悪夢の始まり
「教主様、およびでしょうか?」
「おお、よくきたなロゼ。まあそこに掛けたまえ」
「ケインが生き返るって本当ですか?」
ケイン、それはロゼにとって今は亡き大切な人であった。そのケインが生き返れると噂を聞いたロゼは
いてもたってもいられなかったのだ。
「ああ、本当だとも。だがそれにはそれなりの代償というものがある、わかるね?」
「はい、でも・・・・・・わたしそんなたくさんのお金が」
「そうか、君のおうちは裕福ではないのだね。残念だが・・・」
「あ、あの!本当にケインが生き返れるんですよね!?」
「君がコレを支払えるならばね。わたしは条件さえ達してくれるならどんな難業でも成し遂げられる。
それを民衆が神の使いと呼んでくれてることは君の知っていよう、少しおおげさで困るがねハーハッハ
ッハッハ」
高笑いするコーネロをロゼは何とも苦しそうな表情で見上げてた。
コーネロのことはよく耳して周りもすっかり彼を崇めている。わたしもそれに縋りたい・・・・・・・・でもお
金が足りない。そんな事情からどうすることもできずしまいには俯いて考え込んでしまった。
「さて、君が条件に達することができないなら仕方あるまい。あきらめたまえハッハッハッハッハ」
そう言って落ち込んだロゼを尻目にコーネロはさっさと奥へ引き上げようとする。
(どうしよう・・・この機を逃せばケインは・・・・・・会いたい彼に!)
「待ってください!!」
「ん?金が揃わなければ私は・・」
「き、教主様のおっしゃることを何でもします!あ、あの、だから・・・」
頭を下げてそう叫んだロゼだが頭の中で(どうしよう・・・・・・・・・わたし何て無茶苦茶なことを、こんなこ
と言っても教主様を困らすだけなのに)と頭の中がこんがらがってしまった。だがコーネロはこちらを
向き不気味に微笑む
「ハッハッハッハそうか〜何でもやってくれるのか。」
その時ロゼの必死な願いに背くかのようにコーネロの中には腹黒い考えが浮かんだのだった
「あの・・・・・・・・・・教主様?」
「ん?ああ、先ほどの話だが・・・・・・・君の今の条件ならばやってあげてもいい」
「え、本当ですか!!」
「何でもやる、か・・・・・これはいろいろと楽しめそうだな、グフフフフッ・・・」
「?」
「おっと、すまんすまんつい考え事をしてな。ささっ、そんな地べたに屈んでおらんと奥へきなさい。
前祝いの御馳走を持て成してあげよう」
「はいっ、ありがとうございます」
「いいんだよハッハッハッハッハ」
今となればここが悪夢の始まりだったのかもしれない。その後コーネロ邸に招かれてロゼは今まで見た
こともないような食べ物の数々を見て驚いて自分がこれから食べれるとは実感できなかった。だが食べ
だすとそんな悩みはどこへやら。夢のような気分で食べるロゼ。そうして時間はその時を迎えた
「おしかったかね?」
「はい!本当に夢見たいな時間でした!」
「そうかそれは良かった(これから本当の夢のような時間が君には待ってるんだよハッハッハッハ)
最後にとっておきの飲み物を差し上げよう」
コーネロが合図すると1つのグラスがロゼの前に運ばれてきた。
「それは重大な儀式の前に飲む神聖な水だ。さあ飲みたまえ」
ロゼは目の前の怪しい色をした水を前に躊躇することもなく口に入れた
「さて、今日はもう夜も更けた。ここに泊まっていきなさい」
「え・・・それは教主様のご迷惑になるのでは」
「なに構わんよ。今部屋を手配してあるから、おい彼女を部屋に案内してやれ」
そうしてコーネロの付き人らしき人物の案内でロゼはこれまた見たことのないご立派な部屋に案内され
