ホークアイが見舞いに来たとき、エドは敗北の悔しさからシーツを被って不貞寝していた。  
「大佐に負けたのが、よっぽど悔しかったみたいで」  
 こそこそアルが耳打ちすると、「余計なこと言うなアル!」とエドは飛び起きた。  
「それぐらい元気なら、心配なさそうね」  
 微笑むホークアイに、エドは唇を噛んで俯いた。不思議に思うホークアイに、再びアルが耳打ちする。  
「兄さん、本当は中尉の前でいい格好見せようと思ってたんですよ」  
「言うな!アル!」  
「それが、お遊びとはいえ対戦で完敗したもんだから、中尉に会うのが恥ずかしいって」  
「まあ」  
 真っ赤になって顔を伏せるエドに、ホークアイは微笑ましい気持ちになった。大人に対しても不遜な態度のこの少年は、自分にだけは違う態度をとる。その意味に気付かないわけではなかったが、こうしてそれをはっきり示されたのは初めてだった。  
「恥ずかしくなんかないわ、エドワード君」  
 ホークアイはエドの肩にそっと手を置いた。  
「…だって、俺、大佐に一発も入れられなかったし」  
「大佐は貴方と違って軍人よ。面目もあるわ。飄々として見えたかもしれないけど、内心負けまいと必死だったはずよ。その大佐をかく乱し、追い詰めるなんて大したものよ」  
「…ほんとに?」  
 上目遣いに見上げてくるエドの態度が可愛らしく思えて、ええ、とホークアイは頷いた。  
「よかった。俺、中尉に幻滅されたんじゃないかと思って心配で」  
「しないわ。むしろ、格好良かったわよ。大佐も今回は勝てたけど、次はどうなるか分からないわね」  
「中尉」  
 エドはベッドの上に起き上がると、真摯な表情でホークアイを見た。  
「次は、勝つよ。大佐なんかボコボコにしてみせる」  
「…楽しみにしてるわ」  
「見舞いに来てくれたの、俺のこと心配してくれたから?」  
 
 エドの言葉にホークアイは正直戸惑っていた。その通りではあるのだが、なんだか誘導されているような気がする。  
「ええ、そうよ。火傷したんじゃないかと思って」  
「こんなの大した事ない。けど、中尉が俺のこと心配してくれて嬉しい」  
 エドはベッドから身を乗り出した。ホークアイは思わず後ずさる。  
 背中にトン、と当たるものを感じて見上げると、アルがすぐ背後に立っていた。いつのまに、と思ってホークアイはギョッとする。  
「中尉、俺、本当はずっと中尉のこと…」  
「待って。エドワード君、ちょっと待って」  
 エドの告白をホークアイは慌てて制止した。内心ホークアイは困惑していた。皆が練兵場の片づけをしているからとはいっても、一人で見舞いに来るのではなかったと後悔する。  
「…俺に好かれたら迷惑?」  
「そうじゃないわ。でも、ごめんなさい。私は貴方の気持ちに応えることはできないわ」  
 ホークアイの言葉に、エドの瞳が傷ついた色を浮かべる。ホークアイの心は痛んだ。  
「それは、俺が子供だから?」  
「…有体に言えばそうね」  
「子供でなきゃ、付き合ってくれた?」  
 エドの問いにホークアイはそうね、と呟いた。  
「申し出を考えることは出来たと思うわ」  
「じゃあ、考えてよ」  
 エドはそう言って、ホークアイの背後のアルの顔を見た。  
 ホークアイが疑問に思う間もなく、アルがホークアイの腕を後ろ手に拘束した。一瞬のことだった。  
「ちょっと!エドワード君、アルフォンス君、これは何?」  
「ごめんなさい、中尉。兄さんが、どうしてもってきかなくて」  
「エドワード君!」  
「…中尉が断るだろうっていうのは覚悟してた。でも、俺も男だし。そう簡単には引き下がれない」  
 
 エドが顎で自分が寝ていたベッドを示すと、アルは腕を拘束したままのホークアイの体をやすやすと持ち上げ、ベッドの上に乗せた。  
「ようするに、俺がもう立派な大人だって示せればいいんだよね?」  
「エドワード君!」  
「本当はアルの手を借りなくてもいいんだけど…」  
「ずるいよ、兄さん。僕だって中尉に触りたいよ」  
 アルがむくれたように言うのを、エドが、分かってるって、と宥め始める。ホークアイはゾッとした。この子供達は初めから、こういう機会を窺がっていたのだ。  
「じゃあ中尉、時間もないし、下から行くね」  
 ホークアイが絶句する間に、エドはホークアイの着衣を下から剥ぎ取った。ブーツから始めて軍服のズボンに下着ごと手をかける。ホークアイが必死に足をばたつかせるのをかいくぐりながら楽しそうに脱がせるエドを見て、アルが呆れた声を出した。  
「何やってんの、兄さん。そんなの錬金術で分解すれば早いのに」  
「好きな女性の服は脱がしてこそ楽しいんだろー」  
 そう言ってエドが無邪気に足首からホークアイの下着を抜き取ると、アルがホークアイの膝裏に手を入れた。ホークアイは必死に膝を閉じようとしたが、アルはそんな抵抗をものともせずに、ホークアイの何もつけていない下半身をM字の形に開脚させた。  
「うわー、すげえ。中尉のってほとんど毛が生えてないのな。割れ目が丸見え」  
「い、いやああっ!」  
「ずるいや、兄さんばっかり」  
「後で代わるって。ちゃんと押さえてろよ、アル」  
 
