8巻の星奈が告白後辺りから。  
 
・小鷹x夜空  
 
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 星奈がうかつな告白をして、俺が隣人部を避けているある日、俺の携帯にメールが届いた。  
『件名:このメールの内容を悟られるな』  
『本文:ちょっと話したい事があるので、今日、一緒に帰らないか? 裏門で待ってる』  
 
 何だろうな。込み入った話でもあるのか。俺は、『判った』と返信した。  
 
 放課後になり、生徒会室に用事があるからと告げて校舎をぐるっと回って、裏門まで来た。  
 
「つけられてないだろうな? 小鷹」  
「大丈夫だと思うぜ。それで、どうしたんだ? 夜空」  
「ここから近いので、うちに寄ってみないか?」  
「そういえば、行った事無かったよな。じゃあ、行こうか」  
 
 特に言葉も無く二人で並んで歩き、10分ほどするとマンションに着いた。  
 エレベーターで4階に上がると角の部屋に立ち、ドアの鍵を開けた。  
 
「どうぞ」「おじゃましまーす」  
 
 シンプルな部屋だった。夜空のイメージに合う寒色系の壁紙であまり生活感がない気がする。  
 
「まあ、その辺に座ってくつろいでくれ。理由があって、一人暮らしなんだ」  
 
 そう言って夜空はリビングから姿を消したので、俺は大きめのフロアソファに座った。  
 夜空の匂いなのか、いい香りがする。  
 
 ちょっとぼーっとしていたら、部屋着に着替えた夜空が隣に座り、いつもとは違った雰囲気だ。  
 
「そのうち、招待しようと思ってたんだが、その、な……小鷹」  
 
 夜空は俺を見つめて、思い詰めたような表情だ。  
 
「ああ、大事な話なのか? 夜空」  
「とても、大事だ。身勝手だとは思うが、わたしは小鷹の事を友達以上の……大事な人に思ってるんだ。  
 それは……判りやすく言えば、恋人になりたいという事だ」  
 
 脳を震わす衝撃が来た。星奈の事はほとぼりが冷めるのを待ってるんだが、あのソラが俺を?  
 
「星奈の事なら、あれはあいつが勝手に言ってる事だぜ?」  
「万が一にも小鷹にそういうことがあっては、嫌なんだ。……これ以上、惨めになるなんて耐えられない」  
 
 俺は、幼なじみからの告白を受けていた。  
 
「……昔みたいに俺は弱くないし、イジメを受けている訳じゃない。それでも夜空と一緒に居ると楽しい。  
 これからの関係は、友達から、恋人になるって事か? 初めてだよ、こんな事。  
 あの頃と違って、お前は美人になった。  
 俺は、相変わらずかもしれないが、それに釣り合うのか?」  
 
「他人がどう言っているか知らないが、わたしは小鷹のこの髪の毛、顔立ちとか、とても好ましいんだ」  
 
 夜空は、俺を見つめて、髪の毛をなで頬に手を滑らせて、そう言った。鼻の奥をくすぐるような甘い香りが  
強まってくる。  
 
 俺は、夜空を抱きしめた。この、熱く柔らかい身体が俺を好きだと言ってくれている。  
 
「この気持ち、よく判らないが……俺は、今の、夜空が好きだ」  
 
 そう言って、ほうっと潤んだ目で見つめる夜空にぎこちなく唇を合わせた。しっとりとした夜空の思いが  
俺に伝わってくる。友達も出来ず、小さい頃の俺を思って今まで過ごしてきたのかな。  
 
 夜空の孤独が俺の胸にこみ上げて張り裂けそうな気持ちになり、貪るようにキスをした。  
 
 その孤独を埋めるように。  
 
 夕闇が部屋に迫り、俺たちは影のようになっていた。  
 
「これだけじゃ嫌だ。もっと小鷹のしっかりした証が欲しい」  
「夜空……。」  
 
 俺は、何を求められているか判った。『えっ、なんだって?』とか通用しない、今しか、出来ないことだ。  
 
 夜空のシャツを脱がし、ブラジャーを取って、誰にも触れられてない乳房に口づけをしたら、夜空は、  
甘いため息をついた。予想外な女らしさに俺は衝撃を受ける。  
 
 そっと夜空をソファーに寝かせ、おそるおそる、たまらない弾力のある乳房を揉み、乳首を弄りながら、  
ズボンとパンツを脱がした。  
 
 夕闇に消え入りそうな夜空の裸身を見つつ、俺も服を脱いで、お互い裸となった。  
 
「小鷹、ここじゃ狭いからベッドへ……」  
 
 俺に向けて両手を伸ばす夜空の手が俺の首に掛かり、  
「ああ、判った」  
 と、思ったより軽い夜空を抱き上げてリビングを出て、別の部屋にあるベッドにそっと下ろした。  
 
