毎晩真山を想って、そして眠る。  
あの手に触れたい。  
瞳に映して欲しい。  
抱きしめて欲しい。  
でもそのどれもがただの望みでしかなくて、  
現実世界でその手に触れられることはなくて、  
また、頭の中で真山を動かす。  
 
『綺麗な肌だな。触ってもいい?』  
「うん。触って…。」  
『柔らかそうな唇にキスしていい?』  
「いっぱいして…。」  
『もっといろんな山田を知りたい。』  
「もっともっと知って。もっともっと私を見ていっぱい触って。」  
この時間、私の右手は真山になる。  
真山は私の首筋をなぞり、乳房を優しくなでる。  
そしてそこにある突起をきつく摘まんで、私の反応を楽しそうに眺める。  
「んっ…」  
思わず出た声を聞くと、真山の手は下腹部にのびた。  
『ここが一番気持ちイイんだろ?』  
そう言うと私の突起を人差し指でピンと弾いた。  
「んあっ…」  
感じすぎて声が出てしまう私を他所に、真山はソコをいじり続ける。  
『気持ちイイ?イクまで触っててやるから、もっと声出していいぞ?』  
「ん…あぁ〜っ!」  
そういって尚私を触り続ける真山の指にガマンできなくなり、私は声を出しながらイッテしまう。  
 
それだけで私は少しの幸福感と、そして少しの罪悪感、少しの虚無感を感じながら、  
イッて疲れた身体をベッドに沈めて眠りに堕ちる。  
「おやすみ、真山」  
願わくば、夢の中でも貴方に会えるコトを・・・。  
 

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