そう言うと、エドはホークアイの秘唇に顔を寄せ、くん、と臭いをかいだ。  
「やっぱ大人だからかな。ウィンリィと違って臭くない。つーか、なんかかわりにすげえスケベな匂いがする」  
「止めて!二人とも止めなさい!」  
「やだよ。俺ら、どうせ又すぐに旅に出るし、そうしたらこんな機会いつあるか分からねえもん」  
 そう言うと、エドはホークアイの晒された秘部にかぷりと食いついた。  
 ひいっ!と声を上げるホークアイに構わず、くちゅくちゅと唇を動かし、舌で肉芽を突付く。ほどなくして溢れてくる愛液を、エドはことさら音を立てて啜った。  
「すげえ。いっぱい溢れてきた。中尉ひょっとして感じてる?」  
「違う…違うわ」  
「じゃ、こうしたら?」  
 エドは顔を深く押し付け、伸ばした舌で花弁の中を掻き回した。必死でホークアイが堪えていると、乳房を掴まれ、ギョッとする。自分の足を抱えたままのアルの長い手が、ホークアイの乳房を撫で回していた。  
「アルフォンス君!」  
「兄さん、中尉の上も脱がしてよ。僕も中尉に触りたい」  
 エドは鼻先が濡れたままの顔を上げると、了解、と答えて、両手をホークアイの軍服の中に潜り込ませた。  
 錬成光がして、ホークアイの軍服が分解される。アンダーシャツがそのままなのにホッとしたのもつかの間、感覚がおかしいことに気がついた。  
ブラだ。エドは、アンダーシャツはそのままに、ブラだけを分解して取り払っていた。  
「いい眺め。中尉の乳首がシャツ越しに浮き上がってる」  
「もう!全部脱がせばいいのに」  
 
兄の変なこだわりに文句を言いつつ、アルはホークアイの胸を下から掴み、揉み解した。  
豊かな胸が、アルの太い指に形を変えて揉まれている。指先で乳首を擦られると、ホークアイの口から、ああ、という溜息が漏れた。  
「良かった。中尉。僕の手、気持ちいいんですね」  
「なろっ!こっちだってもうビショビショなんだからな」  
 負けず嫌いのエドが意地になってホークアイの秘部に指を入れる。  
いや!と声を上げるホークアイの太腿をぐっと押さえ、エドは生身の指を深く差し入れた。充血した肉芽を擦りながら指を抜き差しすると、次第に襞が吸い付いてくる。  
エドが夢中になっていると、「ああ…、あっ、ああっ…」と断続的な声を上げながら、ホークアイが仰け反った。  
「もういいかな」  
 ホークアイの内股が愛液で濡れて光っているのを見て、エドはゆっくりと指を引き抜いた。  
 バックルを外すカチャカチャという音にホークアイが虚ろな目を向けると、エドが下着から己の一物を取り出していた。  
 機械鎧の手に握られたその代物の巨大さにホークアイは我に返った。  
小柄なエドの体躯にそぐわぬそれは、完全に勃起して脈打っている。それはとうてい子供のものではなかった。  
「エドワード君!止めて!」  
「嫌だよ。俺、ずっとこうしたかったんだから」  
 
エドは赤黒いその先端をホークアイの秘唇に宛がうと、躊躇することなく一気に捩じ込んだ。  
太い雁首が膣内をゴリゴリと擦り上げ、襞が収縮する。ホークアイの官能が一気に弾けた。  
「ああっ!ああ!いや、アアーッ!」  
 豊かな胸を揺らしてホークアイが仰け反った。  
エドは構わず根元までズブスブと埋め込むと、服越しにピンと立ったホークアイの乳首にかぶりついた。  
ちゅうっと吸い上げるようにすると、ホークアイの体がビクビク揺れる。もう片方の乳房は相変わらずアルの手の辱めを受けていた。  
「いいなあ、兄さん。中尉に挿せて。どんな感じ?」  
「すげえ。大人だから、もっとこう締め付けが甘いのかと思ってたけど、きつきつ。食われそう」  
 エドがうっとりと感想を述べるのを、ホークアイは耳を押さえたい気持ちで聞いていた。  
子供二人にこんな陵辱を受けることも信じられなかったが、もっと信じられないのは自分の体の反応だ。  
力づく咥えこまされたそれの熱さに、自分の膣内がどんどん潤ってくるのが分かる。その先を期待している。待っているのだ。  
「じゃあ、中尉、動くね」  
 
