夏向きな話で、小鷹と星奈はプライベートビーチへ。  
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 今年の夏も猛暑だ。夏休みに入って、隣人部は自由参加となったけど、こんなに暑いと  
学校まで出かける気力を集めるのに苦労する。思考力を奪う強烈な日差しを見つつ、俺は  
どうしようかなあと思っていると、携帯にメールが届いた。  
 
『件名:小鷹、ヒマ?』  
『本文:ステラと迎えに行くから、海に行かない?  
    うちのプライベートビーチなんだから、綺麗よ。』  
 
 海か〜青い空、白い砂浜か。家でダラダラ過ごすより、よっぽどマシだよなあと思い、  
無意識に返事をしていた。  
 
『件名:Re:あんた、ヒマ?』  
『本文:行くぜ。いつ行くんだ?』  
 1分もしないうちに返事が来た。  
 
『件名:Re:あんた、ヒマ?』  
『本文:今、車で向かってるから。  
    特に荷物は要らないわよ、準備してあるから』  
 なんという星奈のやる気。金持ちは違うなあと俺は、ウキウキしてきた。  
 
 『よろしく頼む』と 俺は返事をして、朝からゲームに没頭している小鳩に、  
「俺、今日は友達と海に行ってくるから。遅くなったら、適当に食ってくれ」  
 と言ったら、小鳩は、えーなんでー?という顔をして、  
「いいなあ、あんちゃん。小鳩は連れて行ってくれないの?」  
「たぶん、用意してないだろうから…あ、携帯が鳴ってる」  
 星奈からだ。『着いたわよ?』って早ぇなあ。  
 
「そういうわけだから、ごめんな、小鳩。今度、プールでも行こう。じゃ、行ってくる!」  
「うぅ、いってらっしゃい、あんちゃん」  
 玄関を出ると、この暑いのに執事服をびしっと着こなしたステラさんが迎えてくれた。  
 
「おはようございます、小鷹様。お嬢様のわがままに付き合って戴き、ありがとうござい  
ます」  
「いえいえ、退屈していたところなんで、助かります」  
 さっとステラさんは車を指し示したので、俺は車の後部座席に乗り込んだ。  
 
「おはよう、星奈。暑くて参ってた所だから、助かったよ」  
「うふふ。小鷹と二人っきりで過ごせるなら、なんだっていいのよ」  
 車が、すーっと走り出してから、あれっ? といまさらながら気付いた。  
 
「そういえば、隣人部の連中と一緒じゃ無いのか?」  
「あったり前じゃない! あたしは、小鷹とひと夏の思い出を作りたいだけなの…」  
 ひと夏の思い出、あたりで星奈は頬を赤らめて小声になっていた。  
 
「柏崎家のプライベートビーチは、周囲から隔絶され、南方より取り寄せた白い砂浜で、  
まるで海外のようですよ?、小鷹様」  
 ステラさんの説明を聞きつつ、車は高速に乗り、どんどん遠くへ進んでいった。  
「そうなんですか、それはすごい。にしても、どうしたんだよ、星奈?」  
「えーっだって、夏だし、あたしと小鷹、だけなのよ? どうなっちゃうのかしら」  
 どうかなってるのは、お前の頭だけだってと思いながら、車内は星奈の華のような香りで  
包まれて、俺は変にドキドキしてきた。  
 
 やがて、車は高速を降りて、山間の道を抜けて、視界が開けたと思ったら海が見えてきた。  
 
 ステラさんはリモコンでゲートを開き、車を進めていくと椰子の木が並び、ハイビスカス  
が咲き誇るリゾート地がそこにあった。  
 
「到着しました。では、荷物は運んでおきますので二人っきりでご自由にお過ごし下さい」  
 車を降りるとエアコンで冷えた体をさわやかな潮風がリフレッシュしてくれた。  
「いいところだなあ、星奈」  
「でしょう? 小鷹。浜辺にコテージがあるから、そこに行きましょ?」  
 手を繋いだ星奈とさくさくと砂地を歩きながら、こんな夏の過ごし方もあるのかと俺は  
感動していた。  
 