たのだった。
「ではごゆっくりとお休みなさいませ」
案内人が去った後ロゼは考えた。(これで良かったのかしら・・・・良いのよね教主様もああおっしゃって
くださったことだし、今日はお言葉に甘えて休ませてもらおっと)不安ながらもどこかウキウキ気分で
ロゼはフワフワのベットに寝付いた。外は月が光々と照り街はすっかち静かになっていた。
「なんだろ・・・・なんか緊張しちゃって眠れないな。何でだろう・・・それに何だか体全体が・・・・熱い」
ロゼが自分の体に違和感を感じてるその部屋の外には一つの大きな影が移っていた
そして・・・・・・!ギィーっとドアが開いた。ぼんやりとしてたロゼがはっとする
「誰?誰なの!?」
「私だよロ〜ゼくん」
「・・・きょ教主様!・・・どうなされたのですか?」
そう言った半ばでロゼは顔を赤くしてしまってコーネロに背を向けてしまった無理もない。
陽気なコーネロだがその格好はいかにも「今風呂上がったばかりなんだよ」と言わんばりの腰にバスタ
オルを巻いただけなのだ。それでも多少警戒心が緩んだロゼだがいきなり訪れたコーネロに不安感を覚
えずにいられなかった。コーネロは相変わらず不気味に微笑みながらロゼのベットに近づいた。
「いや〜私も近頃子供と寝ておらず一人では寂しいんでなハッハッハッハ」
「え・・・・・・・でも・・・・・・わ、わたし」
「ん?嫌なのかね?それでは条件と違うのじゃないのかな?」
「その・・・わたしなんかが教主様と・・・・一緒などは・・・」
反対側を向いてドキドキと自分でも心臓の音が聞こえそうなくらい緊張してしまってるロゼをコーネロ
はあえてロゼの顔がある方に行き目の前で
「何でもするんじゃないかったのかね。んん?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ロゼはますます緊張してしまいやり場のない顔を布団に埋めてしまたのだった
「ん?そんなに嫌なのかね。ならば仕方ないあの話は・・・・」
「!ま、待ってください。それだけはお許しください!!」
急にロゼは布団と毛布の間から顔を出し懇願した。でもコーネロの姿を恥ずかしそうに毛布に隠れなが
ら見上げるのだった。
「じゃあ私をベットに入れてもらおうか」
「・・・・・・・・・わたし体とかも洗ってないし服もそのままで・・・・」
「いいんだいんだ。わしが全てを許すハッハッハッハ!・・・・それで私を入れてくれるなら少し端に寄っ
てくれぬかね?」
ケインのためよ・・・・・・・ロゼはそう自分に言い聞かすようにしてぎこちなく端の方へと体を動かした。
その後コーネロの巨体がベットに轟々と入り込む
「よいしょー!いやあ子供と寝るのはホントに久しぶりじゃ。うれしいかロゼ?」
「・・・え・・・あ・・は、はい」
「そうか!でもその割には顔が嬉しくなさそうだぞガッハッハッハ」
そう言うなりコーネロはいきなりロゼを自分の胸元へと抱きしめたのだ。
ロゼは完全にパニック状態になってしまった。
「あ!ちょ・・・・・・・教主様!?こんなこと・・・やめてください・・・・」
「なんだね、まだそんなことを言ってるのか君は・・・・・・いい加減あきらめたまえ」
「!!・・・・・・・どういう・・・・・・・・・こと・・・・ですか?」
「こういうことだよ!」
そう言ってコーネロはロゼの淡い紅色の唇に自分の唇を重ね合わせた
「んっ!!・・・や・・・・めてくだ・・んんんっ!!」
「・・・・・・・ぷぅ。ロゼの唇はやわらかいね」
「・・・・・・・・・やめて・・・・・・こんなの・・・・イヤ」
