自動鎧(オートメイル)の指先――下着を通しても、普段から扱い慣れている商売道具
の感触はよくわかるものだ。
つい最近自分自身の手で整備修理したものだから。硬くて強固で、色形、構成成分など、
知らないところなどない
自信作の自動鎧。それが今、自分でも触らないようなところを弄っているなんて、とても
想像も出来なかった。
鋼の指先はウィンリィの敏感な小丘の溝をぎこちなく、だが小強く擦りつけるようにな
ぞる。
次第にその動きは速くなっていく。それに合わせるかのように、ウィンリィは自分の口唇
から漏れる吐息が深く、
熱っぽくなっていくのを感じていた。体中のあちこちが、さらに熱い。
指で薄布が秘部に擦りつけられ、離れるそのたびに、火照ったそこからくちゅくちゅと
奇妙な音が聞こえた。それが何を意味しているのか、知識でのみだがウィンリィは知って
いた。
込み上げてきた羞恥心に、思わずやだ、と嘆くように喘ぐ。愛液が溢れてきている
――感じている証拠なのだ。
「っん!」
ウィンリィはひと際高く喘いだ。エドの指が、入り口の少し上のあたりを擦ったのだ。
それまで弄られていたときと全く違う不思議な甘い感じに、
ウィンリィは少し怖れを覚えて思わず腰を引く。
「どうした?」
「やだ、そこ…なんかへんなの」
「へん? そこって…」
エドはおうむ返しに呟いて、ふと考え込む。それから、ああ、と小さく呟いて顔を上げ
た。
何故だかかすかに確信じみた笑みを張りつかせて。
「気持ちよかった…とか?」
「やだぁ…っ」
確信を差されて、ウィンリィの頬がカアッと赤くなった。さっと両手で顔を覆う。そん
なウィンリィにエドは
どこか楽しそうに、小さく笑ったらしかった。
「そっか。"あそこ"が気持ちよかったんだ」