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――今日も隣人部に行くことはなかった。今日こそは行かなければ、という  
心持ちで礼拝堂に行こうとしたが、足は自然と生徒会室の方へ向かっていた。  
逃げてるんじゃなくて。隣人部に行きたくないわけでもなくて。  
 
生徒会室の少し前まで来ると、  
何かまたダンボールを運ぼうとしている、最近は見慣れた遊佐葵の姿があった。  
赤みがかったウルフカットの髪。そして同学年の割には小柄な体躯。  
幼い感じの少年のような顔立ちだが、ふと見せるその笑顔はとても眩しい。  
その彼女がこちらに気づいたようで、  
「おや、羽瀬川。もしかして今日も手伝ってくれるのですか?」  
と少しはにかみながら話しかけてきた。  
「おう。基本的に俺は暇だからなー」  
そう言って、俺は彼女のそばに歩く。  
「今日も荷物運びか?確か、あの一週間の分は終わったんじゃなかったっけ」  
この前は、遊佐が隣人部を監視し、溜まってしまっていた仕事を手伝った。  
「はい。それはそうなんですけれど、これはまた新しいやつで・・・・・・」  
今の生徒会は、庶務の役員の席が空いていて、人手が足りないそうだ。  
生徒会に入らないか、と日高さんから勧誘があったが、  
・・・・・・・・・・・・俺は隣人部との関係を否定したくなくて、丁重にお断りした。  
そんなことを言っても、現に生徒会を手伝いに来ている俺がいたりするが。  
「じゃ、俺もそれ運ぶの手伝うよ。重そうだし、数もあるだろ」  
そういって、遊佐の隣に積んであった箱の一つを持った。  
「ありがとうございます!羽瀬川君!!とっても助かります!!」  
遊佐はいつもの明るく眩しい笑顔を俺に向けた。不覚にも俺はドキッとして  
しまった。  
 
生徒会室と倉庫を何往復かして、ようやく最後の一往復。  
にしてもこのダンボールは重いなぁ・・・・・・男手が欲しくなるのも分かる。  
横の遊佐は相変わらず少しふらふらしたような足取りだ。危なっかしい。  
校舎を出て、倉庫に続く道(と言うよりは少し開けたところ)を進む。  
そこで、ふと特に理由もなく疑問に思ったことを聞いてみる。  
「・・・・・・なぁ、そういえばさ。嫌な事だったら答えなくていいんだけど」  
「なんですか?」  
「遊佐の髪って地毛か?」  
訊くと、  
「いっ、いきなり、な、何を訊くんですか!!」  
かなり動揺した様子。  
「いや、きれいな色の髪だなーと」  
「そそ、そうでしたか!ツイ取り乱してしまいました!失礼しました!」  
なぜか少し顔を赤くして下向きになる遊佐。  
「え、えぇと・・・・・・これは地毛です」  
「へぇ・・・・・・」  
やっぱ外国の血が入ってたりするのかな。  
「ど、どうしていきなりそのようなことを?」  
「ん?純粋にきれいだなーと思ったからだけど」  
「そ、そうでしたか・・・・・・」  
尚も下を向き顔を赤らめている遊佐。・・・・・・そんな姿を見て、またドキッ  
としてしまう俺。・・・・・・もう俺遊佐のこと好きになってるな・・・・・・  
 