 裸でお互いの身体が触れあうと俺たちは求め合っていたんだな、と感じた。  
 
 ショートカットの髪から出ている可愛らしい耳にキスし、なめらかな首筋に唇を滑らすとため息が漏れ、  
胸元にキスをして、ふにふにと乳房を揉みながら、乳首に吸い付いて舌で転がすとあっあっと声が漏れ、  
夜空は俺の頭を抱えて首を反らして快感に身を任せている。  
 
 俺は片手を脇から腰にかけて撫でて行き、すべすべした太ももに手を差し入れて、その手を股間の繁みに  
手のひらを当てて撫でると熱く湿ってきていた。俺は、身体を下にずらしていって、鳩尾からなだらかなお腹、  
へそから股間にキスしていくと夜空は、ビクッとして、太ももを締めるが俺は、強引に膝を押し開くと腰が反り、  
恥ずかしいところが丸見えになってしまう。  
 
「小鷹……、その」  
 
「ここで止めるか? 夜空。ムリヤリするつもりはないよ……でもさ、こんなに濡れているなんて思ったより、  
感じてくれてたんだ。ぬるぬるしたのが尻まで垂れてるよ」  
「……具体的に言わんでいい。恥ずかしいではないか。というか、小鷹のも見せてみろ」  
 
 ううむ、そう言われたら、このへそに反り返らんばかりのを見せざるを得ない。夜空をまたぐようにして、  
俺は、自分の肉棒を夜空の顔の前に誇示したら、興味深いという表情で握り始めた。  
 
「おお、確かに陰毛が頭髪と同じ黄土色だな。そこにそそり立つのが小鷹の紫色の陰茎か。  
 ふむ……なかなかの充実っぷりだな。わたしの裸身もまんざらではないという事か……むぐ」  
 
 といって、夜空は肉棒を上下にしごき、竿に唇を這わせてこぼれる先走り汁を舐めて、咥えてしまった。  
 
 夜空の舌が亀頭をねっとりとなめ回し、吸われ、先をぐりぐりとなめ回される未知の感覚に俺は、激しく  
動揺し、腰がガクガクした。なんだ?この気持ちよさは。  
 
「ぷはっ。小鷹は、ここを舐められるとそんな表情をするんだな。携帯で撮影しておけば良かった」  
「ば、馬鹿な事言うな、夜空。俺だって負けてないぜ!」  
 
 危うく暴発しそうだったのを寸前で回避したぜ!ふぅ。もう、遠慮は要らないだろうと俺は、後退してさっき  
のように夜空の両足を開き、赤く充血しつつも淡い色合いの秘部をぺろりとなめ、複雑なひだが見える膣口に舌  
を入れて、なめ回した。『あぁっ』と夜空は低い声で喘ぎ、ぬめって蠢く肉壁の感触を俺は夢中になって味わい、  
夜空は俺の頭を両手でかき乱しながら呻くように快感に耐えていた。  
 
 ふー舐めるのはもういい。今度は、指で弄ろう。十分にぬめっているので指2本くらいなら楽に入るので、  
あちこち探るように肉襞をなぞり、かき回したりすると中がうねり、夜空の反応も強く、  
「バカ、小鷹、もっと大事にしろ!きゃぅっ!そこはダメだ、あ、指と一緒に舐めるなんて卑怯だ……ぁんんっ」  
 
 頭を出してきたクリトリスと思われるのを舐めているとはぁはぁと息が荒くなってきて、ビクビクと背を反らし、  
すらりとした足がつんっと持ち上がるのが淫らだ。高まってるんだなと思った。  
 
「その、枕元の引き出しを開けて、中にあるコンドームを使ってくれ。買っておいたんだ」  
 
 サイドライトを点けて、引き出しを覗くとあった。いよいよなんだな。み・な・ぎって・きたー!!  
 が、コンドームの箱のプラスチックフィルムがなかなか破けない。  
 くっ。なんとかフィルムを破き、個別パッケージを切り取って、中身を取り出した。  
 
 大事な事だからと説明書を読んで〜とかやっているうちに肉棒が微妙な具合になってしまってうまく着けられない。  
 
「夜空、すまんが、さっきみたいにしてくれないか?」と、夜空の口元に肉棒を。  
「むー……せっかく高まっていたのに冷めてしまうではないか。むぐぐ」  
 
 再びあの絶妙な舌使いを受けた肉棒は蘇り、ちゅぽんと夜空の口から抜いて無事、根本まで装着できた。  
 
「準備できたぜ。ここから先は一線を越えるって事だよな、夜空」  
「ああ、退っ引きならない仲になる。その覚悟があるなら、入れるが良い、小鷹!」  
 
 俺は、ためらいがちに熱くいきり立った物を夜空の濡れそぼった膣口に当てた。  
 とりあえず、先だけなら……ちょっときついが、繊細な柔らかさが俺を包んだ。ああ……こんな感じなんだ。  
 