 コテージに着くと、タオルや水着、浮き輪など準備されていて、冷蔵ケースには冷たい  
飲み物があり、キッチン、冷蔵庫には食材も入っていて、このまま一夏過ごせそうだった。  
 
「さあ、二人っきりなんだから、早く海に行きましょ?」  
「ああ、そうだな」  
 星奈は、さっさと服を脱ぎ始めたのでどぎまぎしたが、そうだよな、誰も居ないんだし。  
 俺も服を脱いでいくと、潮風が気持ちいい。  
 
「ねえ、小鷹。誰も居ないんだから、生まれたままの姿でもいいよね?」  
 星奈は、恥ずかしげに胸と股間を隠しながら、凄いことを言った。  
 
「あ…ああ、それもいいかもな。誰も、居ないんだし?」  
 俺は、きょろきょろしてしまう。いや、誰も居ないんだってば。  
「小鷹も、さ」  
 履こうと思っていた水着のトランクスを星奈に取られてしまった。  
 
 陽光にきらめく金髪碧眼のビーナスは普段見られないところを全開にして、鷲づかみに  
したくなるような見事な乳房、控えめな桜色の乳首、自然にくびれた腰つき、淡く繁った  
金色の陰毛がアクセントとなった堂々とした肢体で俺の目は釘付けだ。  
 ぼう然としながら星奈の後に続いて、サンオイルとシート、タオルと飲み物を持って、  
真っ白な浜辺へ歩いていった。  
 
 ビーチパラソル近くに持っていった飲み物等を置き、シートを広げた。  
 水着なんて布一枚だから、全裸と変わらないぜ!と思っていたけど、実際、相手が全裸だ  
とインパクトが違いすぎたので、俺に身体には当然の反応が出ていた。  
 
「なに股間を隠しているのよ。指の間からはみ出ちゃってるわよ? 立派なモノが。  
 さあ、小鷹、サンオイルを塗ってよ。水着が無いから綺麗に焼けるわ」  
 
 シートに寝そべったグラビアの美女みたいなのがそこに居た。俺は、星奈の素肌にこの、  
液体を塗る訳か。白昼夢か?と思い、頬をつねってみたが夢から覚めない。  
 
 覚悟を決めて、サンオイルのキャップを開け、星奈の背中につーっとオイルを垂らして、  
手の平で伸ばしていく。あぁ、なんて心地よい肌なんだ。柔らかさ、弾力が素晴らしい。  
 
「あぁ…気持ちいいわ。遠慮しないで隅々まで塗ってよ、小鷹」  
 俺は、背中から、尻、太ももと塗っていき、足先まで塗ったよ。ぬるぬるとオイルを伸ば  
していき、そして、足の内側にもしっかりと塗り上げていき、太ももの内側にまで達したら、  
星奈が、熱いため息を漏らした。お尻の間も、だよな。あ、この先は熱くなってる。オイル  
を足してないのにヌルヌル感がするぞ。星奈はもじもじして、  
「あ…だめ、そこばかり塗っちゃ駄目よ、小鷹。さあ、前も塗って」と仰向けになった。  
 
 ぶるんと揺れるたっぷりとした乳房が露わになり、星奈が挑発的な視線を俺に向けてくる。  
 男として、負けては居られないと俺は、サンオイルを自分の体に塗りたくり、星奈に覆い  
被さって、  
「どうだ、これが俺の塗り方だぜ!ほらほらほら!わははは!」  
「小鷹のノリがいつもと違うわ。直接なんて、ダメ、でも、気持ちいい、あっ、あっ」  
 たまらん。サンオイルでぬるぬるの素肌、乳房、お腹、太ももが蠢き、俺のちんこを翻弄  
する!オイルを追加して、抱き合いながら、あらゆる所に塗っていくうちに体中が気持ちよ  
くなってきて、俺は星奈のお腹に、びゅびゅっと出しちまった。  
 
