ギミー、ダリーを守れよ
その言葉はずっと俺につきささっている。
最期の言葉。
俺が生きる証としてそびえたっている。
シモンさんと二アさんの結婚式も頭に焼き付いて離れない。
永遠に一人の女性を愛する。
それは言葉としては美しいけど
伴侶を失ってから永遠に誰も愛さないことを意味する。
二アさんを失ったシモンさんは燃え尽きたように俺たちの前から姿を消した。
「ギミー、あしたは早いんだから夜更かししないでよね」
「わかってるよ、ダリー」
テレビの深夜アニメを見ている俺に寝巻き姿のダリーが声をかける。
「じゃあおやすみなさい」
「おやすみ」
俺たちは二人でコンビを組んで宇宙のさまざまな遺跡を発掘している。
仕事は面白いけど忙しくて恋愛をする時間はなかった。
いや出会いはあったのかもしれないが俺にはダリー以上の魅力的な女性はいなかった。
双子馬鹿かもしれないけれどダリーは成長して女らしくなる一方で昔の子供らしさも残し
ていてときどきまぶしく見えた。
俺がミスをして「しょうがないなあギミーは。ギミーにはわたしがついてないとだめね」
といったとき、これまで何回となく言われていた言葉のはずなのに心臓が掴まれたように
苦しかった。
「何いってるんだ、ダリーのほうこそ俺がいなきゃあの男に遊ばれてたぞ」
俺とダリーがあるパーティーに出席したときのことだ。ダリーは優男と談笑していた。
俺は遠目から見ていたが気が気でなく二人の会話をちらちら見ていた。
「それじゃあ今度二人で…」と優男がモーションをかけたとき居ても立ってもいられず、
ダリーのほうへダッシュでいきダリーの手をつかんで「ダリーそろそろ帰るぞ」とぽかん
とする優男を残して強引にパーティーを後にした。
「ちょ、ちょっとギミー」
「……」
「手強く握りすぎ、痛いよ」
「……」
「もう……」
俺もダリーもそのまま何もいわずに家路に着いた。
「遊ばれてたって失礼ねギミーは。話してもいない相手に」
「同じ男だからわかるんだよ、あいつダリーの体をじろじろ見てたんだぞ」
「ふーん……」
「なんだよ」
「そういうことはギミーもずっとわたしたちのことを見てたの」
いたずらっぽくにやりと笑うダリーに指摘されて俺は顔を赤くしながら
「ああ、そうだ悪いか、双子のダリーが変な男に絡まれているのを心配するのがそんなに
悪いか」
自分で言った後になにを言ってるんだ俺はと茹蛸のようになる。
ダリーも顔を赤くしている。それは恥ずかしい台詞だよな。シスコン丸出しの言葉を聞くの
だから。
「ああ、もういいよ。これからは邪魔しないから。好きにしろよダリー」
思ってもいない言葉が口からこぼれる。止まれ自分。
「ギミー」
「俺たちは双子だけど別々の人間なんだ」
「ギミー!」
アニメを見ていても先日のことを思い出す。
そろそろ寝なくては。
ダリーはもう寝たんだよな。
自分の中でどくんと心臓が胸打つ。
寝巻き姿のダリーはベッドで眠っている。
俺はダリーの寝顔が見たかった。
深い意味はない。ただ寝顔が見たいだけだ。
俺はダリーの寝室へと足を運んだ。
部屋の明かりを軽くつける。
ダリーは眠っていた。
その寝顔はとてもかわいくて見ていて苦しくなる。
いつまでダリーと一緒にいられるんだろうか。
いつかダリーも他の男を愛するようになって俺から離れていく。
「ギミー、ダリーを守れよ」
どうしてこの言葉が今浮かんでくるんだ。
自分のどうしようもない欲望を肯定するためにこの言葉を持ち出すなんて最低だ。
「ダリー……」
俺は寝ているダリーにキスしようと顔を近づける。
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やめよう。俺は自分のしていることの間抜けさに気づいて立ち上がり部屋を出ようとした。
