「あっ…あぁん、あん…はぁッ…んッ」
女の喘ぎ声が薄暗い室内に響く。うずくまった女が一人、そこにいた。
両腕を縛り上げられ、がっくりと項垂れた頭は髪留めが半ば落ち、
時折揺れる体に合わせて乱れた金の髪が波打う。
「たのむ、もう彼女を解放してやってくれ!!」
零れる嬌声と重なる低い機械音と、震える体。
マスタングは堪らず目の前にいる少女に訴えた。
機械の歯車が回り、鞭のしなる音がする。 白い肌の古傷の上にさらに赤く鞭の跡が残る。
碧眼の少女の目の前にいる二人は軍人で、その気になれば素人の絆した荒縄など簡単に
解くことは可能である。
なのに彼女の感情のなすがままに甘んじているのは、二人のウインリィに対する優しさと
男の過去のトラウマとお互いの絆からである。
しかし、そんな優しさが、反って少女の心を逆撫でし、行為をエスカレートさせた。
――私の両親だって・・・愛し合っていたのに・・・
なのに、殺された。
ホークアイを痛めつけても、死んだ者は帰ってこないことは彼女にも分かっている。
けれどもそれは大人の理屈で、やっぱり心のどこかにわだかまりがある事も、
この二人は分かっているんだと思うと、ウィンリィはやりきれない気持になった。
少女は、ホークアイの括られた身体を起こす。
縄で縛られた乳房は無理やり機械に揉まれていたが、女は茶色い瞳を開けて、
声を立てないように下唇をきゅっと噛んでいた。
ウィンリィは、手だけは縛ってあるロイ・マスタングを彼女の前に立たせ、しっかりと見せる。
――どう?大事な人を目の前でめちゃめちゃにされる感想は?
しかし彼の青い軍服の股間の布は、はちきれんばかりに張っていた。
「ハッ、笑わせないでよ、目の前で恋人が犯られているのに
股間のソレビンビンにしちゃってさぁ!」
――所詮、軍の狗、国家錬金術師の男なんて、そんなものなんだわ。
少女は男の生理現象に呆れ返った。
ザバーン
灰色に鈍く光るブリキのバケツを、ホークアイの頭の上からひっくり返す。
金色のポニーテールの毛先と短いスカートが揺れ、冷たい水がホークアイの身体を流れ落ちた。
昼の陽光を受けて、彼女の髪と下の毛から滴り落ちる水が煌めいている。
「ん…んぁッ、はぅ…た…ぃさ」
ホークアイは、自分を映して悲しそうにしている黒い瞳から、目を伏せた。
そしてホークアイの目の前でロイのズボンのチャックを開け、ビンビンに反応しているソレを
晒してみせる。
「くっ…」
ロイの苦しそうな声が漏れ、ウィンリィはその様子を仁王立ちで見下ろす。
「ほぅら…ホークアイ中尉さん、お口が淋しいでしょ?目の前にしゃぶってほしくてズボン
パンパンにしてた人がいるょ…でも此奴のなんかすぐにはあげない!さぁあんたがしゃぶるのはこれよ」
ホークアイの口の中へ突っ込まれたのは、男性器を象っていて、どうやら吸ったり擦ったりした力を
測定するという、ウィンリィオリジナルの機械用具のようだ。
「頑張ってこの機械を満足させれたら、大佐のを奉仕させてあげるわ!たーいせつな上司が
こんなに苦しそうだもの。機械相手にフェラするくらいなんでもないでしょ、中尉さん」
ウィンリィに指示された通り、一生懸命口や舌を動かすが機械のバロメーターはなかなか動いてくれない。
縄で縛られた乳房を大きく揺らし、一心不乱に機械を舐め回すその姿は、更にロイの雄を刺激する。
「ばっかじゃないの?こんなの…こんな…」
ホークアイは濡れたブロンドの髪を振り乱して、男性器を象った張形を、ちゅぱちゅぱと一生懸命吸い上げる。
「……んっふ」
ロイを見上げた瞳が半分瞼に隠され、機械のメーターの針がぐるんと回転する。
それに満足すると、今度は、ウィンリィは、ロイの軍服のジッパーを開けた。
「や、やめたまえ!」
「貴方に止めろなんて言える資格なんて無いわょ!」
少女はそう叫んで、まだ柔らかい手のひらで大人の男根にふれ、ロイ自身をズボンの外に出した。
「さぁ、どうぞ。中尉さん!」
ホークアイは目の前のロイの男根を、躊躇いがちに舌で舐めまわす。
「あら?それじゃあ、満足できないでしょう?」
ウィンリィは、女の濡れた頭を掴んで、無理やりロイのものを口に含ませた。
もごもごと口の中が蠢き、ロイの男根を刺激する。
「やっ…、やめろ、ちゅ…ぅぃ…かはッ」
先ほどから興奮状態にあったロイの男根は、ピクピクとホークアイの口の中で震える。
「ホラホラホラホラホラ!!中尉さん、大佐をイカせるまえに 自分がいっちゃあダメだよ」
ウィンリィは、ホークアイのクリトリスを指で弄る。
膝をついた白い太ももが細かに震えて、褐色の瞳には涙が溜まっている。
ホークアイは悲しかった。
こうやって若い同性の娘に犯されていることもだが、
彼らの哀しい過去に自分は無関係な存在である事が寂しく思えた。
「!」
やがて、勢焔な苦い液体が、ホークアイの喉の奥に飛沫した。
ロイのそれは何度か口に入れた事はあったものの、彼女はまだ一度も口の中で出された事が無かった。
「ッ…く、ふはゎ…ッア」
ホークアイはおもわずむせかえり、口からは白いザーメンが溢れる。
――リザさん……教えて! なんで、こんな男を守るのっ!? これでも守る価値があるって言うの?!
ウィンリィはホークアイに顔を近づけてじっと見つめ、青い目を閉じると、
柔らかいピンク色の唇を、ホークアイの唇に接触させた。
無理やり唇を開かせて、舌を差入れ、彼女の舌と絡ませる。
口の中も、唇の周りも、恋人の白い苦い粘液を奪うように、柔らかい舌で拭っていく。