倉庫の中に入った。開いた扉から、光が差し込んでいる。  
ふと、遊佐がまだ少し赤い顔を上げて、訊いてきた。  
「・・・・・・そういえば、羽瀬川くんは隣人部の皆さんのことは、下の名前で呼ん  
でいますよね。・・・・・・もしよかったら自分のことも「葵」って呼んで欲しいか  
なぁ・・・・・・なんて」  
さらに顔を赤くしながら言ってくる。まぁ、俺としては隣人部のメンバーを  
下の名前呼んでいるから、今更女子の名前を下で呼ぶことに抵抗はない。  
「ん、分かった。葵」  
呼ぶと、さっきよりもまた顔を赤くして、少し嬉しそうにはにかむ。  
「は、はい!では、自分も「小鷹くん」と呼ばせてもらいます!!」  
その反動でか、遊佐・・・・・・もとい、葵の足が少しもつれた。  
「ってふぁぁっ!?」  
俺は、反射的に持っていたダンボールを落として遊佐の背中を支えようとした。  
「っと!」  
しかし、葵の持っていたダンボールの重みで支えきれない。  
「「うわぁっ!」」  
そのまま、俺達は倉庫の床に倒れてしまった。  
・・・・・・ってぇ・・・・・・  
痛みを感じながらも目を開けると。  
・・・・・・何このありがちな展開。  
俺が葵を押し倒した形になってしまった。そして、俺の目の前には超度アップ  
の葵の顔があった。口には少し弾力のある、やわらかい感触。  
・・・・・・・・・・・・あー・・・・・・キスしちゃってルナー・・・・・・  
しばらくはフリーズして、身動きが取れなかった。  
って俺!どけよ!  
急いで葵から離れて、葵を起こす。その顔は、ほんのり上気したような、  
トロンとした目で、うっとりしたような顔だった。  
「あ、葵っ、ご、ごめん!!」  
すぐさま謝る俺。そんな俺に対して葵は。  
「こ・・・・・・小鷹くん・・・・・・なら、・・・・・・大丈夫です・・・・・・」  
・・・・・・・・・・・・こ、これは!!両思いだったパターンと受け取っていいのか!?  
そう暴走したような思考をしていると、葵がこちらに寄ってきて、  
「小鷹くん・・・・・・もっと・・・・・・して・・・下さい・・・・・・」  
と言って、自分から唇を近づけてきた。  
「ふぅ・・・・・・ん」  
・・・・・・もうここまでされると俺止まらないんだけどな・・・・・・もう、もういっちゃっていいよな!?  
そう賢明なる自己判断をした俺は、葵の舌に自分の舌を絡ませる。  
クチュクチュ、と僅かな水音が、少し暗い倉庫の中に若干響く。しばらく舌を絡ませる。  
「んん・・・・・・ふぅ・・・・・・」  
僅かに葵の息が漏れる。女の子特有の、甘いようなにおい。それが俺の鼻を刺激した。  
しばらく舌を絡ませたあと、互いの唇を離した。  
「はぁ・・・はぁ・・・小鷹くん・・・・・・」「葵・・・・・・」  
互いに名前を呼び合う。  
「小鷹くん・・・・・・その、自分に・・・・・・ ・・・してください」  
もう、これはOKってことだよな!?だがしかしそんな姿を見たら意地悪をしたくなるのが常というもので。  
「え?なんだって?葵は何をして欲しいんだ?もっと大きな声で言ってもらわないと聞き取れない」  
そんな答えに、少し瞳を潤ませて、  
「で、ですから!・・・・・・小鷹くんに、え、エッチな、ことを・・・・・・して欲しい・・・・・・です・・・・・・」  
めちゃくちゃ顔を真っ赤にする葵。ここでもう一押し。  
「エッチって具体的に何をするんだ?」  
・・・・・・・・・・・・言ってから思ったけど、なんか俺、理科に影響されてるな・・・・・・  
「っ・・・・・・で、ですから・・・・・・こ、小鷹くんの・・・・・・お、おちん・・・を、  
じ、自分の、・・・・・・んこに、入れて欲しいです・・・・・・っ」  
「・・・・・・葵はこういうことするの初めてか?」「・・・・・・・・・・・・」  
葵は黙ったまま、縦に少しうなずいた。  
 
あんまり焦らすのも可愛そうなので、ここら辺でやめておく。  
「よく言えました。それじゃ・・・・・・」  
と言って、俺は葵のスカートをめくり、下着をずらす。  
が、まだ入れない。慣らして置かないと、  
初めてのときは痛いらしいからな・・・・・・葵のアソコはすでにびしょ濡れ  
だったが、念には念を。  
顔を葵のアソコに近づけて、舌で筋をなぞる。  
少し甘酸っぱいような味がする。  
「っんぁ!はぅぅ!」  
葵が敏感に反応する。・・・・・・葵のことだから、普段もオナニーとかあんまり  
しないんだろうな。  
「こっ小鷹っくんっ」  
かまわず俺は愛撫を続ける。  
「んぅっ!ひゃんっ!」  
甘い声が漏れる。聞いていると、こっちもますます興奮してくる。  
中のほうに舌を進ませると、豆のような突起に触れる。  
・・・・・・たぶんこれがクリトリスというものだろう。それを舌でなぞり、  
軽く、ほんとに軽く、ほとんど力を入れないで噛んだ(というよりも歯を  
当てたと言う方が適切だろう)。  
「んぁぁぁっ!!!」  
葵が絶頂をむかえたらしい。大量に潮を吹いた。  
「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・すご・・・すぎ、ですよぅ・・・・・・」  
少し瞳を潤ませて、こちらを見ていた。  
「じゃあ、入れるか?」  
確認をすると、  
「・・・・・・お願い、します・・・・・・」  
と頷いた。  
 
