「いやあぁぁーーーっ!!」  
ククリが放ったパンチは正確にオヤジの鼻を捉らえた。  
【アドバーグは鼻の骨に8のダメージ】  
 
「ググリぢゃんには悪いでずが、ごのばばではキダキダ踊りが滅びでしばいばす!」  
オヤジは鼻を押さえながら必死に説明する。  
「あんなクソ踊り、滅びちゃえばいいのよ!」  
【アドバーグは心に200のダメージ】  
 
 
数十分後…  
「ハァ…ハァ…どうしても…いけませんか?」  
殴られ蹴られ暴れられ…オヤジは瀕死だった。  
「絶対絶対ぜぇーったいイヤ!!」  
ククリは死に物狂いで首を縦に振ったあと、半泣きでそう言った。オヤジは少し考えたあと口を開いた。  
「仕方ありませんな…ククリさんにもキタキタ踊りの素晴らしさをわかってもらうため、今ここで踊りましょう!」  
オヤジはククリの足を割り開き、両足の間に入り込んだ状態なのだ。  
 
とりあえずここまでの流れを説明しよう。つまりこうだ。  
オヤジ『キタキタ踊りの後継者を産んでくだされ!』  
以上、説明終わり。  
 
ククリは必死に考えていた。無論、オヤジを殴る手は休めずに。  
オヤジの子供を産む…きっと産まれたときからスネ毛とヒゲは標準装備なんだろう。オムツの代わりにこしみのか…。  
自分の足の間からキタキタ踊りを見せられる…恐怖だ!拷問だ!!生き地獄だ!!!  
(この間、1秒弱)  
「…どっちもイヤぁぁぁーーー!!」  
 
どこからともなく聞こえてきたあの音楽…不気味で気色の悪いあの旋律…ククリの身体には戦慄が走り、恐怖のあまり「キタキタだけは…」と言い残し気絶してしまった。  
 
「ん……っ?」  
ククリは『違和感』を感じ、目を覚ました。  
「起きてしまいましたか…ククリちゃんが起きないうちに任務を遂行しようと思っていたのですが…」  
自分の身体を見る。まぁその…あれだ、すっぽんぽんだ。  
足の間には、相変わらず気っ色悪いオヤジ。少し距離が近づいたような気がする。…ん?まさかと思ったククリは自分のおまたを見てみる。  
…  
……  
………  
――――――!!(声にならない叫び)  
 
入ってた。気っ色悪いハゲオヤジのが入ってた。  
 
「…このハゲオヤジ!ヘンタイ!!死んじゃえぇ!!!」  
オヤジの目の前にグルグル『トーラ』が描かれていく。もう少しで完成というときに、またあの不気味な曲が聞こえて来た。  
 
ピ〜ヒャララ〜…  
 
その曲と連動してオヤジの腰がゆっくりと動き出す。  
「…ひゃっ…」  
素っ頓狂な声をあげてしまったククリ。  
 
ヒ〜ラリヒラヒラヒャララ〜…  
 
曲が少しずつヒートアップしていく。オヤジの腰の動きもヒートアップしていく。  
 
ヒートアップしていく曲と腰。  
「ひいいぃぃぃぃぃーー!!」  
ククリが声をあげる。快感と恐怖と嫌悪感が混ざった…いや、大半が恐怖と嫌悪感の感情。しかし快感が次第に大きくなっていき、少しずつククリの声も甘くなっていく。オヤジのこしみのを握り締め、快楽に流されぬよう耐えるククリ。  
「あっ…オヤ、ジさんっ…抜いて…!…お願い…っ!」  
オヤジの腰がノコギリ山でククリに魔法陣を教えたときより美しく、たくましく…コーダイ城下町のパレードの時より激しく、誇らしげに動く。  
「キタキタキタキタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!もうすぐ後継者の誕生ですぞぉ!!」  
このSSを書いてる僕が気持ち悪くなるほどのオヤジの気色悪さだ。ククリは死ぬほど怯えながらも、快楽に屈しかけていた。  
「…いやっ…!…ゆぅ、しゃ…様っ……」  
 
ククリのお腹に悪魔の子が宿ろうかとしたそのとき!光の棒が彼方からやってきて、オヤジの顔面にブチ当たった。衝撃に耐えられず吹っ飛ぶオヤジ、とは言ってもいつも半裸だ。そんなに珍しいモノではないのだが。共通して言えるのは『気持ち悪い』ってことだ。  
「…これって…」  
ククリを救った光の棒は、紛れもなくキラキラだった。  
「…ゆ…勇者様!!」  
恐怖から解放されたククリの目線の先には意中の人であるニケがいた。しかしニケの顔は、まさに般若だ。どこからか鼓の音も聞こえてくる。  
ニケはククリに「ちょっと待ってて」と言い残し、吹っ飛んだオヤジのもとに向かった。  
 
ニケはオヤジのオヤジJr.を見下ろし、足を思い切り振りあげ…踏み潰した。  
 
(言葉に表せないことになっておりますので、勝手ながら省略させていただきます。御了承ください。)  
 
手だけでなく足や服、体じゅうに返り血を浴びたニケは、それを気にもせず、ククリを抱きしめた。  
「ククリ…大丈夫?」  
「恐かった…恐かった!すっごく気持ち悪かったよぉ!!」  
ニケの胸の中で大泣きするククリ。  
「なぁ…ククリ…?」  
ニケは胸の中にいるククリに優しく話し掛ける。  
「…オヤジにされたこと…全部忘れるぐらい気持ちいいこと…しない?」  
「ゆ…勇者様…んっ…。」  
優しく口づけるニケ。頬を赤らめるククリ。  
ニケは「全部忘れさせてやるからな?」とククリの耳元で囁き、二人重なって横になり、沢山愛し合った。  
その横で悪魔が逃げたのにも気付かずに…  
「…私は諦めませんぞ…キタキタ踊りをこの世に残すために…!」  
そう言い、悪魔が向かった先はノコギリ山…そこには…次の犠牲者はミグ…。  
 
終われ  
 

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