俺と大佐がソラリスにやられて間もない頃、病室で大佐はずっと  
「美人看護師付き個室がいい」  
とホークアイ中尉に言っていたが  
「一緒の部屋の方が護衛しやすいんですから我慢してください」  
となだめていた。  
しかし、大佐の身になってみれば個室の方がいいだろうし(美人看護師はどうでもいい)  
中尉もその方が嬉しいんじゃないかと思う。  
 
でも、本当に“別の部屋になりたい”って思ってるのはこっちだってんだよ!  
 
だいたい中尉は“一緒に護衛”とか言ってるけど、護衛をしてるのは大佐だけで  
俺は“ついで”だ。  
トイレに行く時も、検査に行く時も、気晴らしに外の空気を吸いに行く時も、  
「私も行きます」  
と言って常に大佐の傍にいる。  
んで、自分がシャワーやトイレに行く時は、その辺の兵士を捕まえて  
「●▼分で戻ってくるから」  
と、大佐の側に付ける。  
シャワーも必ず15分以内で済まして帰ってくるし(たまに髪の毛生乾きでバレッタだけど)  
ホンットに【御守り】だ。  
 
それに比べて俺にはと言うと、  
・トイレに行きたくなったら“ナースコール”(足が動かないから尿瓶なんて使いたくないか)  
・外に行きたいと言ったら兵士を呼んで“ナースコール”(まぁ、仕方ねぇな)  
・着替える時も“ナースコール”(これは別に中尉がしてくれても…)  
二人とも術後でシャワー禁止なので夜になるとタオルで体を拭いてくれるんだけど…  
「私がやります」  
と言って“大佐は”中尉が必ず世話をしている。  
(俺は担当看護師数名、美人でもボインでもなし)  
 
女の子の看護師は大佐目当てで入れ替わり立ち代り入室するんで  
「今の子、かわいいっスね♪」  
と大佐に話しかけても  
「ん――?…そうか?」  
本を読んで全然興味ない御様子。  
中尉もそれが分かってるのか、どんな美人やフェロモンムチムチの看護師が来ても  
平気な御様子。  
 
まあ、そんな事はどうだっていぃんだよ。  
俺がガマン出来ないのは消灯してからだ!  
中尉は夜の護衛は私がすると言って聞かない。  
どんなに疲れてても、目の下に隈を作って俺達(大佐か)を護衛してくれている。  
朝になるとフュリー曹長、ファルマン准尉、ブレダが来るので、その時に少しだけ  
仮眠をしている(大佐の傍でな)  
別にそれが悪い事だと言ってるんじゃない。  
 
本当にガマン出来ないのは夜中だ!!  
俺が寝たと思ってるんだろうけど、寝られなぃんだよ!!!(怒)  
 
   ━━ 妄想 ━━  
 大佐が中尉に合図を送ると中尉はベッドに腰掛けて  
 大佐の物を取り出す(いや、もう出してるかも)  
 それを音を立て「んっ…んっ…」と嫌らしい声を出しながら  
 咥え込んでいる。  
 大佐の物が大きくなると  
 「リザ…おいで」  
 と言って呼び、中尉に挿入して一気に突き刺す!  
 (多分そんな流れだ)  
 
 
その時のベッドが軋む音と中尉の「ぁんっ…んうんっ…」ってゆー声を殺した  
色っぽい声が!!  
 
頭から離れねーんだよ!!!!  
(それにしても大佐、自分の処理ばっかで中尉には何もしてやらねーのか?)  
 
・・・とは言っても、確かに別々の部屋になれば護衛する方も大変だよなぁ――…。  
 
「はあ――っ!ストレス溜まるぅ――・・・・」  
やばいっ…声が出ちまったぁ…。しかも大佐と中尉がこっち見てるよ…。  
「そうだな…。ハボックはなかなか動けないからストレスが溜まるだろうな」  
「そうですね。何か気分転換出来る事はないかしら…」  
 
うあ〜!!ストレスはあんたらだ!あんたら――!!  
 