「何をまだるっこしいことを!」  
 
 夜空の足がガシッとばかりに腰に絡みついて、グイッとばかりに夜空の膣に深々と挿入してしまった。  
 夜空は、目を閉じて眉根を寄せて苦痛の表情だ。十分ほぐしたとはいえ、指よりは太いし、痛かったろうに。  
 
 俺は抱き締めながら、夜空の髪を撫でつつ、耳元に語りかけた。  
 
「夜空……なんて無茶なことを。様子を見ながら入れようと思ってたんだよ。ここまで来たら焦る必要は無いだろ」  
 
 夜空の目に涙がこぼれる。  
 
「小鷹のことだ、また、へたれるかと思い、つい、カッとなって……」  
 
 そんな夜空にキスをし、早く苦痛が和らぐようにやさしく乳房を揉んだ。  
 
「うぅ、否定しきれない。でもさ、これから変わっていくんだよ。俺たちは」  
 
 徐々に夜空の体から緊張が抜けてきたので、俺はそろそろと腰を使い、ぐっと掴まれたようだった肉壁がじわじわと  
潤い始め、やがて、夜空の顔に赤みが差し、ぽうっとまなじりが下がってきて甘い喘ぎが漏れるようになってきた。  
 俺の胸の下で揺れる乳房が汗ばみ、乳首がころころと当たる。変な気持ちになりそうだぜ。  
 
 夜空は、俺の腕を掴み、されるがままになっている。頼られてるって感じだ。ああ、こんな甘い表情もするんだ。  
 
 そんな夜空の様子と高まっていく喘ぎ声に俺は、すっかり興奮してしまい、腰が止まらない。  
 
「あ、あ、あぁ、もう……ダメだ。小鷹、小鷹ぁ!」  
「はぁはぁ、夜空、そろそろなのか? よしっ!」  
 
 その高まりに合わせ、全力で腰を使い、くぅーっと息を詰まらせる夜空の熱い締め付けの奥に向けて、俺は堪ら  
ない快感のほとばしりを何度も何度も放った。  
 
 うとうとしている夜空にキスをし、俺は使用済みのゴムを脱がして縛った。  
「……んっ、小鷹? ああ、寝てしまったようだ。あぁ、まだ、小鷹の名残がある。セックスも良いもんだな」  
 
 夜空が俺を見つめる視線が、今までとは違うな。これが心と体の繋がりなのか。  
 
「急なこと過ぎて、俺にはピンときてないがな、夜空。なんか俺は、満足だよ。定まらなかったことが1つ、  
まとまったようで」  
「ふふっ、何を言ってるのやら。シャワーを浴びようか、小鷹」  
 ふんわりと微笑む夜空の手を取って起こして、バスルームに行き、軽くシャワーを浴び、ボディシャンプーで  
じゃれ合いながらお互いを洗い、シャワーで洗い流した。  
 バスタオルで体を拭いて、お互い、服を着てすっきりした気分になった。  
 
「このことをどう扱うかは、小鷹の自由だ。隣人部の連中に対してもな。だが、わたしは小鷹に対して恋人だと  
いうことは揺らがない。処女を捧げた相手としてもな」  
 
 毅然と俺に向かって宣言する夜空に俺は、圧倒され声も出ない。しかし、  
 
「俺が夜空にいった言葉は、その場限りのことじゃない。……でも、全てを捨てて夜空だけにする勇気や度胸が  
まだ無いよ。堂々と俺たちが恋人同士であると言える日まで、待ってくれるか? 夜空」  
 
「ああ、私たちの絆はそんなに弱い物じゃ無い。でもな、これからは二人っきりで逢ってくれるだろう?」  
「ちょくちょくは、ムリだけどな。そろそろ小鳩が腹を空かしているだろうから」  
「明日は、隣人部に行くよな? わたしは顔を出すつもりだが」  
「今日のことで吹っ切れたよ。もちろん行くさ。じゃあな、おやすみ、夜空」  
 
 俺は、夜空を抱き締め、別れのキスを。  
 
「ん、おやすみ。そして、ありがとう、小鷹!」  
 手を振る夜空に別れを告げてエレベーターに乗り、俺はマンションから出た。  
 この時間だとスーパーの総菜が半額だよなと思って、家路を急いだ。  
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おわり  
 

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