「そう言うワケで、夫婦の真似事をしてみるのも一興かと思うんですよぉ」  
そう言うワケってどう言うワケだ、という指摘を俺にされても困る。  
何しろ理科が意気揚々と隣人部の部室に駆け込んで来て、  
のっけから「今日はとっても素晴らしい計画があるんですけど!」と  
声を張り上げた時点で、どうせロクでもない内容だとタカを括った俺は  
最初から全くこいつの話に耳を傾けていなかったからだ。  
夜空も星奈もそう決め込んでいたらしく、二人ともそれぞれ読書とエロゲに夢中だ。  
時々マリアが「あはは面白うだなーそれ」と満面の笑みで相槌を打ち、  
何故か小鳩が嬉しそうに「教会を冒涜するその行いには我も興味が」云々言い、  
感心したように幸村が「妙案でございます、理科どの」とか返事をしていたが、  
俺にとっては何でマリアがそんなに面白がっていて、  
何で小鳩が理科の提案を教会への冒涜と表現していて、  
何で幸村が妙案と認めているのかも、皆目見当がつかなかった。  
俺ときたら、理科の話は右から左なのに、  
他の部員達の反応だけはちゃんと聞いていたのだ。  
それは別に理科だけを差別しているのではなく、どちらかと言えば、  
恐らく下らないに決まっている理科の提案に、部員達が悪ノリしないかと  
気が気でなかったから、と言った方が正しいのだが。  
 
出来れば徹底的に無視をするつもりではいた。  
けれども、ゲームで部員同士の共通の楽しみを提供してくれた事もあり、  
自主映画の共同制作の時には一番頑張ってくれた事もあり、  
よくよく見てみるといつも部員の事を第一に考えてくれいている理科が、  
果たしてそう毎度毎度本当に下らない事ばかり提案してくるのだろうか、  
という疑念――こう言って良ければ期待――も幾許かあったのは事実だ。  
だからこそ俺は理科の話を完全に聞き流さず、  
ほんの一割くらいは頭の片隅を受け皿にしてやってもいたのだが。  
しかし一割聞いた程度では、理科の話の全貌はよく掴めなかった。  
さりとて今更「ゴメンよく聞いてなかったからもう一度説明してくれ」とも言い難い。  
理科以外の部員六名の内、半分もの女達が同意を示した理科の計画とやらを、  
今更ながらに俺は真剣に聞いてみたい欲求も実感しないではなかった。  
「ところでお前達、今何の話をしてたんだ?」  
見た目からもタイトルからも重厚そうなハードカバーの本を読み進めるのに、  
丁度良い節目になったからか、夜空はページに栞を挟みながら言った。  
俺が遠慮して言い出せなかった言葉を平気で口にする辺り、  
夜空の遠慮の無さは中々神がかったものがある。  
 
先輩達、理科の話を聞いてなかったんですか?  
頬を膨らませながら眼鏡っ娘が言う。ハムスターみたいでちょっと可愛い。  
先輩「達」と言われたと言う事は、ゲームに没頭中の星奈は当然として、  
一応ぼんやりと理科の方を見て話を聞いているフリをしていた俺まで、  
実は殆ど話を聞いていなかったと見透かされているらしい。  
「仕方ありませんねぇ。もう一度説明します!  
 
理科の説明とは、こうだった。  
我々隣人部は日々リア充を志しているが、そもそも「リア充」の定義は曖昧。  
一般的には友人が多くて、青春を謳歌している者がリア充だと思われがちだが、  
あくまでも「リアルの生活が充実している者」がリア充でしかないので、  
何を以てして「充実」とするかの尺度は、明文化されていないのが現状。  
ただ単に数人の仲間とつるんでいても、その実キョロ充でしかない者も存在する。  
傍目には単独行動を好んでいるように見えて、実はサーファー仲間が多い者だって居る。  
友人が多ければ即ちリア充なのだろうと思い込むのは、若者の勘違いでしかない。  
友人が一人も居なくても恋人さえ居ればリア充だと言う者も居るだろうし、  
恋人が居なくとも少数の友人と深い親交を持っていればそれがリア充だとも言える。  
 
さてここからが本題なのだが、大人になればなる程、  
「リア充」という言葉には執着が無くなるのが人の常。  
学者や研究者に知人の多い理科だからこそ知っているのだろうが、要するに  
「大人は自分の友人が何人居るとかどうとか考えてる暇は無い」との事だ。  
俺も前の学校では、自分が何人友達と言える者を持っているか、数えた事がある。  
もっともそれは、俺が友達と思っていただけで、実際にはそうじゃなかったようだが。  
こいつは間違いなく友達と言って良いだろう、あいつはちょっと微妙だな、  
とか、まぁ、相手からしてみると非常に無礼だろう事を考えながら、  
自分は友達の多いリア充なのだと、俺は思い込もうとしていた。  
だが大人は、自分の友人の数などいちいち数えていられない、というわけだ。  
それは何も、数えきれない程友人が居るからではない。  
理科によると、大人になると「友人」の定義が若い頃より曖昧になるそうな。  
果たして、よく飲みに行く先輩は、友達と言えるのか。  
頻繁に連絡は取り合うけど年に二階ぐらいしか会わない間柄は、友達なのか。  
そもそも日々仕事に追われ、責任だの実績だのに慌ただしい思いをし、  
学生時代と比べて格段に遊ぶ時間の無くなった大人達にとって、  
友人の数がどうとか言った事柄は、非常に些末な事なのだ。  
友人の数は、実生活の充実度合いのバロメーターにはならない。  
たった一人でも、心の繋がった相手が居れば、  
大人達にとってそれは十分「充実している」と言えるのだ。  
 
