〜☆〜☆〜  
 
ギリを倒した一行は目的の無い旅をしていた。  
というよりも旅をすることそのものが目的なのかもしれない。  
「……眠れねぇなぁ」  
金色の髪をかきむしって少年は身体を起こした。  
【寝る前にコーヒーなんか飲むからだ。】  
「月光浴でもしようかな。」  
ふんどしテントから出て吸う夜の空気はとてもおいしい。  
 
ふいに少年は月明かりの下で立ち尽くす一人の少女を見た。  
(ジュジュ……何やってるんだ?  
まだふんどしに慣れないのか?)  
【ふんどしに慣れてはいけない】  
 
「‥‥‥ニケくん」  
こちらから声をかける前にその少女は振り向いて少年の名前を呼んだ。  
「ニケくんはくーちゃんのコト好きなのよね?‥‥」  
 
‥いきなりだ。【勇者は混乱している】  
「いやっ、‥そのっ、‥‥うん。まぁ。」  
「じゃあ夜あたし達が一緒のテントに寝てるのは迷惑?」  
「?」  
少年は少女が何を言いたいのか理解できなかった。  
「‥‥だから、‥あたし達がいると、  
‥‥‥そーゆーことできないでしょ?両思いなのに。」  
ジュジュは珍しく表情を赤らめたが  
弱い月明かり程度では表情の変化を少年に伝えることはできなかった。  
 
少年はやっと状況を飲み込んだ。  
「あのっ‥でもっ‥‥‥‥」  
【勇者はまた混乱している】  
「それはさぁ、ジュジュ達が邪魔とかじゃなくって、  
ま‥‥まだ年齢的に早いじゃん!だからだよ」  
「あのレイドって人に先をこされるわよ。  
くーちゃんは別にレイドを嫌いなわけじゃないんだから。」  
「それは困る!」  
【勇者は立ち直った】  
「でも‥やり方とか‥どうすればいいか全然わからないよ。」  
少年がそう言い終わるか言い終わらない時に  
少女は一歩寄って少年の手を握った。  
 
「じゃあ‥‥あたしで試して。  
シュミレーションよ。」  
ツッコミタイプのその少年は(シミュレーションだ!)と言いたかったが、  
とても口にはできなかった。彼女の真意に気付いてしまったからだ。  
(先を越されたくないって思ってるのは  
オレだけじゃなかったんだ‥‥‥)  
【勇者は複雑な心境だ】  
 
〜☆〜☆〜  
 
(そろそろ代名詞を終わらせます)  
ニケとジュジュはテントからそう離れていない背丈の高い花畑の中へと入っていった。  
二人とも無言だった。  
これからすることを考えていたら  
お互いにどう話しかけていいかわからなくなってしまった。  
 
‥‥そしてようやくニケは口を開いた。  
「‥じゃあ、ジュジュ‥この辺で。ここなら誰も来ないよ。」  
「待って。何かくるわ‥魔物かしら‥‥」  
 
ジュジュは何かを取り出した。  
 
魔除けのコインだ。  
「ニケくん、‥‥一枚しか持ってないんだけど、これ使って。」  
「でもジュジュはどうするんだよ!」  
「‥‥あたしは‥‥ニケくんさえ助かればどうなっても‥‥」  
「ジュジュ一人に危険な思いをさせられるかよ!」  
魔物の気配が無ければギップルが出てくる勢いだ。  
 
そしでジュジュは少し考えて、いっきにニケの口にコインを押し込んで  
自分もまたそのコインをくわえた。  
つまり一枚のコインを二人で加えたのだ。  
【掟破りだった】  
‥‥唇が触れ合った。  
 
ジュジュが飛び付いて口をつけてきた勢いで  
二人はコインを加えたまま花畑へと倒れ込んでしまった。  
【ニケは背中に5のダメージ!  
しかし本人は痛みを忘れているようだ】  
下に積もっていた花びらが無数、舞い上がった。  
 
‥‥しかし困ったことに、近付いてきたのは魔物ではなく、  
キタキタオヤジだったのだ。  
【大差なかった】  
花の背丈が高いのと、さらに伏せているおかげで  
【オヤジは二人に気付いていないようだ。】  
二人は抱き合って息を殺した。  
その間、事実上意味が無かったコインを  
口から離すことはしなかった。  
 
次の瞬間、二人は恐ろしいものを目撃してしまった。  
オヤジがこしみのを下ろして放尿しはじめたのだ。  
【ジュジュの心に大ダメージ】  
男のモノを今まで見たことがなくて、  
ニケが初めて自分にモノを見せる男だと確信していたからだ。  
そんなジュジュが初めてみたモノはオヤジのモノだったのだ。  
ニケはオヤジに先を越されたようだ。  
しかし、今は更に深刻な事態に直面していた。  
 
オヤジの尿がこちらへと流れてきたではないか!  
今動けば見付かるかもしれない‥‥  
 
 
二人はより強く抱き合った。  
 
 
それはさほど長い時間ではなかったのかもしれないが、  
永遠のようにも感じられた。  
気付いたら既にオヤジは去っていた。  
「あれ?‥‥オレ達、‥‥生きてるみたいだ。」  
オヤジの尿は、不自然に花が密集した部分で遮られていた。  
 
「!!そうか!プラナノが!」  
その瞬間、二人を囲むように次々と回りから植物が誰も立ち入ることが出来ないほど密集して生えてきた。  
いわば花のドームのような、外部から遮断された空間ができてしまった。  
「ニケくん‥な‥何コレ!?」  
流石のジュジュも焦った。  
二人はずっと女王に見られていたのだ。  
 
「大丈夫。心配ないよ。」  
ニケはジュジュに花の王女のことを説明した。  
ジュジュはすぐに事態をのみこんだ。  
(プラナノは父さんか母さん以外の人とエッチなことするのを  
許してくれたんだな……)  
【ニケの心から「迷い」が消えた】  
ニケはジュジュの前でズボンとパンツを下ろした。  
「ははは‥‥オヤジの大きさにはかなわないな。」  
ニケは苦笑いした。  
「これが‥‥ニケくんの‥‥‥」  
今は珍しくニケよりもジュジュの方が緊張しているかもしれない。  
「じゃあ‥‥あたしが頑張って、大きくしてあげるから‥」  
 
ニケが突然モノを見せてきたことに驚いたジュジュは  
少し気が動転したままニケのモノを手で優しく掴んで、  
そして手で何かするわけでもなく、一気に自分の口の中にもっていった!  
 
「うわわっ!ジュジュっ!‥‥う‥‥‥あぁ‥‥」  
そこまでしてからジュジュは初めて自分が何をしているかに気付いて  
口にニケの棒を含んだまま顔を赤面させた。  
クールなジュジュが勢いに流されてしまったのだ。  
 

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