デートの翌日、抜け殻と化したヴィラルを見て
兄貴が、ちっあいつフラレやがったのかと勘違いして
珍しくちったあ責任感じて、しゃあねえ取り持ってやるかと再びスネーク。
ヴィラルが彼女の家へ行くとこに居合わせ、
甘い夢を見てるかのように穏やかなヴィラルと彼女と幼女の様子に
へっなんでぇうまくやれてんじゃねぇかと笑い去るのであった
翌日。
「ちょっとヴィラル聞いたわよ!!
あんたヤンママと付き合ってるんですって!?」
「何ィィ!?」
「しかもヤンキーじゃなくてヤングでワケありな14歳の母の方で
そんな過去も全部含めて受けとめてやるだなんて
泣かせるじゃねぇかお前!!!グレン団に入れてやってもいいぜ!」
「いらんわ!!」
「あらぁんアタシはむしろ自分自身の14歳の時の子って聞いたわよぉ。
アナタちょぉっとジュニア作るのに向いてなさそうな相が出てたから
気になってたのよ・ネ。安心したわぁ」
「そっそうなのか!?ってちゃうわッ!!」
「おう来たな!グレン団の、あ、鬼リィーダー!のこのオレも、
鬼の目にも涙、風紀野郎のギザギザ口にも笑顔、
あの様子見ちまったからには、こりゃ祝ってやらねえわけには
いかねえからな!お前、いい顔してたぜ!!」
「やはり貴様かカミナァアアアアアアアア!!!!!!」
「いつの間にか、先ィ、越されちまったな…」
「勝手に雰囲気作るな馬鹿猿!!
あれは彼女の妹だぁああああああああああ!!!!」
「へっへーん聞こえねえなあ!ま、仲良くやんな!」
「俺達できることがあれば言えよ!なんでも手伝うぜ!」
「式には呼びなさいよ!」
「籍も入れておあげなさいよvうふぅん、ちょっと早いかしらぁ?」
「馬・鹿・猿共がぁああああああああああああああああ!!!!」
お幸せに。
一方喧騒からやや外れましたオマケ。
「…(子供、かぁ…)」
「?なあに、シモン?」
「あ、いや、えっと、ニアに子供がいたらかわいいだろうなぁって…
(…こっこれプロポーズみたいになっちゃうかな、ギリギリか?
どうなんだ俺!)」
「まあ、私も!シモンに子供がいたらとってもかわいいなって
思ってたの!もしもいるのならすぐに会わせてね!シモン!」
「えっえええええええ!!?いやっ!いっいないよ!いないから!
既にいたらあらゆる意味で大変だよ!!」
「まあ、そう…」
「(なんで残念そう!?いや俺もニアの子供なら父親が
俺じゃなくても……いやいやいや、やっぱツライだろそれ!!!
子供っていうか子供ができる過程がっていうか!!)
に、ニア…」
「ん?」
「いつか、その、えっと…
(おまえが俺の子を生むんだぜ!!って
兄貴なら男らしく言って見せる筈!がんばれ俺!)」
「あっ、でもねえそうだわ、シモン!」
「おあえがっでっなっ、何!?」
「シモンも私もまだ子供がいないのは残念だけれど、
これから先なら、シモンも私も、
一緒にお父さんとお母さんになれるものね」
「っ!?!!???」
「…そうじゃなくちゃ、やよ?」
「!!!!!!!!!!!!」
「シモン?」
「に、ニア…」
「はい?」
「子供の作り方、は、わかってる…よね…」
「え?」
「…保健室、行こうぜ?」