それは恐怖か服従かコーネロにキスされたロゼは言葉では拒絶するものの体は自分の意思とは逆に受け
入れてしまってる。
「ううんいい髪の匂いだ。しかも一端に髪の手入れまでしてやがる・・・」
「いやぁ・・・・・やめて・・・・やめて・・・・」
「フフフこの耳や首筋もおいしそうだな」
「あっ!そんなとこ・・・・いやっ!・・・・あっ・・・・あっ」
ツーとコーネロの指が触れるたびにロゼの体がピクンと反応する。そして先ほどいったんは静まった体
に沸き起こる何かわからない熱いものが再びロゼの体を支配し始めた。
「クフフフ、これくらいでもう感じてるのか・・・淫乱な小娘め。そんなにほしいのならもっと気持ちいい
ことしてやる」
「ああん!耳なんか舐めないで!ひあああっ!あっ!」
「ふん、色気出しおって・・・・・おやおや服の上からもわかるぞロゼ。こんなに乳首が立ってるぞ」
「お願いさわらないで!あっ!いやあ!・・・・あっん!・・・やっ!・・・・」
「どうだ、気持ちいいだろ」
「あっ・・・・・ふっ・・・・・・うっ・・・・・・・いやぁ・・・」
段々と薄れてく意識の中でロゼは不安感でいっぱいだった。(どうしてなの教主様はこんなに怖い人な
の?いつもこんなことしてるの?本当にこんなことしててケインは生き返るの?わたしは・・・どうなる
のかな。もう何だかわかんなくなってきたよ・・・・)
「だいぶ火照ってるきたようだな、え?ロゼくん」
「はぁ・・・はぁ・・はぁ・・・・はぁ・・・・・・」
「じゃあそろそろ一番気持ちいいとこ攻めよっうかな〜ウフフグフフフ」
コーネロが尋常でなくなってきたのはもはや疑いようがない状態だった
「きゃあ!そんなとこさわらないで!!」
「グッフフフここはケインにもまださわってもらわなかったのか?」
「ケインはこんなことをする人じゃありません!あなたみたいな・・・・あなたみたいな人なんかと一緒に
しないで!!!」
「五月蝿い小娘め、こうしてやる!」
「あぎぃ!!!!痛いやめて!!そんなに押さないで!!あうっっ!!!」
「ふん、今にその悶えからまた快楽の喘ぎに変わるのだよ。そらっ!!」
「痛っ・・も・・う・・・・やめ・・・・て・・・・・」
「やめてと言ってる割には、何だねこの下着のシミは?」
「!・・・・・・・・・・知りません」
「知らないわけがなかろう。君はただ自分の体がすぐ濡れる淫乱な女ですと言うことを」
「・・・・・・・・やめてください・・・・・・・・・」
「いつも誰かに襲われることを想像しながらここをイジって自慰してますと言うことを」
「・・やめてください・・・」
「恋人が逝っちまったショックで誰かにマ〇コをさわてもらわないと生きていけないと言うことを!」
「やめてって言ってるでしょ!!何なのよ!さっきから意味の分からないことばかり言って!あなたは
どうかしてるわ!もう何も頼まない!だからもう私を家に帰して!!!」
そう言って今までの感情を爆発させたロゼだが目の前のあるものに怒りが残ってるはずなのにビクッと
してしまった。そう感じるか感じないかの刹那、自ら見て右側の方向から物凄い衝撃を喰らった。一瞬
何が起こったかわからないが自分の意識が薄れていくのが感じられた。
そして狭まる視界にはあのにやけてた 姿からは想像もつかないほどの憤怒の形相をしたコーネロがいた。そしてようやく 自分がコーネロに何かで叩き倒されたことを理解した。それ以外に考える力がなくなっ
たようだ。目の前でコーネロが何か叫びながらわたしを蹴り続けてるようだが もはや痛みも感じなくな
ってきた。そんな心境になりロゼは最後にこう思うのであった。
