「失礼致します」  
ノックと共にギランの部屋に1人の老人が入ってくる。  
ギランの腹心であり、今やこの国の王となったロイだ。  
「準備が出来たか」  
ギランは退屈を紛らわすためにロイにある指示を出していた。  
「はい。ほれ、早く入ってこんか」  
ロイの手には2本の紐が握られていた。  
その紐の先は部屋の外に伸びている。  
ロイがそれを引くと廊下から短い悲鳴が聞こえ、その後ふらふらとした足取りで2人の女が部屋に入ってきた。  
1人はこの国の王妃であったライラだ。  
豊満な肉体を見せびらかすように全裸で現れたライラの瞳は、まるで夢遊病者のように蕩けている。  
そこには国民の前に立っていた頃の気品ある王妃の面影は全くと言っていいほど残ってはいなかった。  
女の喜びを骨の髄まで教え込まれた哀れな、そしてある意味ではこれ以上ないほど幸福な牝の表情だ。  
 
もう1人はこの国の第1王姫であったフェリアだ。  
母に比べれば肉付きは劣るが、溢れる若さのせいでその肌はまるで光すら弾くかのように張りがある。  
全裸であることは血の繋がっていない母と同様ではあるが、こちらの表情には明らかな怯えがあった。  
数日前までは性的なことになど全く縁のない生活を送っていたのだ。  
すでに幾度かの陵辱を受けたとはいえ、まだまだ慣れることができていないのも当然だった。  
フェリアの両手は部屋に入ってからずっと所在なげに宙をさまよっている。  
特に拘束されているわけでもなく、羞恥心の強いフェリアとしては今すぐにでも大事な部分を隠したいのだろう。  
だがそれは物理的にではなく精神的に封じられている。  
ロイの持つ紐の先端は2人の股間、秘唇の上端にあるしこり立った粒の根元に結び付けられていた。  
大方立ち止まったり、局部を隠したりするたびに強く紐を引かれてきたのだろう。  
その状態で普段閉じ込めている部屋から連れて来られたらしく、すでに2人の内股はぐっしょりと濡れ光っていた。  
「お前は見ていかんのか」  
ロイがギランに紐を渡してそのまま部屋から出て行こうとする。  
ギランにはそれが少し意外だった。  
ロイの姫に対する執着はかなりのものだ。  
それ故、この2人はギランが王の地位とともにロイに与えたものだった。  
ただし時折余興として提供させることは了承させているし、むしろロイ自ら2人を差し出す事も多い。  
だがそういう場合もロイは横で見ていることが常だった。  
「できることならばそうしたいものですが、明日のために少々準備をしておかなければならないことがありますので」  
「そうか、すまんな」  
「いえ。それではごゆっくりお楽しみください」  
ロイはそう言って恭しく一礼すると今度こそ部屋を出て行った。  
 
「あの、いったい何を」  
フェリアが震える声で尋ねてくる。  
「今日はあれを使って楽しませてやろう」  
ギランは部屋の隅にあるものを指した。  
そこにあるのはかなりの大きさの直方体の物体だ。  
今は布がかけられてあるためその中は見えない。  
「あぁ……」  
そちらを見てライラが期待するような吐息をこぼした。  
「どうやら母親の方は察しがついたらしいな」  
ギランはその近くまで行くと一気に布を剥ぎ取る。  
「ひっ……」  
中身を見たフェリアが息を飲んだ。  
布の下から現れたのは水槽だった。  
人間2人なら充分入れるほどのサイズのそれに入っているのは水だけではなかった。  
数え切れないほどのウナギ状の生き物が悠々と水槽内を泳ぎまわっているのだ。  
それはギラン達闇魔導師が使う蟲の1つ『ボディ・パイル』と呼ばれるものだった。  
この蟲は狭い穴を見つけると潜り込む性質を持っており、もしこの水槽の中に女が入ればどうなるか、王妃の方は昨日文字通り体で知ったのだ。  
「昨日より……いっぱい……」  
ライラが水槽に歩み寄り、愛おしそうに表面を撫で回す。  
ライラの言葉通り、水槽の中の蟲の数は昨日よりかなり増やしてあった。  
「お、お義母様、何を……」  
そんな母親の様子に娘の方は信じられないものを見たという視線を送っている。  
だが当の母親の方はそんな娘の様子など目に入っていないようだ。  
 