大人にとって、自分と最も心の繋がった、人生を満たしてくれる相手。  
それはつまり「伴侶でしょうズバリ」と理科は言ってのけた。  
「もっと言えば、伴侶、及び子供の存在ですかねぇ。  
 毎日クタクタになるまで働いても、家に帰れば妻子が笑顔で迎えてくれる。  
 そんでもって、たまの余暇にちょっとした趣味でも持ってれば、  
 それで十分、その人の人生は満たされてると言って良いんじゃないでしょうか」  
その言葉に、俺は違和感を覚えた。  
理科は今「妻子」と言ったか?  
それはつまり、男を主軸にした考え方だ。  
女を主役に置くなら、ここで理科は「夫と我が子」とでも言うべきだった。  
まぁ、妻より先に帰宅して、クタクタになった愛妻を迎え入れる夫と言うのは、  
有り得ない話ではないにしろ、ちょっと珍しい夫婦生活の在り方ではあるのだが。  
別に俺は、ジェンダーフリーがどうとか、価値観が古いとか新しいとか、  
そういう事を論議するつもりは無い。  
重要なのは、俺以外全員女であるこの隣人部において、  
何で理科が男を……つまり俺を主軸に置こうとしたのか、という点だ。  
悪い予感しかしないのは、言うまでもないだろう。  
 
「ふむ……。つまり将来結婚した時の為に備えて、  
 今の内に夫婦生活を疑似体験しておこう、という事だな?」  
さっきまで理科の話は興味無しとばかりに読書に勤しんでいたくせに、  
今更夜空は理科の提案に興味津々な顔つきになっていた。  
「そ、そうねぇ。私もサーヤと結婚する時に備えて、練習しといた方が良いかも」  
星奈は相変わらず何かのギャルゲーのヒロインらしき人物の名を引き合いに出す。  
だがちょっと待て、お前女と結婚するつもりでいるのかよ。  
二次元相手なのはこの際捨て置くとしても。  
「そんなワケですから、今から順番に、皆で小鷹先輩のヨメを演じましょう!」  
ほら、悪い予感が的中した。  
元々有り得ないだろうとは思っていたが、理科は俺を除く女子部員達で、  
夫役と妻役に分かれてシミュレーションをしようとは、露程も思ってないわけだ。  
俺以外全員が妻役で、全員が夫を喜ばせる為の練習をするつもりでいたからこそ、  
さっき「妻子」なんて言葉がうっかり出てきたんだ。  
恐い事に、どうやらこの場で気分が乗っていないのは、俺一人だけのようだ。  
 
「クックック……結婚と言えば、チャペル。神父。牧師。ヴァージンロード。  
 古来結婚は、神聖なものだった。離婚は罪とさえ考えられていた。  
 敢えてその罪を繰り返す事こそ、聖職者への冒涜として最上の」うんたらかんたら。  
そうか、小鳩よ。お前が「教会を冒涜」とか言ってたのは、そういう理由か。  
女子部員達六名で順番に結婚シミュレーションをするという事は、  
確かにその都度「離婚」していると見做す事だって出来るだろう。  
そうでなくたって、結婚を疑似体験するという時点で、十分背徳かも知れない。  
「あ、あのなぁ、お前ら。疑似体験たって、一体何をするってんだよ」  
相変わらず俺の中には悪い予感がバシバシと虫の知らせのように伝わって来る。  
だって、夜空だぞ? 星奈だぞ? 幸村だぞ? 理科だぞ? マリアだぞ?  
小鳩……まで俺の疑似ワイフになるというのはちょっとアレだが、  
兎も角このメンツで、まともな結果になるとは到底思えなかった。  
 
「と言うワケでぇ、まずは理科から小鷹先輩のヨメを体験してみますねぇ」  
待てこら、トップバッターお前かよ。  
せめて一番普通そうな幸村か、害の無さそうなマリアか、御し易い小鳩からにしてくれよ。  
などという俺の心の声が通じるとは勿論思えないので、俺は話をはぐらかす事にした。  
「あのな理科。『嫁』って言葉を『妻』と同義で扱うのは誤用なんだぜ?」  
『嫁』と言うのは「自分の息子の結婚相手」が本来の意味だ。  
つまり「自分の娘の結婚相手」である『婿』の対義語である。  
しかし理科は全く動じる様子が無かった。  
「あははっ、先輩そんなKYな事言っちゃうから友達居ないんですよぉ?」  
うるせぇ、お前に言われたくないわ。お前の方が普段KYだろうが、この同人オタク。  
「それに妻の事を嫁と呼ぶのは間違いじゃないと、理科は思ってます。だって」  
そう言って理科は、おもむろに俺の股間に手を伸ばしてきた。  
「バカッ、やめろぉっ!?」  
「ほら、ここに先輩の立派なムスコが居るじゃないですか。  
 コレが愛する相手となれば、それはもう嫁って呼んじゃって良いんじゃないですかね」  
強引な論法だ。  
どうしてこいつは、こういう余計な所で、余計な方向で頭が働くんだろう。  
俺が抵抗しようとするより先に、夜空が加勢してくれた。  
「こっ、この不埒者っ! 神聖な部室で何をふしだらな事をやっとるか!」  
「夜空先輩、それは偏見です。新たな命を産み出す行為が、神聖ではないと?」  
そう言われると、グウの音も出なくなる程度には純情なのが、夜空という女だ。  
「別に夜空先輩は、こういう事をする必要はありませんよ?  
 あくまで妻として、夫をどう充実させるかがキモですから。  
 夜空先輩は、どうぞ、手料理なり何なりで張り合って下さい。  
 全員が同じ事したって、シミュレーションにはなりませんしね」  
一人だけ何が何だかよく分かってないマリアが場の喧噪に大笑いしているが、  
その他のメンツは全員、大なり小なり顔を赤くして絶句している。  
星奈は「うそ、うそ、こんなのって……」と慌てふためいているし、  
幸村は「わたくしはどうやってあにきを充足させましょうか」と考え込んでいるし、  
小鳩は「う、うちのあんちゃんが穢されよる……」と涙目だ。  
どういうわけか、もう誰も止めてくれなかった。  
 