「すんません!何でもないっス!」  
バサッと布団で顔を隠す。  
リザはハボックに近づき  
「明日になれば何かいい事あるかもよ?」  
肩をポンと叩いた。  
 
 
 ∞∞∞∞ その夜 ∞∞∞∞  
 
夜中になると二人の“営み”が始まっていた。  
 ――― うへぇ…何でいつも起きちまうんだろうな ―――  
音が聞こえないように耳を塞ぎ眠ろうとするがベッドが軋む音が聞こえる。  
何を言ってるか分からないが、二人が小声で囁いている。  
 ――― どうせ“愛してる”だの“好き”だの言ってんだろ ―――  
その時、ギシギシと隣でなっていた音が自分のベッドに移り  
人が乗ってきたように思えた。  
 ――― 何だ? ―――  
ハボックが軋んだ音の方を見るとリザが馬乗りになっていた。  
「ホッ…ホークアイ中尉??」  
「大佐が…ハボック少尉のお相手をしろって…」  
「ぇえ!?」  
とロイの方を見た。  
「今夜だけ貸してやる。お前もどんな性格か分からん看護師を相手に  
 するよりかいいだろう?」  
ハボックは我が耳を疑った。  
「え?え?えっ!?なんスか?それ!?」  
「お前が不要ならばリザは返してもらうが?中尉」  
「はい」  
「うぅあ――っ大佐っ!要るっス!いや、貸してください」  
「・・・。じゃあ、相手をしてやってくれ、中尉」  
「…はい…」  
リザとハボックは顔を向かい合ったまま身動きをしない。  
「早くしないと朝が来るぞ」  
ロイの言葉に覚悟を決めたのか  
「ハボック少尉・・・何をしてほしい?」  
「あ――…大佐といつもしてる事でいいっス」  
 
リザは「ん……」と少し困った顔をしロイを見る。  
「大佐…いいですか?」  
「私に聞くな。それでなくても何でこんな事してるのか、考えただけでも  
 腹が立つ」  
「そりゃぁ、中尉のセリフっスよ。ねぇ?」  
と笑いリザの方を見ると彼女はハボックの股間に手を添えていた。  
ゴクンと唾を飲み込む  
「じゃあ、私が大差にしてあげてる事をするから…ハボック少尉も…して?」  
そう言うとリザはハボックの顔に手を添え唇を重ねると彼の手を胸へと持っていく。  
ハボックは前から気になってしょうがなかったリザの胸が手元にあると思うと  
その胸をこねるように揉み始めた。  
「んぅ…」  
声が漏れる。  
 ――― くぅ――っ…中尉のでっかいおっぱい生で触ってみたい ―――  
するとリザは唇を少し離し  
「少尉…いいのよ?触っても…」  
その言葉にハボックのネジが少し緩んでしまった。  
ブラをインナーごとたくし上げると、ぷるんと大きな乳房が目の前に現れた。  
リザを抱き寄せ貪るように乳房にしゃぶり付く。  
男の熱い息がリザにかかる。  
「ぅぅん…」  
ハボックはよほど胸に執着があるのか、乳房を口に含んだり、犬みたいに  
薄桃色の突起をペロペロ舐めている。  
リザはロイとは違う愛撫に興奮していた。  
「はっ…はぁん…少尉…ぃぃ…」  
ハボックの手を自分の秘部へと導き  
「少尉…こっちも…お願い…」  
いつもに無く妖艶な上司のお願いを聞き入れるとズボンを下ろし、  
リザの繁みを掻き分け、ゆっくりと丘をなぞると既にしっとりと濡れていた。  
 
ロイは自分のベッドからリザの姿を眺めているが気分のいいものではない。  
丘の中に指を入れると、くちゅっと音をたて、指を歓迎しているようだった。  
中の壁を擦ると体がビクッビクツとと反応する。  
中を弄りながら丘の横にある突起をグリグリと摩擦すると身体を仰け反らせるが  
リザは声を出さない。  
 ――― 中尉、感じてないんかな? ―――  
不安になりながらハボックは乳首を舐め、秘部を攻める。  
リザはハァ…ハァ…と荒い息をし身体をフルフルと震わせている。  
ハボックを自分の身体から引き剥がすと、荒い息遣いのまま彼のズボンに  
手をかけズルッと下げると、彼のものを取り出し根元をギュッと掴むと  
先端を舌で突き、カリを口に含む、男根を根元から先端へ舐めあげる。  
聡明なリザの思わぬ行動にすっかり硬直状態のハボックだが、男根だけは  
素直に育っている。  
 ――― ああっ…俺って物凄く健康体! ―――  
と、自分に感心しながらリザに見入る。  
リザは舌を巧みに使いハボック自身を喉元まで咥え込むと  
「んう…んぐ…」  
と声を漏らす。銜えこむ度にぴちゃぴちゃと音が出る。  
「うあっ」  
その行為が快感でハボックの足が動きそうな程身体が反り上がっている。  
男根を舐めるのを止めリザは自分の下着を脱ぎ、ハボックに跨ると  
避妊具を着けながら  
「ハボック少尉は大丈夫かしら?」  
「は・・・?何が…っスか?」  
「軍人なんだから我慢するのよ」  
「はぁ・・・・・?」  
 
