明日、私はここを出てセントラルへゆく
長年探していたものがついに見つかったのだ
これで私の研究が完成する日も近いだろう
そんな事を考えながら荷物を鞄に詰め込んでいた
「あなた、どうしたの?荷造りなんかして」
「トリシャ…すまない明日の朝一番でセントラルに行く事になったんだ」
「……そう、何日くらいで帰ってくるんですの?」
そう言いながら私を見つめてくる
「一ヶ月か長くて三ヶ月くらいで帰ってくるよ…」
嘘を付いたせいか語尾がかすれてしまった
「そう…」
小さな声で言うと
トリシャはうつむいてとても寂しそうな顔をした
話題を変えようと、子供達の事を聞こうと口を開いた所で
トリシャからキスをしてきた
結婚してから5年
彼女から求めて来るのは初めての事だった
驚いていると、遠慮がちにトリシャの舌が入ってきた
それに応えようと私も舌を絡ませた