「あにき、またおねがいをうけたまわってほしいのです」
放課後の部室にはまた、俺、幸村、理科……
やめろ理科。目ぇキラキラさせんな
「こんどの日曜に、しょっぴんぐにつきあっていただいてほしいのです」
なんというか、普通な質問でよかった
いや、別に残念ってわけじゃねえから誤解しないでくれ
「おう、いいぞ。日曜の・・・どこだ?」
「エオンモールに11時でおねがいいたします」
「ああ、いいぞ」
ふと、幸村に目をやる
――――可愛い笑顔がある……萌ッ!!
なにいってんだよ、俺
まあ、可愛くて萌えるのは紛れもない事実だ
『日曜、エオン、11時』と、忘れないよう携帯にメモ
――忘れられねぇな
その日の幸村は最後まで笑顔だった
そして日曜日――
俺は30分早く待ち合わせ場所に行って幸村を待つ
――――――つもりだったが幸村がいた
「お、お前、何時に来てたんだよッ!」
「かいてんからおります」
開店って確か9時…2時間かよ……
そう思って幸村に顔を向ける
か、可愛いじゃねえかよオイッ!
ホットパンツに薄ピンクのパーカを着こなす幸村は――――反則だ!!
「あにき、あんまり見られるとはずかしいです」
「お、おう、すまん、見とれてた」
パァーっと幸村の顔が明るくなる
グハッ……ヤバい……失血死する…………
「と、とにかく行くか」
「はい♪」
女の子と二人で買い物……
――――リア充なのかなぁ
「で、どこにいきたいんだ?」
あまり直視しないように話しかける(まだ死にたくない・・・)
「ここであります」
指さしたのは――――『下着屋』(もちろん女性モノ)
「こ、ここ・・・?」
「あにき、外国では男が女のしたぎを一緒に選ぶのもならわしですが?」
「いらっしゃいませぇーー!」
てんいん が あらわれた
コマンドをにゅうりょくしてください
にげる にげる にげる にげる
と、何かが俺の袖を引っ張った
振り向くと幸村が泣きそうな顔で俺を見ていた
「あにき、だめなのですか……」
グハッ――――そんな顔されたら……
行く死かねえだろ、俺!
「そんなことねぇよ」
幸村は泣き顔を微笑ませた――
「これなんかいかがですかぁー?カノジョとってもスリムなのでとっても似合うとおもいますよぉ?」
店員が少しレースの入った水色のブラ、ショーツを持ってきた(普通に話しかけてくれる店員になぜか感謝してしまう俺……)
「か、可愛い……」
幸村が率直に感想を漏らす
「まあ、似合いそうだな」
「ですよねぇ、あ、試着なさいますか?」
「させてもらいます」
即答の幸村。よっぽど気にいったらしい
俺たちは試着室(プライバシーのためか、しっかりと区切られていた)へと案内され、店員は「失礼しますぅ」と、どこかへ行ってしまった
「んじゃ、俺は待ってるから……」
なるべく人目の付かないところにいどうしようとする
が――――「まって、ください」
恥じらったような声で幸村が俺を引き止める
「あにきに・・・みてほしいです……」
「な、な、なに?」
「だめですか……?」
駄目だ、断れん
意を決して更衣室に幸村と入った
もう戻れないよ、俺……嗚呼
というわけで、はいってしまった
「あにき……」
「す、すまん、あっち向いてるから!」
「いえ、そうではなくて……」
「そうでなくてもッ!」
「さようですが……」
幸い防音性が優れているせいか聞こえないようだ(聞こえたらむしろまずい)
しゅるしゅる――――布の擦れる音
足元をみると、パ、パンティと、ブラがッ!!
つ、つまり、ぜ、全裸!?!?
まずい、俺の理性がッ
「あ、あにき・・・・・?」
「はいッ!!」
ふ、振り向くとそこには体をいやらしくくねらせた下着姿の幸村――
もう死ぬ……
「に、似合うぞとっても!」
「ありがたく、ぞんじます……」
「んじゃ、おr、おれは出るよ……!」
「ま、、まって!」
――!
俺の手を幸村がつかんだ!!