「調子に乗りすぎた。ごめん、星奈」  
「はぁはぁ、どうにかなりそうなくらい気持ちよかったわ。これが小鷹の精液ね」  
 星奈の指が俺の出したものをすくい取り、ピンク色の舌が俺の精液を舐めていて、ダメだ、  
こんなんじゃ!と俺は、発作的に星奈を抱き上げて、砂浜を走った。  
 
「あっ、小鷹ぁ!」  
 そして、星奈を抱きかかえたまま、海にダイブした!! うぉ〜〜〜気持ちいい!!  
「きゃーっ! こんなのって初めて!」  
 立ち上がった星奈は、ばっしゃばっしゃと水を浴びせてくるので俺も負けじと浴びせ、  
「泳ごうぜ、星奈!」「うん、待ってよ!小鷹ぁ」  
 誰も居ない、温んだ遠浅の海をキャッキャうふふと泳ぎ回る。なんというリア充感!  
 
 水中を見ると、小魚が何匹も逃げていき、ヤドカリがウロウロしている。  
 そして、水中から金髪の人魚がやってきて、ばしゃーっと抱きつかれた。  
 
「あはは、人魚が現われたよ。この砂浜は神秘的だなあ」  
「あなたは、人魚に見初められたのよ? だから、この海から出られないの!」  
 ぎゅっと抱きついてくる星奈。二人で抱き合っていると浮きやすいな。  
 
 海面がきらきらして、まぶしい。そして、間近にある星奈の可憐な唇に引き寄せられた  
ように少ししょっぱい味のキスをした。  
 
 あ、星奈の手が俺のちんこを握り、上下に扱いてるよ。じゃあ、俺もと星奈の淡い茂み  
に手を入れて弄っているとじんわりとぬめりが来て、つるんと指が膣に入ってしまう。  
 お互いを刺激しながら、ぬるい海水に浮いていると夢心地になってくる。  
 
 もっともっと気持ちよくなりたいと思い、俺はぎんぎんになった自分のモノをぬるりと  
した星奈の膣口に押し当てた。星奈は、俺の腰を長い足でカニばさみにして、  
「いいよ、小鷹、ピル飲んであるから。おちんちん、入れてよ」  
「星奈!、何だか今日は、抑えきれないぜ!」  
 と、ぐいっと押し込むとじわじわと熱い肉壁が俺を迎え入れてくれて、星奈は苦痛とも  
快感とも言えない表情。そんな星奈のたぷたぷしたお尻をつかみながら、根元まで入れた。  
 
 二人が呼吸するたびにゆるく上下に浮き沈みし、波が緩やかに俺たちの体を揺らした。  
 
「星奈、痛いのか?」俺は、星奈の背中を撫でつつ、聞いた。  
「…うぅん、わかんない。でも、すごく満たされてるのよ? 小鷹ぁ」  
 ゆるく腰を使うと星奈の足がきゅっきゅっと俺の腰を締め付け、徐々に中の締め付けが  
緩み、二人のからだをじわじわと快感が染みていき、なめらかにしていく。  
 
 ぽわっと浮かんだ乳房を揉みしだき、赤く起った乳首を吸ったり舐めたりすると俺の頭  
を抱えてよがり、腰をつかんでしっかりと星奈の中に出し入れしていくと喘ぎ声が高まる。  
 