ハボックはリザが何の事を言ってるのかが分からなかったが、リザの中に  
挿入して腰を動かした時、腹部に激痛が走った事で己の体の状態を  
再認識した。  
 ――― そうだ、俺はソラリスに腹を刺されて ―――  
「あぐぅう…」  
「シッ!大きな声を出してはダメよ、ナースが来てしまうわ」  
 ――― はあ!?何言ってんだ?中尉 ―――  
「私は大佐に少尉の相手をしろって命令されたの。あなたは私が“要る”と言ったわ  
 だから、最後まで私の面倒を看て頂戴」  
リザはハボックに命令しているようだった。  
「うス!すいません!」  
と、軍人魂を見せたまでは良かったが…。  
動く度に手術の痕は疼くし、内臓は裂けそうな感覚になるし、腹部に  
ピリピリちくちく痛みは走るし…と、  
全然気持ち良くないが…。  
 
 ――― 俺の分身は至って正常だな ―――  
 
それでも中尉の中で締め付けられると痛みに勝って快感が襲ってくる。  
「快楽」とは素晴らしい。  
 ――― その快楽の間の痛みは涙がチョチョ切れそうだが ―――  
 
ん?ちょっと待てよ…。  
大佐は確か俺より傷が酷かったはず…。  
!?なのに毎日中尉と!!??  
・・・・・・・。  
なんだ!?あの人。・・・バケモンですか?  
 
 ――― 二人には付いていけねぇなぁ ―――  
 
気が付くと俺は快楽の絶頂に達しており、中尉は俺の上で果てていた。  
 
「はぁ―――っ、これはストレスが溜まるな、今夜限りにしてもらおう。  
 中尉、こっちに来い」  
「はい…」  
重い身体を起こし、自分の着衣を拾い上げるとロイのベッドに移る。  
彼は右腕を広げると優しく言った。  
「ここへおいで」  
「…ですが…大佐…点滴が…」  
「構わないよ、そこに触らなければ」  
その言葉を聞くと同時にリザはコテンとロイに身を任せた。  
「少ししたら起こすから、ゆっくりお休み」  
 
…大佐と中尉は本当に信頼しあってるんだと思う。  
毎夜の“営み”も大佐が一方的にしてもらっているのだと思ってたが…。  
中尉は『大佐にしてあげている事をするから俺に大佐の代わりをしろ』  
と言ったんだろう。  
って〜事は今日のは大佐と殆ど同じ手順でしたんだろうか。  
中尉は声を出さないようにしてたようにも見えたし…  
大佐に訓練されてるからか?  
 
二人を横目に見ながらハボックは眠りについた。  
 ――― やっぱり二人に当てられっぱなしだな。  
           部屋を別にしてもらったほうがいいかもな ―――  
 
 
朝になり目が覚めると、いつもと変わらない二人が居た。  
「あら?おはようハボック少尉」  
中尉は大佐の護衛。  
「目が覚めたか?ブレダが来ているぞ」  
大佐は新聞を読んでいる。  
昨日の事は夢だったのかと錯覚するくらい二人は普通だ。  
「え…と、あの、大佐、中尉。俺、昨日夢見てたみたいなんスよ。  
 変な寝言言ってなかったっスか?」  
「私は眠っていたから分からないな」  
大佐は新聞を中尉に渡す。  
「私は気付かなかったわ」  
中尉は新聞を受け取る。  
「は…そ……スか」  
 ――― あれ?やっぱり夢だったのか? ―――  
リザが近寄り「はい」と新聞を手渡す。  
「俺、新聞読まないですよ」  
「いくら入院してても国の情勢を知ることは大切よ」  
そう言った後、  
「昨日はよかったわよ」  
ポソッと言って定位置に戻った。  
 
 ――― 別に3人でもいいか ―――  
ハボックは何故かそう思った。  
 
 
               おわり  
 
 
 

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