「は、早く、入らせて下さい。お願いします。私、ここに来るまでに一度もイッてないんです。もう我慢できません。今すぐこの蟲達に貫いてもらわないと狂ってしまいます……」  
開発されつくしているライラにはクリトリスに紐を結ばれての連行も物足りないものだったらしい。  
いや、逆にその物足りなさが焦らし責めになって、娘とは正反対の責め苦となっていたようだ。  
「そうだな。経験者として楽しみ方を見せてやるがいい」  
「は、はいっ。ありがとうございます」  
ライラの顔が喜色に満たされる。  
ギランの合図と共に天井から伸びた触手が彼女の首に巻きつき、その体を宙へと持ち上げた。  
「あぐっ……いぃ……」  
突然呼吸を阻害されてライラが呻き声を上げる。  
だがライラはそれすらも快楽としてとらえられるほどにマゾとしての素質を開花させられていた。  
持ち上げられたライラの体が水槽の縁を越え、水槽の上に宙吊りになる。  
「お、お義母様っ!」  
母親の窮地にフェリアが駆け寄ってくる。  
だが既に水槽の壁によって隔てられた母親には手が届くはずもない。  
「お義母様っ!」  
フェリアに出来ることと言えば水槽の壁を叩くことぐらいだった。  
「良かったなライラ。フェリアのおかげで眠っていた蟲達もちゃんと起きてくれたようだ。親孝行な娘を持って幸せだろう」  
ギランの言葉にフェリアがはっとして水槽の壁から離れる。  
そしてギランの言葉通り、さっきまで何割かいた底で動かずにいる蟲がいなくなっていることに愕然とした。  
「わ、私、そんなつもりじゃ……」  
実際にはフェリアが起こさずとも、ライラの体が水中に入ったところでその蟲達も起きてきたはずだ。  
だが今のフェリアはそんなことも気付かない。  
自分が母親を苦しめる手伝いをしてしまったと思い込み、絶望している横顔がギランの嗜虐心をそそった。  
 
「さてフェリアのおかげで準備も整ったことだ。そろそろ入れてやれ」  
「や、やめて、やめさせてください」  
ゆっくりと下がり始めたライラの体を見て、フェリアが懇願してくる。  
もちろんギランにその願いを聞いてやるつもりなどなかった。  
「ああああああぁぁぁぁぁっ!」  
部屋中にライラの叫び声が響き渡った。  
だがそこに苦痛の色はない。  
あるのは待ち望んできたものがやっと訪れた充足感だけだ。  
ライラはちょうど首に巻きつく触手が浮き輪になっているかのように、水面から頭だけを出している状態で固定された。  
ライラの体はあっという間に夥しい数の蟲にまとわりつかれている。  
穴に潜る習性のあるこの蟲はさっそくライラの体にある穴という穴に侵入を開始した。  
膣や尻穴には一度に何匹もの蟲が頭をねじ込み、尿道にすら小振りの蟲ではあるが潜っていく。  
そしてなにより壮観なのはその胸だ。  
ロイの肉体改造によって、水中で暴れまわるその巨大な乳房の先端からも数匹の蟲が潜り込んでいた。  
1匹1匹はそこまで大きいわけでもない。  
だがそれ故同時に何匹もが1つの穴に潜り込み、中で絡み合い押し退け合うことで刺激が常に変化して慣れるということがない。  
「あはぁ、これ、これこれぇ……これを待ってたのぉ。い、イクぅ、イッちゃうぅぅ!」  
浮力のおかげで首も緩まって呼吸も出来るようになったらしく、ライラは思う存分喘ぎ声を上げていた。  
「いや、いやぁ……」  
あまりに壮絶なそのライラの姿に、ギランは一瞬ではあるが意識を奪われていた。  
だが横から聞こえた弱々しい声に視線を向けると、フェリアがうずくまっていることに気付く。  
両手で耳を押さえ固く目を閉じるその姿は、世界全てを拒絶しているようだ。  
「せっかく母親が体を張って手本を見せてくれているんだ。自分の番が来たときのためにしっかり見ておくがいい」  
「ひぅっ」  
ギランが手に持っていた紐を強く引いてやると、うずくまっていたフェリアの体がびくんと跳ね上がった。  
 