力づくで抵抗しようと思えば、勿論出来る。  
ただ、女子相手に力づく、というのは俺の主義に反する。  
殴るわけにも突き飛ばすわけにもいかないので、椅子に腰かけたままの俺は、  
為す術無く六人の女達の前でムスコを曝け出す羽目になってしまった。  
「うぅ、うっ……もう俺結婚出来ない……」  
「何言ってんですか、今から理科達と結婚するくせに」  
こんな状況でも勃起してしまっている自分が情けない。  
怯える俺の心とは裏腹に、体の方は期待に暴走しかけているようだ。  
「ねぇ、アナタぁん。ご飯にする? お風呂にする? それとも、ア、タ」  
「ご飯! ご飯でお願いします!」  
理科が言い終える前に俺は言葉を被せた。が、これは失策だった。  
「それじゃあ私を食、べ、て(はぁと」  
「訂正! 風呂にする風呂に!」  
が、これも失策だった。  
「それじゃあ服は全部脱がないといけませんねぇ(うっとり」  
つまり、どのルートを選んでも俺は理科を食べる事になるらしい。  
いやむしろ、俺の方が食べられるのだが。  
何故か今やすっかり乗り気になってしまったらしい星奈と幸村が手伝って、  
俺は強引に服を全て脱がされてしまった。  
その間に、理科も着衣を全て脱いでいた。  
恐い事にこの女、一旦全裸になった上で、白衣だけ改めて着直しやがる。  
眼鏡もそのままだから、余程変な強いこだわりでもあるのだろうか。  
一部のフェチは文字情報だけでもこれで大喜びしかねない。  
「クンニしろおらぁーっ!」  
テンションマックスになった理科が、俺を無理矢理床の上に押し倒して、  
顔面騎乗位を強要してきくさった。  
もうこの状況で、健康な男子である俺に、中断を申し入れる気骨は無い。  
 
「じゅぶっ、ちゅく、ぴぢゅっ」  
女の子のココって、こんな味がするものなのだろうか。  
初めての味わいに俺は理性を掻き乱されながら、ひたすら理科の下の口を舐めた。  
そればかりか、そこから溢れ出してくる甘い液体を必死で啜った。  
これがマン汁というものだと言うなら、何て美味しいんだろうか。  
「あふぁっ、あンっ、らめぇっ……!」  
「理科のマンコ、すっげぇ甘くて美味しいよ」  
その言葉に、怪訝な顔を示した者が居た。夜空だ。  
「……愛液が、甘いだと?」  
何でアンタ愛液の味なんか知ってんのよ、とツッコむ星奈を、  
黒髪ショートカットの美女は慌てた素振りでスルーしきった。  
夜空がレズプレイの経験があると言うのでないなら、  
恐らくは自分でオナニーでもしている時に、好奇心からそれを掬い取って  
舐めてしまった事でもあるのだろうが、それを殊更指摘するのは野暮だ。  
それにしても、公式ド変態痴女の理科ならいざ知らず、  
夜空がそういう事をしているとは意外……でもないか。  
「おい待て理科、お前そこに何を仕込んだんだ?」  
マン汁が甘いというのが解せないようで、夜空は理科を詰問し始めた。  
俺の顔面の上で淫らに腰を振っていた眼鏡っ娘が、しばし動きを止める。  
「やっぱり六人全員相手にするのは、いくら小鷹先輩でも精力持ちませんからね。  
 経口摂取によって精嚢の機能を一時的に引き上げる自作の飲み薬を、  
 予め理科のオマンコに塗って来てたんですよ」  
何と用意周到な女。お前一人だけ部室に来るのが遅かった理由はそれか。  
確かに今の俺は、今まで感じた事も無い程愚息が張り切っており、  
今すぐにでも射精しなければ、はち切れてしまいそうな程だった。  
「因みに先輩が理科の体のどこを舐めても良いように、唇にも乳首にも塗ってあります。  
 女性にとっては何の影響も副作用も無い薬ですからね」  
つくづく、裏でいろいろと努力する事に長けた女だ。  
今回そのベクトルが大いに間違っている事は否めないのだが。  
 
待ちきれなくなったのか、幸村は執事服を脱ぎ始めた。  
だが、全裸になって参戦しようというつもりではないらしい。  
最近はめっきり着る事の少なくなっていたメイド服を、鞄から引っ張り出す。  
「わたくしもあにきの……いえ、亭主の為にがんばる所存です」  
理科の股間に視界をほぼ塞がれている俺からは見えなかったが、  
頼んでもないのに夜空達が解説してくれるから、幸村が何をしているかは分かった。  
「よろしくおねがいします、旦那様。わたくしを可愛がって下さい」  
「や、やるな幸村……三つ指ついてお辞儀とは」  
「でもそれ和服でやるならまだしも、メイド服でやるのおかしくない?」  
「メイド服は元々私のお仕着せで、幸村自身は和に憧れてたから良いんじゃないか」  
「あーあ、私もメイド服着て小鷹の相手してみたいなぁ。幸村、可愛い……」  
そんな会話を余所に乱入してきた幸村は、メイド服を全て着たまま、  
とりあえずパンティは脱いでいたようで、倒れた俺の頭の方にすり寄って来た。  
「交替して下さい、理科殿。そのままでは旦那様からわたくしの姿が見えません」  
「駄目ですよぉ、幸村さん。私が一番手なんですから」  
「えぇ、それで結構です。ですから交替と言うのも、  
 理科殿は今度は、旦那様の上ではなくて……」  
下を攻めろ、というわけか。  
意を汲み取った理科はポジションを入れ替えると、  
俺の股間のハイメガキャノンに照準を合わせた。  
「アムロ、イキまぁーす! ってね」  
お前がいつから伝説のニュータイプになったんだ畜生。  
キツキツの穴に、歯を食いしばって俺のモノを受け入れていく理科。  
かなり痛いらしく動作は緩慢だが、俺は別段、退屈を感じる事は無かった。  
何故なら、俺からよく見える位置で、幸村が立ったままスカートを捲り上げたからだ。  
口でスカートの端を咥え、股間を剥き出しにし、そこに自らの指を這わせる。  
公開オナニーの口火を、彼女のか細い指は切った。  
 