(私・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もう・・・・・・・死んじゃうのかな)と
そうしてロゼの意識が途絶えたが自分がただの薄汚い小娘に馬鹿にされたことで完全に頭に血が昇っていた。
「こんのぉメス豚の分際で!!!!いい気になってニコニコしてりゃ調子に乗りおって!!!もう許さ
ん!!!ブッ殺してやる!!!!」
と言った後は自分がついさっきまで愛撫してた愛しいはずの胸を蹴ったり髪を持って顔を殴ったりだの
それはもう惨い酷いのなんのなんの・・・・
で、そうしてるうちに使用人がコーネロの怒声を聞きつけ他の使用人や付き人に連絡してコーネロ様が
何者かに襲われたのかと誰かが言ってみるとさあ大変、武装した憲兵が結成されるまでの騒ぎが起きた。
もっとも部屋のコーネロはそんな騒ぎを知る由もなく怒りに身を任せロゼを甚振ってるだけであるが。
その為鍵のかかった中の様子を見ることができずコーネロが受け答えできる状態でもなく逆にそこに踏
み込むのが恐ろしくなるのが人間の心情。
そこである者の言うコーネロ襲撃と断定し憲兵を用いる安全策を取ったと言うわけだ。
そして憲兵らが部屋の前まで聞き中の様子を覗うがそこにはコーネロの怒声と激しい息遣いが聞こえるのみ。
メンバー数人が突撃すべきと答え同数くらいが待機して様子を見るべきだと主張した。
そこでまとめ役となったのはその中の隊長と思われる人物エドワード・・・・なわけない、ただのそこいら
にいる隊長さんだ。
その隊長が取った意見は突撃・待機を考えるよりまず中のコーネロ本人に連絡を取る事が先決と話した。中々賢明な判断と言えよう、そして1人が中に声をかける。
「コーネロさん!コーネロさん!」
そのコーネロはようやく落ち着きを取り戻してきたものの外の騒ぎ方をうっとおしく思ってた
(ちっ・・・わしのことに構う暇があれば掃除でもしてろ)と
見られてはマズイ現場で立ち往生してた。すると呼びかけてる者を静止今度は隊長自らが話しかけた。
「コーネロさん」
「何だ、こんなとこに来る暇があったならもっとしっかり働きたまえ」
「?・・・我々は憲兵なんですけど。先ほどの騒ぎは何だったのでしょうか?」
(何!!憲兵だと!?)コーネロはようやく事態を飲み込めた。
(マズイなまさか憲兵が動いてくるとは、いったい誰だ呼んだ奴は後で・・いや、今はそんなことよりこ
の現場をよりによって憲兵になど見られたらマズイ。わしの失態がバレるはおろか偽錬金まで政府に知
れ渡る可能性がそしたらそしたら今まで築き上げてきた地位や名誉が・・・それだけは何としても避けなけ
れば!)
「憲兵の諸君、どういう経緯で来たか知らんがそんな大それたことなど起きてない。ただなんとなく腹
が立っただけでな。君たちにもよくあることだろ?ん?」
「はあ・・・・腹が立った・・・ですか?では何者かに襲撃されたわけではないのですね?」
「誰だそんなことを言っ・・いや、そんなこと何も起きてないよただのストレス発散だよハッハッハッハ」
「そうですか、あなたに万に一つの事があってはこの街は・・・どうか無法者の輩もおります故用心ください」
「うむ、わしは今風呂上りなんだ。さっさと屋敷から出て行ってくれ」
「あ・・わかりました。ではこれにて失礼します」
(風呂上りに暴れるかフツー風呂でリラックスできなかったのかな)などとどうでもいいことをそれぞれ考えながら憲兵たちはツカツカと足早にコーネロ邸を去った
「ったくくだらんことえをしおって・・・・・・おいっ!!憲兵を呼んだ者を連れて来い!!」
そう声を荒げるコーネロ。そして先ほどの使用人が呼ばれた。