「あ……あぁ……こんな」  
その瞬間思わず目を開いてしまったフェリアは、水中で悶える母親の姿を見てしまった。  
そしてそのまま見入られたように視線を外すことが出来なくなる。  
「ぎぃぃ、そんな、いっぱい……もう入らないのにぃ」  
ライラの声に苦痛の色が混じる。  
見れば最初に一歩出遅れたせいでライラの中に入れなかった蟲達が強攻策に出ているところだった。  
ライラの全ての穴は第1陣ですでに限界まで拡張されている。  
にもかかわらず、あぶれた蟲達は何とか潜り込もうとわずかな隙間に無理やり頭を押し付けているのだ。  
「あのままだと本当に裂けるかもしれんな」  
「そんな、止めさせて下さい。お願いします、ギラン様。母が、母が死んでしまいます」  
ギランの呟きを聞いたフェリアが縋りついてくる。  
「母を助けたいのか?」  
「は、はい。私なら何でもします。ですから……」  
「ならばお前自身が助けてやればいい」  
「私が、ですか……」  
そんなことを言われてもどうすればいいのかわからない、そんな顔をしてギランの顔を見上げるフェリア。  
「簡単なことだ。お前も水槽に入れば蟲達の何割かはお前に向かってくる。それでライラも腹を裂かれずに済むだろう」  
ギランの説明にフェリアの顔から血の気が引いていく。  
その瞳に一瞬だけ迷いがよぎり、しかし次の瞬間にはそれは拭い去られていた。  
「わ、わかりました」  
震えながらも頷くフェリアに、ギランは内心感嘆していた。  
水槽に入ればどんな責めを受けるか目の前で見ていながら、それでも一瞬で覚悟を決めるフェリアの強さ。  
それはある意味でユリアに通ずる部分があると言ってもいい。  
(どうせ落とすのならば、こうでなくては面白くない)  
 
「あの、早くしてください」  
一瞬感慨に耽っていたギランをフェリアが急かす。  
水槽内から響くライラの声はかなり切羽詰ったものになっていた。  
もちろん死ぬ直前の苦痛すらライラにとっては快楽と紙一重、いや同一のものと言っても過言ではないのだろうが  
本当に体が裂けてしまえばそれどころではない。  
「あの……」  
再度フェリアがギランを急かす。  
水槽の壁はかなり高く、フェリアが自分の力だけ越えるのは不可能だ。  
それ故、中に入るためにはライラの時のようにギランの力を借りるしかない。  
「物を頼むときにはそれ相応言い方というものがあるだろう?」  
「わ、私を水槽に入れてください。お願いします、ギラン様」  
(間髪入れずに言われてしまうと面白みに欠けるものだな)  
「水槽の中で何がしたいのかな、姫様は?」  
「母を助けたいのです。だから、お願いします」  
「違うな。こういう時の手本もさっき母親が見せてくれただろう。思い出してみるがいい」  
ギランの言葉通り、先ほどの母親の言葉を思い出したのかフェリアの顔が羞恥に歪む。  
さすがに今度はしばらくの沈黙があった。  
「わ、私も……あの蟲達に……つ、貫いてほしいのです。だ、だから……」  
「駄目だな」  
「そんな!」  
今度こそ願いが聞き入れられると思っていたのだろう。  
フェリアの顔と声音に驚きと非難の色が浮かぶ。  
 
「前の人間と同じでは芸がないだろう。どこを貫いてほしいのか具体的に言ってみろ」  
「そ、そんなこと……」  
姫として大切に育てられたフェリアにとっては、口に乗せるだけで抵抗があるのだろう。  
俯いて唇を噛みしめて逡巡する。  
それでも母の声に後押しされるように、フェリアは何度も詰まりながらではあるが卑猥な単語を並べ始めた。  
「……お、お尻の、穴と……おしっこの穴……そ、それと……」  
「どうした? その2つしかないのか?」  
「あ……あ、赤ちゃんを産むための穴を……」  
「聞く限りでは本来蟲を入れるための穴は1つもないようだが?」  
「そ、それでも、私は欲しいの、です。ですから、どうか私を水槽に……い、入れてください」  
「まあいいだろう。お前ではライラのように胸で受け入れることはできんだろうしな」  
「かはっ……」  
ギランの合図で天井から2本目の触手が伸び、フェリアの首に巻きついた。  
羞恥のあまり俯いていたフェリアは完全に不意打ちを食らった形になる。  
そのまま一気に持ち上げられ、次の瞬間には水中に放り込まれていた。  
 