 そんな星奈の中は俺のを熱いぬめりですっぽりと包み込み、出し入れする度にひだが俺  
のに絡みつき、先から溶けてしまいそうな心地よさで腰が止まらない。  
 興奮が息を荒くしていき、パチャパチャと波を立てながら、激しく繋がっていき、やが  
て、抗いがたい快感に俺は、ぎゅっと星奈を抱き締めて、俺は背筋をゾクゾクさせながら、  
「星奈、星奈ぁ!」  
「あぁっ、いっちゃうぅ、小鷹、小鷹ぁっ!」  
 と星奈は俺の背中をまさぐり、腰に回された足が俺を締め付ける星奈の中にびゅうびゅう  
と頭が真っ白になるほど射精した。  
 何とも言えない余韻で、俺は星奈の頭を胸に乗せたまま浮いて、しばらく漂っていた。  
 
「しちゃったね、小鷹」  
「ああ、夏は、開放的になるって言うけど、こんなこともあるんだな」  
 やがて、背中に砂が当たるようになって、波打ち際に来ていたようだ。  
 体を起こし、星奈の手を引いて、砂浜に上がった。そのまま、コテージに歩いて行った。  
 
「もう、お昼だから、何か作るよ」  
「お願い、小鷹。あたし、ちょっとだるくなってきたし」  
 エプロンがあったので着けて、男の裸エプロンってどうなのか?と思いつつ、キャベツ  
とピーマン、なすを切って、塩こしょうして豚肉を炒めて、野菜を炒め、麺を投入して、  
粉末ソースを掛けて、焼きそばが出来上がった。皿に装って、冷蔵庫から麦茶を出して、  
それぞれ、テーブルに持っていき、うとうとしている星奈に、  
「ほら、起きろよ、星奈。焼きそば食べようぜ」  
「…う、うん。もう出来たの? ねえ、小鷹。食べさせて? あーん」  
 小鳥のように口を開ける星奈を見てるとヤダとは言えず、  
「しょうがないな〜ほら」  
 もぐもぐしつつ、ニコニコしている星奈が可愛い。ゴクンして、  
「小鷹にも、はい!」  
 小麦色になった星奈が、俺に食べさせてくれる。食べさせ合いつつ、こぼすと裸だから  
乳房や股間にも麺やら肉やらが落ちるんだけど、箸でそれを取って食べるとなんか、変な  
雰囲気になってしまう。もう、裸でいることに慣れたと思ったのに。  
 
 食後は、麦茶を飲み、冷凍室にアイスのカップがあったので食べて落ち着いた。  
「奥で、お昼寝しましょ? 小鷹」  
 後片付けを終えた俺に星奈が声を掛けるので、  
「そうだな。ちょっと疲れたし」  
 星奈が、当然のように俺の首に手を絡めてくるので、お姫様抱っこでして寝室に向かい、  
 エアコンが付いていたので少し温度設定を高めにして、俺と星奈はベッドに寝た。  
 
 横にくっつくようにしている星奈は、俺のちんこを弄ってる。  
「ねぇ、小鷹。これ、あたしだけのモノに出来ないの?」  
「そうだなあ……星奈は婚約者だから、その権利があるんだけど、まだ、俺には女がよく  
判らないんだよな。えっちだけしていればいいって訳じゃ無いだろうし」  
「あたしは、大抵のことは、これで満足できそうなんだけどな……」  
 星奈は、寝てしまったのでタオルケットを掛けてやり、俺も寝ることにした。  
 
 起きたら、まだまだ日差しが高い。まだ寝ている星奈を起こして、外に出た。  
「強烈な日差しだなあ。日焼け止め、塗り直さないとダメだな」  
「ふぁ…あぁ、よく寝たわ。そうね、今度は、ちゃんと塗るかな」  
 お互いを立ったままで、塗り塗りと。星奈の手のひらが気持ちいい。  
「こうやって、小鷹に触られてると気持ちいいのよ。小鷹だって、そうでしょ?」  
「ああ、ふつうに気持ちいい。星奈と相性がいいって事なのかな?」  
「そうだと思うわ。さて、あたしは浮き輪で浮いていようかな」  
「俺もそうするかな」と二人で大きな浮き輪を持って海に入った。  
 
 午後になって少し海水温が下がったようで、ひやっとするが外は暑いので気持ちいい。  
 浮き輪の穴に座るようにして浮いていると楽だ。海風に吹かれつつ、ゆるい揺れに身を  
任せて、真っ青の空になびく雲を見ていて飽きない。  
 
 ……うとうとしてたようで、いつの間にか風向きが変わり、砂浜からずいぶん遠ざかっ  
てしまったなと思ったら、星奈の浮き輪、もっと遠くにいるじゃないか!  
 