「貴様、何故憲兵などを呼んだ!?」
「いえ、わたくしはコーネロ様の身がただ心配で・・・」
「ええいありきたりのセリフなど言わんでよいわ!中の様子も見てないくせに」
「そんな・・・あの時部屋の鍵をかけてたのはコーネロ様で・・・」
「口答えするな、とにかく貴様には罰としてここの掃除を命じるいいな!?」
「はい」
「よし、ただし今すぐでなくてよいぞ。わしがここから出てった後でな、じゃあ下がって良いぞ」
そう言われ使用人は慌てるようにして戻っていった。
「わしとしたことがあの程度のことで取り乱すとは・・・・・この娘に感情移入でもしてしまったかもハッ
ハッハッハ」
チラッととロゼの方を見て
「わしの部屋でたっぷりとかわいがってあげるよ。子猫ちゃんグッフッフッフフッハッハッハッハッ
ハッハッハッハ」
それからどれほどの時がたったであろう、ロゼ見知らぬベットで目覚めた。
誰もいないようだが、何とも高貴な部屋のようでとてつもなく広い。ロゼはとりあえず自分の思い出せ
るとこまで思い出そうとしてみた。今日はケインの命日で彼の墓の前で生き返らすことを心に決めた。
そして・・・
そうだ奇跡を起こせると言うコーネロのとこに出かけそして・・・・・・・・
そこまで考えた途端ロゼは頭を抱えガクガクと震えだした。
わたしがコーネロに言ったある条件
そのせいでわたしは!ロゼはたまらず声を殺して泣いた。
戻れたくてももう戻れない時間・・・
残ったのは全身に燻ぶるコーネロに嬲られた感触と暴行で受けた数ヶ所のあざ。
あの決意がまさかこんな結末になるなんて・・・・
ロゼは愕然とし、しばらくその場に蹲るよりほかなかった。
だがしかしここはおそらくコーネロ本人の部屋、自分がいるのはバカでかいベッドの上、逃げなきゃ!!やっとのことでロゼはベットを降りドアに向かって覚束ない足取りで懸命に歩いた。
でもまさにロゼがドアの前にたった瞬間、ドアがキィー・・・・っと低い音をたて開き目の前にはあのゴツ
イ体つきをしたコーネロがいつもどおり不気味ににやけて現れたのだ
「やあ・・・・・・・何処へ行くんだい?ロゼくん」
それは恐怖か痛くて体が立ってられないのか、ロゼはその場にしりもちをついてしまった。
そんなロゼにコーネロはいつもどおり、不気味ににやけながらロゼに手を差し出し
「さっきは悪かったね。ほら、わたしの手につかまりたまえ」
「ぃゃぁ・・・・・・・・・・こないで・・・・・・・・」
ロゼはすっかり怯えてしまっていて痛みを堪えながら両手で体を引きずるように後ろに退いていく。
コーネロはコーネロでそれを追うかのようにゆっくりゆっくりと手を差し出しそして笑みを浮かている。
ついに壁に追い詰められえロゼはそこで身震いして怖がるよりほかに何もできなかった。
「ダメじゃないか。人の親切は素直に受け入れなくっちゃ。それが礼儀と言うものだよ。
さああっちで傷を見てあげよう」
「ひぃっ・・・・」
「君が変なことを言わない以上私は何もしないよ。私が君を取って食うとでも思ってるのかね?」
それはいつもの穏健なコーネロだった。そして再びベットに逆戻りとなったロゼ。そしてコーネロに寝
かされた。
「あぁこれはヒドイ。」
痛めつけた本人も認めるのだからそれは確かに痛々しかった。コーネロにそう言われロゼも改めて自分
の体を見つめる。顔には口や鼻から流血の後手足にはあざが紫ばんで中には捻った箇所もありその部分
を使ったり触れるものならとてつもなく耐えられそうにない激痛が体全体を走る。
ロゼはそんな事情もあってか今は体の何処をさわられても大した抵抗もしないしする気力もない。