ライラから少し離れたところで起きた水音に新たな獲物の存在を感じ取った蟲達が今度こそ遅れまいと群がっていく。  
「ああぁっ、入って、入ってきます。いた、いたい!」  
処女でこそないものの、まだ数えるほどしか異物の侵入を経験していない膣や尻穴が悲鳴を上げる。  
まして初めての挿入となる尿道からの痛みは壮絶だったらしい。  
ライラ同様頭だけ水面から出し、水中では手足をメチャクチャに振り回す。  
「やぁ、無理、私のそこ、はぁ……入れ、ないぃ」  
股間同様胸にも何匹もの蟲が集まっていく。  
ライラのように乳首に潜り込もうとするのだが、フェリアの胸ではそんなことが出来るはずがなかった。  
結果、胸に集まった蟲は一向に開かないそこに怒りをぶつけるように頭をグリグリと押し付けていく。  
フェリアのそこは水に入る前からクリトリス責めによって勃起していた。  
そんな敏感な部分をに対して容赦なく体当たりを敢行する蟲達を防ごうと、フェリアはやっきになって両手を動かした。  
だが水中で自在に動きまわる蟲を掴むことは至難の技であり、仮に掴むことに成功してもその隙に別の蟲が突撃してくる。  
2本の腕で防ぐにはあまりにも数が多すぎた。  
しかもその間も股間にある3つの穴の中ではすでに侵入を果たした蟲達が暴れまわっているのだ。  
 
初めての責めに狂乱するフェリアに対し、ライラは何が起こったのかよくわかっていないようだった。  
「な、なんでぇ……もっと、もっとしてほしいのにぃ」  
数が減ったせいで多少弱まった責めに不満の声を上げる。  
自分の命が辛うじて助かったことなど全くわかっていないようだった。  
わずかに生まれた余裕で周囲を見回し、自分と同様に水面から頭を出しているフェリアを発見する。  
「フェ、フェリア……」  
最初は呆然としていたその表情が、水の中で蟲達に纏わりつかれたフェリアの体を見て徐々に変化していく。  
それは娘が悲惨な目にあっていること嘆く母親の顔へではなかった。  
「お、お義母、様……?」  
フェリアの方もライラが自分のことを見ていることに気付いた。  
そしてその表情に蟲に対してのものではない新たな怯えを走らせる。  
ライラの顔にあるもの、それは子どもがお気に入りの玩具を奪った相手に向けるような憎悪の表情だった。  
「私の、私のものなのに……母のものを奪ってそんな声を上げて、は、恥を知りなさい」  
それは身を呈して母の命を救った娘への言葉としてはあまりにも酷すぎる言葉だった。  
ライラは単体ではマゾとしての性質が前面に出てくるが、一緒に犯される誰か、例えばフェリアやラグがいるとサディスティックな顔を覗かせるのだ。  
「ち、違います、お義母様。わた、んああ、だ、だめぇ、そんな激、しくされたらぁ」  
誤解している母に必死に説明しようとするものの、その言葉は途中で喘ぎ声へと変わってしまう。  
それを見たライラはさらに激昂する。  
「何が違うというのです。なんてあさましい」  
「ちが、ちがう、のに……ああ、お腹の中、かきまわさないでぇ。もうだめなのぉ!」  
「イクのですか?母から奪ったもので。1国の姫ともあろう者がこのようなおぞましい蟲達にイカされるのですか?」  
「やぁ、言わないで……そんなこと、ああ、でもぉ我慢できないんです」  
フェリアは両手両足を突っ張っるようにして痙攣し、その直後股間の周辺がわずかに白く濁った。  
 
