「アホアホアホアホ〜ッ!」  
 可愛らしい怒声が放課後内の学園中に響き渡った。  
 その声の主は可愛らしい瞳にうっすらと涙を浮かべ、フランス人形のような端正な顔を怒りに染めて、  
 プルプルと小刻みに小さな体を震わせていた。  
 その声を真っ向に受け止めるのは、シスター服を着込んだ小学生みたいな少女で、自分を睨み付けてくる少女を  
 同じように睨み返す。  
 場所は隣人部の部室内で、少女たちは机を挟んで対峙していた。  
「いつも馴れ馴れしく人のあんちゃ、眷属にベタベタと引っ付きおって!たかが下等な人間風情の癖に!」  
 音が出るくらいに指を突き出したのは、羽瀬川小鳩と言い、この小説の主人公の妹である。  
 金色の髪を逆立たせ、猫のようにフーッ!と威嚇する。  
「ふん!何度でも言え!悪魔の手先め!お兄ちゃんはわたしと一緒に神の道を歩むのだ!おまえは  
 とっとと地獄へ堕ちるがいいぞ!」  
 ぞんざいに言い放ったのは高山マリアといい、この隣人部の顧問をしている。これでも歴とした教師らしい。  
 マリアは首から提げた十字架を手に取り、小鳩の眼前に突き出す。  
「フン、バカの一つ覚えだな。前にも言ったが我は真祖の吸血鬼、そのような物とっくの昔に克服したわ!  
 さぁ、我の眷属を誑かした罪は重いぞ、クックック・・・・・・」  
 小鳩はニヤリと残虐な笑みを浮かべると、マリアに飛びかかった。  
 マリアも必死に抵抗し、腕を大きく振り回す。  
「うがーっ!おまえ死ね!悪魔の手先め!この、この、このぉ!」  
 十字架を握りしめた方の腕が小鳩の額に当たり、小鳩はふにゃと泣きそうな表情になった。  
「う゛ーーーーーー!こ、この、人間の分際で我に痛手を負わすとは・・・・・・!」  
 小鳩は真っ赤に染まった額を抑えながら、ギリギリと牙をむき出しにて呟く。  
 ・・・・・・いきなり出てきて、人のあんちゃんを・・・・・・!  
 ウチからあんちゃんを奪う奴はゆるさへん!  
 小鳩は額を抑えながら、嗜虐的な笑みを浮かべ、こう呟いた。  
「・・・・・・おしおき。人のあんちゃんに手を出した雌猫におしおきせなな・・・・・・」  
「? 何だ、おまえ?打ち所が悪かったのか、おい、うひゃああ!」  
 小鳩は惚けた表情を浮かべているマリアに掴みかかり、勢いよく床に押し倒した。  
 床に体を強く打ち付けたマリアは痛みに顔をしかめ、自分の体の上に馬乗りしている小鳩を睨み付ける。  
「おまえ、何のつもりだ!悪魔の手先め!神の使徒であるわたしに手を出すとは!とうとう本性を現したな!」  
「・・・・・・るさい。うるさぁい!」  
 小鳩の怒鳴り声にマリアは思わず身をすくめる。小鳩は無表情な顔つきでそんなマリアを見下ろす。  
「ウチのあんちゃんに手を出したら、どうなるか思い知らせたる・・・・・・」  
 小鳩は嫉妬の炎を瞳に宿らせ、ニヤリと薄ら笑いを浮かべた。  
 マリアは小鳩の劇的な様子の変化に、背中をじっとりと濡らすのであった。  
 
 小鳩は組み敷いたマリアを見下ろしながら、これからどうやってお仕置きをしてやろうかと考えていた。  
 この生意気な泥棒猫に相応しいお仕置き……、そうだ、あれがいい。あれにしよう。  
 小鳩は自分の考えたお仕置きの内容に、軽く身震いしながら、これまでにないほどの興奮が小鳩の心身を包み込む。  
「……前に、我の眷属となら交わってもいい、とおまえは申したな?」  
「そ、それがどうしたのだ!わたしはお兄ちゃんが好きだからな!で、でもセックスは怖いからしないことに決めたのだ!」  
「フン……。下等な人間の言葉など信用できぬわ。どうせ、すぐにまた我が眷属に媚を売るに決まっておる。  
 だから、その様な事ができぬようにしてやる……」  
 小鳩は暴れるマリアを押さえつけ、マリアの修道服を剥ぎ取った。  
 マリアの染み一つない白く光る裸体が、小鳩の目に飛び込んでくる。  
 小鳩は憎々しげに舌打ちをし、マリアの上半身を詳しく見ようと、両の目を大きく見開いた。  
 すると、次に小鳩の目に飛び込んできたのは、マリアのあまりも平原な胸であった。  
 雪のように白い胸にポツンと苺を落としたように赤い乳首が、緊張と不安でフルフルと震えていた。  
「フフフ。怖いのか?普段あれほど偉そうな口をたたいているのに。所詮は年場もいかない子供。我の敵ではないな……。クックック……」  
 小鳩は意地悪く笑い、マリアの固く張り詰めた乳首に指を這わす。  
「んっ!や、止めるのだ!こ、こら!」  
 気丈に怒鳴りつけてくるマリアに、小鳩は五月蠅そうに綺麗に整えられた眉を寄せ、  
 マリアの乳首を強く掴んだ。  
 するとマリアは声にならない呻き声を上げ、細い肢体を限界まで反らす。  
「は、はぁ……。な、何をしたのだ。わたしの体に一体何を……」  
「クックック。乳首をつねっただけで、もうイッたのか?子供の癖に淫乱だな」  
「な、何を!言わせておけば〜!フ、フン!悪魔のおまえに屈するわたしではない!  
 おまえなんかに触られたくらいでイクもんか!」  
 マリアは絶頂に震える体を必死に奮い立たせ、小鳩の顔を睨み上げる。  
 そんなマリアの様子に小鳩は苛立ったのか、  
「むぅ〜!こいつ、ほんま生意気!」  
 可愛い顔をプゥ〜と膨らませ、マリアのシスター服を全部剥ぎ取った。     
 