「んんっ……ん、くふぅ……」  
スカートを取りこぼすわけにはいかないから、幸村は懸命に口を閉じたままだ。  
しかしデリケートゾーンをまさぐる指の動きに手加減は無いようで、  
亭主である俺に見せ付けて悦ばせようと、女の子の部分を必死で広げている。  
男である事を望んでいた彼女が、今や徹底的に女である事を主張していた。  
理科の方もようやく奥まで俺を受け入れ終わり、ゆっくりと腰を上下動させ始めた。  
「んぎひっ……! キ、キクぅっ……!」  
ズレ落ちかけた眼鏡は、そのまま理科が「落ち」かけているのを体現していた。  
「どっ……どほれすかぁ、せんぱひぃ……せんぱいのムスコが、  
 ヨメにしっかりホールドされてまふよぉ……?」  
悔しいが、俺の方も陥落寸前だ。  
元より理科の薬のせいで、即座に一発二発は撃ちたかったマイ主砲。  
このまま理科がピストンし続ければ、俺は一分以内にイク自信があった。  
幸村はと言うと、俺の主砲を受け止めている理科が羨ましいのか、  
耐えきれずにとうとう自分の指を膣に出し入れし始めた。  
いや、「とうとう」と言うと語弊がある。  
幸村が自慰を開始してからここまで、まだ二分も経っていない。  
性欲が加速しているのは、俺だけではないようだった。  
「はぁっ! あんっ! アハっ! ひきっ! キテますっ! めちゃくちゃキテますぅっ!  
 縮退しまくった先輩のメガ粒子を直撃されたくって、理科のコクピット疼いてますぅっ!」  
理科の言っている言葉の半分くらいは分からなかったが、中出し希望なのはよく分かる。  
俺はまず一発目の白濁を、彼女の中にゼロ距離砲撃した。  
「あぁああぁっ!! 被弾、しまひたぁ……っ! 理科、オチちゃいまひたぁん……」  
疑似妻の一人目は、これで撃墜となった。  
 
「次は、わたくしの番ですね」  
期待に満ちた目で、幸村が紅潮した頬を見せ付ける。  
「旦那様のおとこ気の証を、わたくしのオンナの部分に注いでくださいまし」  
服装と言い、お前妻ってより召使いになってないか?  
俺はそう言おうとしたが、どうやらそれは間違いだったらしい。  
幸村は妻でも、召使いでもなく、もっと違う事を俺に望んでいた。  
「わたくしを乱暴にあつかってください。あにきに……旦那様にレイプされたいのです」  
そう言えばこいつ前々からレイプにやたらと興味があったような……。  
あぁ、もう冷静に考えてなんかいられない。  
理科の薬のせいで心持ちが落ち着かなくなっている俺には、  
本人がレイプされたいと言うのならそうしてやる、という単純な結論しか導き出せない。  
メイド服を脱ごうと襟元に手をかけた幸村を、俺は立ち上がって止めた。  
「これから強姦されるってのに、自分で服脱ぐ被害者はいねぇだろ」  
「旦那様……」  
幸村は驚くどころか、むしろ嬉しそうに口元を緩めている。  
OKのサインと受け取り、俺は彼女をソファの上に押し倒した。  
「あぁっ、ご無体な」  
口先だけ抵抗らしい言葉を述べる幸村の服を、俺は素手で引き千切った。  
この時の俺はいつにも増して腕力が発揮されており、  
思っていた以上に容易く生地を引き裂く事が出来た。  
隣で小鳩が生唾を飲み込み、初めて見る俺の凶悪な表情に怖がっている。  
幸村は基本的に着衣のまま、重要な部分だけ布を剥ぎ取られ、胸を露出させた。  
男と言い張られても最初は気付けなかった理由の一つである、  
あまりにも貧相な胸に、俺はむしゃぶりついた。  
そう言えば理科の胸は触れてもいないな、と今更思い出すが、どうでも良い。  
今は目の前の、二人目の妻を手籠めにしてやる事が先決だ。  
 
たった今までオナニーしていた幸村の体は既に仕上がっており、  
いつでも俺を受け入れられる準備が整っていた。  
これが似非レイプである事も忘れかけていた幸村が  
「あにき……接吻してくだひゃい……」と懇願してきたが、知るか。  
相手の望む通りに行う強姦が、どこにあるってんだ。  
お前へのキスは後で落ち着いたらたっぷりやってやるし、服も弁償してやる。  
だから今は、大人しく被害者でいろ。  
「ここはこんなに濡れてんじゃねぇか! ホントは感じてんだろお前!」  
そう言ったのは、俺じゃなくて理科だった。  
どこのエロ本で学習してきた台詞だか知らないが、俺には思いつかなかった言葉だ。  
理科の悪ノリに横槍を入れられた形で、少し興が削がれかけた。  
が、萎えかけた興奮を再度高める方法を、俺は既に知っている。  
俺は幸村の鞘に股間の名刀を突き刺した。  
しかも、相手の様子を窺うようにゆっくり……ではなく。  
まさしく強姦そのもの、相手の痛みなどお構いなしにだ。  
「ひぎぁああっ!?」  
幸村はいきなり膣を貫かれて、悲鳴を上げた。本気で痛がっている。  
が、その割には物凄く嬉しそうだ。  
「はっ、あっ……ようやく……あにきにっ……はんっ……レイプして貰えました……」  
いやお前、喜んでどうするよ。これじゃ妻でないどころか、レイプですらないだろ。  
「幸村さんには本物のレイプを味わって貰わないといけませんねぇ」  
よからぬ事を考え付いたらしい理科が、有無を言わさず割り込んでくる。  
何をしでかすのかと思えば、彼女は幸村の顔の横に陣取り、唇を近付け始めた。  
「あっ、ちょっ、理科殿ぉっ……! わたくし、あにき以外とは、そのっ……!」  
「分かってますよぉ。先輩以外とはキスしたくないでしょ?」  
分かってるから、やるんですよ。  
悪戯っぽくそう言った理科は、俺が幸村にしてやらなかったキスを、代わりにし始めた。  
俺から見るとただのレズプレイなのだが、幸村からしてみればまさしく強姦に近い。  
正常位で逃げ場の無い状況に、無理矢理舌を口中へねじ込まれるのだから。  
どうやらキスさえしていなかった不満を残していたのは、理科も同じだったようだ。  
埋め合わせをするように、二人は熱心に唇と舌を絡め合った。  
「はんむ……あハンッ……ふっ、んひっ……」  
ただでさえキツかった幸村の膣が更に締まる。  
女同士でキスする背徳、理科のもたらす半レイプの不快感。  
そんな後ろ向きな感情すらもが幸村の快楽を助長していた。  
「幸村っ! 出すぞっ!」  
「んんむはっ、んちゅっ、んんむぅぅぅぅぅぅっ!」  
理科に口を塞がれていた幸村は、くぐもった声だけを返し、  
俺の二人目の妻としてのマーキングを最奥に受け止めた。  
 
