「不埒な行い、ゆるしません!
美少女戦士、魔法少女マジカルダリーちゃん!! 螺旋の力に導かれ、只今惨状!!」
目が螺旋模様の、明らかに理性を失った少女が艦長の前に現れた。
その服装は全体的にピンク色で、スカートは螺旋を描くフリルが何重にも巻かれている。
「戦士なのに魔法少女か……なかなか手強そうだな」
イチジクを片手に持ったまま、不敵に笑う艦長。もちろん、瞳は螺旋模様である。
「ダリー!!」
「ニアおねーさま!! 今ダリーが助けます!!」
手に持っていた螺旋を描くステッキを、片手でクルクル回しはじめるダリー。
「ドーリ・ドリルでドーリドリ。来たれ、魔法の銃よー」
するとダリーの手から緑色の光が生まれ、ステッキを包み始める。
光が収まると、ステッキはキタンが二十話で使った螺旋銃になっていた。