「意気地なし」
「えっ?」
信じられなかった。ダリーが目を開けていたのだ。
「ギミーはわたしのことが好きなんでしょ。こうして夜這いに来るぐらいなんだから」
「よ、夜這いは言いすぎだろ」
「何が言いすぎよ、寝ているわたしにキスしようとして」
「……」
「わ、わたし」
ギミーが顔を紅潮させ何かを決意したかのようにきっぱりと俺を見据えていった。
「わたしもギミーのことが好きなんだから、中途半端にやめないでよ」
「え?」
耳を疑った。
「そうよ。わたしもずっとギミーのことが好きだったの。ギミー以外の男の人なんて興味
ない。ずっとわたしのそばにいてわたしを守ってくれて誰よりわたしのことをわかってく
れるギミーが好きなの!」
涙をぽろぽろ流しながらダリーは話す。まるで子供のころのように。
「ダリー」
俺は興奮するダリーを抱きしめていた。
「ギミー」
ダリーも俺を強く抱きしめた。
「好きだ」
「わたしも」
そして俺はダリーにキスをした。
ダリーの柔らかい唇に触れるだけでは物足りず舌をダリーの口腔に侵入させダリーの舌
と絡み合う。ダリーの口の中は甘くて俺の頭をくらくらさせる。
俺たちは双子だけど別々の人間なんだ。
だから俺たちは愛し合うことができる。
近親相姦への恐れは微塵もなかった。愛し合うことはすべてを超える。シモンさんと二ア
さんが教えてくれたことだ。
ダリーの秘所を触る。
「やんっ」
うわっそそるなまじで。
「ダリーも大きくなったよな」
ダリーの胸をもむ僕にダリーは真っ赤になって「バカ」と言う。
「ダリーのおっぱい吸っていい?」
「え? 母乳なんて出ないよ」
「はあ」
俺はあきれて溜息をつく。
両手でダリーの寝間着を引き上げる。ぷるんとおっぱいが出る。
俺は赤ちゃんみたいにダリーのおっぱいにむしゃぶりつく。
「やっくすぐったいあんギミーちょっともうあっやっ」
「はあはあはあはあ」
ダリーのおっぱいとおっぱいに顔を挟まれながらはむはむと左右のおっぱいをなめたり吸
ったり甘噛みすると天国にいるような気分だった。
「はあ美味しかったよダリーのおっぱい」
存分におっぱいを味わったあとさわやかに俺が言うと「ギミーっておっぱい星人だったん
だ」ダリーがジト目で俺をにらむがおっぱいが丸出しで口から涎をたれている状況でます
ます興奮した。
「じゃあ今度はわたしの番だから」
ダリーがいきなり俺のズボンを下着ごとおろす。俺の屹立したアレは隠しようがなかった。
「これがギミーの……」
俺の肉棒をまじまじと見るダリーに俺は恥ずかしくもあり誇らしくもあった。
ぺろ。
ダリーが俺のものを舐めた。さっきは舌で味わったダリーの舌だけれども勃起した敏感な
ペニスで感じるダリーの舌はとてもいやらしく肉厚だった。
ダリーの逆襲はすさまじかった。
睾丸の裏から性器の先っちょまで余すことなく舐めて俺はいきそうになる。
「ダリー、口の中でっ……あっ……出していい?」
「はむ」
俺のリボルバーを口に含んだまま答えるダリー。しかしダリーが俺にフェラチオしてくれ
るなんて。
発射された精液は勢いよくダリーの口の中で炸裂し、俺の息子は糸を引きながらダリーの
口から出た。
「ダリー、無理して飲まなくていいんだぞ」
口の中に俺のザーメンをためているダリーに言う。
ごくっ。
「えっえっいつも言うのが遅いんだよギミーは」
精液を飲み干して苦しそうなダリーはしかし満足そうだった。
「次は……」
「え?」
「次はここで出してよね」
ダリーはズボンを下ろし薄い陰毛に覆われた女陰が明らかになる。
ダリーは足からズボンを脱ごうとするが俺は止める。
「あ、ダリー、ズボンは足から抜かないで」
「?」
「着たままするのがいいんだ」
「ギミーの変態!」
了