「・・・・怖い?」  
 
コクリと素直に頷く君があんまり可愛くて。  
部屋の灯りが無くたって、開け放たれた窓からはライトアップされた観覧車の光が差し込み  
頼りなげな仔猫のようなその瞳を、まろやかな肩を、長い髪をぼんやりと浮かび上がらせている。  
 
「だったら、目を閉じてなよ・・・・」  
 
言われるがまま瞳を閉じる君  
あーあ、こんなイケナイ男の前で無防備な姿を晒しちゃってさ。  
誘われるがまま髪の一房を掬い口付けるとビクリと肩が揺れる  
 
「・・・嫌だって言っても止めないからね」  
 
「・・・野宮さん・・・」  
 
生まれたまんまの君をベットに縫い付けて  
その白さと柔らかさに何故か少しだけ罪悪感を憶えながらも気が付くと無我夢中になっていた。  
 
「・・・の・・・野宮さんっ・・・ちょっと待って」  
 
「待たない」  
 
Sexなんて只の道楽。もしくはストレス発散  
前戯なんか無くてもいいならそれに越したことはない・・・なんて今までは思っていた訳で。  
なのにどうしたことだろうしつこいくらいに君を味わってしまいたい。  
 
「野宮さん・・・・」  
 
「・・・・本当、待った甲斐があったな」  
 
やっと君は俺のもの_________  
 

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