グレンラガンは人類解放の英雄、シモンの愛機であり、カミナシティの象徴である。だから当然、シティの人間には人気のあるガンメンだ。  
そんなグレンラガンをモデルにした量産機の開発計画が持ち上がったとき、  
当然のように子供達やガンメン乗りの間では大きなニュースとなって数多くの市民や田舎から一攫千金を夢見てきた若者がパイロットに名乗り出た。  
しかし、実際に新型機のパイロットに選ばれた者はほんの一握りだけだ。  
なぜなら、この新型機に乗るには政府が行うパイロットテストに合格しなければならなかったからだ。  
パイロットテストには単純にガンメンを操縦する腕を計る実技と、一定レベル以上の学力――最低でも文字の読み書きができる筆記があった。そして、多くの人間はこの筆記テストで落とされてしまったのだ。  
なぜパイロットを選ぶテストなのに筆記があったのか?  
それは新型機のパイロットになると言うことは、そのまま政府の指揮下に入ると言うことだからだ。そうなると当然、命令書の確認や報告書の作成など、文字が読めなければどうしようも無い問題がたくさん発生する。  
新型機のパイロットはこなさなければいけない任務がたくさんある。  
ただでさえ忙しいのに、そんな仕事の合間を縫って文字を教えるのは非効率だと判断した補佐官が、最初のテストで文字を読めない人間をふるいにかけてしまうことにしたのだ。  
 
依然として高くない識字率。そのせいで難航する政府の仕事。  
……というわけでここ最近、政府は教育機関の設備と制度の充実に力を注いでいる。  
前回行ったパイロットテストでは筆記テストで受験生の九割が落ちてしまった。教育にも力を入れるというものだ。  
 
そして現在、カミナシティでは昼に働き夜は勉強する者や、子供を学校に通わせる親など、街全体を挙げての教育ブームが巻き起こっていた。  
次々と建設される学校や塾。大小併せて、その数実に二十校以上。大人は塾に通い、子供は学校に通って勉強している。  
 
そんな数多い学校の中でも、とりわけ有名な学校がある。  
カミナシティがカミナシティと呼ばれる前から存在する学校で、その名を『ソーラ学園』という。  
前身はダイグレン団の文字を読める人間が文字を読めない人間相手におこなった青空教室で、シモン総司令以下政府首脳部は全員このソーラ学園の卒業生と言っても過言ではない。  
だから自然と、ソーラ学園はカミナシティでも屈指のエリートが通う名門校となった。  
 
これは、そのソーラ学園に通う少女の物語。  
 
 
時系列的には第三部の二、三年前ぐらいかなぁ  
ちなみにソーラ学園にはアオ組とユウ組があったり  
 

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