テッペリン攻略戦から数年、カミナ…アニキがいなくなってから数年―――。  
俺も総司令として大分板についてきた。…と思う。  
そして今日は俺の20歳の誕生日。  
そう、もう子供じゃない。大人なんだ。  
だから……。  
 
 
「何だ何だ、シモン。お前の方から俺に相談なんて珍しいじゃねえか!」  
「はは、そうかも知れないな…」  
本当ならヨーコに相談したかったけど、ヨーコとは連絡取れないし、他に気軽に聞ける相手がキタンしか…な。  
「キタンはさ…その、女性と…い、い、如何わしい行為をした事…あるのか?」  
「ブホッ!!な、何だ急に…!い、如何わしい!?Hの事か…?も、勿論あるに決まってるだろ!!」  
「そ、そっか。良かった」  
「そそそんでそれがどどどうしたっていうんだよ?」  
やっぱり少し聞くのが恥ずかしいけど、でも俺はもう子供じゃないんだ。  
 
「ニアとその、まだで…。キスですらまだそんなに…。でも相手が相手だからさ…困って…」  
そう、そもそもニアはそういう行為を知っているのだろうか?  
普通のカップルみたいに自然にHが出来るのだろうか?  
「あー、なるほどな。ニアの場合、「Hって何ですか?」とか言い出しそうだもんなぁ」  
「それに強引にやろうとしても、嫌われてしまいそうだし…」  
「…あ゛ーっ!俺ら大グレン団らしくないけどな…シモン、ここは慎重にいけ!」  
「慎重に…」  
「でもって、優しく!受身に!ゆっくり!慎重に!指導しながら!そうやってお前のドリルを貫け!!」  
「ああ、分かったキタン!受身に慎重に貫くよ!!」  
そうだ、それならきっとニアも分かってくれる筈だ…。  
 
 
 
「シモン、お勤めご苦労様です」  
 
日が暮れ始めた頃、ニアがお茶を煎れてきてくれた。  
「ニア!ああ、いつもお茶ありがとうな」  
「隣、失礼しますね」  
ドキン  
と、心臓が動いた。ニアが隣に座るなんていつもの事なのに。  
やっぱり意識してしまってるんだろうか。  
「そうだわ。あの…お誕生日おめでとう…シモン」  
「…!」  
ニアが頬を赤らめながら微笑んでそう言ってくれた。  
その表情がいつも以上にすごく可愛くて、俺の心臓はまるでドリルで貫かれたかのような感じだ。  
 
「うん…ありがとう、ニア…」  
こんなに可愛いニアを俺は犯してしまっても良いんだろうか?  
いや、よくない!もうキスだけでも構わない!  
 
「ニア、しても…良いかな?」  
間近で見るニアの唇はぷるんとしていて柔らかそうだった。  
 
「今の…本当ですか?シモン」  
「…?」  
「私、ずっと待ってたの。その言葉…!」  
「へっ?」  
 
「失礼しますね、シモン」  
「ニア…?うあっ!?」  
ニアの手が、俺のズボンに、チャックに、というか股間に!  
「昔ヨーコさんに教えて頂いたんです。こうすると男の人は喜ぶって」  
「昔ってどんだ…っけぇぇっぁぁっ!!?」  
ニアはあっという間に俺のズボンも下着もずり下ろして、俺のモノを咥え始めた。  
「あっ…ニアぁ!ちょ…やめっ…」  
まだ心の準備も出来ていないのに、しかもこんな…ニアの方から…!  
「ンっ…はうっ…」  
「うあっ…ニア…、ヤバイ…ヤ…んぁっ!!」  
 
片方の手は玉を、もう片方は先の方を揉みしだきながら、ニアの舌が俺のモノを刺激する。  
ニアの唾の音…?クチャクチャといやらしい音がする。  
「クチュ…、…気持ち、いいですか?シモン…」  
「駄目…っ、ニア…出るっ……!」  
「きゃっ…!」  
出してしまった…。まさかこんなに早く出してしまうとは思わなかった。  
 
 
「ごめんニア…」  
最低だ俺は。でも感じてしまうのは男の性ってやつだからか。  
「何がごめんなのですか?私がしたかったのですから:…」  
「でもこんなに早く出すなんて、俺は…!」  
と言っている最中、ニアは俺の手を掴み二アの胸の方に近づけさせた。  
「次はシモン、あなたの番よ?」  
「え…ニア…」  
「シモンの手で私を裸に…」  
 
俺とニアはソファの上で裸になった。  
満足に足も伸ばせないけど、不思議と狭くは感じなかった。  
俺の胸の上に、ニアの柔らかい胸がふにゅっと圧迫してくる。  
 
「ね?シモン。次はあなただから…」  
次は俺の手を、ニアのそこヘ…。  
 
「痛くない…?ニア」  
ニアの中はすごく暖かい。水のようなゼリーのような、ニアの蜜が俺の指に絡みつく。  
「ふあっ…、大丈夫よ…シモン。気持ちいい…んっ…」  
一本じゃ物足りない。もう一本入りそうだ。  
「きゃっ!?…んっ、もっと、もっと早く…っ」  
「ニア、すごい…すごい出てくるっ…」  
俺は調子に乗って、指を横に動かしては上下に突くように動かした。  
これがクリトリスっていうのだろうか。指で突付いて突付いて刺激する。  
「あぁんっ!そこっ…シモン…っ、あっ…」  
ニアの乳首が徐々に立ってきて、それも更に俺の胸を刺激する。  
「シモン…私もう…、んっ…」  
 