ぐったりしている後輩二人を尻目に、今度は星奈が名乗りを上げる。  
「はいはーいっ! 次アタシと小鳩ちゃん!」  
「げっ!? うちは、あの、その、出来ればあんちゃんと二人きりで……」  
「何言ってんのよ小鳩ちゅわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!  
 夫の充実に妻子が関わるってんなら、子供役も要るじゃないぁい!  
 と言うか疑似体験でも良いから私の娘になって小鳩ちゃ」ゲシッ。  
夜空が思いっきり星奈を蹴飛ばした。  
「うるさいぞ肉。そんなに小鷹の子供役が要るなら、マリアが適任だろうが」  
「バーカバーカ夜空のうんこー。  
 お兄ちゃんは私のお兄ちゃんであって、私のパパじゃないのだぞー」  
いやお前のお兄ちゃんになった覚えもあんまり無いが。  
「まぁそういうワケだからぁ、小鳩ちゃんは星奈ママと一緒に、  
 小鷹パパをたーっぷり幸せにしてあげましょうねぇー」  
「ううっ……こんな予定じゃなかったんに……」  
 
奇しくも星奈の我欲満点の提案のせいで、余計に背徳感が増してきた。  
ただでさえ実妹相手に、というのは禁忌なのだ。  
その実妹が、星奈に巻き込まれたせいで、今は妹ではなく娘になってしまっている。  
「パパのミルク、うちに飲ませて……」  
「ハイよく言えましたぁん! おちんぽミルクねだる小鳩ちゃんも可愛いよぉ!」  
あのさ、頼むからうちの妹に変な事教育すんのヤメてくれないか。  
星奈と小鳩は、疲れて帰って来た世帯主を労う親子丼、という設定だった。  
ソファを占領させて貰った俺の前に跪き、星奈は積極的にパイズリしてくる。  
小鳩はまだ怖がっているらしく、時折星奈の横合いから俺のムスコに手を伸ばし、  
尿道から染み出した残り汁……いやもう三発目を放つ前触れの先走り汁か?  
兎も角それを指先で掬い取って、恐々と舌先で舐めているだけだった。  
「うちがあんちゃんの娘で……その魔界の槍があんちゃんのムスコなんじゃろ?」  
魔界の槍って何の事だ? あぁ、ペニスの事か。  
「そうだな。だから俺のチンポと小鳩は、兄妹みたいなもんだ」  
理科の強引な論法の癖がうつったのか、俺はかなり無茶苦茶な事を言ってしまった。  
幸村と仲良く絨毯の上で添い寝していた理科が  
「いくら理科でもそこまで思いつきませんでした」と感心している。  
だが小鳩が俺の娘、ちんぽが俺の息子なら、両者の関係は確かに兄妹だ。  
「これが、うちのあんちゃん……あんちゃん大好きじゃあ」  
チンポに「兄」を重ね合わせた小鳩は、突然吹っ切れたらしく、  
星奈の邪魔をするかのように、強引に横から割り込んだ。  
星奈の乳肉に挟み込まれた俺の愚息の先端に首を伸ばし、懸命に咥えようとする。  
それを見て取った星奈も、愛する娘の為にパイズリを中断した。  
「それじゃあママと一緒に、パパを愛しましょうねぇ、小鳩ちゃん」  
「ん……ママもパパも、こっちのあんちゃんも好き……」  
勢いで「ママも」と言ってしまったせいで、星奈が感激して鼻血を出している。  
すぐにそれを腕でゴシゴシと擦ると、星奈はより深く疑似親子丼に埋没し始めた。  
 
幼くして母親を失った小鳩からしてみれば、シミュレーションとは言え、  
今は母親の存在が嬉しかった側面もあるのだろうか。  
小鳩と星奈は交替で数十秒おきに俺のチンポを舐めていたが、  
星奈が舐めている間、小鳩は星奈のおっぱいを吸うようになっていた。  
「おっぱいじゃ……おっぱいじゃぁ……ママの、おっぱい……」  
「アんっ……もっと強く吸って良いのよ、小鳩ちゃん……」  
いつの間にか星奈の顔から少しばかり性欲が遠のき、  
どちらかと言えば慈愛に溢れた柔和な表情になっている。  
小鳩に乳首を吸われて、母性本能が表出してきたというわけだ。  
残念な事に、星奈では母乳は出てくれないが。  
「ごめんね小鳩ちゃん。ママ、まだミルク出せないの」  
「ふぇえ……どうしたらミルク出るんじゃぁ?」  
「そうねぇ。妊娠したら出るんじゃない?  
 ママが小鳩ちゃんの、弟か妹を産む時になったら」  
「待てんけん、今すぐ妊娠して!」  
「ふふっ。じゃあ、パパにおねだりしなきゃね?」  
「パパ! ママと小作りするんじゃ!」  
あぁ、するさ。  
後でな。  
「その前に、小鳩にはしてあげなきゃいけない事があるんだよ」  
「何じゃあ? うちがパパにして貰う事って」  
「決まってるだろ? ミルクを飲ませてあげるんだよ」  
それだけ言えばもう通じたらしく、星奈は小鳩に完全に場を譲った。  
小鳩もママのミルクの代わりに、パパのミルクでこの場は我慢する事を承諾してくれた。  
 
とても中学生とは思えない低身長。  
リコーダーの刺さったランドセルを背負っていても、何ら不思議でない外見。  
リアル幼女のマリアよりも貧相なバスト。  
そんな幼女にフェラをさせる、一見するとヤンキーの高校生。  
どこからどう見ても、言い訳のきかないシチュエーションだ。  
脅して従わせているようにしか見えないだろうな、と客観視する一方で、  
俺はその小さな口で自発的にムスコを頬張ってくれる小鳩の喉の奥に、  
一秒でも早くミルクを注いでやりたくてたまらなかった。  
「ふんじゅくっ、じゅるっ、ぶふっ、んく、ぷじゅるっ」  
既に理科と幸村、二人の美女に膣内射精していた俺の愚息は、  
膣の中で絡んでいた精液と愛液が混ざり合って、酷く濡れていた。  
その上小鳩の口の中の温かさが相まっては、もはやフェラとさえ思えない。  
本物のマンコに入れているかのような錯覚を、俺は味わっていた。  
口マンコとはよく言ったものだ。  
「出るぞっ、小鳩! 全部飲み干せっ!」  
「んぶぅっ!? んごっ、ぐうっ!」  
粘りつく液体で喉の奥を満たされ、小鳩は苦しそうに喘いだ。  
粘性の液体を、初めてのフェラですぐに飲めるようになるわけもない。  
だが俺が小鳩の後頭部を両手でがっしりと抑えているから、逃げようも無い。  
涙目になりながら、小鳩はゆっくりと、自分の唾液を利用して精液を飲んでいった。  
唇の端から涎をダラダラこぼしながら。  
 