 下着姿になったマリアは慌てて小鳩の下から這い出そうと、ジタバタと激しく暴れる。  
 同じ体格差なので小鳩は少し慌てた。本気で抵抗されたら、この優位な体制も崩れ落ち、自分が劣勢な状態に陥る危険性もあった。  
「ぬぅ!暴れるのは止め、止めろって言うてるやろッ!!」  
「うわぁ!」  
 怒鳴りつけられたマリアはビクッと体を竦ませ、怯えた目で小鳩を見つめる。  
「下等な分際で、高貴な真祖の吸血鬼である我に逆らうとは……」  
 小鳩はマリアの下着の上から優しく撫でると、マリアは切なげに体を震わせた。  
 何度もクロッチの部分をさすっていると、クチュクチュとした湿った水音が聞こえてきた。  
「フフフ……。感じているのか?おまえの嫌う我に触られて、下着を濡らすほど感じておるのか?」  
「こ、これは……、そう!あ、汗だ!汗なのだ!」  
「ふぅ〜ん、汗、か」  
 小鳩は指に絡め付いたマリアの秘所から溢れ出てきた愛液を、マリアの眼前に突き出した。  
「汗ってこんなにベタベタしとったけ?」  
「//////!き、気のせいだ!神の使徒であるわたしには何の事やらさっぱり……」  
 マリアは気まずそうに目を逸らしながら、恥ずかしそうに呟いた。  
「……そう。なら、体に聞くしかないな〜」  
 小鳩はそう言うと、マリアの胸に手を合わせ強く揉み出し、空いた方の手で秘所を激しく愛撫した。  
 マリアはその度に幼い肢体を快感に震わせ、甘い声で喘ぎ続ける。  
 小鳩はニヤリと淫猥に笑うと、同時に胸と秘所を強く愛撫した。  
 すると、マリアは涎を口元から垂れ流しながら、激しく喘いだ。  
「は、は、はぁう!ふわぁ、あっ、あっ、あぁ、あ……」  
 絶頂の後の心地よい余韻にマリアは身をゆだね、ぐったりと床に横たわる。  
 小鳩はマリアの愛液まみれの手を舐め、  
「クックック……。これで我の眷属に手を出そうなどと言う、馬鹿げた行いをしなくなるだろう。  
 我にイカされたことを光栄に思うがいい……」  
 小鳩はそれだけを言い残すと、何事もなかったように隣人部の部室を後にした。  
 マリアは薄れゆく意識の中で、扉が閉まる音を微かに聞いた。  
 
 次の日。  
 小鳩がうきうき気分で放課後に隣人部の部室に訪れると、  
「お兄ちゃーん。今日の弁当もめっちゃうまかったぞ!」  
 兄に抱きつくマリアが小鳩の視界に飛び込んできた。小鳩は一瞬にして怒りが体中を駆けめぐり、  
 マリアに猛然と食ってかかり、その勢いのまま兄の腰に抱きつくマリアを引きはがした。  
「貴様!また懲りずに我の眷属に馴れ馴れしくしおって!」  
「ふ〜んだ!言っただろう!悪魔に屈するわたしではないと!ちなみになんべんしても同じだからな!  
 おまえなんか今度こそけちょんけちょんだ!」  
 お互いに歯をむき出して威嚇し始める。その内に取っ組み合いの喧嘩に発展し、  
 いつもみたいに激しく部室内を転がり回る。  
「ムガ〜!おまえ、わたしとお兄ちゃんの仲を邪魔するな!」  
「おまえなんかにウチのあんちゃんは渡さへん!おまえこそどっか行け〜!」  
「何を〜!」  
「ヴ〜〜!」  
 これかも小鳩とマリアの戦いは続くだろう。  
 大好きなあんちゃんを守るため、大好きなお兄ちゃんを手に入れるために。  
    
 

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