「もう……やめてぇ。これいじょうはこわれひゃうのぉ」  
少しの間脱力していたフェリアがまたもがき始める。  
射精というゴールがないせいで、この蟲の責めには終わりがないのだ。  
ライラはそれを憎憎しげに睨みつけている。  
その横顔を見ている内に、ギランはあるアイデアを思いついた。  
ライラの首に巻きついた触手に念を送り、こちらに向けてライラを移動させる。  
「な、何をするのですか!?」  
突然のことに驚くライラ。  
しかしその声音には新たな責めを期待する響きが含まれていた。  
そんなライラに水槽の壁越しにある事を教えてやる。  
「ほ、本当ですか?」  
それまでの鬼のような形相が嘘のようにライラの顔に喜びの色が広がっていく。  
「お、かあ……さま?」  
ギランが何を言ったのか、少し離れた場所にいるフェリアには聞こえなかったのだろう。  
母の突然の変化に安堵と不安の混ざり合った表情をこちらに向けている。  
「フェリア、悪い子にはお仕置きをせねばなりません」  
嗜虐的な喜びをその裏に隠しながら、表面だけ見れば母親らしい厳然とした口調で告げるライラ。  
フェリアの表情から安堵の色が消え、純粋な不安に満たされる。  
「な、なにをなさるのですか?」  
「安心なさい。あなただけに辛い思いをさせません。母も一緒に罰を受けてあげます」  
何をするのかは説明せず、ライラは水面から右手を上げる。  
蟲達ですらこれから起こることに怯えるように一時動きを止めた。  
 
部屋の中に2人分の悲鳴が木霊し、水槽の中で両者の体が痙攣した。  
「な、なに……を……」  
あまりのことに体験したフェリアですら何が起きたのかわからなかったらしい。  
ロイが集めてきたこの蟲には体内で電気を起こす能力があった。  
ギランは蟲達にその力を使わせるための指示の仕方をライラに教えたのだ。  
もちろん数が減ったとはいえライラの中にも蟲達はまだ大量に潜り込んでいる。  
当然蟲達に指示を出した場合、水槽内の全ての蟲がそれに従って放電するためライラとて無事では済まない。  
だがライラはすでに昨日の内にこれを経験しており、最初こそ苦しんだもののすぐに快楽として受け入れていた。  
自分の快楽とフェリアへのお仕置き。  
正に一石二鳥のこの行為をライラが躊躇うはずもなかった。  
「あぁ……」  
しばらく余韻に浸っていたライラが再び水面から右手を上げる。  
フェリアの顔が恐怖に歪む。  
何が起きたのかはわからなくても、ライラのその行為が引金になっていることくらいはわかっているからだ。  
「お義母様、お止めくだ……がっ!」  
再度の電撃。  
しかも今度は間を置かずに繰り返し指示が放たれる。  
フェリアはその激感になすすべもなく翻弄された。  
喜びに満ちた歓声と、苦痛に満ちた悲鳴。  
タイミングは全く同じでも、その中身は正反対の叫びが部屋中を満たしていく。  
 
回数が2桁を越えた頃、ようやくライラが絶頂を迎えその右手が力なく水中に落ちる。  
その気になれば人間の命を奪うくらいの放電も可能ではあるが、パワーを上げるための方法までは教えていないためそれは全て最弱での電撃だった。  
それでもこれだけの回数となると馬鹿には出来ない。  
「は……あ、だめ、抜けないで。今抜かれたら……」  
息も絶え絶えの状態になっていたフェリアが何かに気付いて慌て始める。  
見ればフェリアの股間、尿道に潜り込んでいた蟲が這い出ようとしていた。  
「排泄の穴から出ていくのを引き止めようとは。あなたはどこまで」  
めざとく見つけたライラが地の底から響くような声音で言う。  
「ち、ちが、ふわぁ……」  
蟲が尿道から完全に抜け出た瞬間軽く達したのかフェリアが身を震わせる。  
「どうやらまだお仕置きが足りないようですね」  
「やめ、今されたら」  
「黙りなさい!」  
無慈悲にもライラの右手が上がる。  
「あ、ああ……」  
再び痙攣の直後、フェリアの股間の周辺に淡い黄色が広がっていく。  
「い、いやぁ……こんなの……」  
すでに下半身は麻痺してしまっているのか、そのお漏らしはしばらくの間止まることはなかった。  
「この歳になって粗相をするなんて」  
お仕置きを与えるための新たな口実を見つけたライラが嬉々として叫ぶ。  
サドとマゾ、ある意味で相性抜群の母娘の戯れはまだしばらく終わる気配はなかった。  
 

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