 慌てて、浮き輪から出て、クロールで星奈の方に泳いでいったがなかなか近づかない。  
 
 向きを変えると潮流がいい具合になったのでそれに乗って、やっと星奈の浮き輪を捕ま  
える事が出来た。はぁはぁと荒い息をついていると星奈が気付いた。  
「どうしたの? 小鷹」  
 のんきな様子にちょっと腹が立ったので浮き輪をひっくり返してやった。  
 
 水中でするりと回転して、難なく顔を出し、  
「ひっどーい! 何するのよ」と星奈は怒っていた。  
「いや、さ、浜からこんな遠くに流されてるのを教えに来たんだよ、あはは」  
 星奈は振り返って砂浜が見えず、陸の高台のところしか見えなくて、びっくりしている。  
 浮き輪を上からかぶせてやって、  
「じゃあ、押していくから」「うん」  
 
 と、二人でバタ足していくと、ぐんぐんスピードが出て、プールで教えたときの星奈を  
思いだした。  
「竜宮ランドのときも星奈のバタ足早かったなあ」  
「そういえば、あのとき小鷹に泳ぎを教えてもらったんだっけ。うふふ」  
 なんて話している途中で俺が捨てた浮き輪を見つけたのでそれを回収していたら星奈は、  
さっさと浜に上がっていた。  
 
 ビーチパラソルのところに戻り、シートの上で二人で座って、ミネラルウォーターを飲  
みながら、休憩だ。タオルで身体を拭いて、背中からかけたり。  
「なんか、やることが無くなってきたな。っていうか、そろそろ服を着ようぜ?」  
「もう? そういうところが小鷹の残念なところなのよね…」  
 星奈が立ち上がったので、俺はシートや浮き輪を片付け始めた。  
 ところどころ、砂が付いている全裸の星奈もエロいなと思いつつ、コテージに戻った。  
 
「裏手が露天風呂になってるのよ。入ってみる?」  
「へ〜温泉まで湧いてるのか。じゃあ、一緒に入るか」  
 冷たいシャワーで砂を落として、火照りを静めたところで、温泉へ。  
 周囲が生け垣で囲まれた、岩作りの温泉があった。手桶で湯を浴びてみると、  
「そんなに熱くないんだな。湯も刺激的じゃないから、ちょうど良いな」  
「でしょ?」と髪の毛をまとめて、タオルで巻いた星奈とそっと湯に入った。  
 日焼けがピリピリするけど、だんだん潤ってきて、疲れが湯に溶けるかのようだ。  
 
 それにしても湯気がたなびく中、横にいる星奈のうなじがヤケに色っぽく感じる。  
 色香に惑わされたのか、思わず首筋にキスしてしまった。星奈は、あぁんと声を漏らし、  
「どうしたの? 小鷹ぁ」と星奈が俺の太ももをさすり、ちんこを握ってくる。  
「その…うなじがな? つい」俺も同じようにすりすりと。ヤバイ、完全に勃起してきた。  
「ねぇ、今度はベッドでちゃんと抱いて? 小鷹ぁ」  
 