愛娘にミルクを与えてやった後は、愛妻に対してミルクの元を注ぎ込んでやる番だ。  
星奈が本当に母乳を出せるようになったら、小鳩は喜ぶだろうか?  
俺の頭の中はそんなような事で一杯になっており、常識的な思考はお呼びではなかった。  
こんだけ何人もの女達に膣内射精してたらいくら何でも危ないだろ、とか。  
そもそも結婚生活の疑似体験をするなら性生活以外にもいろいろあるだろ、とか。  
冷静さを取り戻した後で、俺も含めて皆どんな凄絶な顔になるだろう、とか。  
「あなた……来て」  
三番目の疑似妻が、壁に両手を突いて立ちバックの準備態勢で俺を求める。  
小鳩に乳首を吸われていたのは十分な前戯になっていたらしく、  
星奈は既に生命の水を膣から滴らせ、絨毯の上に点々と染みを作っている。  
俺は星奈の肉付きの良い尻を両手で保持すると、本日三回目の生挿入を開始した。  
「んほぁあぁあぁぁあああぁぁあぁあ……」  
俺の肉の棒が、星奈の肉の海にダイブしていく間の数秒間、  
星奈はだらしなく舌を突き出して、みっともない声を出していた……と思う。  
「思う」と言うのは、声だけは聞き取れたが、星奈がどんな表情をしていたかまでは、  
俺の位置からでは見えなかったからだ。  
ところがどういうわけか、この時の俺には、星奈が舌を突き出しているのが分かった。  
勘とか想像ではなく、事実として伝わって来た。  
一応幼馴染とでも言うべきか、下半身の繋がりと共に、心が繋がっている感じだ。  
「ふわぁ……私、今……あなたのオンナになってるって、すっごく実感するぅ……」  
星奈は俺を「小鷹」ではなく「あなた」と呼ぶ事に徹底していた。  
ある意味今までの中で一番、妻であろうとしている女だったかも知れない。  
何が三番目の妻だ。むしろこいつ、本妻じゃないのか。  
三発も射精していてもまだまだ衰えない俺は、一心不乱に腰を打ちつけ始めた。  
次が四発目とは思えない程、今にも暴発してしまいそうだ。  
「オっ! アンっ! ほぁっ! んんいっ!? イヤぁんっ、馬っ鹿あぁンっ!  
いやーん馬鹿ぁん、なんてリアルで聞いたのは初めてだ。昭和か、お前は。  
だがこういうわざとらしい程煽情的な嬌声は、星奈にぴったりだった。  
胸からぶら下がった二つの肉ボールが、本体から千切れてしまいそうな程揺れる。  
昨今の格ゲーの巨乳キャラか、スパロボのカットインみたいだった。  
「うっ、出るっ!」  
「ん! 出ひてっ! 母乳の素出してぇっ!」  
星奈が達する前に、俺は一人でさっさと発射させてしまった。不甲斐無い事に。  
 
四発射精しても、まだ当分俺は賢者タイムにはなれそうにもなかった。  
六人相手にするどころか、多分一ダース抱いても収まらないだろう。  
気分も股間も一向落ち着かず、このままじゃ帰れない。バスに乗れない。  
今外に出たら、下腹部のテントを見咎められ、光の速さで交番行きだろう。  
「夜空……」  
俺がそう呼びかけた時、土壇場で臆した俺のもう一人の幼馴染は、  
(いつもの事だが)卑怯にもマリアを身代わりに捧げ出した。  
「ここここ小鷹っ! 顧問のマリア先生とも、アレだ、ほら、夫婦ごっこしないと!」  
確かにその通りだ。マリアはさっきから「これがせっくすかぁー」と一人で頷いている。  
「まるでプロレスごっこだなーあはははは」  
両親の夜の営みを偶然目撃した幼子のような台詞も、マリアにはよく似合っている。  
「ククク……シスターが情欲に溺れて神に背く様は見物だ」  
すっかり落ち着いたらしく、小鳩はいつも通りの邪気眼モードに突入している。  
それ自体は別にどうでも良い事だと俺は思っていたのだが、  
小鳩が吸血鬼モードに入り、しかもマリアを聖職者として扱ったという事は、  
この先どうなるかも、俺は予想して然るべきだった。  
「何をー! このうんこ吸血鬼! 私は神様に背いたりなんかしないんだかんなー!」  
「よくぞ言うたものよ。ならば貴様一人だけは、我が眷属と愛し合わぬと言う事だな?」  
「それはないです! 私もお兄ちゃんとイチャイチャしたいです!」  
「人がましい口をほざくな、教会の手先よ。貴様はこれより我にその身を侵食されるのだ」  
え、ん、何だって?  
 