もちろん体の一番大事なところに触れても何か不思議な感覚を覚えて余韻に浸るのであった
「もう抵抗しないのかな?」
と言う問いかけにもロゼがただ息を激しくさせて目をつぶって耐えてるだけであった。
これではつまらないとコーネロはロゼを抱っこして奥の部屋に入った。
そこは牢屋のように暗くほとんど物も置いてない場所であった。
「ムフフフ、予定より少し早くなったけど久々の調教できる素材だよ君は。
たっぷりとかわいがってあげるからねブッシッシッシッシ・・・」
おいっとコーネロが呼びかけると何処からともなく2、3人の使用人らしき連中が長い鎖のようなもの
を持って現れ、それを部屋の真ん中あたりから上下左右に取り付けロゼの手足を縛り付けたのだった。
これには朦朧としていたロゼも身の危険を感じ外そうと試みたが時すでに遅し、完全に絡み付いていた。
「ごくろう、あとは使えそうな道具を置いておけ」
その言葉に1人が持ってきたバックからいろんなものを取り出して隅っこの土台の上にどさっと置いて
他の面々とともに帰っていった。
「さあ覚悟はいいかな〜ウッシッシッシッシ」
「・・・い・・・ゃ・・っ・・・・・・・・・や・・・・め・・・・・・て・・・・・・」
ロゼは半分ベソをかいてコーネロに請った
「んん〜あらためて見ると君の肌はスベスベしてるな」
吊るされて身動きのできないロゼの足にしがみつきながらコーネロが嬉しそうに言った。
やがて足の裏に触れたとき
「やぁっくすぐったいよ」
とロゼの顔に変化が表れた。続けてさわるとわずかだがロゼの表情が笑った。
「そうか、ここがいいのかね」
コーネロもそうわかったようで足の裏を擽りだした。
「やんっ!やめてってたら!あははははは!きゃんっ!」
「やはり君は笑顔がいいよ。最高だガッハッハッハ」
コーネロにそう言われ怒りの念が浮かぶところだが表情は無理やりそうなったとは言え笑みを浮かべた。
でも体全体がまだ痛いためこれ以上笑う続けると意識がまたなくなりそうな状態にあった。
やっとのことでコーネロが足から離れる。
苦しそうに笑いつかれるロゼ。
にたーっと笑いそれを見つめるコーネロ。
「さっきもそうやって笑っていれば痛い思いをせずに済んだのに・・・
君はもう少し賢い子だと思っていたよ」
「はあ・・はあ・・なんで・・・・はあ・・・・はあ・・」
「ん?なんで?」
「はあ・・・・はあ・・・・はぁ・・・はぁ・・なんで・・こんなことを・・・されるのですか?」
「君は死んだ恋人を生き返らせたいのであろう? そのために何でもするのだろう? ならば君は何も
考えないでいいのだよ。それとも、やっぱりこんなこと嫌になってもう恋人のことはあきらめるかね?わたしはどっちでもいいのだよ、さあどうなんだね?」
コーネロは自信たっぷりげにそう言い放った。
彼にはロゼが恋人をどれだけ大切にしてるかおおよそ見当が付いているのだ。
だからこっちが焦らなくてもいいだろう、もし今ロゼが帰っても思いを拭えず、捨てきれずに必ずまた
ここにくる。
コーネロの読みは正しかった。
ロゼも必死で頭を使い考えてみるもののケインが生き返れるなら惜しみたくないと考える。
そのためなら苦汁を舐めることだって耐えなきゃと。少しの沈黙の間のあとロゼが重い口を開いた
「いいえ、わたしは何でもします。ケインのために・・・わたしを好きにしてください・・・教主様・・・・」
「そうかね。どうやら、覚悟が決まったようだね」
恋人のためにロゼはついに折れた。その苦悶の表情を欲望に満ちた笑いで見るコーネロ。
はたしてロゼはどうなってしまうのか?