「えっ?! なんだって?」  
 
 星奈の目がキッと鋭くなり、ちんこをぎゅうっと握られてしまった。イテテ。  
 
「いやその、じゃあ、上がろうか? 星奈」  
「うん!」  
 
 夕焼けの中、もう一度シャワーを浴びて、バスタオルで身体を拭き、星奈と指を絡めて  
しっかりと手を繋いで、寝室まで歩いて行った。  
 
 影が濃くなる部屋の中で抱き合い、唇を合わせてお互いの舌を絡めて、陶然とするよう  
なキスをして、星奈をそっとベッドに横たえて星奈に覆い被さり、  
「星奈……」「小鷹……」お互いを見つめ合い、もう一度キスを。  
 可愛らしい耳を唇で愛撫し、さっき魅了されたなめらかな首筋に舌を這わせ、たまらな  
い感触の乳房を両手であやすようにこねて、胸元、乳房とキスしていくと星奈は、あっ、  
あっと喘ぎ、小麦色の肌なのに乳輪だけ変わらない淡い桜色なのが愛おしくなり吸い付き、  
舌で弄び、乳首を指で弄りながら乳房全体で愛撫しているとため息を漏らす。  
 脇を撫でていく手のひらに感じる日焼けした肌の感触はいつもと違って少し、いやらし  
ささえ感じるな。サンオイルの匂いが残る胸からお腹にかけてキスしていき、淡い金色の  
繁みに差し掛かると、  
「小鷹の…舐めてみたいの」と星奈がねだるので、「じゃあ、こうするか」と俺は、向き  
を変えて、星奈の口元に自分のが行くようにして、逆向きになった。  
 
 頭を起こした星奈の舌は、ちょうど亀頭を舐める向きになっていて、頼りない舌がぬめ  
ぬめと舐め、やがて口の中に咥えて吸われるようになるとやってはいけないことのような  
感じがいやらしいものを下腹に呼び、たまらない快感となってくる。  
 
 俺も星奈の秘部に頭を突っ込み、小ぶりなひだに舌を差し入れ、星奈の膝を持ち上げて、  
腰を返すようにして、熱くぬめるところをなめ回し、頭を出し始めたクリトリスを指の腹  
で撫でつつ、ひくひくとする膣口からこぼれる愛液を舐め取り、吸い上げた。  
 
「星奈、そんなにしたら俺、もう出ちゃうぜ。だからさ」  
「くふっ、そうね。じゃあ、もう入れちゃうの?」  
 俺は向き直って、星奈の唾液と俺の先走り汁でぬるぬるとなったちんこを星奈の熱い、  
膣口に当てて、ぐいっと挿入してゆっくりと腰を使い始めた。  
 
「あぁっ、いいぃ。小鷹、小鷹ぁ」  
「星奈とこうして、繋がってる時間が長い方がいいかなってさ」  
 待っていたかのように密着し、俺のものを翻弄する星奈の膣、肌から伝わってくる、  
この沸き立つような感覚が星奈と俺との思いなのかな。熱く奥から俺のものを吸い込もう  
とするかのような、この感じとか。  
 
 さっきみたいに手を繋ぎ、ぐいぐいと腰を使って行ったり、抱き起こして、座るように  
海でしたみたいに足が腰に絡みつき、陰部をこすり合わせるような熱い動きをして、ぎゅ  
ぎゅっと俺のを締め付ける星奈は、高い声を上げてよがり、俺の肩に手を掛けてくるので、  
たぷたぷした尻をつかみ、ばんばんと下から腰を突き上げると背筋を震わせて、息を詰ま  
らせて軽くいってしまったかのようだ。  
 
 そっと下ろして、四つん這いにして今度は、後ろから。腰を持って、ずんずんしていく  
と、背筋に汗が流れ、くたっと上半身が脱力しているところを後ろから乳房をつかんで、  
「今度は…後ろからなの? もう、あたし、どうにもならないくらいいいの、小鷹ぁ」  
「星奈の…はぁはぁ、身体は、魔性だよ。俺もどうにも止まらないぜ!」  
身体を起こして、片手で乳房を揉み、片手で星奈のつんと立ったクリトリスを弄っている  
と付け根から太ももから愛液が流れてシーツに染みが出来るほどだ。  
 