「み、見て、ください」
「お、おう」
まじまじとみ、見つめた……
幸村のほっそりとした体に食い込む水色の下着……
え、えろぉぉぉぉぉっぉぉぉい!
「さ、さわって、ください・・・・・」
ハッ!?
「あにき、おねがい、さわって……」
「な、なんで、だよ」
声を絞り出す
「あにき、に、わたくしをしって、もらい、たい、から……」
知ってもらう――そうだ、俺はまだ幸村のことをよく知らない
だから――
「ああ」
そう答えた
とりあえずは体のラインをなぞる
なまめかしそのラインが俺の心をそそる
「ひゃん」
くすぐったかったのだろうか、幸村がいやらしい悲鳴を上げる
「悪ィい」
口ではそういうものの、俺は手を止めない
そして俺は手を下着へと進める
すでに愛液で濡れた陰部をさする――――
「いやぁ、やんぅ」
淫らな幸村へと手を進める――――――
指で幸村のスジをなぞると、「くんふぅぅう」とエロボイスを出し、内股になる幸村
更に擦ると幸村は悲鳴を上げしゃがみこむ
と、俺は幸村を抱き起こしそのままチャックを開けモ俺のモノを入れる
抵抗する間もなく疲れてしまった幸村は驚愕の顔をするが、やがて微笑む
――――いいですよ、と声なき声で返事をした幸村
前へ、後ろへ、右へ、左へ――
俺にしがみつく幸村の指が俺の肩へ食い込む
やがて――
「い、イクぅ、イキますぅぅ!」
かわいらしい絶叫が響く
ビシャ、シャー
イきながら、黄金水を足に伝わせる幸村は徒労の顔をしつつも
――微笑んだ
「しかし、どうしたもんかなぁ」
床には幸村の散らした聖水――
「わたくしが、処理いたします」
そういうと幸村は床を……舐め始めた
「お、おい……」
「あにきの、処理もいたします♪」
そういうと、幸村は俺のモノを舐め始めた
お、うぉおおい!
「痛くはないですか?」
「いや、そうじゃ、な、くて……」
そんなに優しく舐められると……気持ちよくて――
ビチャ――
俺は幸村の顔に出してしまった……
「わ、悪い!」
それでも幸村は笑っていた
「本当にどうしよう……」
「申し訳ないです……」
「いや、お前が謝ることじゃねぇって」
と、――――――コンコン
ハッ!?
「お客様ぁ?大ジョーブですかぁ?」
ま、まずい、どうにかしないと……!!
「お客様?後のことはおまかせくださぁい?」
何か察しのいい店員のようだ
良いのか悪いのか……
「あー、大丈夫なんで、このタグ切ってください」
そう言って幸村がつけていた下着をドアの隙間から出す
「はぁい、かしこまりましぃたぁ」
店員がパタパタと走り去っていく
「あにき」
幸村が俺を呼ぶ
「ど、どうした?」
聞くと幸村が答える
「服を……着せてくださいませんか……?」
「な、どうし――――」
幸村は腰が抜けてしまっているようだった
「分かった……」
服を着せられている幸村はまるで赤子のようだった――
店員が下着を持ってくるのを待ち、買った下着を幸村につけてやる
つけている間、幸村は終始嬉しそうだった
「ありがとうございましたぁ」
店員からもらった紙袋に幸村がはじめ着ていたビショビショの下着を突っ込み買い物再開
「なんつーか、疲れたな」
「あにき、もうひとつ選んでほしいものが……」
「な、なんだよ」
しばらく幸村の後をついていくと……はぁ……これって
「オ、オムツ……か、な、なんで」
生理用品ならまだしもなぜオムツ?
「あにきをおもって、じぶんをなぐさめていると寝てしまい、布団をぬらしてしまうのです……」
『自』分を『慰』める……自慰……
幸村の放尿癖には気になったことがあったが……
そこまで重症なのか
「それと、・・・・・・あにきに、つけてもらいたくて……」
よ、幼児プレイだと!?
い、いや、何妄想してんだよ俺……
「おねがいできませんか……?」
「お、おう」
返事を返してしまう俺はどうしようもない変態だった――――
おしまい