A challenge of a cherry boy
~チェリーボーイの挑戦~
その1
*作戦決行前夜*
消毒液臭いしみったれた病室の中。
オレ(エドワード・エルリック)は眠れなかった。
寝ようとしても、すぐにパッと飛び起きてしまう。
そのたんびに糸が取れたばっかりの腹の傷が少しだけ痛む。
今、ついさっきまで大っ嫌いな牛乳付きの夕食が置かれていた
ベッドの脇の簡素な造りのテーブルには、液体の入った小さな小瓶が置いてある。
なんか訳のわかんねー変な字や紋様の描かれたシールが貼られている、
見るからにおそろしげなブツ。
何度起きても、それに眼が行ってしまう。
今日の午後、ヒューズのおっさんがオレにプレゼントしてくれた逸品なのである。
ウィンリィが鼻歌歌いながら出てったあと、
オレとアル、そしてヒューズのおっさんは密かにナイショ話をしていた。
「うん。いい嫁さんになるぞ。 うちの嫁さんほどじゃあないがな!」
「オレに言うな! さりげにのろけるな!」
「・・・あら? お前さんあのお嬢ちゃんにホの字なんじゃないのか?(ニヤリ)」
「(・・・・ギクリ。)だ! だだ誰がんなコト・・・・・??」
「誰って・・・・・・・・」
「ハーイ。ボクでーす」
「アル~~~~~~~!!??(怒)」
「だって兄さんメチャ奥手なんだもん。
ウィンリィの写真いっつも肌身離さず持ち歩いてるクセにさ」
「・・・・・・・
な・ん・で・お前が知って・・・??????」
「いっつも一緒に旅して知らないとでも思ってたの? そこで、ヒューズ中佐に話もちかけてみたんだ。
ハイ。中佐バトン・タッチ。」
「オウよ! そこで・・・だ!
退院祝いも兼ねて俺からささやかなプレゼントだ!」
「プレゼントぉ?」
コト。
「・・・・・・・わぁ」
「・・・・・・・・・・・なんなんだよこの見るからに怪し気なブツは・・!」
「フフフフ腐。
これぞある東の大陸から俺が10本入り5万センズでゲットした・・・
精力増強剤イコール催淫誘発剤だぜァ!」
「それってまさか・・・・・・・・・・・!」
「そう。平たく言やぁ媚薬だ! ワハハ」
「うわー、スゴいなぁヒューズ中佐! ボク媚薬なんて初めて見たよ!」
「オウ。俺の女房も大満足、100パーセント保証の逸品よ。
メチャ強力だからな。食事にでも一口分混ぜときゃあイチコロだぜ!
ラッシュバレーまでは汽車でも一日ぐれー掛かるからな。チャーンスなんじゃねーのか?
わはは!」
「・・・・だね。兄さん(キュピーン)」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
・・・・と、まぁ単純にからかわれた訳だ。
からかわれたのは不本意だが・・・・確かに「チャーンス」だ。
ウィンリィがラッシュバレーまで一緒に行くと言い出したときは、心臓がバクバク鳴ってた。
ブロッシュ軍曹からアイツの話題を持ちかけられたときは血が吹き出るほど恥ずかしかった。
それで、「オレってアイツの事好きなんだなー」と改めて自覚。
いつそう想い始めたのかは・・・・・自分でもわからない。
どっかのマンガの主人公が言っていたが、「気が付いたら好きになっていた」状態だ。
ま・・・それでアイツをヨコシマな視線で見る事も多くなった訳で・・
ちょっと見ないだけで、アイツはどんどん女らしくなっていく。
長くてきれーな髪とか。やわらかそうな唇とか・・・
あと・・・その、急に大きくなってるムネ・・・とか・・・
スラリと長ーく伸びた脚・・・・・・とか。言い出せばキリがない。
何故か知らねーけど、俺が帰るときは必ずと言っていいほど目のやり場に困るカッコで来る。
最初は「ウィンリィらしいな」と思ってたけど今じゃあ「誘ってんのか?」
・・なーんて思ってしまう。重症だ。
それと同時に、アイツに対する「独占欲」と「支配欲」も芽生えてきた訳で。
ウィンリィはオレだけのモノだ。
ぜっ・・・~~っ対誰にも渡さねー(特にあのスケベ大佐!)。
どこの誰ともわかんねーヤツにアイツの処女を持ってかれるのだけは死んでもヤだ!! 想像もしたくねぇ!
(毎晩アイツの写真オカズにしてるオレに言えた事じゃねーんだけど)
オレは明日必ず、ウィンリィのバージンゲットしてやる。
・・・・このブツ(媚薬)を使ってでも・・・・・・
心の中で一大決心したオレは壁に掛けてるコートにブツをしまい、眠れないと知りつつも
毛布を頭から被った。
おせっかいなおっさんと、我が弟にちょっぴり感謝しながら。
作戦、開始ーーーーーーーーーーーーーーッ
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