだ。俺は俺を慕うお前が。これ以上お前を巻き込んでしまうのが怖いんだ」  
リンも泣いていた。  
「若」  
そんなリンをランファンは抱く。  
「私はいつまでもリンさまの御身から離れません。たとえこの四肢が裂けてもランファンはリン様の側にいます」  
「ランファン、俺は……」  
二人は再び口づけを交わした。  
 
ランファンの服を脱がす。  
白い柔肌は透け通るようで、胸の膨らみも優しい。  
長い足は優美な曲線を描いてその奧に女の部分を湿らせている。  
リンはランファンの全てが欲しいと思った。  
だからその体をじっくりと監察した。  
「そんな……恥ずかしいです。リンさま」  
「ランファン、綺麗だ」  
そしてオートメイルの部分に触れる。  
「もうお前にはこんなつらい思いはさせない。絶対に」  
「はい……」  
リンはランファンの乳首に口を付けた。  
そのまま両の乳首をかわりばんこに吸う。  
「ああ、はあっ!!」  
ランファンの口から甘い囁きが漏れてくる。  
「っリンさま」  
「お前が全部欲しいランファン」  
リンは優しくランファンの右手をとるとその指を吸った。  
ランファンはもう一つの手をきゅっと固く握る。  
やがてリンの舌はランファンのもっとも敏感な部分に迫る。  
ベッドに座って足を開くランファン。  
リンはその前に跪いて、ランファンの女性を前にしている。  
そっとしたが秘裂に触れた。瞬間びくんとランファンが揺れる。  
リンの舌はランファンの女性を下から上へ舐め上げ、  
クリトリスをつっつく。それを何度か繰り返して、  
クリトリスに軽く歯をたて吸い込んだ。  
「ふわぁ、ひあああああああああああっ!!」  
びくんびくんとランファンが痙攣する。軽く達してしまったらしい。  
「はあ、……リン……様ぁ」  
ランファンはベッドに横たわり目を閉じた。  
「私はリンさまと一緒にいきたいです」  
リンはランファンの上にのし掛かると秘裂に逸物をあてがった。  
そこはまだ処女の趣を残していて可憐で、美しい。  
リンは思い切って腰を突き込んだ。  
「ふわぁ!」  
ランファンの背が反る。リンの逸物は根本まで差し込まれ、そのままピストン運動を繰り返す。  
ランファンの愛液がリンを優しく包み込み、挿入を滑らかにする。  
「ああ、リンさま、リンさま」  
ランファンはもう意識も朦朧としているようだ。  
「ランファン、ランファン」  
「リンさま、来てぇ!!」  
リンが一段と強く腰を突き込む。その瞬間ランファンがびくびく痙攣する。  
リンはランファンから逸物を抜くと射精した。  
 
「ランファン、お前を二度と離さない……」  
(もう二度と傷つけさせない)  
 
「お前は俺の大切な臣下だ」  
 
(終わり)  
 

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