「最後は、ふつうにしてよ、小鷹ぁ、ねぇ」  
「ああ、そうだな。俺も限界だし」  
 星奈を仰向けに寝かせて、とろとろの膣にもう、自分のモノじゃないくらいみなぎって  
るのをずぼっと挿入して、汗だくの身体で星奈に覆い被さって、うねうねともう1つの生  
き物の似ように熱く繋がりあって、俺の腰には暴力的なモノが止められなくなってきて、  
「あっ、スゴイ、もう、来ちゃう、小鷹、小鷹っ!!」  
「星奈、もう、止めようがない、行くぞ!!」  
 背中に星奈の爪が食い込むのを感じつつ、どくんっどくんっと熱い精液を星奈の中に吐  
きだしていた。星奈は、息を詰めたり、荒い息ではぁはぁしたりして唸ってる。  
 
 星奈に覆い被さったまま、ちょっと寝てしまったようだ。  
 うとうとしている星奈が可愛かったのでキスして、だっこして、露天風呂に向かった。  
 冷たいシャワーを浴びていると目が覚める。星奈もぶるるっとして、瞳のきらめきが戻  
ってきた。特に言葉もなく、二人で温泉に入って和む。  
「やることやってしまった気分だ。むぅ」  
「あたしは、すっきりしたわよ。小鷹がちゃんと抱いてくれたから」  
 星奈が子供のように俺にまたがって抱きついてくる。  
 
「これ以上、ここにいるとどうなるか判らないから、帰ってもいいか? 星奈」  
 
「そうですね、そろそろ、いい頃合いかもしれませんね、小鷹様」  
 生け垣の向こうあたりで声がした。ま、またも聞かれていたのか?  
 
「ス、ステラ? どこにいるのよ」  
「俺、もう出ますから。着替えてそっちに行きますよ、ステラさん」  
「はい、承知しました、小鷹様。ゆっくり支度なさって下さい」  
 さばーっと星奈ごと温泉から出て、星奈は、しぶしぶ俺から下りて、  
「これでもまだ小鷹の心をつかむことが出来ないのかしら、もぅ」  
 としぶしぶ俺の後に付いてきた。  
 
 着替えが済んで、そろってコテージを出た。清涼な山風に吹かれながら、なんか名残惜  
しいけど、仕方ないさ、と駐車場へ向かったら、ステラさんがいつものようにドアを開け  
て俺たちを待っていた。  
 
「お疲れ様でした、小鷹様、お嬢様。さあ、どうぞ」  
「ホント、ありがとうございます、ステラさん」  
「ステラぁ、あんたさー、余計なことしないでよね」  
 全員乗り込んだところで、ドアが閉められ、車が出発した。  
 
「星奈様、旦那様にあまり、逸脱しないようにと言いつかっておりますので」  
「パパに、今日のこと全部話すつもり?」  
「ええ。仲良く遊泳なさって、午睡した後、温泉に入られた、といった感じでしょうか?」  
「まあ、そんなかんじよね、小鷹?」  
「えっ?!、まあ、そんな感じだったよ、星奈」  
 といった感じで、道が空いていたので、9時頃にはうちに着いていた。  
 
「今日は、本当にありがとうな、星奈。ステラさんもお世話様でした」  
「小鷹、あたしは本気で好きなのよ? 処女だったんだから」  
「俺もまじめに考えるよ。では、おやすみ、星奈」  
「おやすみ、小鷹!」ちゅっとキスして、車は去っていった。  
 
 玄関を開けると、小鳩が立っていた。  
「あんちゃ〜ん、ご飯、まだなんだけど?」  
「まだ食ってなかったのかよ。俺もまだだから、ちゃんと夕飯作るか」  
「うん!」と小鳩は、抱きついてきて、「海の匂いがする」とすりすりしてた。  
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おわり  
 

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