 
俺の精液とニアの精液で、二人の体はびちょびちょだった。  
予定がめちゃくちゃになってこんな事になって、俺は何だか疲れ果ててしまった。  
 
「シモン、射れて?」  
「へっ?」  
ニアは俺のモノをそっと掴み、ニアのそこへ…。  
「ニア!!」  
思わず足を閉じて、下半身を庇ってしまった。  
「シモン、手をどけて」  
「ちょっ、ニアっ…!!」  
確かに俺のあそこはすでに雄々しく立って、射れるには申し分無い訳だけど。  
ニアの手が俺のあそこを、ニアのあそこに…!  
「っ…。シモンっ…、入り…ました…」  
このままじゃあニアがリードしっぱなしで、総司令である俺の立場が無い!  
アニキだったら…アニキだったらこんな時どうす――  
「うあぁっ!はぁ…アッ……」  
「シモン!あなたも動かして下さい…ひゃっ…!」  
 
俺の上でニアが激しく突付いてくる。  
俺のモノはもうずっぽりニアの中に入って、お互いの蜜が絡み合う。  
「ニアっ…でも俺もうっ…」  
「シモンのドリルはっ…天を突くドリルでしょう……!?」  
ニア…!!  
「んぁぁああっ!ニア、俺…もう、駄目っ…もう出るっ…!!」  
更に俺の肉棒はずぷずぷっと突き、ニアのその中で射精をした。  
「あぁぁっ!!」  
「ニアっ…、気持ちい…あっ……」  
「シモ…んっ…、出してくださ…もっと…ひゃっ…!!」  
 
リードされっぱなしなんて嫌なんだ。  
俺はもう強くなったんだ。ニアを守れるくらいに強く。  
でも今は、ニアをめちゃくちゃにしたい。  
この快楽から逃れたくない。  
 
 
「ごめん…ニア」  
「え…?どうしてですか?」  
ゴムもつけず、しかも初めてなのに生で出してしまった。  
「…シモン、次、後ろ…ですよ?」  
「へっ?」  
 
ニアは俺の前に立ち、今度は俺の肉棒をニアのあそこに…!  
「ニア!!!?ちょ、待っ…!いきなりそんなっ…」  
ヨーコは一体どこまでニアに教えたんだ!  
キタンと言ってる事が正反対じゃないか…!  
「んっ…」  
 
でも俺のあそこはもう落ち着いていられなかった。  
「シモンっ……!きつ…いっ…」  
「ニアっ…すごく、しまってるっ……」  
心の中で自分自身を責めながらも、体は言う事を聞かなかった。  
俺は背後からニアをとにかく突付いて突付いて突付きまくった。  
さっきの暖かさとは違う暖かさが、俺の肉棒を包む。  
「やっ…!?」  
「ニアっ…ここも…感じてるね…?」  
下はズボズボと突付きつつ、俺はニアの胸を揉みしだいた。  
 
「シモンっ…ここ、触って…?」  
ニアは俺の指を乳首に持っていった。  
「んっ…すごい、立ってる…。気持ちいい…?」  
指を回して、ピンと立っている乳首をコリコリと攻めてみた。  
「あっ…ん…」  
左の手はニアの胸を責めつつ、右の手を下に持っていく。  
「ニアっ…まだここ…びちょびちょだ…」  
さっき責めた秘部からはまだ蜜が流れ出ていた。  
「んっ…。…シモンのドリルで…私の穴…全部ふさいで…?」  
 
そっとニアにキスをした。  
お互いに舌を絡め、体全体は快感で熱くなってきた。  
クチュ…  
ある事に気付いた。  
俺の指が血で真っ赤になっていた。  
「ニア…!」  
 
「ごめん…ニア」  
ニアは俺のコートをかけて、俺の肩に寄り添っていた。  
「ふふ、さっきから謝ってばかりよ?シモン」  
「初めてだから痛かった筈なのに、俺気にもしないで…!!」  
結局はずっとニアにリードされっぱなしで、でも俺は自分だけが気持ちよくなって…。  
「シモンは気持ちよかったですか?」  
「え…?あ…、うん」  
「なら私もです、シモン。すっごく…気持ちよかったです」  
ニアが笑ったその顔はさっきと同じような可愛さだった。  
「ニアっ…」  
 
「良かった、プレゼント喜んでくれて」  
「プレゼ…?あ、ははっ」  
とんだプレゼントだったけど、とびっきりのプレゼントだった。  
「ニア、大好きだよ」  
「私もよ、シモン」  
ヨーコがいつこんな事をニアに教えたのかが気になったけど、  
結局は俺とキタンがヘタレだったという事で、今は忘れておこう。  
 

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