「あっ」
ピクンと少女の体が揺れる。
「おや?湿ってるようだね。下着にシミがついてるよ」
「や、そんなこと」
コーネロの言うとおり少女のそこはたしかにわずかだが快楽の液でシミができていた。
「とってもいい顔だよロゼ」
「そんなこと、あっ!そんなことない、ううっ・・・・・もん」
「下着が透けてるぞ。かわいい女だ」
「えっ、今なんて?」
「聞こえないのか?おまえがかわいらしい女と言ったのだよ」
(ドキッ)
ロゼの反応が少し変わった。先ほどまで見ようともしなかったコーネロの顔をじっと見ておそるおそる
聞き返した
「本当に、そう思っていますか?」
疑り深いな君はと言いたげな表情でコーネロはを目つぶり人差し指を2、3回左右に動かして
「わからないのかね?好きでもない女性にそんなことは言わんよ」
(ドキン)
「そんな、わたしみたいな小汚い子供に」
「いいか、汚くもないし子供でもない。君は立派な1人の、女だ」
「・・・・・・・・・・・・・」
(なんなんだろこの気持ちは。嬉しいのかな、恥ずかしいのかなさっきまであんなことされてたのに、
なんでこんな気持ちに。
なんで・・・・なんで?)
「君を愛してるよロゼ」
「あの、わたし」
「なんだね?私のことが気にいらんか?たしかにさっきはひどいことをしてしまった」
「いえそうじゃなくって、わたしうれしいんです。とっても、とっ・・・」
そう言いかけてロゼの目から大粒の涙がこぼれた。
「不憫な子だ。」
あとは何も言わずロゼをただただ宥めるだけだった。
ロゼはコーネロの胸の内で静かに泣いた。もっとも鎖があり泣くに泣けない状態であったが。
コーネロが推測したようにロゼには親しいものもおらずずっと1人ぼっちだった。
そうした時今のコーネロみたく声をかけてくれたのが先の恋人ケインだったのだ。
ロゼが今まで言えなかったことを切り出す
「彼以外はみんなわたしをからかうだけか、表だけよくしてくれてあとは無視するだけ誰にもわたしの
ことを相談できなかった。」
「さぞ苦しかったろうに」
「苦しかったよ!とっても、苦しかった」
「でも、もういいじゃないか。今は私がいる」
「教主様」
「わたしとついてくるか?」
「はい!」
コーネロがロゼの唇を奪う。前と違い深く長いものだ
「んっ・・・ふっ、ふあっ・・・・・・・ふぅっ」
「ホントに気持ちよさそうな顔をしおって、初々しくてかわいいよ」
「もう、教主様が舌入れてくるからでしょ。でも気持ちいい・・」
「じゃあこの膨れてるこっちも」
「あんっ!おっぱいさわっちゃいやっ!」
「ふふこんなに乳首がたってるくせに」
「あっダメ、もう教主様の意地悪!」
「おおっ、透けてピンク色の豆がよく見えるよ」
「やんっ、恥ずかしぃ」
「今のロゼは凄くやらしいぞ」
少女は頬をかあーっと赤める。血の痕も見える赤い斑点のあるロゼの白い服。その左右の胸に湿って透
けた服からピンと張った
ピンク色のものが両方の胸に浮かび上がった。
「君はブラもしてないのかね?」
「そんなお金ないし、それにわたしの胸そんなに大きくないもん」
「そのうち大きくなるよ。もっと膨らませてやろう」
「ひゃっ!そんなに吸っちゃ・・・あんんっ」
コーネロの愛撫にロゼはたまらず声を出して気持ちよさに浸っていた。
「ずいぶん体が汗ばんできたな、こことか特に」
「や!脇なんか舐めないで!!あはっ!そんなとこ汗臭いし汚いよ」
「よくわかってるじゃないか、鼻をあてると汗臭いのがよくわかるよ」
「そんなとこくすぐったいし、恥ずかしいよ・・・やめて」
「大丈夫だわたしはロゼの全てが知りたいし好きになりたのだよ」
とか何とかコーネロはロゼの脇を舐めたり匂いを嗅いだりまさに端から見れば誰もが変質者と言ってし
まう光景であった
ロゼくらいの年頃になるとこういうことにも敏感だが、ここのところケインのことで頭いっぱいで体を清
めてないので少し心を許せたコーネロと言えどそれは限りなく恥辱であった