無邪気な宣言と共にエドが腰を使い出すと、ホークアイの中で火花が飛んだ。  
広げられ、捩じ込まれたそこを、巨大な陽根が粘ついた音を立てながら行き来する。  
抜けそうなほど引いたかと思ったそれを間髪いれず、子宮に届くかと思うくらい深くぶち込まれる。ホークアイは絶叫した。  
「ああっ!止めて、止めてええっ!嫌、いやああっ!」  
「うわー、中尉のいやらしい芽、こんなに大きくなってる」  
 アルの声がして、ホークアイは肥大化した肉芽を思い切り摘まれた。ああっ!と声を上げた途端に飛沫が秘部から噴出す。アクメに達したのだった。  
ホークアイがぐったりしても、エドは突き上げを止めなかった。  
ぼんやりしながら、ホークアイがそれを次第に悦いと感じ始めていると、後ろを探るアルの指を感じた。  
ハッと我に返ったとき、アルは、小さく「ごめんなさい」と囁いた。  
「だって、中尉、さっきから気持ちよさそうにお尻を振っているんだもん。僕も我慢できなくて」  
 言うなり菊門に捩じ込まれた指に、ホークアイはあまりの痛みに呼吸が止まった。  
 しかし、エドががむしゃらに腰を打ち付けると、それに合わせてアルの指も菊門の狭い穴へと深々と突き刺さった。  
「あああ…、痛っ、痛い…、もう止めて二人とも」  
「なんで?中尉。俺、これでもまだ子供?」  
「子供じゃない。子供じゃないわ。だから、もう許して」  
「俺のって、いい?」  
 エドが明るく尋ねてくるのに、ホークアイは涙が滲んだ。  
「いいわ。素敵よ。でも、もうこんなことは止めて」  
「中尉、こっちはどう?」  
 
アルが指を出し入れしながら尋ねる。ホークアイは悲鳴を上げた。  
「駄目、駄目よ、そこは!そこは、そんなことする場所じゃないわ!」  
「そうかなあ。ウィンリィなんかはここを弄るだけでビショビショだよ」  
 言いながらアルは指を動かす。同時に指先で乳頭を擦られて、ホークアイは足をばたつかせた。  
「怖い?中尉」  
 エドが尋ねてくる。ホークアイは涙に濡れた瞳を見開いた。  
「俺たちとこんなことして感じるって認めることが、怖い?」  
 そうではないと否定しようとして、再び突き上げられる。後ろも深々と指に犯されて、ホークアイは喘いだ。  
何もかもが溶け合って、どこがいいのか分からない。全身が性感帯になったように敏感で、震えが止まらなかった。  
 膣内をゆっくりとエドのものがドクドクと脈打ちながら行き来している。それに合わせて菊門の奥をアルの指が動いている。  
「気持ちいいでしょ?中尉」  
 アルの甘い声が囁いた。背後で姿の見えないアルは、その声が本来の幼い姿をイメージさせた。  
そんな子供に、自分は菊門を犯されている。そう認識した途端、湧き出た被虐心はホークアイの官能を呼び覚ました。  
「気持ちいいよね?中尉」  
「ああっ、ああっ!そう、そうよ。気持ちいいわ、アルフォンス君。お尻、お尻、気持ちいいわ!」  
 もはや自分が何を喚いているのかも分からなかった。ホークアイが叫ぶと二人の子供は顔を見合わせて微笑み、頂点を目指して一気に最後の突き上げをした。  
 激しい突き上げに、ホークアイが二度、三度と潮を吹く頃、エドは絡みつく肉の襞からようやく己のものを抜き取り、大量の白濁をホークアイの胸めがけて吐き出した。  
 
 
 
「ハッハッハ、それは災難だったな」  
 そう言って笑う男のもので貫かれながら、ホークアイは恨みがましい目を男に向けた。  
「本当はそうなると知ってたんですね、閣下。それとも貴方がそそのかしたとか?」  
 言った途端に奥を突かれて、ホークアイが仰け反る。  
「まあまあ。いつもこんな年寄りの相手をしていたんでは物足りず、たまに青い芽も摘みたくなるだろう?報告によると、随分気持ちよさそうだったとあるが」  
「嫌な人。やっぱり監視させてたんですね。…あんなの、二度とごめんです」  
 そう言って、ホークアイは自分を抱くブラッドレイに口付けた。  
「子供の相手は、もう懲り懲り。それより、今日は朝まで?」  
「そうだな。久々に泊まるとするか」  
 ブラッドレイが抽迭を激しくすると、ホークアイは悦びの声を上げた。  
 日中味わわされた屈辱と快楽などこの男の責めで全て拭われる。  
 次にあの子供達に会う時は、きっと毅然と出来るとホークアイは思った。   
 
 
 
 

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