「じゃあ、入れるからな」  
そう言って、俺はすでに膨張しまくっているモノを葵の中に進入させる。  
「はぅっ!」  
先っぽ入れただけでこの反応。やっぱオナニーしてないな。流石優等生。  
かく言う俺も、葵の温かさに少し触れただけで射精してしまいそうになった。  
「っ!」  
何とかこらえて、さらに奥に進ませる。が、途中で何かにひっかかった。  
・・・・・・いわゆる処女膜というものだろう。俺のモノの先が膜に当たると、葵は  
腕を俺の背中に回した。  
「ゆっくり・・・・・・」  
そうつぶやいたので、俺は了解する。  
「分かった」  
それだけ言って、腰をゆっくりと突き出す。その途端に、葵の腕に力が入った。  
・・・・・・爪が食い込んで少し痛いが、ここは我慢しなければ。  
「っ・・・・・・くふぅ・・・・・・」  
必死で痛みに耐えているようだ。さらに奥に進む。  
「っ!!・・・・・・うぐぅ・・・あぁっ!!」  
葵が悲鳴を上げるのと、膜を突き破る感じがしたのはほぼ同時だった。  
 
ようやく全部が入った。葵はまだ苦悶の表情で涙を浮かべているので、ゆっくりと  
ピストン運動を開始する。  
「ふぁっ!んぁ!」  
前後に腰を動かすたびに葵の喘ぎ声が上がる。俺もうっかりと出してしまわないよ  
うに注意する。  
しばらく動くと、  
「こ・・・・・・小鷹、くん、・・・・・・もっと、早く動いても・・・・・・大丈、夫、です・・・・・・」  
と葵が言ってきた。  
「分かった。じゃあ、遠慮なく・・・・・・」  
許可が出たので、遠慮なく腰の動きを早める。  
「っんぅ!!はぁっはぁっ!小鷹、くんっ、は、激しすぎ、ですよぅっ!!」  
葵も声を一気に荒げてしまっている。だがここまで来たらもう歯止めはきかない。  
かまうことなく、俺は早く腰を動かしながら、今度は葵の上着やシャツ、ブラを  
はずし、葵の少ししか膨らんでいない胸を右手で揉みながら乳首を口で愛撫した。  
葵の乳首はきれいなピンク色で、すっかり硬くなっていた。  
「はぁっ!小鷹くんっ、そ、そんな胸までっ・・・・・・んぁあ!」  
さっきよりも感じ始めた葵は、顔は真っ赤、その瞳は固く閉じており、少し涙が  
溜まっていた。そんな表情を見せられた俺は、さらに興奮し、腰の動きをより早くする。  
「小鷹くんっ、そんなっ!激しくしたらっ、こ、壊れちゃいますよぅっ!!!」  
そんなことはお構いなしに、俺はピストン運動を続ける。  
・・・・・・もう我慢の限界だ。もうすぐ、本当にすぐに出てしま――  
「やばっ!葵っ!で、出る!!」  
急いでモノを葵から抜こうとするが、葵が  
「小鷹、くんっ!!自分、も、もうイッちゃいますよぉっ!!!」  
そう言って回した腕の力を強めて俺を放さなかったので、  
「っあー!!」  
中に出してしまった。俺が葵の中でイクと、葵もほぼ同時に  
「ふぁあぅっ!!んぁぁぁぁっ!!」  
イッた。  
 
射精は大分長く続いた。俺も最近はオナニーしていなかったので、かなりの量が  
葵の中で放出された。葵は涙を浮かべながらも、顔を赤らめて恍惚の表情だった。  
葵の中に納まりきらなかった俺の精液が葵のアソコから流れ出ている。少し赤いの  
が混ざっている。恐らく葵の処女膜を破ったときの血だろう。  
「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」  
葵はまだ少し息が上がっている。まぁ俺もそこまでではないが少し呼吸が乱れている。  
 
オレの精液やら何やらで汚れてしまった床を処理した後、葵が不意に話しかけてきた。  
「あの・・・・・・小鷹くん。どうしてこんなことをしたんですか?」  
それは、責め立てるような非難の口調ではなく、訊ねるような柔らかい口調だった。  
続けて、葵は、  
「・・・・・・自分は、小鷹くんのことが、初めて会ったときから好きでした。だから自分は、  
初めてが小鷹くんとすることができてよかったです。・・・・・・小鷹くんは・・・・・・?」  
それは恐らく、俺、小鷹が自分、葵のことが好きだからやったのか、という意味だろう。  
俺は迷わず答える。  
「もちろん、葵のことが好きだったからさ」  
そう言うと、葵は頬を緩ませ、あの眩しい笑顔を見せてくれた。  
 
――さて。葵と付き合うためにも、隣人部に戻らなければならないな。明日こそは行こう。  
                                 
                                (おわり)  
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(おまけ)  
――生徒会室  
日高 「なぜだっ、あの葵が無断欠席なんてっ」  
大友 「でも、この間出てきたダンボール全部なくなってたから、きっとそれを羽瀬川くんとでも  
    運んでいるんじゃないかしら?」  
日高 「確かに。今日、私たちは掃除当番で遅れたからな」  
神宮司「にしても、二人とも遅いですね・・・・・・」         
                             (ほんとにおわり)  
 

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