お互いこの聖戦ごっこに火がついたらしく、ガキ二人は  
夫婦シミュレーションという基本的ルールも忘れて、勝手に乳繰り合い始めた。  
マリアは普段頭に被っているアレ(名前は知らない)だけを残したまま、ほぼ全裸だ。  
一方の小鳩はと言うと、これはもう完全な裸で、唯一身に纏っているのは  
オッドアイを表現する為に片目だけ装用していたカラコンぐらいのものだ。  
ところでカラコンって物凄く目に悪い上に失明の危険性バリバリ高いから、  
もうそろそろこんなメクラ志願者みたいな真似は小鳩には止めさせたいところだ。  
「うあっ、くぅん……ひ、卑怯らぞ……きゅうへつきひぃ……」  
どうやらマリアの方が劣勢らしく、先程から一方的に小鳩に乳首を捏ね繰り回されている。  
じっくり見てみると、星奈や幸村、理科と違って、この二人はスジしか見当たらない。  
表にはみ出してビラビラしている部分が無く、産毛さえ生えてもいない。  
そのくせ、どこから溢れ出て来ているのか、マン汁だけはシャバシャバだ。  
マリアは小鳩に組み伏され、絨毯の上で抑えつけられていた。  
丁度、マリアと小鳩の股間がぴっちり重なり合う位置に来ている。  
「小鷹先輩、当初の目的忘れてませんよね?」  
悪魔の囁きが、理科の口から漏れる。  
「夫婦の疑似体験。マリアちゃんどころか、小鳩ちゃんにもまだですよ」  
そう言えばそうだ。小鳩は妻ではなく、娘の体験をしただけだ。  
いや普通娘にフェラさせる父親なんて居ないんだろうけど。  
今のこの体勢なら、小鳩にもマリアにも同時に愛を放つ事が出来る。  
「小鳩、寝ろ」  
「わわっ?」  
俺は後ろから小鳩の背を押して、ロリ二人の上半身がぴったり重なるようにしてやった。  
そのせいで小鳩とマリアは、キス出来る程互いの顔が近くなっている。  
貧相な胸と胸が密着し、小鳩が前のめりになった時に偶然絡み合ったらしく、  
二人は仲良く手と手を繋いでいる状態になった。  
「ククク……貴様の精を貰い受けるぞ、我が眷属よ」  
「お前吸血鬼じゃなかったのかー? 何かサキュバスになってるぞー」  
「う、うるさいっ! 我は血も精も両方吸えるハイブリッドなんじゃ!」  
「じゃあ私もせっくす出来るけど神に背かないハイブリッドです!」  
それハイブリッドって言うか、ただのダブルスタンダードだろ。  
俺は触れ合った小鳩とマリアの股倉の隙間に、ロンギヌスを差し込んで行った。  
 
陰唇がまるで表に顔を出していない二人を相手に、  
素股で果たして快感など与えられるのか疑わしかったが、  
どうやら効果はそれなりにあったらしい。  
最初はくすぐったがるような感じだったロリどもの声が、  
次第に喘ぎ声に近いものにすり替わっていった。  
「わふぁあ……ひゃっ、なん、コレ変な気分……するぅっ……」  
「ク、クク……直接内奥に迎え入れられれば……最上だったのだが……」  
無茶言うな。お前らの成熟度じゃ俺のは入らないだろ。  
貝合わせにすらならないくらい、マジでビラビラした部分が一ミリも無いくせに。  
俺は膣に入れるのとはまた違う、スベスベした肌触りの中でピストンしながら、  
そんな野暮なツッコミを果たしてするべきかどうか考えていた。  
スベスベと言っても、未熟な女性器から溢れる愛液がそこにヌメリを与え、  
これはこれで未知の快感をもたらしてくれてもいたのだが。  
「んうぅっ! んんふっ!」  
「ちゅぅ、ずちゅぅ……っ」  
いつの間にか、小鳩とマリアは俺を無視するかのように、二人でキスに没頭していた。  
小鳩がマリアの後頭部を片腕で抱え、マリアは小鳩の背中をきつく抱き寄せる。  
俺を無視している、というのは言い過ぎだが、俺の事はスパイス程度にしかなっていない。  
俺ではなくマリアと愛し合う事を小鳩は選んだらしい。マリアの方ももう俺を見ていない。  
疑似結婚生活はひょんな事からあらぬ方向へ修正され、  
この二人に限って言えば、互いが伴侶のようになってしまっていた。  
どちらかが男だったら、多分こいつら、本当に将来結婚していただろう。  
俺がマリアと小鳩の腹の隙間に五発目を発射した後まで、  
他の全員から切り離された二人だけの空間で、ロリ達はキスや愛撫を繰り返していた。  
体にぶちまけられた俺の精液を舐め取ったり、舌で互いの胸に広げたりしながら。  
 
残るは夜空だ。  
もうここまで来たら、彼女は逃げ場が無い。  
夜空以外の全員が一通り俺と戯れ合ったのだから。  
「……やっ、優しくしないと殺すぞ、タカ……」  
ビビってはいるものの、夜空もセックスだけは大前提に置いているようだ。  
冷静に考えたら、夫婦の真似事をするだけなら、料理を振る舞うとか、  
オツマミを作って晩酌に付き合うとかでも良い筈なのに。  
まぁ、夜空が自炊なんて出来るのかどうか、俺は知らないけど。  
「優しく、ね。分かったよ、ソラ」  
俺は一糸纏わぬ姿になった彼女の肩を抱き寄せ、そっと口付けた。  
……よく考えたら、これがファーストキスのような気もする。  
既に五人の美女達とセックスしておきながら、キスはまだだったんだな、俺。  
だが逆に言えば、既に五人も犯していた俺が、  
今更ソフトタッチなキスで我慢出来る筈が無かった。  
俺は夜空の意思も確認しないまま、最初から全開で舌をねじ込んだ。  
「んぷっ……ぷあっ! こ、こらっ! 優しくしろと言っただろ!?」  
「すまん。無理だわ、それ」  
「へっ!?」  
俺は夜空をソファの上に、突き飛ばさんばかりの勢いで押し倒した。  
恐がっている彼女の表情から察するに、俺は今ガチでヤンキーな面をしていただろう。  
 
