バリーをファルマン准尉に預けた夜、私は軍に寄る前にホークアイ中尉の自宅に
向かっている途中だった。
「私もお手伝いしますから」
と彼女は申し出てくれたが
「せっかくの非番なんだから今日は帰って休みたまえ。家の片付けもあるだろう?」
彼女の自宅へと足を運んでいた。
━━狭く暗い道・・・
ロイは
「やはり少しだけ打ち合わせをしよう」
そう言うと辺りを見回し、リザの手を引き路地裏の古いホテルへ入った。
彼女を部屋に入れると鍵をかける。
部屋には無駄に大きいフリルがあしらってあるダブルベッドが真ん中にあり、
その手前に座り心地の悪そうな椅子と小さい丸テーブルが一つずつ。
「カフェだと誰が聞いてるか分からないからな」
一人掛けの椅子に自分のコートをバサッと置く
「その辺に座っていたまえ」
リザは部屋を見渡すと、買い物袋と鞄をテーブルの上にそっと置きベッドに腰掛けた。
「生きた人間を材料に『賢者の石』を作る…本当に軍上層部絡みなのでしょうか…」
ロイはカーテンを引くと反対側に腰を掛けた。
今日のリザの服装は長いがスリットが深く入っているスカート、上はカットソーに
ジャケットを羽織っている。
そのジャケットもおしゃれでなのか、彼女の胸が大きいからなのか、チャックが
アンダーまで下げられている。
いつもカッチリとしているリザからは考えられない。
「エドワード君とアルフォンス君に連絡は取れないものでしょうか…?」
そう言っているリザをロイは後ろから羽交い締めにし、ジャケットの胸元に手を突っ込む。
「!!?」
リザは声にならない声をあげるとロイの手を外そうとする。
ロイはリザの胸を乱暴に弄るとジャケットに手を掛け脱がし床に捨てる。
「んぅっ…大、佐…っ…ご冗談はお止めくださいっ」
彼の手はリザの胸元から外しても外してもスルリと元に戻ってくる。
「いやっ!…止めてくださいぃ…」
ロイの手は止まるどころかエスカレートし、スリットの中へも進入してきた。
「いやぁ…大佐…お願いっ…こんな事…」
彼はリザの肩に手をかけると彼女の身体を押し倒した。
リザは片腕を上げロイの身体を制する。
「大佐!いい加減にしてくださいっ…こんな冗談…怒りますよ…」
荒い息を吐き、自分の身体に跨っているロイに懇願する。
しかし、ロイはフンと鼻で笑い
「怒りたければ怒ればいいじゃないか、冗談かどうかも君が判断すればいい」
無表情でリザのカットソーの胸元に手をかけるとグッと力を入れビリビリと裂いた。
「……!!!!」
リザは信じられないといった顔をしていた。
抵抗できないように両手を抑え胸元に目をやると、彼が乱暴に弄ったせいで
下着が少しズレてそれが乳房に食い込んでいた。
後ろを向くとスリットから彼女の長く白い足が露になっている。
ロイは下着を上に押し上げながら乳房を揉む。
彼女のバストは仰向けになっても張りがあって形が良く薄桃色の突起も
ツンと上を向いている。
「大佐…いや…こんなのぉ…」
リザは顔を赤らめて俯いている。
ロイは乳房を掴むと親指で突起を擦る。
「ぁああ…ぃ…やあぁぁ…大佐っ…」
顔をそこに近づけると舌を出して舐めた。
━━『大佐!大佐!?』
私は誰かにバチンと頬を叩かれた。
「大丈夫ですか?大佐」
リザが心配そうにロイを見ている。
気が付くと既に彼女の自宅前であった。
「…中尉…痛いではないか…」
「済みません。ですが、もう着きましたので…。大佐ボーっとしておられましたよ?」
「ああ。そうか、案外近くだね」
「ええ、お陰さまで。中に入ってコーヒーでも飲みます?片付いてないですけど」
「それは有難い。甘えさせてもらおう」
リザは玄関を開けロイを促する。
彼は入りかけたが
「いや…やっぱり止めておこう…早く調べ物がしたいからね」
「…そうですか?それでは送ってくださってありがとうございました。お休みなさい」
「お休み」
パタンとドアが閉まるとロイは軍方向へと足を向ける。
――― あのまま部屋に入ったら同じ事をし兼ねないからな…
しかし、レイプとは…。私も相当、欲求が溜まっているらしい… ―――
悶々としながら軍へと急いだ。
おわり