俺は口と両手をフルに使って、夜空を虐めた。  
乳輪を舐め、乳首を捻り、クリトリスを吸い、膣穴を穿る。  
夜空は腰砕けになり、まな板の上の鯉だ。  
活造りの鯛をも思い起こさせるように、ピクピクと全身を痙攣させ、呆けている。  
確かに理科のマン汁には変な薬品が入っていたと、俺はようやく実感出来た。  
夜空のマン汁は理科のそれと違い、甘さなど全く無かったからだ。  
理科のあれを味わった後では「不味い」とさえ思えてしまいそうな塩辛さ。  
だが反比例するように、夜空自身の顔は酷く甘ったるく恍惚としていた。  
「ふぁ、あぁぅ……はやく……入れてぇ……」  
こんなに早く夜空の体が受け入れ態勢になるなんて、と思ったのは錯覚で、  
幸村がぼそっと呟いたところによると「もう三十分も経ってますよ、旦那様」との事だ。  
時間を忘れる程前戯に埋没していた俺を、女どもが恨めしく見つめる。  
どうやら、一番長く愛されている夜空に嫉妬しているらしい。  
俺としても、正直初っ端からずっと挿入を我慢していたのだが、  
夜空が「優しくしろ」と言っていたのを、なるべく尊重しようとしていたのだ。  
けれど、もう遠慮しなくて良いというお墨付きが本人から出たのなら、僥倖だ。  
俺は夜空をどかせると、まず一旦自分がソファに腰掛けた。  
何も言わなくても、夜空は自分のやるべき事を把握してくれたらしい。  
俺に背中を向けるように、直立した俺の股間の上に座りこんでくる。  
背面座位というやつだ。  
こうして考えると、俺がまともに顔を見て交わったのは、理科と幸村だけか?  
小鳩へのフェラは「交わった」とはまた別物としてカウントするとしても、  
星奈はバックだし、マリアと小鳩のレズプレイに割り込んだ時だって、  
向かい合った二人の顔は俺の方からでは全然見えなかった。  
一番年の近い、一番本物の夫婦になる可能性が客観的に見て高い、  
夜空と星奈に対して顔も見ずにセックスするというのは如何なものか。  
その後ろめたさが、俺の興奮を更に引き上げた。  
 
もう疑似夫婦ごっこという目的はどこへやら。  
マリアと小鳩は相変わらず二人でキャッキャウフフしてるし、  
理科が持ち込んでいたらしい試験管を理科自身に挿入して、  
幸村も男になりきったつもりでジュッポジュッポ理科を抉って戯れている。  
そして星奈は――  
「えっへへぇ。小鷹と間接キスぅ」  
夜空の唇を真正面から奪い、俺の唾液の残りカスを念入りに貪っていた。  
相変わらず、美少女達のねっとりとしたキスシーンが見えないのが惜しい。  
挿入しているのは俺なのに除け者にされている気がして、  
俺はムキになって夜空の乳首を背後から弄り倒した。  
「ひわっ!? ち、乳首ぃ……切なっ……」  
すると今度は星奈がそれに対抗しようとして、俺と夜空の結合部に狙いを定める。  
「ほあぁっ!? そ、そこはぁンっ!」  
夜空が慌てるのも当然だ。  
察するに星奈は、俺の裏筋と夜空の陰唇の、両方を同時に舐めている。  
夜空は今、全身殆どを弄ばれているような状態だ。  
「キャッ! あぁんっ!」  
お前もそんな可愛い声出せるんだな、夜空よ。  
ソラとタカだった時代からは、想像もつかない姿だぜ。  
俺の尿道に子宮口を絶え間なくノックされて、甲高い声を上げる様なんてのはな。  
「はぁっ、ぐっイクっ! イクぞソラぁぁぁぁっ!」  
「んん気持ち良いよぉっ! キュンキュンくるよぉぉっ!」  
俺は最後の妻の中に、羽瀬川遺伝子を存分に叩き込んでやった。  
放心状態の夜空の股倉に居座り続けた星奈が、隙間からこぼれてきた精子を  
夜空の愛液と一緒に勿体なさそうに啜り続けたのは、言うまでもないだろう。  
 
「小鷹。お前、肉と結婚しろ」  
あの後全員相手に夫婦の営みごっこをもう一巡ローテーションし、  
マリアと小鳩の処女も貰い受け、幸村のホモセックス体験に付き合ってアナルに挿入してやり、  
理科の眼鏡にもぶっかけて、星奈も指マンでイカせ、夜空にも潮を噴かせてやった。  
そうして、ようやくバスに乗っても股間のテントを見咎められない程度に  
俺の愚息が落ち着いた後で、夜空は何の前触れもなくそう言った。  
「一体どういう理屈でそうなるんだ?」  
「そ、そうね。私はまぁ、その、小鷹とならゴニョゴニョ……なんだけど、アンタの方は」  
しかし夜空の表情には、勝ち誇ったものが見え隠れしていた。  
「単純な話だ。最後に私の一人勝ちになる、画期的な案というだけでしかない」  
「アンタの一人勝ちぃ?」  
「そうだ。柏崎家は金持ち。まずは小鷹が婿入りし、権力と財産を得る。  
 然る後に肉を事故か何かで死なせてから、私が小鷹の後妻に収まるのだ」  
「あ、アンタねぇ!」  
事故か何か、などとよくぬけぬけと言えたものだ。事故に見せかけるだけだろう。  
恐ろしく我欲にまみれた変態的思考だったが、俺以外の全員が賛同した。  
「ま、まぁ小鷹と結婚しても、私が夜空を返り討ちにして殺されなきゃ良いだけでしょ?」  
「そしたらあんちゃんがこの人妊娠させて、うちも母乳飲めるんじゃ」  
「だったら私は元々先生だし、生まれてきた子供の教育係として住み込むぞーあははははは」  
「それではわたくしは、柏崎家のメイドとして住まわせて頂きます」  
「じゃあ理科は新技術開発で特許取って柏崎家に大金をもたらす役目ですねームフフ」  
女どもの腹黒な魂胆が見え見えで寒気がする。  
どうやら小鳩は本気で星奈の母乳を欲し続けているようだし、  
マリアはそんな小鳩の傍に居座り続けるつもりらしいし、  
幸村は「ご主人様」が「メイド」に時たま手を出してくれるのを期待しているし、  
理科はとりあえず俺の傍で不倫を誘発し続けるつもりだろう。  
何だかえらい事になってきた。  
「ありとあらゆる手段を使って殺してやるから、覚悟していろよ肉」  
「誰がアンタなんかに殺されるモンですか!  
 アンタは私の数多い奴隷の内の一人として飼い殺しにしてやるんだから!」  
あれ? ひょっとして星奈、夜空まで住まわせるつもりか?  
「小鷹、高校を卒業したら真っ先に肉と入籍しろ。  
 どうせ一年以内に私が後釜に座るがな」  
「アンタに出来る事なんて、小鷹の私生児を産んで認知して貰うのが関の山よ!  
 うちの財産は私と小鷹の子と小鳩ちゃんにだけ分配してやるんだから!」  
仲が良いのか悪いのか、認め合っているのか認め合っていないんだか、  
よく分からない決着のまま、俺達七人の将来像は共有されてしまう事となった。  
 
 
 
 
えーい終わりー  
 

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